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森の幼稚園インターンシップ第三期生の実習が決定しました☆

昨日、森の幼稚園インターンシップ第三期生の実習が決定しました~!!パチパチ☆




今まで、2つの森の幼稚園にそれぞれ第一期生と第二期生をご紹介させて頂いたのですが、前もって面接に来てくださいとはどこからも言われませんでした。





しかし、第三期生については、森の幼稚園側から、「一度面接に来てくださいませんか。お互いに合うかどうか判断してお返事というのはいかがでしょうか」というメッセージが届き、プログラム始まって以来の「面接」に私は実習生の方にどのようにお話を進めればよいのだろうかとちょっと悩んでしまいました。






しかし、正直に事実をお伝えして、「まずはドイツ語を勉強してください。そして、自分の持ち味を精一杯幼稚園にアピールしてください」とお願いして、語学学校に通って頂くことになったのです。





2月から本格的に学校で学ばれ、私が紹介したタンデムパートナーと会話も勉強され、この1ヵ月半彼女なりに頑張ってドイツ語をお勉強されたと思います。





当日は朝8時20分に動物園前駅のホームで待ち合わせて、二人で自然幼稚園に向かいました。




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8時30分頃に到着。先生一人と保護者代表の方がいてそれぞれにご挨拶。私は実習生の方に、「とにかく今日を楽しみましょう♪」とだけ言って見守ることにしました。





8時30分から9時が登園時間。あいにくのお天気だったのですが、子ども達は元気いっぱいです。




9時少し前にもう一人の先生がやってきました。この幼稚園は現在園児が16名いて先生が二人で保育されています。本当はチービーがいたのですが問題があって辞めさせられたらしく、実習生を欲しがっていることは確かです(私はそこに期待していたというのがあります!)




9時になって朝の会(Morgenkreis)が始まりました。他の園と違っておもしろいなあ~って思ったのは、先生がそれぞれ膝の上に子どもを抱っこしていること。他の園では子どもは自分のイスに座っています。





今日どこに行くのかを取り決めして、朝の歌を歌って、散歩に出発しました。この自然幼稚園では、森の中のスポットが12箇所あるらしく、毎日どこに行くのかまったく事欠かないとのこと。




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前日に降った大雨で水たまりがたくさんできています。子どもたちは雨ガッパや長靴を履いているので濡れるのはへっちゃらです。どんどん水溜りに入ってピチャピチャ遊んでいます。



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散歩中、既に数人の子ども達が日本人実習生の方の周りにいて楽しそうです。10時過ぎに園舎に戻ってきたのですが、それまでに彼女と手をつなぐ子どももいたりして、好調なスタートを切ることができました。




10時15分頃、Brotzeit(二回目の朝食)が始まりました。しかし全員で「いただきます」を言うこともなくみんなもくもくと食べています。





Brotzeitの後、10時30分くらいからなんと折り紙教室が突然始まってしまいました。実習生の方が2つほど折り紙のコマを持ってきて子どもたちに見せたのがきっかけです。




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女の子二人が折り紙に興味を示したので、実習生の方は折り紙を教えることになりました。幸い折り紙に使えそうなきれいな紙が園舎にたくさんあったのでよかったです。




私は10分ほど観察していたのですが、私がいなくても大丈夫な雰囲気になっていましたので、そっと園舎を抜け出しました。




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外に出ると朝の会をした場所で、先生の一人が木を切っています。イースターの飾りに使う材料を作っているのだとか。




「日本のノコギリは本当に優秀ね~。ドイツのノコギリは一方向にしか切れないから時間ばっかりかかるけど、日本のノコギリは両方向に切れるから切り口もいいし早く切れるの!」


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もう一人の先生はもう一つの園舎の中でVorschule(入学前の準備勉強)をしています。




見学しに行ってみると、5人の子どもたち(男の子3人、女の子2人)が寝そべりながらリラックスして先生のお話を聞いています。




先生は図書館で借りた本「友だち」と「気持ち」の写真を見せながら子ども達に尋ねています。




「この写真の子どもは何をしているの?」




「男の子二人がいて、一人がもう一人を叩いてる」




「なんでケンカしているのかな?叩かれてる子はどんな気持ち?」





「叩かれてる子は痛いし悲しい」




「みんなもケンカしたことあるの?そんなときどんな気持ちだった?」




「悲しかったし嫌だった」



「ケンカの後、仲直りはできた?」



「うん、できた」




先生は写真を見せながら、幼稚園の子どもたちの日常でも起こりえるだろうシチュエーションに置き換えて、子どもたちの気持ちを探っていきます。




そして、子どもたちに自由に気持ちを話させています。




これは、小学校に行ったときに、みんなの前で話すことが大切になってくるので、「自由に話す」練習につながっているのではないかと思っています。




11時20分頃、Vorschuleが終了し、折り紙をする子どもの人数が増えました。他の子どもたちはPrickeln(紙の上に例えば動物の絵が描かれていて、点がいくつもあります。その点を刺して穴をあけ、ヒモを通して絵を完成させる工作)をしています。





通常は12時30分から13時の間にお昼ご飯を食べるのですが、園舎に長くいるときは早めに昼食を取ります。





しかし、保護者代表の方が12時過ぎに来られたので、私と実習生の方と保護者代表とでVorschuleが行われていた園舎に行って面接が始まりました。





と言っても、「午前中はどうでしたか?」とか、「子どもたちとのコミュニケーションに問題はありませんでしたか?」とか、実習生の方の印象をたくさん尋ねられました。





私は通訳して双方の気持ちを伝え、非常に感触の良い面接になりました。またコミュニケーションで問題が生じるようであれば、私に伝えてくださいとお願いもしました。





実習生の方がドイツに来てからどれだけ森の幼稚園で実習したいと思われていたかについても説明しました。





彼女は言います。「今、この場所にいられるだけでも幸せです。この幼稚園で実習が可能になったらとっても嬉しいです」





保護者代表から、「あとでまた子どもをお迎えに来ますのでそのときに先生と話して決定しますね」と言われました。




私たちはまた別の園舎に移動して昼食。先生は私たち二人分のご飯を分けてくださっていました。




昼食後、子どもたちと実習生の方は園舎の周りで鬼ごっこをしてとっても楽しそう。




13時15分頃、また散歩に出発。子どもが一人実習生の方と手をつなぎ、既に微笑ましい状態になっていました。




公園で少し休憩。そのときも、実習生の方は子どもたちから名前を呼ばれ、すっかり人気者になっていました。





園舎に戻ってくると既に降園時間。折り紙をした子どもたちは実習生の方の周りから離れません。




面接をしてくださった保護者代表が来られて先生とお話しています。




私はお返事はメールで届くものと思っていたのですが、保護者代表の方が私たちのところに来て、「もうこの場でお返事しちゃいますね。全員一致で彼女に実習に来てもらいたいです!」と言われ、私と実習生の方は感激のあまり思わず抱きしめあってしまいました。




私はまるで我が子の合格発表を見に来たような気持ちになってしまい、「番号があった~!!!」と喜びいっぱいでした。





その後は、実習生の方も保護者代表と抱き合い、先生とも抱き合い、みんなでハッピーな感激の嵐でした。




本当に本当によかったです!!




昨日幼稚園から、「彼女を紹介してくれてありがとう。5月を心待ちにしています」というお返事が届き、この仕事をやって本当によかったと思っています。
by midorimartin | 2011-03-20 02:56 | ドイツの森の幼稚園