7月8日(月)、20代のお客様から「森のようちえん」を見学したいというご要望を受けて、
雨降る中、ウンターメンチング森のようちえんを訪れました。
8時45分頃に園に到着したので、先生や園児が数名来ているだろうと予想していたのですが、誰もいず、、、。
お客様に「今日は月曜日だから、、、」と話していたところ、おばあさんが孫二人連れて登園して来たので、
「私たちは見学者で、まだ先生が誰も来てません、、、」とお話ししました。
なぜだか実習生と勘違いされ、「ちょっと待ってね。確認してみるから、、、」と言われ、
彼女が担当の保護者と電話で話した結果、近くのリサイクルセンターが出火し、その煙が風に
乗ってやって来るので、森のようちえんの園舎での保育が中止になり、悪天候の際に利用する
教会の部屋で保育をすることになった。そのため、今日の見学はキャンセルさせて
もらいたいということになりました。
予期せぬアクシデント発生のため、止む得ない事情になってしまったとは言え、今日行ける森のようちえんを
急に探すことになってしまいました。
私の幼稚園リストの中でトップ2に君臨するイザールアウエン自然幼稚園の園長先生に電話連絡したところ、
「みどり!久しぶり!是非是非、おいでよー ^ ^」と先生のスマイルが電話越しに伝わって来るようなお返事が。
園長先生の懐の深さに大感謝したのは言うまでもありません。
ウンターメンチング森のようちえんの一日の流れをお客様に説明し、保育フィールドがある森も少し見学し、
イザールアウエン自然幼稚園に向けて出発しました。
こちらがウンターメンチング森の幼稚園の一日の流れになります。
登園→朝の会→森に出発→森での保育→自由保育→午前のおやつ→自由保育
→園に出発→自由保育→昼食→自由保育→終わりの会→降園
動物園前に到着し、森の中を歩いてイザールアウエン自然ようちえんに向かいます。
10時半を回っていたので、すでに他のスポットに行っているのかと思いきや、
先週の土曜日に夏祭りをやって、子供たちが疲れているのか、今日は園に残って
園舎や園庭で時間を過ごそうということになったそうです。
アポなしでの訪問になりましたので、午前中のみの視察と判断し、12時まで
見学させてもらいました。
5年ぶりに訪れた幼稚園です。クリストファー先生は二人のお嬢さんのパパになり、
すっかり貫禄がついてました。でも、優しい眼差しは昔のままです。
馬のおもちゃが増えてました。ドイツ人は馬が大好きです。
今まであった2歳児クラスと3歳児クラスをくっつけて、
2歳3ヶ月から7歳の就学するまでの子供たちの1クラスを
園長先生1名、ベテラン幼稚園教諭3名、新米幼稚園教諭1名、
実習生1名で、シフトを組み、毎日平均4名のスタッフで
見守り保育をされています。
週に一回、リトミックの先生も来られます。リコーダーを利用して
アウトドアでも十分にリトミックは行えるのです。
この園の愛すべき特徴の一つは「スキンシップを大切にしていること」。
バウバーゲンの中には、ゴロゴロできるスペースが設けられています。
読み聞かせが上手なクリストファー先生が寝そべりながら読み聞かせを
始めると、たくさんの子供達が彼に寄り添いながら絵本に興味津々です。
今日は外での読み聞かせの様子を見学しました。
今、園児が興味を持っている本のタイトルは「カッコファント」。
ドイツ語で「ウンチ」のことを「カッケ」と呼び、「ゾウ」のことを
「エレファント」というので、「カッコファント」は「ウンチのゾウ」の
造語になります。
日本でもドイツでも子供達は「ウンチ」が大好きですね!!
夏祭りに利用した木材を使って、代行パパが「騎士のお城」を組み立てました。
それを見ていた子供達がまずはお城に入る道を作り、また、細くて小さい枝を騎士に
見立てて遊んでいます。
そのあと、そのお城は壊され、そして、子供達の独自のアイデアで、
インディアンのティッピが作られました。
子供達は大人を模倣し、そして自分たちのファンタジーの世界に入って
クリエイティブな作業をします。子供達の感受性の豊かさは素晴らしいです。
私は幼稚園を訪れると、そんな子供達のクリエイティブ性に圧倒されます。
園児の視線はなんとピュアで心が澄んでいるのでしょうか。
今日はアクシデントがありましたが、ずっと会いたかったクリストファー先生に
再会できたので、私にとっては楽しい半日になりました。お客様に感謝です。