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子安美智子さんの講演「ミヒャエル・エンデと日本」に参加して★

7月25日(金)20時、ミュンヘンのアントロポゾフィー協会にて、日本でシュタイナー教育を有名にした子安美智子さんの講演「ミヒャエル・エンデと日本」に参加しました。




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私は、21年前、ミュンヘンに来るときに、何かドイツのことが書かれた本がないかと思って、「ミュンヘンの小学生」という本を読んだことがあったのですが、正直そのときはあまりピンと来ていませんでした。



2010年にシュタイナー学校やシュタイナー幼稚園の視察プランを手がけるようになってから、シュタイナー教育の勉強を始め、今回アントロポゾフィーの勉強をさせて頂く機会が持てて、とっても感激しています!



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以下、私のメモからです、、、。


● 子安さんは48年前からミュンヘンとつながりを持たれている。

● Leopoldstrasseのシュタイナー学校にお嬢さんは通われていた。

● ミヒャエル・エンデ氏とは友達だった。

● 子安さんが発表された本で、日本ではシュタイナー教育のブームが起きた。

● 「ミュンヘンの小学生」は教育本ではなかった。一人の母親としての本だった。

● 子安さんは、シュタイナー教育を知るために、アントロポゾフィーの勉強を始められた。

● エンデ氏はシュタイナー学校を中退されている。

● 子安さんは、「モモ」を日本のお母さんや子どもたちと読まれている。 →多くの日本のお母さんの言葉として、 「私の主人も灰色の男だ」というのがある。

● 子安さんいわく、彼女の心の中にも、灰色の男たちがいる。時計を気にして生活されているから、、、。

● 子安さんは「モモ」を読み進めていくうちに、「モモは私の心の中にいる」と思うようになっていく。

● 「大宇宙」と「小宇宙」があり、「モモは必要な存在」、つまり「自分は必要な存在」と思うようになっていく。

● 本当に「他人の声を聴く」ことができる人たちは少ない。

● 精神世界は動いている。 → アントロポゾフィーの考え方は、日本人の心に響きやすい。

● ミヒャエル・エンデ氏にとって、精神的な父親像はシュタイナー。 → エンデ氏はアントロポゾフィーに継投していく。

● ミヒャエル・エンデ氏の2番目の奥さんは日本人。

● 日本にはミヒャエル・エンデ氏のミュージアムが存在する。



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1時間半のドイツ語の講演でしたので、すべてを理解できたのかどうか否かではないのですが、アントロポゾフィーの印象は、日本の禅思想に近い感じです。



だから、ミヒャエル・エンデ氏の作品や、シュタイナー教育は、日本ではより受け入れられやすいのかなあ〜と思った次第です。




「知覚」は「観察と思考」から成り立ち、「直感」で「思考」を低次から高次なものに鍛えていくことで、自分の心の中に「小宇宙」を持つことができる。そして、シュタイナー教育が目指す、「真の自由を獲得した人間」が生まれるのではないだろうか。




私にとって、「小宇宙」とは、光速のインスピレーションの世界感のイメージなので、物事を観察しながら、思考をトレーニングすることで、「知覚」がとぎすまされていくのではないかと想像できます。




アントロポゾフィーの概念の話なんですが、なじみ深い「森のようちえん」の「心のねっこ教育」にもつながっていると強烈に思えます。




ある教育者がおっしゃったとおり、幼児教育の入り口は違っても、目指す出口(ゴール)は同じなんだなあ、、、って、改めて納得できました!
by midorimartin | 2014-07-28 05:32 | シュタイナー教育