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【視察】ウンターメンチング森のようちえん

10月4日(木)、30代のお客様お二人と共にウンターメンチング森のようちえんを訪れました。




2014年にフルタイムでドイツIT企業で働くようになって以来、お問合せの数はあまり
変わらないのですが、すべて受けることができないため、可能な時期とお客様を
選定させて頂いております。




有休を利用してコーディネートさせて頂いているため、見学時期も制限があり、
どうしても森のようちえん一園のみというケースが多く、そうなると、
私が懇意にさせて頂いている幾つかの森のようちえんや自然幼稚園の中で
どうしてもベストな幼稚園を選択することになり、
ウンターメンチング森のようちえんにはほぼ毎年視察させて頂いている次第です。




2010年3月からのお付き合いなので、かれこれ8年半になり、感慨深いものがありました。
そして、そんな素敵な園に行く機会をくださった今回のお二人のお客様に感謝です。



この園の特徴は「ゆるい保育」と「園児への優しい声かけ」。




だから、見学時間は居心地が良くて、スマイルでいられるのだと思います。




園についてすぐに目についたのは、コンテナタイプの園舎の前にうっそうと茂る植物。




誰もあんまり気にかけていないところが笑えました。




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いつも素敵な季節のテーブルもありました。


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9時の朝の会が始まるまで、私たちは園庭や園舎を見学。もう勝手知ったるに
なっているので先生からも「みどりが案内して説明してね」と言われました。



朝の会が始まりました。まずは私たちの自己紹介から始まりました。




そして、天気予報士の園児二人が天気と風向きと太陽と気温を伝えます。



土曜日に開催する「秋祭り」でファミリーが作るドングリの
オーナメント制作のため、今週行く森の場所は決まっていました。




「Kletterplatz」という名前で、母音が3つあります。そのため、みんなで
3回手を叩きました。そうです。小学校入学する前の準備です。




日めくりカレンダーを使ってカレンダーの勉強をしてから、出席している園児数を
数え、欠席している園児の数と名前を伝えます。



今日は四人欠席していたのですが、四人目の子供の欠席理由が不明でそれでも
大丈夫なところがゆるくて面白いと思いました。
ただ、その後、森に向かう途中でパパが連れてきてくれたので合流できました。



朝の会の最後に「秋のポエム」の勉強をしました。これは「韻を踏む」練習です。
例えば、英語の場合、「There is a fox in the box.」となります。



ドイツ語だと「Im Herbst, da färbt die Welt sich bunt, wir pflücken Äpfel, reif und
... (rund).」となり、子どもたちはこの「rund」を答えなければなりませんでした。
この練習も小学校入学前の練習になります。


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いくつか設問があったのですが、年長さんはちゃんと答えられていたので、さすがだなあ〜と
思いました。




朝の会が終了し、いよいよ森に出発です。




今日は先生が一人病休でしたので、代行ママが一人つきました。



車が来ないことを確認してから、「蟻の道」を静かに歩きます。



森の入り口からはバラバラに移動できるのですが、待ちポイントがくると
みんなが集まるまで待ちます。その間、誰もイライラすることなく
みんな仲良く待ってます。




朝の会でトロッコを引っ張る係4名が選ばれます(行き2名、帰り2名)。




人気の係なので取り合いです。でも、先生が一人で引っ張っている場面があり、
私たちが引っ張ることにしました。


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目的地に到着。「午前のおやつ」まで自由時間です。



横たわっている木を木の枝でコンコンしたり掘ったりして作業をする男の子たち。



火曜日に錆びた鍵を見つけたので、地面を掘って、宝箱探しをするグループ。



木にロープをくくりつけて遊ぶ子ども。



ひたすら土を一人で掘っている男の子。



課題保育を先生と一緒にしている園児。



代行ママと遊ぶ子どもたち。



それぞれが自分の興味があることを自然と共存しながら行います。



そして、集中力がすごいです。体力と知力が森で身に付くこともあり
統計データによると、森のようちえん卒園児は小学校で優秀だとか。
うなずけるものがあります。




10時半になり「午前のおやつ」時間になりました。朝ご飯を食べて来ない園児も
いるので待ちに待った時間です。




みんな静かに食べているので、今年も昨年同様、おとなしい子どもたちが多い年のようです。




食事が終わると再び自由時間。今度は森のすぐ側の畑で遊ぶ園児のグループがありました。
その場合、先生に前もって尋ねる決まりです。




木の枝と葉っぱと石を使ったオブジェを発見。子どもたちはイマジネーションの宝庫です。



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大きな石や小さな石をひたすら集める4〜5歳児のグループ。



石を埋めたり、叩いたりして、石をクラッシュさせる5〜6歳児のグループ。




年齢に応じた活動内容のようです。興味深いです。




12時過ぎになり、園に向かって出発。


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3歳児の男の子が収穫した木の枝3本をリュックサックの後ろに
留めるのに手こずっています。



私が「手伝おうか?」と声をかけたのですが、集中しているので
無視され、自分で納得してからリュックサックを背負ったところ
バラバラと木の枝が落ちてしまいました。結局、私が木の枝2本を
両手に持たせたのですが、その間も無言。




私は空気化されてしまっていたようで、それもゆるくて良いなあと
笑ってしまいました。




そんなゆるやかな時間が森のようちえんの醍醐味です。




青空がまぶしくてとても美しかったです。




3歳児は疲れているため足がもつれる子が数名いて
泣いている子どもに代行ママが声かけをして
「痛いの痛いの飛んでけ〜」をやってました。
万国共通ですね!




園に到着。園庭で自由遊びが続行されます。




お絵描きをする女の子たち。お台所ごっこをする男の子たち。




遊び道具が森の中と違います。


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ランチ時間が近づいてきました。しかし、なかなかランチになりません。




なんと、本日のメニュ「スパゲッティボロネーズ」のミートソースは配達されたのに
スパゲッティが届いていないとのこと。




どうも配達人のおじいさんがストレスとうまく付き合えないらしくて
間違えが多いみたいです。その後、スパゲッティが届いたのですが
量が少なく、私たちはランチをすることができずに、園を後にする
ことにしました。




ただ、ランチを待っている間に、秋祭りで披露する子どもたちの踊りの
練習が見れたので良かったです。



テキストの内容はこんな感じです。


秋風が吹いたので畑に行こう。
畑にはドラゴンを連れて行こう。
ドラゴンは耳とお尻をフリフリ。
ドラゴンと一緒に踊ろう。



子どもたちは楽しそうにお尻を振りながら
踊っています。



ランチが始まるまでまだ時間があったので
リンゴがテーマの手遊び歌もやってました。



先生はフレキシブルに対応できるように
いろんな持ちネタが必要なんだなあと思った次第です。



そうそう、「園児への優しい声かけ」ですが、
子どもたちに注意を促す際に、先生は決して声を荒げることが
ありません。例えば、みんなが座る木の椅子に青のチョークで
落書きした子どもがいて先生は「この青いチョークの上に座ると
色が取れるよね。そうなったら着てる服はどうなると思う?」と
問いかけをします。そうです。子どもたちに答えを考えさせるのです。




来年またウンターメンチング森のようちえんに行きたいです。



どうか、視察のお問い合わせが届きますように!!



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# by midorimartin | 2018-10-05 03:13 | ドイツの森の幼稚園

【モシュ森ツナギストだより】 Vol 6 「愛でる力=芽出る力」

森のようちえん・モンテッソーリ幼稚園・シュタイナー幼稚園・シュタイナー学校の視察を通じて感じる醍醐味の一つとして、子供たちの「芽出る力」が半端ないこと。




「あっ、これなんだろう??」と思う心の動きがまさに「芽が出た状態」であり、そのまま探求していくプロセスは「芽が伸びていく状態」。




心の動きのままに、身体も無意識に動くわけで、心と身体は一体感のまま成長していく。




そして、ここに「イマココ」がアドオンされると、「愛でる力」に変わり、「愛でる力=芽出る力」という数式が生まれる。



森のようちえんの場合、いろんなオブジェクトに変化する自然物に触れることで「冒険心」を学ぶ。



モンテッソーリ教育の場合、様々な色や形を持つモンテッソーリ教具に触れることで「自発性」を学ぶ。



シュタイナー教育の場合、心が落ち着く色や素材に触れることで「心地良さ」を学ぶ。



イマジネーションの世界に身を置くことで、「愛でる力」が倍増し、「芽出る力」も増えていく。



心の中で、「自分」という木の芽が生まれて、少しずつ成長していく感じ。



子どもたちのピュアな心に触れるだけで、大人は忘れがちなファンタジックワールドに入れるのだ。



何か一つのことでいい。一生懸命に向き合おう。それが、心の芽の養分になり、自分を愛する力に変わる。



愛でる力=芽出る力。




# by midorimartin | 2018-09-30 19:48 | コラム

気がつけば、今年まだ森のようちえんの視察をしてません、、、、。

昨年、ミュンヘン日本人会の個人担当副会長と日本祭責任者になって以来、ビジネスブログの更新が止まってしまい、今年まだ森のようちえんの視察をしていないことに今日気がつきました、、、(汗。



なんだか寂しくなって、今まで懇意にしているミュンヘンおよびミュンヘン近郊の森のようちえんと自然ようちえんのウェブサイトを開いて、先生がたの写真をしみじみと眺めてしまいました。


モニカ先生、イローナ先生、クリストファー先生、トーマス先生、シュテフィ先生、トビ先生、皆さんにまたお会いしたいです〜!



とりあえず、本日快晴なりということで、バラの鉢植えをバルコニーに出しました。ブンデスリーガで優勝したFCバイエルンの毛布が背景になってます(笑。



副業のアプリのテストの仕事、本業のアプリのテストの仕事も忙しいので、「充実してる?」と尋ねられると、「充実してる❤️」と即答できるのですが、森のようちえんが恋しいです。



ちょっくら、森にウォーキングに行ってきます(笑。



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# by midorimartin | 2018-04-08 23:17 | 仕事あれこれ

【視察1日目】ウンターメンチング森のようちえん

5月18日水曜日、50代のお客様と共にウンターメンチング森のようちえんを訪れました。



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なんと、このお客様は私が通うコーラス部の同僚でお世話になっている方でもあり、いつもよりもリラックスして視察プランを遂行できました。




お天気も大変素晴らしく、25度まで気温が上がり、森の中の方が涼しくて気持ちがよいくらいでした。





雨降りという天気予報でしたので、お客様は晴れ女なのかもしれません。





8時30分くらいに到着して、いつもの通り、バウバーゲンや園舎の説明をしました。先生からも「みどりが案内してあげてね」と言われ、プチスタッフのようです。そんな信頼関係が築けていることに感謝。




9時になり朝の会が始まりました。




天気予報士の園児二人が天気と風向きと気温を伝えます。




園長先生が前日から私たちが来ることを子供達にお話してくださっていたようでありがたいです。私のことを覚えてくれている園児もいました。



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今日行く場所を決める時間になりました。木曜日なのでカードが2枚です。




一人1個ずつビー玉をもらって投票で決めます。小さな民主主義国家です。


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今日は園児が16名。大人が4名。合計20名だったので、嫌な予感がするなあと思ったら、案の定
10対10の引き分けになりました。




先生が子供達に目的地をどうやって決めるのか尋ねます。




一人の子供が、裏向きにしたカードを1枚引いて決めることを提案し、そのアイデアも賛成か反対かを挙手して決めました。




賛成が多かったので、カードを引く人を選出することに。




なんと先生が「今日のゲストに引いてもらいましょう」と言うではありませんか。




お客様が「みどりちゃんが引いていいですよ」とおっしゃったので、私が引くことに。




責任重大だなあと思いながらカードを引くと、「ムアカナンダ広場」という文字が。




女の子は大喜びですが、この場所に行きたくなかったらしい男の子がヘソを曲げました。



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「探偵ごっこ」というゲームをしました。先生が探偵役の子供と隠れる子供と呼びに行く子供を選びます。





探偵役の子はバウバーゲンの裏側に行き、みんなから見えない場所にいます。




隠れる子供は地面の上で丸くまって大きな布で身体が覆われます。




準備完了したら、呼び出し係の子供が探偵を呼びに行きます。




探偵が戻ってきて、誰が隠れているのか当てるゲームです。




先生が最初に「4回やるからね」と言っていたので、全員には当たりません。




2回目の子供達は最初に選ばれた子供達が順番にお友達を選んでいきます。



先生は最初の子供たちだけを選べば良いので効率的です。



ただ、同じ子供がいろんな役で何回も当たらないように誘導しなければなりません。




一人の男の子が考えているときに、周りがわーわー言ったので、その子が「そんなにうるさかったら
当てられるものも当てられなくなるから静かにして」と言ったときには、なんと理路整然としている
のだろうかと感心しました。




さすがドイツです。園児もしっかり発言します。



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ゲームが終了し、さあみんなで森に出発です。




車が通る生活道路は「アリの道」と呼ばれ、一列に並んで歩きます。




今年の子供達はおとなしい子どもが多く聞き分けが良さそうなので先生も楽そうな感じです。




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青空がまぶしいくいら鮮やかです。





「ムアカナンダ広場」に到着しました。





子供数人が登ってもびくともしないような大木があります。




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男の子たちはすぐに木登り開始です。




横たわってる木もあります。




水彩画の道具と木工道具を使って子供達が作業を始めました。




ドイツの絵の具は水をつけて色を溶かしながら紙に塗っていきます。




おしゃれな女の子がマニキュアだと言って爪に色を塗っていました。





午前のおやつの時間になりました。みんなで楽しくお食事です。





食べ終わった子からまた木登りをしたり木工をしたり自由遊びを続けます。




木の枝を削って、そこに色を塗っていきます。




見る見るうちに自然素材のオブジェに変わっていく姿が不思議です。




また、私たちがいる場所は、森の中にある普通の道で、一般客が来た時に、「あっ、ここは
一般の人たちもくる場所なんだ」と改めて思う瞬間もあり、こちらも不思議な感覚でした。




いたって普通の森の場所なのに、森のようちえんの先生と子供達と一緒にいるので、そこはやっぱり
森のようちえんのフィールドなのです。





それって、先生や園児や視察ゲストの私たちが勝手にそう思ってるだけなんですけど、やっぱり
その場所は森のようちえんなんですよね〜。




これが「知覚」というものなのかもしれません。




森の中にある木の幹や木の枝が自然素材の遊具に代わり、森の葉っぱの隙間から届く太陽の光、森が与える美味しい空気を全身に浴びます。




なにもかもが子供達の五感に浸透していきます。




自然は私たち人間と共存している。そんな感覚が無意識に毎日感じられることって、なにものにも変えられない極上の時間だと
思うのです。




12時になり園舎に戻る時間になりました。




お片づけをして園舎に出発です。





帰りは女の子たちとおしゃべりしながら帰りました。




園舎に到着しました。ランチ担当の園児がバウバーゲンの中でテーブルセッティングをしています。




その間、私たちは外で自由遊びをしている子供達を観察。




素敵な時間が流れていきます。




「ウッドチップが敷き詰められているから怪我もしないし雨や雪の吸収も良いしナイスアイデア」と
いうお客様の視点に感激しました。



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このウッドチップを利用している森のようちえんをいくつか知っているのでやっぱり有効利用なのだなあと再認識。






ランチ時間になり、バウバーゲンの中で食事。シュペッツレでした。デザートは梨。




14時少し過ぎに視察を終了したので、14時半頃にある終わりの会は見られず。




先生が私たちにおっしゃった印象的な言葉です。




「森の中で流れる時間は人生そのもの。楽しい時間もあれば悲しい時間もある。喧嘩したり仲直りしたり、
森はなんでも受け止めてくれます」





穏やかに流れる時間こそが人生において貴重で唯一無二なのかもしれません。





お客様のおかげでそんなことを体感した素敵な一日になりました。ありがとうございました。




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# by midorimartin | 2017-05-21 07:14 | ドイツの森の幼稚園

【視察3日目】シュタイナー幼稚園

最終日。前日はやっと痛み止めなく就寝することができてまた爆睡できたのでとっても嬉しかったです。




まだ咳はでるけど良くなってきていることに感謝。前日と同じ行程でシュタイナー幼稚園に向かいました。




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今回は少し早めの8時30分ごろに到着。電話を終えたばかりの園長先生が担当するクラスを見学できました。今日のこのクラスの園児数は23名。





普段は登園時間の自由遊びを見学するのですが、今日は毎週水曜日に小さいお部屋で行われる水彩のぼかし絵を観察することができました。私は初めて生で観れたので感激しました。





園長先生が言います。「気持ちを落ち着けるためにこの水彩のぼかし絵の作業をします。教育者はこの作業のアシスタントに従事し、常に新しい色の提供を心がけなければなりません」




お手伝いの園児も1名いました。9時ごろになり、3名ずつトイレをに行くトイレタイムを滞りなく遂行するために残った子供たちは円状に座りゲームをしていきます。先生が子供にボールを渡して指名し、その子は自分が遊びたいゲームを先生に伝えるというもの。それにしてもいろいろなゲームがあるものだなあと感心しました。




9時30分ごろ、みんなのトイレタイムが終了し、先生が座っている子供たちにアイコンタクトで起立を促します。




ろうそくが灯され、朝の歌をうたいます。ラベンダーオイルを手につけていく歌をうたい、また違う歌でオイルを手にぬっていきます。朝ごはんを食べる前の心を落ち着ける作業になります。





みんなで美味しく朝ごはんを頂きました。その後、外遊びに向かいます。





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私たちは園舎の中を観て回ることにしました。園長先生が1歳〜3歳の教室の案内をしてくださいました。





昨年はなかったワンフロアを分けるための木の柵がありました。ハイハイする赤ちゃんが出て行かないようにするための配慮です。グッドアイデアだなあと思いました。





ベビーの寝室が居心地よく感じたのは、子宮にいるような設計がなされているからだとか。とっても感心しました。





オイリュトミーホール兼お昼寝する空間も見せて頂きました。私が昨年見学したときに「眠る時間が嫌だ」と言っていた7歳の男の子の話をして、そのような子は起きて別のお部屋に行っても良いのか尋ねたところ、「それはだめです。このお部屋にいて静かにしていないといけません。なぜなら、人間には頭の中を空っぽにする時間が必要だからです」というお返事が。





情報過多の昨今、大人にも当てはまることだなあと痛感。




ひととおり見させて頂いたので園長先生と分かれたところセラピストさんらしき人を発見。




彼女は「Heileurythmie」を施術するセラピストさんでした。日本でいうエクストラ・レッスンの「プラクティショナー」のことです。




このセラピーも毎週水曜日に行われ、必要な園児はあらかじめ選ばれているそうです。コストは親が別払い。対象者は、行動に集中力を伴わない園児や、アトピーやアレルギーの園児。オイリュトミーを通じて治すことを目指されています。




シュタイナーの人智学がベースになっているセラピーだそうで、私にとっては初耳のニュースでした。水曜日に訪れて本当に良かったと思った次第です。




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再び園庭へ。外で遊ぶ子供たちはみんな嬉しそう。キラキラしています。




ひとしきり遊ぶ子供たちを観察してから、再び園内へ。お昼ご飯前のお話と終わりの会の時間になりました。




ファッシング前ということで、まずはHampelmannの歌。糸を引っ張って動く道化師のこと。



そして、道化師のいとこのお話。先生がまずはその従姉妹を探します。いとこの道化師は埃っぽいところにいるらしくくしゃみをしています。このくしゃみを園長先生が腹話術師のようにしているのですが、とっても可愛らしいくしゃみなのです。



いとこの道化師のお人形を見つけ出し、先生はお話を続けていきます。もう一人の先生との掛け合い漫才のようなダイアローグに大笑いしました。




お人形は子供たちのほっぺをなでたりキスしたり。最後に終わりの会の歌をうたってライゲンをしてからお昼ご飯の時間になりました。




私たちはこのタイミングでようちえんを後にしました。





私はこの楽しくも充実した3日間の視察プランを遂行できたことが誇りです。私の咳におつきあいくださったお客様にも大感謝です。



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# by midorimartin | 2017-02-16 08:00 | シュタイナー教育