2013年にシュタイナー幼稚園を視察させて頂いた際に園長先生から伺ったお話です。
「私たちは、呼吸するような保育を心がけています。つまり、息を吸っている状態と、息を吐いている状態を、子供たちに交互に提供するというものです。具体的には、集団行動をしているときは、息を吸っている状態で、自由行動のときは、息を吐いている状態です」私はこの言葉を聞いたとき、頭の中でハレーションのようなヒラメキがありました!そうです。「息を吸っている状態」は「誘導保育」で「息を吐いている状態」は「見守り保育」なのです。「集中」と「解放」を繰り返すことが、幼児教育には重要ということなんだと思います。
なぜ、この言葉に衝撃を受けたかといいますと、私自身、呼吸をするように仕事をしていて充実感を体感しているからなのです。
本業のアプリのテストをしているときが「息を吸っている状態」。
副業のようちえんのコーディネートをしているときが「息を吐いている状態」。
例えていうなれば、「息を吸っている状態」=「インプット」であり「集中している状態」。
「息を吐いている状態」=「アウトプット」であり「解放している状態」。
人は「インプットする場所(集中)」と「アウトプットする場所(解放)」の両方を持つことで、ちょうど良いバランスが取れるのかもしれません。
そう思うと、幼児教育において、この「呼吸をするような保育」を実践することは、子供の成長において必要不可欠な教育であり、心身ともにバランスが取れた大人になるための礎になるものだと確信しました。
森のようちえんやモンテッソーリようちえんでも、「誘導保育」と「見守り保育」が実践されていることから、幼児保育の基本の一つは「呼吸をするような保育」と言えると思います。
仕事だけでなく、生活する上でも、呼吸はとても大事です。緊張して解放してを適度に繰り返すことで心身を鍛錬できるのかもしれません。