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ドイツの本「Lasst Kinder wieder Kinder sein!」★

4月21日に、「Lasst Kinder wieder Kinder sein!」を完読しました。




副題は、「Oder: Die Rückkehr zur Intuition」。




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和訳すると、「子どもが子どもらしく振るまえるようにしよう! 親は直感的になろう」






私が好きなベストセラーの著者でもある、心理療法士のMichael Winterhoff氏の本です。




彼の最新本「SOS Kinderseele」を完読したときの記事の抜粋です。(http://miamama.exblog.jp/21197842/ 参照)




そして、上述したドイツ語の本の著者たち(小児科医や心理療法士)は、本来であれば、「自発性・自主性」を身につけさせなければならない幼稚園児を「小さな大人」扱いして、「自律性・自決性」を身につけさせようとしていることがそもそも過ちであり(つまり、発達過程の順番が間違っている)、そのような保育を受けた子供たちが精神や社会的な発達家庭で問題が生じ、そのまま青少年になり、罪の意識を感じずに窃盗したり暴力を振るったりしてしまうというものです。



「自律性・自決性(Selbstbestimmung)」と「自発性・自主性(Selbständigkeit)」はまったく違うということをこの本では言っているのですが、そのことを理解していない保育者や教育者が多いそうです。


私も今までは、「自律性・自決性(Selbstbestimmung)」と「自発性・自主性(Selbständigkeit)」は同じだと思っていたので、非常に驚き、感心して、納得しています。




このとき、「自律性・自決性(Selbstbestimmung)」という言葉に対して、反感をもっていたのですが、4月5日に参加した一日セミナー「自然教育とはなんぞや」で新しい発見をしました。
(http://miamama.exblog.jp/21740046/ 参照)





⑴ 子供が自立するための発達段階として、「自発性・自主性(Selbständigkeit)」、「自律性・自決性(Selbstbestimmung)」がありますが、自然教育学では、どちらを子供に要求しているのでしょうか?


「Selbstbestimmung」という言葉にこだわってはいけません。自然幼稚園では、自分で決めることが第一歩で、大人である先生がその子どもの決定に寄り添いながら導きます。



私は先生からのその言葉を聞いたとき、「なるほどなあ〜」って思いました。子どもに自分で決めさせて、そのまま放置しておくことが一番問題であるわけなのです。




Michael Winterhoff氏の「SOS Kinderseele」を読んでから、「Selbstbestimmung」という言葉に拒否反応があったのですが、言葉をそのまま受け止めるのではなくて、言葉と言葉の行間を読み込まなければならないということなんだと思いました。





ということで、Michael Winterhoff氏の本に対しても、崇拝ではなくて、一意見として読み進めた感があります。




内容的にも、「SOS Kinderseele」と似通っていて、特に以下のテーマが強く押し出されていました。



● 増加する共存型親子の弊害 (Kinder werden heute in grosser Zahl im Rahmen einer Symbiose gross.)



言い換えれば、「友達親子の弊害」。友達みたいに育てられた子どもは、精神的に大人になりきれないらしい。自分と対等の者として子供を扱い、友達のような関係を築くいわゆる「友達親子」。そのような子供たちはみな、過保護に育てられ、守られ、本質的に心理面で幼児化している。




● 増加するパニック社会の弊害 (Katastrophengesellschaft)



失業等の不安要因が増えたことに伴い、パニックになる親が増えている。親がパニックになっていると、子供もパニックになる。具体的には、親の不安な気持ち(ストレス)が、子供の心を不安にさせているというもの(ストレスを与えているというもの)。





これらの2つの弊害を回避するにはどうしたらよいのか?




それは、親子の良好な関係が築けていることが第一前提。良好な関係が築けていれば、子供への教育ができるというもの。




ただ、それには、親が親である振る舞いができてこそ(心理面を含めて)、子供も子供らしく振る舞えるのです。




そして、メンタル面で静寂さを保てる親は、直感的に行動できるので、子どもの心により寄り添いやすくなるのだとか。




直感的に行動するということは、自分自身をまた見つけるということでもあり、正しい道にまた戻れるということでもあるそうです。




アルバート・アインシュタインも、「直感的な心は神聖な天賦の才能」、という名言を残されています。




また、子どもに与える選択肢も、7個以上はストレスになるだけなので、理想は3個までにしましょう。




この本を読んで、私が学んだ事は、「直感力の大切さ」と「選択肢は3つまで」です。




私が読みたい教育本は、あと一冊です。シュタイナー学校の卒業生のデータを元に書かれたレポート「シュタイナー教育への批判」のみ。



私の中で、幼児教育に対する見解がまとまったので、あとは、今後の幼稚園の視察事業で、実践から学んで行きたいと思います。
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by midorimartin | 2014-05-05 02:41 | ドイツの本