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【視察1日目】ウンターメンチング森のようちえん

ウンターメンチング森のようちえんを訪れました。




私は風邪気味だったためこれ以上悪化しませんようにと祈るスタートになってしまいました(金曜日は病休。土曜日と日曜日の週末は微熱があり両日とも一日中寝込んでいたので痛み止めを数回服用)。






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咳をしながら説明というお客様にご迷惑をかける視察になってしまうことにも良心の呵責があり、風邪のウィルスにかかっているとはいえ回復力の遅さを恨みました。






ただ、ようちえんの先生全員が風邪気味ということでなんだか安心してしまった私です(笑。





朝の会が始まりました。いつものとおり、天気予報士のこどもたち二人が、お天気と風向きと気温の説明をしてくれます。





カレンダーの勉強、園児の出欠状況も確認し、今日行く場所も子供たちと一緒に取り決めしました。





9時30分ごろ森に向けてトロッコをひっぱって出発。





おとなしい子供たちが多いのかあるいは寒いのかみんな静かに一列で歩いていきます。




森の入り口に入るとバラバラに分かれてもよく、待ちポイントで集合しながら森の中を進んでいきます。




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目的地の「根っこ広場」に到着。横たわる自然に倒れた木に登りみんな楽しそう。




先生や私たち大人はじっとしていると手足がかじかんでくるので、その木の周りを歩いたり、子供たちと少しジョギングしたりして身体を温めます。



木の枝を削る子供たちはわずかで、両サイドに横たわっている木と遊ぶ子供たち、地面の葉っぱを熊手でかきわけてパレット状態にしてから、木の枝を使って家をデザインする子供たち。




子供は風の子とは本当に的を得ていると思いました。



家を創作している子供たちは、まずは玄関を作り、トイレの制作にかかったのでユニークだと思いました。その後は庭づくり。さすがドイツという感じです。




2回目の朝ごはんを森の中で食べたのですが、その寒いこと、寒いこと。気温は0度かマイナス1度なのでそれほど寒いことはないはずなのに体感温度が低いからか足元からくる寒気のせいなのか寒さが堪えます。



10時半ごろ朝ごはんを食べ終え、通常は12時半くらいまでは森で過ごすのですが、あまりにも大人たちの身体が温まってこないので11時半ごろ森を後にしました。




森の中を移動中に一人の女の子が「ママ〜」と言って泣きべそをかいています。



彼女は手袋をしていません。先生が私に「身体が冷えてくると子供たちはママに会いたくなるようです」と説明。



私がその女の子の手を握るとおとなしくなったのでほっとしました。途中でお客様と一緒に彼女に手袋を履かせて、園舎まで私はその女の子と手をつないで帰ることになりました。




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園に到着。男の子と女の子が分かれて自由遊びをしています。リーダー格の女の子が演出家のごとく残りの女の子たちに即興寸劇の配役を伝え演技を指導しています。




しばらくするとなにやらもめはじめました。




彼女が言う言葉をつなぎあわせてみると、どうやら練習不足のお友達に一緒にお芝居はできないと伝えたようでもめたとのこと。




なんだか大人の世界でもある話なので興味深いと思いました。




ランチの配膳役の男の子の作業が終了し、私たちはコンテナ園舎の中に入りました。




直前に発生したブレーカー落ちも回復し、園舎の中は暖かいです。ほっこりしました。




みんなでお昼ご飯を楽しく食べ、配膳係りの子がテーブルをきれいにした後、園舎の中で自由遊びが始まりました。




園長先生がモンテ出身ということもありますが。先生のためのワークショップに行って習ったという遊びを見せてくれました。




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トイレットペーパーの芯とミニカーに番号を貼り、数字合わせをするというもの。タイトルはずばり「森のようちえんのための算数」。




トイレットペーパーの芯は駐車場です。





年長さんあるいは数字が好きな子供が対象のゲームらしいですが、ミニカー好きな男の子がこのゲームをしたいと言ったのもユニーク。





冬の保育は簡易バージョンになるらしく、森の中の寒さしのぎに身体を動かす自由遊びがメインになるのと同様、外でする終わりの会も割愛されていました。




風邪気味の私でしたので園舎の中に長くいれたのは非常にありがたかったです。
by midorimartin | 2017-02-16 05:14 | ドイツの森の幼稚園