実は、私には今全部で7社お客さんがいるのですが、そのうちの1社は、「日本オーペア情報センター」と言います。
日本オーペア情報センターのリンクはこちら→
http://worldaupairinjapan.net/default.aspx
この日本オーペア情報センターは、外国人オーペアのために日本人受け入れファミリーを探したり、日本人オーペアを外国に派遣したりしています。
もちろんドイツも対象で、私はオーペア情報センターの社長さんと昨年11月にソーシャルネットワーク「XING」で知り合いました。
ドイツ人オーペアを探すことが私の最初のお仕事だったのですが見つけることができず、次のお仕事である「森の幼稚園(Waldkindergarten)のコーディネート」をこなすために今年の1月から頑張ってきました~。
まずはミュンヘンにある森の幼稚園のリストを作成して、20件近くにメールで問合せ。その際にA4のチラシも作って添付しました。
証券会社で証券レディをしていたとき、支店で新規客獲得NO1でしたので、問合せをすることはお茶の子さいさい。
証券レディ時代、「100人にダイレクトメールを送って1人顧客になればよい」と上司から営業の心得として言われてましたので、今回20件近く送って3件メールで返事があったことに大満足。
その中の1件の幼稚園「Waldkindergarten Gauting」の保護者代表と電話で話すことができました。「若い日本人が自然の中で子供たちと触れ合いながら教育を学ぶ機会を与えるために森の幼稚園のプログラムを施行したいのですがご興味がございますか?」と話し始めると、「その方は先生の経験があるのですか?」、「ドイツ語は話せますか?」、「英語は話せますか?」、「何歳ですか?」、「どのくらい働けますか?」、「保険はどうなりますか?」、「住むところはどうなりますか?」といろいろ私がまだ準備していないことを聞かれました。
営業経験者からの目から見ると、相手に不安感を与えるのが一番やってはいけないことなので、「先生かまたは先生になりたい人がきます」、「ドイツ語と英語は日常会話に問題ないレベルです」、「18歳から25歳くらいです」、「ビザの関係で最長で3ヶ月」、「保険は当人が手続きするので問題ありません」、「住むところはこちらで見つけます」など、「すべて予定です」という言葉をはさみながら説明しました。
この電話の会話は相手に安心感を与えたようで好感触。「先生方と相談してからまた連絡します」と言われました。それから一週間後、「どうぞ来てください。2ヶ月で大丈夫です」と返事があったのでした。喜んで小躍りしたのは言うまでもありません★
そして、今日、森の幼稚園の写真を撮りにミュンヘン郊外ののどかな田舎Gautingに行ってきました!
車がない私を、保護者の副代表の方が車で送り迎えしてくれました(セレクトショップのえりこさんに作って頂いたステキなお花のお礼をしました。えりこさんありがとう★)。
Sバーンの駅から車で5分のところに森が広がっていて、道のすぐ側に駐車場があります。これが車を降りたときの風景です。雪深いのでびっくり。そして息をはくと真っ白。でも、空気はとってもおいしかったです。
駐車場から徒歩10分ほどで森の幼稚園に着きました。子供たちはみんな自転車を持ってきていて、駐車場から自転車に乗って幼稚園に行きます。幼稚園と言っても、2つのコンテナがあるだけです。
1つは物置き用のコンテナで、もう1つは簡易のキッチンがついている子供たちのお部屋です。子供たちがコートを脱いでお絵描きしたり工作したりできるようになっています。暖房がついているのでとても暖かかったです、、、、。
コンテナの側で見た光景は本当に忘れられないもので、焚き火がしてあって、横たわった木に子供たちが腰掛け、トナカイの毛皮の上に犬が一匹寝そべっていました。
ここはどこ?まるで中世の世界、、、って思ってしまいまいた、、、、。
犬は二匹いて、白い犬がとっても人なつっこくて私にまとわりついていました。とってもかわいかったです。
朝は8時15分に始まり、9時までに子供たちが集まってきます。親はみんな順番で水を持ってこないといけないそうです。なぜなら、水道が通っていないからです。この水は飲み水ではなくて、食器や手を洗う水になります。先生たちは8時に来ます。
9時から15分ほど「朝の朝礼(Morgenkreis)」があり、子供たちは数を数えたり、歌を歌ったりして、その日にすることを先生がみんなに伝えます。今日はイースターの卵の巣を作るためのコケ探しがイベントでした。
雨が降っても、雪が降っても、みんないつも外にいるのが基本で、本当に嵐のときだけ、町中に借りている部屋で過ごします。
10時くらいまでは、来年度小学校に入学する子供たちはコンテナの中で勉強し、他の子供たちは外で遊んでました。
森の中を散歩するとき、例えば環境汚染されているので入ってはいけない区域もあるそうで、毎日森の最新情報を聞きながら散策するのだそうです。このあたりは、「さすがドイツ!」って思ってしまいました。
私はコンテナや子供たちの様子等、いろんなものを写真に収めました。
例えば、昨年の12月に子供たちが作ったクリッペ。木を使ってイエスやマリアやヨーゼフや動物や天使が作られています。とっても愛らしいです。
コンテナの側に、インディアンの家のようなものが、、、。中で遊べるようになっています。本当に自然いっぱいですよね~。
朝の朝礼の風景。みんなで手をつないで歌を歌っています。
フキンが干されています~。
すっごい昔のオーブン。おそらく石炭オーブン。保護者からの寄付。マイナス20度になることもあるので、体を温めるためのものだとか、、、。オーブンの上にはこの日に子供たちが食べるじゃがいもがアルミホイルに包まれています。焚き火に投げこんで焼きジャガイモです。
物置きのコンテナの中にある簡易式のトイレ。先生がeBayで落札したそうな、、、。基本的にトイレはみんな外で済ませるそうです、、、。下痢の子供とかトイレトレーニングをしている子供のみこの簡易式トイレを使うとか。すごいですね~。まさに自然。
この森の幼稚園の子供たちの定員は20名。今18名いて、今日は11名でした。
先生は基本的に2名で、そのうちの1名は実習生(Praktikant)。今日は16歳の実習生の女の子と、18歳くらいの兵役の代わりボランティア義務(ZIBILDIENST。略して、ZIBI)をしている男の子がいました。
10時から軽食(Brotzeit)を取り、また遊んで13時以降にお昼ご飯を食べるそうな(ケータリングサービスで暖かいご飯が届きます)。お迎えは13時と14時45分に分かれています。13時の子供はお昼ご飯を食べません。
保護者の副代表の方の話によると、森の幼稚園は10年前に確立され、今森の幼稚園の教育が見直されているそうです。バイエルンとミュンヘンにある森の幼稚園の数は多いとのこと。
彼女は森の幼稚園のメリットとして、「いつも外にいるので健康」、「少人数制だし、車が通らず、番犬もいて、自然いっぱいでゆきとどいたお世話がしてもらえる」、「子供の心にも体にも良い幼稚園」と言ってました!
そして、印象に残った彼女の言葉としては、「私の長男も森の幼稚園に行ってました。彼は空を見るだけで、お天気になるかどうかわかるのよ。きっと森の幼稚園にいたときに、空を観察していたからなんでしょうね~」。森の幼稚園らしいエピソードですよね~。
最後にチロル出身で20年間森の幼稚園で働くベテラン先生が私に言ったことをまとめます。
「幼稚園時代は一番感性が豊かな時期。そのみずみずしい感性を森の幼稚園で磨くべき。シンプルで何もない環境だからこそ、無駄なものは一切ないし、自然の中で子供たちは体を使って五感も使って自発的に遊びながら学ぶことができるのです。これこそなにものにもかえられない教育の姿でもあります。例えば、私が落ち葉をホウキで集めていると、子供たちが集まってきて私を手伝ってくれます。手伝うことで、労働が楽しいことを学ぶのです。小学校に入ってからでは遅いのです」
私は先生の話に本当に感動して、森の幼稚園の理念の素晴らしさを私なりに伝えたいって思ってしまいました。
オーペア情報センターのおかげで、ドイツの森の幼稚園と親しくなることができ、人とのつながりを感じています。そして、私は日本語でのみ営業活動ができるかも、、、って思っていたのですが、ドイツ語でも営業活動ができることが今回のことでわかり自分にも自信が持てました!!
森の幼稚園のプログラムは2ヶ月なので、滞在ビザも労働ビザも必要ありません(外人局に問合せして確認済み)。滞在先のみまだ解決していないのですが、日本人で森の幼稚園に興味があり、ドイツ語と英語が基本的にわかり、子供の教育に関心がある若い日本人なら応募できます。
詳しいことは、オーペア情報センターのサイトを見てくださいね。
リンクはこちら→
http://worldaupairinjapan.net/default.aspx
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