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年相応の自立心とは★

子どもが子どもらしくあること。子どもが子どもらしくいられること。





それは、私たち大人の願いであり、大人の役目でもあるのです。




子どもの自立には、発達段階があり、成長する自力と外部からの教育とがうまくかみあったときに、すくすくと子供らしく成長できるのだと思います。




幼児期から小学生低学年(0歳〜8歳)時代は、自発性と自主性の発達が大切です。小学生高学年(9歳〜14歳)からは、自律性の発達が大切になり、ティーンネイジャー(14歳以降)になったときは、自決性の発達が必要になります。この順番を間違えるととんでもないことになるようです。




順番を間違えて、自立心を発達させてしまった子供は、ティーンネイジャーになったときに、社会性とメンタル面の発達が未熟ということで、善悪の区別がつかなくなったり、自制が効かず、自分の気持ちのままに行動してしまうことになってしまう傾向が高くなるからです。




つまり、幼稚園の保育では、自律性を身につけてはいけないという意味になります。





この自律性、モンテッソーリ教育において、子供に求めている気がしてなりません。モンテッソーリ幼稚園は、確かに関係性を築くことが土台になっているので、寄り添い保育をしていると思うのですが、年相応の自立心を発達させているようにはどうしても思えないのです。




障害を持つ子どもはその子のペースがあるので比較対象になりません。健常の子どもがあまり子どもらしくなかったような気がするのです。





それはきっと、たくさんの選択肢を与えているからだと思います。子供の可能性を助けるための、整備された環境として、モンテッソーリ幼稚園の教室にはたくさんの素材がありました。





でも、子供たちが使っている素材はほんのわずかで、多くの素材はオブジェのように飾られているような気がしました。




だから、違和感があったのかもしれません。




子供たちは千差万別です。興味や趣味や心の動きは一人ひとりまったく違います。そのため、めったに使われない素材が、ある一人の子供に使われる可能性があるかもしれません。





でも、それは、1対1のセラピーのときに、必要なものであり、通常の保育に果たして必要なものなのだろうかと、私は少し疑問に思っています。





幼稚園時代に、自発性と自主性を身につけた子どもは、社会性でもメンタル面でも健康な発達を遂げているので、年相応の自立心を持って、小学校に入学することができます。





森の幼稚園(少なくとも、イザールアウエン自然幼稚園)は、この年相応の自立心の発達を助ける保育をしていると私は思っています。シュタイナー幼稚園も、教育理念として、年齢の発達に合わせた保育を実践しているので、年相応の自立心の発達を助けていると思います。





モンテッソーリ幼稚園は、子供たちに過剰な選択肢を与え、小さな大人扱いをして、年相応の自立心の発達をもしかしたら妨げているのではないだろうか。そんな気がして止みません。




いつか、教育の専門家に、私のこのモヤモヤ感を伝えて、スッキリとした答えが欲しいって思っています。





ちなみに、私が懇意にしているモンテッソーリ幼稚園のセラピストさんが、スーパーアドバイザーとして通われている森の幼稚園があり、その森の幼稚園を見学したときに、モンテッソーリ化していることに衝撃を受けました。





選択肢が過剰になっていたからです。でも、まだ、自然の中で子供たちは保育を受ける機会があるので、外にいれば、子どもらしい子どもでいられるはずと私は期待しています。
by midorimartin | 2014-03-20 07:27 | モンテッソーリ教育