視察2日目はモンテッソーリ幼稚園を訪れました。
久々のモンテッソーリ幼稚園の見学だったのですが、みなさん暖かく私たちを迎えてくださいました。
この幼稚園では、シュタイナー教育の季節のテーブルや羊毛人形を取り入れられています。
そして、「森の日」も週に一回あるので、森の幼稚園のスタイルも取り入れられているのです。他の教育の良いところを融合させる姿に感動しました!
この幼稚園には2クラスあり、年少と年中クラス、そして年中と年長クラスに分かれています。
なんと今年の9月の新学年から、年少と年中と年長がすべてミックスされた2クラスに編成されるそうです。
最初、年少と年中クラスを見学したのですが、新しい男の先生がいらっしゃったのでびっくりしました。
子供たちが小麦を挽いて小麦粉にする作業をすることを教えてもらいました。
そして、先生手作りの布ナプキン。
子供たちは自由意志で、午前のおやつを食べるかどうか決めます。それが、このモンテッソーリ幼稚園の主要テーマ「自主性を育てること」につながっているからです。
この日の午前のおやつはこんな感じでした。
非常に良いお天気でしたので、園庭でまるでピクニック気分のように、子供たちは午前のおやつを食べる機会がありました。
水遊びができるようにたらいが設けられたり、木製のうんていが設置されたり、空き段ボール箱やお絵描きグッズも用意され、子供たちには至れり尽くせりの環境です。
先生の人数が多いので、子供一人ひとりにかけられる先生からの愛情が深いような気がしました。
11時半にお昼ご飯が開始します。4名の少人数にして、子供たちは昼食を取ります。
私たちも美味しいお昼ご飯を頂きました。そして、12時半になり、園長先生とのお話の時間もありました。
現在ドイツでは幼稚園教諭や保育士が不足している事態になっているので、今は良いとしても、今後問題が発生するだろうと言われ、日本とは違う状況のようです。
昼食後も子供たちは自由遊び。昼食後は年中と年長クラスを見学しました。
13時45分になり、終わりの会が始まりました。先生の即興話が15分。
そこに登場するのが魔女のリズベット。
先生は子供たちを惹き付けるべく、なおかつ即興で楽しいお話を考えられるので、非常に感心しました!
校長先生のお話で印象的だったのは、次の金言です。お母さんの子育てに対してのある哲学者の発言だそうです。
「Du brauchst nicht perfekt zu sein. Du musst nur gut genug sein.」
直訳すれば、「あなたは完璧でいる必要がありません。ただ十分に良いだけで問題ないのです」。
平たく言えば、つまり、「腹八分目が良い」ということになりますでしょうか。
なんでも「ほどほどが良い」ということなのかもしれません。
以下、この幼稚園の週間カレンダーの内容です。
<月曜日>
年少と年中:言語セラピー、リトミック
年中と年長:言語セラピー、おもちゃの日
<火曜日>
年少と年中:森の日
年中と年長:セラピー(イングリンド)
<水曜日>
年少と年中:ミュースリの日、セラピー(イングリンド)
年中と年長:森の日
<木曜日>
年少と年中:作業セラピー、おもちゃの日
年中と年長:作業セラピー、ミュースリの日、リトミック
<金曜日>
年長と年中:セラピー(ザビーネ)
月曜日のシュタイナー幼稚園もそうだったのですが、みなさんから、帰るときに、「また来てくださいね〜!!」と言ってもらい、非常に感激しました。