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【視察1日目】ウンターメンチング森のようちえん

今日から3日間、森のようちえん視察プランを遂行します。





まず第一日目は、2010年3月に声かけをしてすぐに快諾してくれたウンターメンチング森のようちえん。





何度も足を運んでいる常連の森のようちえんであり、幼稚園の先生お二人とはもう6年以上のおつきあいになります。



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素敵な季節のテーブル。



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トマトの菜園。



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勝手知ったる園なので、お客様に園舎や園庭の説明をしました。




9時になり朝の会が始まりました。先生は私たちゲストの紹介をしてくれました。




お天気ステーションの発表(風向き、気温、天候)、園児の人数を数え、カレンダーも勉強します。




今までは今週に行く場所選びの際、カードを裏向きにして引かせていたのが、なんとルールが民主主義になったということで、一票制に変わったとのこと。私たちにも一票がありドキドキ。



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朝から雲行きがおかしかったのですが、朝の会をやってるときに大粒の雨が。でもホロがかぶされていたので濡れず。





雨が止んだので9時30分ごろ森に出発。アリの道を歩く時は車も通る生活道路になるので、一列に並び静かに歩かなければなりません。





私は少しお客様とおしゃべりしてしまい、森の入り口に着いときに4歳児の男の子から「アリの道では静かにしないといけないんだよ。一列で歩かなければならないんだよ」と注意を受ける羽目に。




さすが、自己主張の国ドイツ。小さくても意見はしっかり。反省と共に感心しました。




10時頃、目的地に到着。雨上がりの森は緑がとても綺麗です。




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目的地の「根っこ広場」には新しい「森のソファ」がありました。ティッピが壊されてできたものだとか。




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10時30分、朝食をみんなで食べました。みんなお手拭きを持ってきています。まるで日本の遠足のようです。





おしゃべりしながら楽しくみんなで午前のおやつを食べます。




朝食後、再び自由遊びの時間。





先生が課題保育として彫刻刀でデザインした木の枝に色付けをしています。




でも難しいテクニックだからできる園児がいるのかわからないとのこと。でも見本としてとりあえず作り、やりたいと思ってくれる子どもを待っているのだとか。なんとも我慢強いです。



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この園の先生お二人は10年以上タッグを組んでいらっしゃるのでまさに阿吽の呼吸。




二人の安定した空気感が子どもたちにも安心の保育環境を与えているなあと思いました。





森の中のあらゆる自然のものを使って子どもたちがのびのびと遊んでいます。





自然発生的にみんなでごっこ遊びをするシーンに遭遇しました。出産間近の雌馬がいて、場所の設定はお城。お姫様や女王様や騎士がでてきます。なんともファンタジックなシチュエーションです。




チームのリーダーになった男の子は年長さんだけど、いつもは違うリーダーの園児がいるらしく今日はそのリーダーの園児がいないので彼はチャンスと思ったようです。




でも、一生懸命みんなを引っ張ろうとしているのだけど、なぜか尻切れトンボの状態に。




みんなでごっこ遊びをすることはまあないということで、先生もシャッターチャンスを待っていたのですが、あきらめてしまいました。




結局、いつ馬のベビーが生まれたのかわからない感じになったと思いきや、何か鉄製のものが土の中に埋もれているのを発見。




みんなでスコップを持って土を掘ることになりました。そのときのみんなのチーム力は素晴らしかったです。




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カエルを見つけました。先生が図鑑を持ってきているので、興味のある男の子たちに先生が図鑑を見せて説明しています。




ウンターメンチング森のようちえんの基本は「見守り保育」。先生は優しい眼差しで園児に寄り添っています。





12時過ぎになり園に戻ることになりました。大きなカタツムリに遭遇。




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歩くのが遅い園児、何かを発見してじっと観察している園児。先生は迎えに行かずに、園児が来るのを待っています。




子どもに気づかせて行動させること。これが大事なことのようです。忍耐強くないとできないことですよね。





森の中で見つけた宝物を持って、園児の顔が輝いています。宝物ってなにか?それは素敵な形をした木の枝。




12時30分、園に到着し再び自由遊びの時間。木の実を拾ったり、園庭にある藪で探検したり。






昔懐かしい匂いがします。心の中が甘酸っぱい感覚でいっぱいになります。





ランチの時間になり、食器のセッティングをする園児がお皿やナイフやフォーク等をテーブルに並べていきます。




モンテッソーリ教育が少しベースにあるので、子供たちは自分が食べたい量や飲みたい量を選択できます。





みんなでおしゃべりしながら笑顔で食事。美味しい笑顔。




ランチが終了し、食事当番の子どもが一緒に手伝ってくれるお友達を選んで一緒に後片付けをします。





この園では先生が担当の子どもを選んだ後、その子どもが自分が一緒にしたい子どもを選べるシステムを採用しています。




14時30分が降園時間。その10分前くらいから終わりの会が始まります。この日は年長さんが大好きな動物当てっこクイズと、先生のピエロの手遊び歌のどちらをするか決定することに。またもや民主主義のスタイルになり、お客様と私も一票を投じました。




ピエロの手遊び歌が勝ちました。まさか森のようちえんで一票の重みを感じることになろうとは。



動物当てっこクイズもギリギリ最後にやったのですが、一人の男の子の答えは「なんにもなし」。答えの動物を考えていなかったのかわからなくなったようです。そんな答えもありなのかと思ってしまいました。でもなんとも微笑ましいです。




木の枝で作った楽器。素敵な音色がします。



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タイムスケジュールはあるのだけど、でもゆったりとした時間が流れていきます。




先生が声を荒立てることはありません。優しい声かけで、子どもに気づかせて、子どもが答えを見つけられるように導いていきます。




元気いっぱいの子どもたちと触れ合え、自然の中で過ごし、森のようちえんの素敵な一日を堪能しました。




by midorimartin | 2016-07-27 05:00 | ドイツの森の幼稚園