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【視察】自由ヴァルドルフ シュタイナー学校

12月5日(水)、20代のお客様のリクエストで、一年ぶりに自由ヴァルドルフ シュタイナー学校を訪れました。



スケジュールは以下の通り。

1) エポック授業(算数) 小学4年生 (8:10 - 9:55)
   休憩
2) 音楽 中学2年生 (10:15 - 11:00)
3) 英語 小学3年生 (11:05 - 11:50)
4) オイリュトミー 小学6年生 (11:55 - 12:40)
   ランチ 



毎回の視察で新しいことを学ぶのですが、私が今回の視察で学んだことは、

 「音楽と運動は人間の成長を助けるツール」

 「対人関係の強化には間の調整が不可欠」

の2点です。


具体的には、こんな感じです。



視察日の次の日が老人ホームの慰問日とのことでしたので、エポック授業にて
お年寄りに聴かせるためのクリスマスソング数曲、子供たちは練習していました。




詩の朗読も練習していたのですが、感心したのは、
発音が難しい箇所の子音の発音や母音の数をあらかじめ練習したことです。



また、リトミックをした際に、最後は無音で振り付けだけで行ったので、
それも、言葉が心の中に入ってきやすい方法だなあと思いました。




歌の練習の際に、先生が黒板に五線譜を描いて、「全音符」、「2分音符」、
「4分音符」の長さを学びました。




聞いているときに、もしかしたら、算数に繋げるために音符の長さを学んでいるのかなあと思ったのですが、授業後に先生から「そうです」と言われ、「想像どおり!」と
思って嬉しかったです。




9時少し前に、3桁や4桁の割り算の勉強が始まりました。例えば、こんな問題です。



「972➗4」



解き方はこんな感じです。


972
8 --->> 2
------
17
16 ---->> 4
------
12
12 ---->> 3
------
0


答えは「243」です。


また、合ってるかどうかの確認として、「243x4」を行いました。



みんなで一緒にする問題は2つのレベルに分かれていました。



「算数が苦手な子用」と「算数が得意な子用」です。




大きな黒板には、算数が苦手な子のための問題が書かれていて、
小さな黒板に、算数が得意な子のための問題が書かれていました。




希望者が先生のところに行って答え合わせをした後、
宿題の問題を先生が大きな黒板に書き始めました。




9時30分になり、先生が物語の語り聴かせが始まりました。吹雪の中、兄弟が冒険する話です。どうも続きの話のようで、最初、それまでのあらすじを覚えている子供たちに
話させた後、15分ほど、先生が語り部を行いました。ストーリーは続くようです。



9時45分になり、終わりの歌を歌って、午前のおやつの時間になりました。





次は音楽の時間です。イスマニングのシュタイナー学校の窓口になっている日本人の先生が音楽の先生なので、彼女の授業を見学しました。




まずは、拍子の練習をしてから、発声練習。輪唱も少し歌いました。




そして、木琴を使ったグループセッション。まずは2人で行う即興セッション。




最初の演奏者ががまず2つの音を奏でて一つの音程(インターバル)を作ります。
その音程がメロディーの「始まりの門」で、その音程の雰囲気を受け取って、
二人目がメロディーをつなげて終わりまで持っていきます。





音程で作られた緊張を、二人目が緩和しながら終わらせる、という共同作業。




それぞれの感性がぶつかり合うセッションであり、聴いていて、非常に興味深かった
です。




3人や4人のセッションに移行しました。



こちらも「ベース」の音を奏でる1人あるいは2人に、「メロディー」を繋げる2人が
加わります。



「綺麗な終わり方」についても 先生と生徒でディスカッションが行われました。




ランチの際に、先生から教えて頂いたのですが、この「インターバル」の作業は、
なんと対人関係の強化に繋がっているのだとか。



ネットで検索してみると、「インターバル」という意味は多数あり、スポーツでは
「休憩時間」、そして、一般的には、「隔たり」、「間隔」、「合間」、「間」が
適用されるようです。



人と接する際に「間」は大事なので、この「間」を木琴のセッション、すなわち「音楽」で学ぶことができるというのは、私にとって、非常に斬新でインスピレーションをもらいました。




次の英語の授業では、お客様が英語を理解される方でしたので、私は訳す必要がありませんでした。




最初、全員で英語の歌を歌い、リトミック。そして、パートに分かれて会話劇に変わりました。



猫とネズミが出てくる歌です。先生がリコーダーを吹いて子供たちは歌います。



エポック授業と同様に、後半、パディントンベアーのお話があり、あらすじを子供たちがドイツ語で言ってから、先生が英語で語り聴かせをしました。「続く」と言って終了しました。



最後はオイリュトミー。フォルメンを作って、バチのような木の棒を使った動きもありました。



音楽と運動が重なりあう優美な時間です。




授業後に先生に尋ねたところ、拍子がわかりやすくなるので、バチを使った
動きを取り入れているのだとか。つまり、オイリュトミーでリズムを学んでいるのです。



拍子が変わると、アクセントが変わり、ニュアンスが変わり、リズムが変わります。




対人関係において、他人との「間」を保つことはとても大事なわけで、
シュタイナー学校では、どの「間隔」や「間」や「リズム」が人との付き合いで、
心地良いのかを学んでいるのかもしれないと思いました。



また、今回の視察で発見したこととしては、シュタイナー学校では、45分授業のうち、最初のウォームアップ(導入)と、授業の最後のクールダウン(息抜き)を
合わせて15分ほど行い、残りの30分間を集中して勉強するスタイルを導入して
いるのかもしれないということ。



そう思うと、ウオームアップとクールダウンは生活や仕事でも大切な要素かも
しれないので、私も取り入れたいと思いました。



シュタイナー教育は深いです。次回の視察が楽しみです。



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by midorimartin | 2018-12-07 07:00 | シュタイナー教育