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【視察3日目】シュタイナー幼稚園

最終日。前日はやっと痛み止めなく就寝することができてまた爆睡できたのでとっても嬉しかったです。




まだ咳はでるけど良くなってきていることに感謝。前日と同じ行程でシュタイナー幼稚園に向かいました。




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今回は少し早めの8時30分ごろに到着。電話を終えたばかりの園長先生が担当するクラスを見学できました。今日のこのクラスの園児数は23名。





普段は登園時間の自由遊びを見学するのですが、今日は毎週水曜日に小さいお部屋で行われる水彩のぼかし絵を観察することができました。私は初めて生で観れたので感激しました。





園長先生が言います。「気持ちを落ち着けるためにこの水彩のぼかし絵の作業をします。教育者はこの作業のアシスタントに従事し、常に新しい色の提供を心がけなければなりません」




お手伝いの園児も1名いました。9時ごろになり、3名ずつトイレをに行くトイレタイムを滞りなく遂行するために残った子供たちは円状に座りゲームをしていきます。先生が子供にボールを渡して指名し、その子は自分が遊びたいゲームを先生に伝えるというもの。それにしてもいろいろなゲームがあるものだなあと感心しました。




9時30分ごろ、みんなのトイレタイムが終了し、先生が座っている子供たちにアイコンタクトで起立を促します。




ろうそくが灯され、朝の歌をうたいます。ラベンダーオイルを手につけていく歌をうたい、また違う歌でオイルを手にぬっていきます。朝ごはんを食べる前の心を落ち着ける作業になります。





みんなで美味しく朝ごはんを頂きました。その後、外遊びに向かいます。





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私たちは園舎の中を観て回ることにしました。園長先生が1歳〜3歳の教室の案内をしてくださいました。





昨年はなかったワンフロアを分けるための木の柵がありました。ハイハイする赤ちゃんが出て行かないようにするための配慮です。グッドアイデアだなあと思いました。





ベビーの寝室が居心地よく感じたのは、子宮にいるような設計がなされているからだとか。とっても感心しました。





オイリュトミーホール兼お昼寝する空間も見せて頂きました。私が昨年見学したときに「眠る時間が嫌だ」と言っていた7歳の男の子の話をして、そのような子は起きて別のお部屋に行っても良いのか尋ねたところ、「それはだめです。このお部屋にいて静かにしていないといけません。なぜなら、人間には頭の中を空っぽにする時間が必要だからです」というお返事が。





情報過多の昨今、大人にも当てはまることだなあと痛感。




ひととおり見させて頂いたので園長先生と分かれたところセラピストさんらしき人を発見。




彼女は「Heileurythmie」を施術するセラピストさんでした。日本でいうエクストラ・レッスンの「プラクティショナー」のことです。




このセラピーも毎週水曜日に行われ、必要な園児はあらかじめ選ばれているそうです。コストは親が別払い。対象者は、行動に集中力を伴わない園児や、アトピーやアレルギーの園児。オイリュトミーを通じて治すことを目指されています。




シュタイナーの人智学がベースになっているセラピーだそうで、私にとっては初耳のニュースでした。水曜日に訪れて本当に良かったと思った次第です。




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再び園庭へ。外で遊ぶ子供たちはみんな嬉しそう。キラキラしています。




ひとしきり遊ぶ子供たちを観察してから、再び園内へ。お昼ご飯前のお話と終わりの会の時間になりました。




ファッシング前ということで、まずはHampelmannの歌。糸を引っ張って動く道化師のこと。



そして、道化師のいとこのお話。先生がまずはその従姉妹を探します。いとこの道化師は埃っぽいところにいるらしくくしゃみをしています。このくしゃみを園長先生が腹話術師のようにしているのですが、とっても可愛らしいくしゃみなのです。



いとこの道化師のお人形を見つけ出し、先生はお話を続けていきます。もう一人の先生との掛け合い漫才のようなダイアローグに大笑いしました。




お人形は子供たちのほっぺをなでたりキスしたり。最後に終わりの会の歌をうたってライゲンをしてからお昼ご飯の時間になりました。




私たちはこのタイミングでようちえんを後にしました。





私はこの楽しくも充実した3日間の視察プランを遂行できたことが誇りです。私の咳におつきあいくださったお客様にも大感謝です。



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by midorimartin | 2017-02-16 08:00 | シュタイナー教育

【視察2日目】自由ヴァルドルフ シュタイナー学校

シュタイナー学校を訪れました。




前日の夜、不安からまた痛み止めを服用。朝早い出発だったためまだ月がでています。




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シュタイナー学校はなんと5年ぶりの訪問になるため、今回はイスマニングのシュタイナー学校の日本人の音楽の先生が学校案内をしてくださるとのこと。安心です。





8時5分くらいに学校の玄関ロビーに到着。





まずは1年生のエポック授業を見学しました(8時10分〜9時55分)。





生徒数は30名。先生が私のことを覚えてくださっていることに感激。




ロウソクが灯され、先生が鉄琴でメロディーを奏でます。子供たちが起立して、太陽・土・星に感謝する歌をうたいます。




リトミックして身体をほぐしてからライゲンが始まり、鍛冶屋の歌をうたいます。




頭の上に小さく四角いお手玉を乗せてバランスを取りながらライゲンをしていきます。




そのとき、なんの合図もなく算数の勉強が始まりました。「7歩前進」。「7歩後進」。「2の数字がきたら手をたたく」。「3の数字がきたら足踏みする」。



そして、3の数字がきたら足踏みするを4回くりかえしたあと、先生が「3x4=12」を導きだします。




歌を歌いながら四角いお手玉を片付けました。また唐突に算数のお話が始まります。




「切手、カード、小包、etcを配達人が配ることになりました。17個あった品物が10個配られました。あとどの品物が何個残っているでしょう」



友達や近所の人がやってきたり、犬がやってきたり、お話は更に続きます。そのたびに先生は子供たちにどの品物が何個残っているのか尋ねます。




先生が子供を指名したり、全員に答えの数字を手で表示させたり、解答方法は様々です。




子供たちは黒板絵をノートに書き写すことになりました。




その間、少しざわざわしてきたので、先生はトライアングルを手に取り、「1、2、3」とカウントダウンしてからトライアングルを鳴らし「5分間静かにしましょう」と言いました。




子供たちを観察していると、とっても早く書き終えてしまう子がいたり、ゆっくりと書き写している子がいたり、まったく違うものを書いている子もいたりして、それぞれの生徒の個性がでていました。



宿題の掛け算もノートに書きうつさないといけません。書くスピードの違いで授業についていける子とついていけない子がでてきそうです。




休憩前のお話に移りました。今日までのお話を先生が子供たちに尋ねます。何人かの生徒が内容を伝えます。




みんな前日の話の内容をしっかり覚えていることに感心しました。今日の話の内容は、3人いる息子のうちの最初の2人が病気の国王を助けるために聖なる水を探しに行くのですが、見つけるために右手と左足と首をさしださないといけないので怖気付き探すのをあきらめてしまう話をしてそこで終了したので、思わず「3人目の息子の話はいつ聴けるの??」って思ってしまいました。



休憩時間中に先生にそのことを尋ねると「よくあるシリーズものであるように続きがの楽しめるようにしないとね」とのこと。なるほど、なるほど。





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1時間目は12年生のオイリュトミー(10時15分〜11時)。




4月に卒業前の発表の機会があるとのことで、その発表に向けてのレッスンを見学しました。




オイリュトミーの先生も私のことを覚えてくださっていたので嬉しかったです。





生徒たちはウォーミングアップしてから、ピアノ伴奏者が弾くシューベルトのメロディーに合わせて、八の字やフォルメルを描きながら身体を動かしていきます。




最初バラバラだった生徒の動きが先生と一緒にまとまっていきます。少しずつ完成されていく姿に感動です。




テーマは「カラーゲーム(Farbenspiel)」。 



感情を色分けして表現するとのこと。たとえば、怒りは赤、メランコリックは青など。




赤色チームの女性徒3名が創作した演技を見せてもらいました。怒りが関連しているテキストも生徒の創作。




炎が燃え立つ山にドラゴンが生息し、山の炎が怒りでメラメラしています。その内容を表現した動きを彼女たちは表していきます。





迫力があってとても良いです。先生も彼女たちを褒めています。先生の修正が加わり更に動きが良くなっていきます。





次に2人の男性徒チームの演技。クリスチャン・モルゲンシュテルンの「Die Zeit」。時を止めるために時を刻む針を追いかける。この内容を表現するために、一人が時計の針の役、もう一人は時を止める役。




なかなか興味深い動きです。色は明るめのベージュ。




あっという間に45分が過ぎてしまい、もっと見たい欲求にかられてしまいました。オイリュトミーの集大成を少し観れたことに感謝です。




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2時間目は2年生の音楽(11時5分〜11時50分)。私たちの案内をしてくださった日本人女性の先生の授業です。




音楽室のドアを開けて、先生が子供たち一人ひとりを握手して迎えます。なんとも微笑ましい光景です。




歌を歌ってリトミックをしてから、二人の誕生日っ子のお祝いをしました。




そして、ネコがテーマの歌とお話があり、木のリコーダーの練習をしました。




あとで聞いた話ですが、このネコがテーマの歌は、作詞と作曲はシュタイナー学校の先生がなさったとか。この歌に合わせたお話を日本人の音楽の先生が創作されたそうな。イマジネーションパワーみなぎるシュタイナー学校の先生ならではのエピソードだなあと感心しました。



木のリコーダーの練習をするときの「足に土からのパワーを感じて」という表現が印象に残りました。なぜなら、森のようちえんでも「足に根っこを生やして土にしっかり立って」という表現をするからです。パワーの源は土あるいは根っこという意味になるのかなと思いました。





歌を歌って、たて笛を吹いたあと、スノードロップの話になりました。なぜ雪は白いのかというテーマです。




昔、雪には色がついていなかったそうです。雪が神様に「私にも色を下さい」とお願いしたところ、
「色をたくさん持っている花のところに行って色を分けてもらいなさい。」と言われたとのこと。
花はみな雪に拒否反応を示して色を分け与えず、唯一スノードロップだけが雪に「私の色をあげましょう」と
言ったそうです。そのため、雪の色は白なのだとか。




この内容に合わせて子供たちのミニ芝居も見ることができました。ほっこりしました。



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3時間目は7年生のフランス語(11時55分〜12時40分)。 




フランス語の先生は熱心な方で、生徒が教室に移動するまでの数分間で、私たちに元のフランス語の文章を自分なりに短くしたことや、昔はフランス語オンリーの授業だったけど、今はドイツ語もたくさん使って子供たちにフランス語を教えていること等を説明してくださいました。




7年生のテーマは「白黒コントラスト」。生徒はそのテーマに合わせて、プロジェクターを使った影絵をを披露し、フランス語の発表をするそうです。





私たちもフランス語の文章の配布資料を頂きました。アルフォンス・ドーデの「風車小屋だより」の「9話 法王のラバ」。7年もの間、怒りをためたラバのひとけりが圧巻です。




私たちは生徒にまじってフランス語の授業を受けることができました。





ランチは音楽の先生と再び玄関ロビーで集合してから食堂で。美味しいお食事とためになるお話を伺い、久しぶりのシュタイナー学校の視察は和やかに終了したのでした。
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by midorimartin | 2017-02-16 06:05 | シュタイナー教育

【視察1日目】ウンターメンチング森のようちえん

ウンターメンチング森のようちえんを訪れました。




私は風邪気味だったためこれ以上悪化しませんようにと祈るスタートになってしまいました(金曜日は病休。土曜日と日曜日の週末は微熱があり両日とも一日中寝込んでいたので痛み止めを数回服用)。






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咳をしながら説明というお客様にご迷惑をかける視察になってしまうことにも良心の呵責があり、風邪のウィルスにかかっているとはいえ回復力の遅さを恨みました。






ただ、ようちえんの先生全員が風邪気味ということでなんだか安心してしまった私です(笑。





朝の会が始まりました。いつものとおり、天気予報士のこどもたち二人が、お天気と風向きと気温の説明をしてくれます。





カレンダーの勉強、園児の出欠状況も確認し、今日行く場所も子供たちと一緒に取り決めしました。





9時30分ごろ森に向けてトロッコをひっぱって出発。





おとなしい子供たちが多いのかあるいは寒いのかみんな静かに一列で歩いていきます。




森の入り口に入るとバラバラに分かれてもよく、待ちポイントで集合しながら森の中を進んでいきます。




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目的地の「根っこ広場」に到着。横たわる自然に倒れた木に登りみんな楽しそう。




先生や私たち大人はじっとしていると手足がかじかんでくるので、その木の周りを歩いたり、子供たちと少しジョギングしたりして身体を温めます。



木の枝を削る子供たちはわずかで、両サイドに横たわっている木と遊ぶ子供たち、地面の葉っぱを熊手でかきわけてパレット状態にしてから、木の枝を使って家をデザインする子供たち。




子供は風の子とは本当に的を得ていると思いました。



家を創作している子供たちは、まずは玄関を作り、トイレの制作にかかったのでユニークだと思いました。その後は庭づくり。さすがドイツという感じです。




2回目の朝ごはんを森の中で食べたのですが、その寒いこと、寒いこと。気温は0度かマイナス1度なのでそれほど寒いことはないはずなのに体感温度が低いからか足元からくる寒気のせいなのか寒さが堪えます。



10時半ごろ朝ごはんを食べ終え、通常は12時半くらいまでは森で過ごすのですが、あまりにも大人たちの身体が温まってこないので11時半ごろ森を後にしました。




森の中を移動中に一人の女の子が「ママ〜」と言って泣きべそをかいています。



彼女は手袋をしていません。先生が私に「身体が冷えてくると子供たちはママに会いたくなるようです」と説明。



私がその女の子の手を握るとおとなしくなったのでほっとしました。途中でお客様と一緒に彼女に手袋を履かせて、園舎まで私はその女の子と手をつないで帰ることになりました。




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園に到着。男の子と女の子が分かれて自由遊びをしています。リーダー格の女の子が演出家のごとく残りの女の子たちに即興寸劇の配役を伝え演技を指導しています。




しばらくするとなにやらもめはじめました。




彼女が言う言葉をつなぎあわせてみると、どうやら練習不足のお友達に一緒にお芝居はできないと伝えたようでもめたとのこと。




なんだか大人の世界でもある話なので興味深いと思いました。




ランチの配膳役の男の子の作業が終了し、私たちはコンテナ園舎の中に入りました。




直前に発生したブレーカー落ちも回復し、園舎の中は暖かいです。ほっこりしました。




みんなでお昼ご飯を楽しく食べ、配膳係りの子がテーブルをきれいにした後、園舎の中で自由遊びが始まりました。




園長先生がモンテ出身ということもありますが。先生のためのワークショップに行って習ったという遊びを見せてくれました。




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トイレットペーパーの芯とミニカーに番号を貼り、数字合わせをするというもの。タイトルはずばり「森のようちえんのための算数」。




トイレットペーパーの芯は駐車場です。





年長さんあるいは数字が好きな子供が対象のゲームらしいですが、ミニカー好きな男の子がこのゲームをしたいと言ったのもユニーク。





冬の保育は簡易バージョンになるらしく、森の中の寒さしのぎに身体を動かす自由遊びがメインになるのと同様、外でする終わりの会も割愛されていました。




風邪気味の私でしたので園舎の中に長くいれたのは非常にありがたかったです。
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by midorimartin | 2017-02-16 05:14 | ドイツの森の幼稚園