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ドイツの本「Jedes Kind ist hoch begabt」

2月15日に完読したドイツ本「Jedes Kind ist hoch begabt」をご紹介します。




タイトルを和訳すると、「子どもはだれでも才能を持っている」。




共同著者で、脳研究者のGerald Hüther氏と、青少年と共同作業に従事されているのUli Hauser氏。




Gerald Hüther氏は、「Wie Kinder heute wachsen - Natur als Entwicklungsraum」の著者でもあります。
(http://miamama.exblog.jp/21291211/ 参照)




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コンテンツは以下のとおり。




1) Bevor es losgeht イントロダクション 

2) Mehr als ein Wunder: Welche Begabungen unsere Kinder mit auf die Welt bringen
   奇跡よりもすごいこと  ー 私たちの子供たちがどんな才能を持って生まれてくるのか

- Liebe und Zuneigung
      愛情と愛着

- Offenheit und Entdeckerfreude
      開放性と発見する喜び

- Kreativität und Gestaltungslust
      想像性と創る喜び

- Vertrauen und Zuversicht
      信頼と確信

- Beharrlichkeit und Eigensinn
      根気と個性

- Achtsamkeit und Mitgefühl
      注意力と共感

3) Richtig unterstützen statt falsch fördern: Wie Kinder ihre Talente entwickeln können
   間違った要求ではなくて、正しくサポートしよう。  ー 子供たちが才能を伸ばすために

- Die Entstehung von Begabungen
      才能の発生

- Die Entfaltung von Begabungen
      才能の開花

4) Leider oft verschenkt: Was wir aus den Begabungen unserer Kinder machen
      間違った贈り物 ー 私たちが子供たちの才能をつぶしている

- Wenn die Liebe verraten wird
      愛情を裏切っている

- Wenn die Entdeckungsfreude verdorben wird
      発見する喜びをだめにしている

- Wenn die Gestaltungslust gebremst wird
      創る喜びにブレーキをかけている

- Wenn das Vertrauen missbraucht wird
       信頼を傷つけている

- Wenn der Eigensinn gebrochen wird
       個性を壊している

- Wenn das Mitgefühl unterdrückt wird
      共感を押さえつけている

5) Für ein Leben in Fülle: Was unsere Kinder wirklich brauchen
        人生を満喫させるために ー 子供たちが本当に必要としていること





子供たちは本当にいろんな才能を持って、この世に生まれてきます。そして、そんな素晴らしい才能を、私たち大人の意識や認識が間違っていて、そんな大人が子供と関わることで、子供の才能を結果的につぶしている、、、、。



簡単に言えば、そんな警鐘を鳴らしているのがこの本だと言えます。




第二章の内容に注目してみましょう。



● 愛情と愛着

 科学者の研究発表の一つに、「ドイツ人のお母さんから生まれる赤ちゃんはドイツ語が好き。だから、赤ちゃんは誕生後に、お母さんの言葉にすばやく反応できるのです。それはお腹の中で、お母さんの声を聞いていたからというのがあります。子供とお母さんの最初の関係です。

愛情ある関係を築くには、我慢と根気と時間が必要です。


● 開放性と発見する喜び

気持ちと向き合うための学習と信頼を築くには、子供たちは経験を積まなければなりません。それは、「自分は大切」。この学習がうまくいくには、愛情ある関係が築かれていることが前提条件です。

子どもは感動したとき、特別に学ぶことができます。そして、感動は、子供にとって大切なことが身近にあるときに発生します。子どもたちは、自分にとって意味あることをすることで、感動し、その感動の中から、何かを発見するのです。


● 想像性と創る喜び

子供にとって幸せなことは、他者と何かをしているときに、自分を発見することです。この体験をしてこなかった人は、後で困ることになります。一体感の深いつながりは、子供が本当に大切と思っている人との関係性があることで成り立ちます。

人間の脳は、物事を暗記するためにできているのではなくて、問題を解決するために最適化するだけです。このことから、子どもはいつも新しいことに挑戦しているのです。


● 信頼と確信

子供たちは、小さいときから、たくさんの経験を積まなければなりません。私たちは、子どものときにたくさんの経験を積んだ人に出逢うと、「体験の宝庫」と呼びます。

信頼は、信頼している人から得ることができて、確信は、それまでにうまくいった体験から得ることができます。

信頼は、ごちゃごちゃした頭の中を整理したいときや、開放性や心の静寂を取り戻したいときにこそ、必要な気持ちです。


● 根気と個性

自己効力。自分が誰で、何ができるのか。子供たちはそれを感じます。


● 注意力と共感

仏教では、共感とは、すべての生き物に対する精神性と尊敬と責任。仏教徒は、瞑想の中でこの共感を特訓します。つまり、座禅と注意力のトレーニング時における、心の観察です。

子供たちは、お母さんの気持ちの揺れ動きから、いつ安心できて、いつ安心できないのかを、素早く察知します。だから、子供たちはお母さんが上機嫌のときは、自分たちも安心するのです。お母さんが不安を抱えていたり、忙しすぎたりすると、子供たちは安心できません。つまり、子供たちの感情は、お母さんの心の状態と同期しているのです。

知覚はいつも受けるときに成長します。そのため、多くの子供たちは、見たり、聴いたり、味わったり、臭ったり、触ったりして、大人が感じない何かを感じることができるのです。起きたとき、服を着替えているとき、歯磨きしているとき。子供たちは同時に観察しています。すべてが新しくて、すべてが感動的で、知覚のお祭り。



第三章の内容に注目してみましょう。

子供は生まれたときから、自分の身体に合ったネットワークだけでなく、知覚の印象やお母さんからの影響を受けて身体が反応することで得られるネットワークも、脳の中で成長させることができるのです。だから、子供は一人ひとり違うのです。

人間の子供は、大人になって問題を解決する能力を、体験から習得します。子供たちは、問題があったとき、他者がどのように解決するのかを見て、新しい体験を積みます。そのようにして、他者との信頼やつながりを強くして、新しくて難しい挑戦を克服するための勇気も得ることができます。

手本となる親身になってくれる大人の保護と優秀な手ほどきにより、子供たちは自分の能力を発見して成長させることができるのです。


第四章の内容に注目してみましょう。

私たち大人が子供の才能をつぶしている、、、、。衝撃的な内容です。

大人が抱える外的ストレスが、子供に内的ストレスとして移行しているというもの。

エスカレートすると、「子供たちは好きじゃないことはしない」という結果になる。

大人の不安定さが、子供たちを立ち往生させている、、、。



愛情を得られなかった子供でも、生き残ることができます。でも、愛情をもらったことがない人は、どのように他者に愛情をあげることができるでしょうか。子供から大人を対象として、科学者が愛の体験を研究しました。小さいころに体験したことが、大人になったときの意識や見解や手法を決めるというもの。本当に愛されることを知っている人だけ、愛を他者に与えることができるのです。

すべての要求に答えるために、現代の大人はマルチタスキングができなければなりません。すべてを処理するために、同時に複数のことをしようとしても、素早くできることはありません。残るのは、強制だけ。

私たちの子供は、時計ではありません。時計のように、時間を早めることはできないのです。彼らはゆっくりと成長していきます。



ドイツは、欧州の老人ホームです。ドイツ人の平均年齢は44.2歳。五人に一人が65歳以上。

すべての子供たちが、世界が自分のためにあって、成長できて、発見して、研究して、試す喜びが無限であるという体験をすれば、生まれたときから備わっている発見する喜びを失うことはないでしょう。

子供たちが、何かを知りたいと思って尋ねたときに、誰も関心を示す大人がいなければ、発見する喜びを失っていくのは当然のことと言えます。または、大人がイライラした態度を見せたり、尋ねてもいないことを説明したりしても、同様の結果になるでしょう。


何もすることがないということは、退屈なのではなくて、想像性を高める時間なのです。


関係性の研究者が30年以上、研究した結論は、今日では、大人が子供の要求に配慮するよりも、子供が大人の要求に配慮する傾向があるとか。 

そして、子供を甘やかしすぎてはいけません。

一人ひとりの子供が、個性的で、そのまま愛してもらえる体験を得ることができれば、自分に満足して、成長することにも楽しみを見いだせるでしょう。


十人の労働者のうち七人は職場に不満を抱いています。


たくさんの絵が頭の中にある状態では、共感が不足します。つまり、一日に起きた出来事を消化する作業を怠ると、他者への共感ができなくなるのです。共感することは努力と時間を必要とするからです。

子供たちは、本物の共感マイスターです。


第五章は、エピローグです。


子供たちは遊びながら世界を発見します。難しいことができるようになるまで、試します。失敗と成功を繰り返しながら体験します。そんな風にして、体験を積み、思っていたよりも、できるようになっていくのです。子供たちはそのことを自分で学びます。



///


読後、思ったこととしては、他の教育本でも書かれてあったことですが、


● 大人のストレスが、子供にそのまま伝わっているというもの。 
● 子供たちの知覚の発達を、私たち大人が妨げているということ。


をまた強く感じました。


子供たちの才能を開花させようと、私たち親は思っているはずなのに、どこでどうやって違う方向に行ってしまうのか。




個人的な見解になりますが、、、



● 幼児教育が人間の成長で一番大きな部分を示しています。幼児は大人を模倣します。だからこそ、大人は手本であるべきで、そして、どんな外的ストレスがあったとしても、心の静寂を保ち続けなければならないのです。でも、親も人間です。だから、子供と一緒に成長すれば良いのだと思います。大人も失敗するし、子供も失敗する。大人が自分も失敗することを認識し、子供が失敗することを受け入れることができれば、ありのままの子供を愛することができると思います。そして、子供の好奇心をちゃんと受け止めてあげることができるのだと思います。それが、大人が子供との関わりをより良く変えるための第一歩だと言えると思います。



一つひとつが勉強。 そういう思いを持って、私はドイツ語で書かれている幼児教育本を読み続けています。
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by midorimartin | 2014-03-28 20:31 | ドイツの本

年相応の自立心とは★

子どもが子どもらしくあること。子どもが子どもらしくいられること。





それは、私たち大人の願いであり、大人の役目でもあるのです。




子どもの自立には、発達段階があり、成長する自力と外部からの教育とがうまくかみあったときに、すくすくと子供らしく成長できるのだと思います。




幼児期から小学生低学年(0歳〜8歳)時代は、自発性と自主性の発達が大切です。小学生高学年(9歳〜14歳)からは、自律性の発達が大切になり、ティーンネイジャー(14歳以降)になったときは、自決性の発達が必要になります。この順番を間違えるととんでもないことになるようです。




順番を間違えて、自立心を発達させてしまった子供は、ティーンネイジャーになったときに、社会性とメンタル面の発達が未熟ということで、善悪の区別がつかなくなったり、自制が効かず、自分の気持ちのままに行動してしまうことになってしまう傾向が高くなるからです。




つまり、幼稚園の保育では、自律性を身につけてはいけないという意味になります。





この自律性、モンテッソーリ教育において、子供に求めている気がしてなりません。モンテッソーリ幼稚園は、確かに関係性を築くことが土台になっているので、寄り添い保育をしていると思うのですが、年相応の自立心を発達させているようにはどうしても思えないのです。




障害を持つ子どもはその子のペースがあるので比較対象になりません。健常の子どもがあまり子どもらしくなかったような気がするのです。





それはきっと、たくさんの選択肢を与えているからだと思います。子供の可能性を助けるための、整備された環境として、モンテッソーリ幼稚園の教室にはたくさんの素材がありました。





でも、子供たちが使っている素材はほんのわずかで、多くの素材はオブジェのように飾られているような気がしました。




だから、違和感があったのかもしれません。




子供たちは千差万別です。興味や趣味や心の動きは一人ひとりまったく違います。そのため、めったに使われない素材が、ある一人の子供に使われる可能性があるかもしれません。





でも、それは、1対1のセラピーのときに、必要なものであり、通常の保育に果たして必要なものなのだろうかと、私は少し疑問に思っています。





幼稚園時代に、自発性と自主性を身につけた子どもは、社会性でもメンタル面でも健康な発達を遂げているので、年相応の自立心を持って、小学校に入学することができます。





森の幼稚園(少なくとも、イザールアウエン自然幼稚園)は、この年相応の自立心の発達を助ける保育をしていると私は思っています。シュタイナー幼稚園も、教育理念として、年齢の発達に合わせた保育を実践しているので、年相応の自立心の発達を助けていると思います。





モンテッソーリ幼稚園は、子供たちに過剰な選択肢を与え、小さな大人扱いをして、年相応の自立心の発達をもしかしたら妨げているのではないだろうか。そんな気がして止みません。




いつか、教育の専門家に、私のこのモヤモヤ感を伝えて、スッキリとした答えが欲しいって思っています。





ちなみに、私が懇意にしているモンテッソーリ幼稚園のセラピストさんが、スーパーアドバイザーとして通われている森の幼稚園があり、その森の幼稚園を見学したときに、モンテッソーリ化していることに衝撃を受けました。





選択肢が過剰になっていたからです。でも、まだ、自然の中で子供たちは保育を受ける機会があるので、外にいれば、子どもらしい子どもでいられるはずと私は期待しています。
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by midorimartin | 2014-03-20 07:27 | モンテッソーリ教育

【視察3日目】シュタイナー幼稚園☆

最終日の視察3日目。シュタイナー幼稚園を見学しました。




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Sバーンで行ったのですが、まずは空港行きの表示がなかったのであせり、また、駅に到着してからバスが既に行ってしまったことがわかってあせり、タクシーに乗ってなんとか幼稚園に向かうことができました。




幼稚園に到着すると、園長先生が入園希望の保護者との懇談に追われていたので、私たちを対応する時間がないということで、別の先生がお世話してくださることになりました。昨日に引き続き、ドキドキの幕開けです。




でも、勝手知ったる幼稚園です。先生からすぐに、「他のお部屋を見て回りますか?」と尋ねられたのですが、朝の会が始まるまでの登園の様子を観察した方が良いと判断して、そのままそのお部屋にいさせてもらうことになりました。




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お客様が、シュタイナー幼稚園の中に入ってすぐに、目に優しいパステルカラーの壁と天窓から差し込む暖かい太陽の光に圧倒され立ちすくまれている姿を見て、私も一緒に感動してしまいました。




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まずは、3歳〜7歳のクラス(25名)のお部屋を見学させてもらいました。保育ルームとキッチンと小部屋があり、小部屋は作業部屋になっています。そこには、サクランボの種がたくさん入っていて、身体をすっぽり納められる籠が置かれていました。手を籠の中に入れてみると、豆ざわりがとても気持ちが良くて、知覚を刺激されます。前回の視察時に、園児がこの籠に入って、気持ち良さそうに遊んでいたのを思い出しました。




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名前が書かれた石やフェルトのボールもあります。




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園児が作った作品のようです。




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私が大好きな季節のテーブルです。





9時頃、朝の会をするために、先生がお片づけの歌を歌います。子供たちは自由遊びに使っていた素材を片付け始めます。





このクラスにはやんちゃな男の子が何人かいて、お片付けを遊びながらやっていたので、先生がときどき名指しで注意していました。




それが微笑ましくて、子どもらしい子どもを見たことになぜだか安心してしまいました。




お片付けが終わった子どもから先生のところに行って丸く並びます。シュタイナー教育の一つで「ライゲン」を行うためです。





ライゲン(Reigen)とは、子どもたちが「輪」になって、歌や言葉に合わせて、体を動かして遊ぶことを指します。楽器は使わず、先生の歌声や体の動きを模倣して、リズムを取るのです。





保育の一日の流れには呼吸の要素があります。自由遊びの時間は息を吐いている状態。みんなが集まって集中する時間は息を吸っている状態。




子どもはライゲンをすることによって、動きに集中するので、落ち着きをもたらし、次のアクションに移動することが可能になるのだと思います。





朝の会が始まる合図は、小さいベルの音です。先生が一人の子供の耳元で、ベルを軽く鳴らします。ベルの音が止んだ後、ローソクに火を灯します。そして、ローソクの光の暖かさがテーマの歌を歌います。




それから、小鳥のさえずりや自然の恵みがテーマの歌を歌って、みんなで手をつないで、歌を歌いながら、トイレに向かいます。トイレの中でも、子供たちがざわざわしてきたら、歌を歌います。今回はいくつもの春の目覚めがテーマの歌でした。





手をつないで、トイレから出てきて、廊下にあるイスに腰掛けます。先生が歌を歌いながら、ラベンダーオイルを1滴、両手につけていきます。




オイルを手に塗るときも歌を歌い、その後、また手をつないで、部屋に戻り、朝食を食べる事になりました。




25名と多いので、2つのグループに分かれて朝食を取ります。今日は薄い穀物パンとバターとジャムとハーブ塩です。




パンを焼く歌を歌って、いただきますをして、静かに食べなければなりません。食べ終わったら、また手をつないで、外遊びをするために移動します。




うるさくしていた男の子は、静かになるまで、手をつなぐことができませんでした。やり直しをさせられたのです。




外遊びの間、私は他の教室をお客様と一緒に見て回り、説明しました。




3歳〜5歳のクラス(12名)を2クラスのお部屋です。




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違う感じの季節のテーブルがありました。




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本当に人形たちが愛らしくて、何か私に語りかけているようです。




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「3月14日までに、イースターのお庭のための平たい鉢を持ってきてください」というお願いの内容なのですが、背景もパステル画になっていて、シュタイナー感いっぱいのお手紙です、、、。




1歳〜3歳クラス(12名)のお部屋も見学させてもらいました。7時半から15時までの保育で、子供たちは毎日先生が調理したものをお昼ご飯として食べます。先生が「出勤したらまずは料理にとりかかります」とおっしゃっていたのが印象的でした。



外での自由遊びを見学します。子供たちはとっても楽しそうです。先生同士も固まって、楽しげに意見交換をされています。




子供も大人も外遊びのとき、思いっきり、息を吐いているような印象を受けました。





11時30分くらいになり、後片付けをして、みんなゆっくりとお部屋に向かいます。




私たちも教室に戻ると、先生がケジラミの検査をしていました。一人ひとりの子供の頭を見て回るのです。




二人の先生が20人近くの子供の頭をチェックしないといけないので大変です。子供たちが少しザワザワしてきたとき、一人の年長の女の子が、春の歌を突然歌い始めました。すると、他のみんなも一緒に歌い始めたのです。




自然に歌のハーモニーが響き、子供たちが落ち着いている姿に、とっても感動しました。これこそ、シュタイナー教育っていう気がしました。




お昼ご飯の前なので、子供たちはまだまだ集中しなければなりません。先生は絵本の読み聞かせを始めました。最初またザワザワしていたのですが、先生の静かで安心感のある声に、子供たちはまた落ち着きを取り戻していきます。



前半はお話を読むだけだったのですが、後半は先生は子供たちにクイズ形式で質問もしていました。




そういえば、この先生は、朝の会のとき、静かに話をした瞬間があり、そのときは園児も静かになりました。今思うと、子供たちは先生を模倣したということになるのでしょうね。






お部屋の見学をしていたときに、森の幼稚園でモンテッソーリ教具として紹介されたものを発見しました。




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8の字の形をしたもので、無限を意味します。先生はおっしゃいます。「シュタイナーとモンテッソーリというアプローチの仕方が違うだけで、教育理論として目指しているものは似ている部分があるのです」




お客様からの質問を先生にぶつけてみました。




「日誌を書いたりしていますか?」




「いいえ、日誌を書くことはありません。なぜなら、シュタイナー教育は、子供の評価をしないからです。子供の様子を観察して、頭の中にメモするだけです。何か記憶に残ることがあった場合、チーム会議でそのことを話し合います」





「子供への対応ですが、言い方ややり方を変える決め手はなんですか?」





「子供も大人と同じで、良い日もあれば、悪い日もあります。今日はちょっといつもと違うなと感じたときは、それを悪い日と思うのではなくて、心のエネルギーが悪い方向に働いていると思わなければなりません。そして、エネルギーをどうやって良い方向に向ければよいのかを考えます。また、子供は、今日はいつもと違うというサインを送っています。そのサインを先生は察知しなければなりません。そして、この察知方法と、エネルギーの転換方法を、私たちはシュタイナー教育の先生として習得しなければならないことなのです」




なるほど〜と、納得してしまいました。




お客様がおっしゃってました。「シュタイナー幼稚園は暖かい光に包まれて、防音効果が高いので、音も静かで、本当に、光と音の素晴らしさに感動しました」





12時になり、私たちのシュタイナー幼稚園の視察は終了しました。




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今回の3日間の視察を終えて、本当にたくさんのことを学ぶことができました。お客様に感謝です!
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by midorimartin | 2014-03-20 06:42 | シュタイナー教育

寄り添い保育とは★

今回のモンテッソーリ幼稚園の視察で感じた「寄り添い保育」。




先生がルールを作り(整備された環境を作り)、子供に寄り添いながら(同じ目線で子供との関係性を築き)、子供に選べる可能性を伝え(整備された環境の中でできることを伝え)、子供がその可能性を自分で選ぶこと(整備された環境を使うこと)。




見守って、何も手出しをしないというのではなくて、寄り添って(関係性を築いて)、可能性を与える保育がモンテッソーリ教育なんだと、改めて理解できました。




今まで、「スキンシップ = 寄り添い保育」だと思っていたのですが、そうではなくて、同じ目線で関係性を築くことこそが、寄り添い保育のベースなんだということがわかり、とても感動しています。





スキンシップは、関係性を築くための手法の一つなのですよね、、、。





そして、誘導保育や見守り保育は、あくまでも保育方法のカテゴライズなのですよね、、、。





生活をする上でも、仕事をする上でも、良好な関係性を保つ事は不可欠です。





つまり、「お互いの価値観を受け入れながら、フィードバックを交互に行おう」ということなんだと思います。





視察に行く度に、いろんなことを学べるのですが、今回も有意義なモンテッソーリ幼稚園の視察でした。大満足です。
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by midorimartin | 2014-03-19 05:19 | モンテッソーリ教育

【視察2日目】モンテッソーリ幼稚園☆

視察二日目はモンテッソーリ幼稚園。8時半頃に到着。まずは外観を説明して、幼稚園の中に入ったところ、なんと、今日は幼稚園の説明会の日なので、いつも対応してくださる園長先生がご不在とのこと。



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そして、「今日は園で作成した『視察ルール』に従ってご見学ください。イスに座って、質問はメモして、あとで質疑応答の時間を作りますので、そのときにご質問ください。写真も視察終了後に撮ってください」などと言われ、勝手知ったる幼稚園なので、いつもの通り、自由に視察可能だと思っていた私は軽いめまいを覚えてしまいました。




なぜ、こんなルールをいきなりつきつけられたかというと、最近、この幼稚園は注目を集めているようで、学校の先生やセラピストなど、見学者が大変多く、実習生も頻繁に来るので、新しい大人が保育を妨げているという問題点を解決するためだとか。しかし、このルールは以前からあったものなのでで、活用がなされていなかったことが現状だそうです。




来週は学校の副校長先生が視察に来られるということで、先生の緊張感が伝わってきました。はたして、今日の視察はどうなるのだろうか、、、、。そんな幕開けでした。




手渡された視察ルールの内容はこんな感じです。




「私たちの幼稚園は、子供たちが独自に自主性を持ち、自分のやり方で可能性を見つけるための空間です。あなたはその空間を共有する見学者です。子供たちが、遊びから、集団生活の中から、作業から、人生のプロセスを学ぶ姿を邪魔しないように観察してください。具体的には、頻繁に移動したり、子供たちに話しかけたり、教室の中にある物を触ったりしないでください。一ヶ所に滞在できる時間は30分〜1時間です。また、午前中は、先生に話しかけたりしないでください」




朝、手渡された長い文章でしたので、はっきり読む時間がなかったのですが、今少し翻訳してみて驚いています。例えば、私は子供が少なくて静かな時間のときに、先生に話しかけて少し質問したりしていたからです。




そして、お客様が、11時〜11時45分まで、キッチンで子供たちのお昼ご飯を食べている様子を観察されていたときに、先生から、「今静かなので、新しい「知覚コーナー」に備わっている物を手に取って、写真を撮ってもいいですよ」と言われ、静かに遊んでしまいました。でも、先生が許可されたことなので、大丈夫だったはずです。




知覚コーナーにあったものはこんな感じです。




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豆の種類や数が異なり、違う音が鳴るケースがペアでいくつかあります。聴覚を刺激する道具です。




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素材の違う板がペアでいくつもあります。触覚を刺激する道具です。




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ビー玉や石もありました。



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嗅覚や視覚を刺激する素材もありました。



あと、一番気に入ったマトリューシュカ♫



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そして、様々な大きさの箱。



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今日は「森の日」だったので、1つのグループは午前中は森にいたので、静かな一日だったということもあり、最初、視察ルールの説明を受けたときは、今日の視察はどうなるのだろうかと思ったのですが、途中からまた以前のような形になり、地下室や2階のお部屋も私は自由にお客様を誘導して説明することができました。




何度も足を運んで、良好な関係を築いていてよかったと思いました!






キッチンでは、聴覚障害のあるフランス人の男の子が、先生と1対1で、パンを作っています。レシピは子供たちにわかりやすいものになっています。




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私たちがお昼ご飯を食べた後、12時半頃に、先生との質疑応答の時間があったのですが、その際に、このフランス人の男の子は昨年の9月に入園して、ドイツに来たばかりなので、今ドイツ語を学んでいるという説明を受けました。そして、彼の担任の先生が今週の金曜日に辞めてしまうので、こんな個人レッスンのような時間は、先生との関係を築くために、とっても大切とのことでした。





1グループに対して、先生が4人存在するからこそ、そんな時間が取れるとのこと。





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私の好きな季節のテーブルです。冬を象徴する「冬の王」が飾られています。来週の月曜日に行われる子供会議にて、春を象徴する「春の女」に変わるそうです。




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季節のテーブルがあるところに、季節の名前と月の名前と3月の絵が飾られていました(3月は種まきを象徴する絵になっています)。




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これは先生の役割当番表。3週間ごとに変わるそうです。地下室、園庭、キッチン、グループルームにカテゴライズされています。




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子供の名札が置かれています。これは、「まだ終了していないので、片付けないでね」という意味になります。




8時に登園してから、10時までが朝ご飯の時間です。キッチンにいない子供は自由遊びをしています。男の子達が紙飛行機で遊んでいました。




先生の話によると、そのうちの一人の男の子が紙飛行機の本を持ってきたので、紙飛行機を作ることになりました。最初は子供たちだけで本を見て、紙を折っていたのですが難しかったみたいで、子供が先生にヘルプを頼んで、先生が作り方を教えることになったそうです。しかし、先生にも難しい部分があったようで、先生いわく、「大人だけどわからないこともある」という部分を見せることも大切なんだとか。




そして、興味深かったのは、本来なら、教室の中で紙飛行機を飛ばすのはNGなのだけど、折って試しで飛ばすことは許したそうです。彼らはちゃんと飛ばすのは園庭でやりました。そして、その試しに飛ばすことを例外的に許して、それを例外だと理解できる子供たちもいれば、例外を完全に許されたものと判断してしまう子供もいるので、例外を示すのは、相手次第なのだそうです。




つまり、それだけ、一人ひとりの子供を観察していなければ、わからないことですよね、、、。




そして、園庭にいた先生に、「今日はなぜ非常用の滑り台で遊ぶことができたのですか?」と尋ねたところ、2階のグループの園児たちが森の日で午前中いないため、教室が自由に使えるということもあり、子供たちが先生に非常用滑り台で遊んでいいかどうか尋ねてきたそうです。みんな嬉しそうに滑り台を滑っていました!





園児数は1グループあたり20名。そのうち、6名が障害を持つ子供たちです。フルタイムの先生が3名。パートタイムと実習生が2名。一日計算で、1グループあたり4名の先生がいるという計算になります。




先生が、子供たちに「植物が乾燥しているのでお水をあげて欲しいのだけど、、、」と声かけした場面があったので、子供が言うまで待つこともできたのでは?と質問したところ、「お水をあげる仕事」は子供会議のときにテーマとして上がったそうで、先生はそのことも踏まえて、子供に尋ねたそうです。





そして、重要なことは、「植物が乾燥しているのでお水をあげてくる?誰がやりたいですか?」と声かけすることだとか。(でも、私の記憶では、子供の名前を呼んで、お水あげを頼んでいたような気がします、、、)




子供はやりたいことがあってもすべてを言うことができません。だから、大人が「今こんなことをやりたいのではないか?」と子供の気持ちを想像して汲み取って、可能性として尋ねることが大事なんだそうです。




前回の保護者会にて、「自由と境界線」というテーマで話し合いの場があり、「自由とは何か?」、「どうやって線引きすればいいのか?」ということが話題になり、みんなでかなりディスカッションをされたそうです。




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この境界線。実は私は娘が2歳のときに、預けていた保育園の先生から言われたことで、開眼したことがあります。



娘が一歳のときに復職していた私です。娘がビニサンのような保育園にそぐわない靴を履きたいと言い出して、忙しい朝、押し問答をしていたのですが、根負けしてそれを履かせて保育園に連れて行ってしまったときのことです。




夕方、娘を迎えに行ったときに、先生から、「お母さん、子供は自分で境界線を作ることができません。母親であるあなたが、子供に境界線を作ってあげないとだめなのですよ。そして、線引きをした後は、決して軸がぶれてはいけません。境界線をどこにするか。そして、境界線を作ったら、その境界線を絶対に崩さない。そういう覚悟が必要なんですよ」と言われたことを、昨日のことのように思い出しました。




紙飛行機のルールの例外の話で、幼稚園全体のルールで絶対に例外を作ってはいけないルールがあります。例えば、砂を持ち運ばない、車が通る場所には行かないなど。




でも、例えば、木登りなど、その子ができることを先生の個人的な判断で決定するようなことには、ブレが生じることがあるそうです。「例えば、他の先生は登っても良いと言った子供に対して、私は怖いのでそれ以上高く登らないでねと言ったことがあります」と、先生がおっしゃったとき、「先生は機械ではなくて、先生も人間なのだ」ということを子供に示すことも大事だという見解を示されたのがとても印象的でした。




しかし、そこには、子供との関係がまずは築かれていて、そして、先生の個人的見解や個人的判断で子供と接するからこそ、うまくいくことなんだそうです。




子供との関係を築く上で大切なことは、同じ目線で対話すること。




いつも説明してくださるセラピストさんからも、セラピールームを見せて頂いて、お話を伺ったときにも、子供との関係を築き、そしてセラピーをするからこそ、うまくいくとおっしゃっていたので、「関係性」とは、本当に大切なテーマなのだなあと思いました。




セラピストさんはある子供のお話をしてくださいました。実の親に育ててもらっていない4歳半の園児が心の病気になっていて、その子供が、一本の木の枝をノコギリを使って切ることに3回のセッションで成功したそうです。




心や身体に障害を持つ子供たちは、自分のペースを持っています。そして、そのペースはとてもゆっくりしたものです。




保育ルームではなかなか1対1の関係は築けません。セラピールームではセラピストさんと子供の1対1の関係を築く事ができるのです。その環境は閉ざされた空間で、自分のペースでできることが保証されていることが絶対条件になります。




あと衝撃を受けたこととしては、大きなセラピールームと箱庭療法をするお部屋のドアをどちらも解放して、子供にどのお部屋に行きたいのか選ばすのだとか。




理由は、子供が今抱えている問題は、その子でしかわからないことだからだそうです。セラピストさんは、関係性を保ちながら、子どもの動きを観察して、言葉をかけて、寄り添って、セラピーを施すそうです。




「モンテッソーリだから見守り保育」という概念を私は持っていたのですが、今日の見学で、そうではないことがわかりました。




先生がルールを作り(整備された環境を作り)、子供に寄り添いながら(同じ目線で子供との関係性を築き)、子供に選べる可能性を伝え(整備された環境の中でできることを伝え)、子供がその可能性を自分で選ぶこと(整備された環境を使うこと)。




見守って、何も手出しをしないというのではなくて、寄り添って(関係性を築いて)、可能性を与える保育がモンテッソーリ教育なんだと、改めて理解できました。
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by midorimartin | 2014-03-19 03:37 | モンテッソーリ教育

【視察1日目】イザールアウエン自然幼稚園☆

再び正社員になってから、初めての視察のお仕事。30代の幼稚園の先生がお客様です。





初日はイザールアウエン自然幼稚園を見学しました。お客様が太陽を日本から持ってきてくださったかのような快晴です!




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8時30分頃に幼稚園に到着して、先生にご挨拶。そして、園庭やバウバーゲンの周りや中を見学してご説明をさせて頂きました。





男の先生のお話では、今日の予定は、ナメクジ退治のために、囲いの木を高めに設定するのだとか。




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ガーデニングに詳しい園児のママのお話では、ナメクジは高所恐怖症で努力をしたくないらしく、高めの囲いの場合、途中で登るのをあきらめるだろうっていうことです(笑。




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「毎年、春になると、お花を植えているのに、ナメクジのせいで、うまく育ったためしがないんだ。だから、今回のナメクジ対策に期待したい!!」 という先生のコメントでした。





朝の登園時間の子供たちの様子ですが、サッカーをする子供たちや、先生が木を切っている周りに集まる子供たち、花壇の周りにいる子供たちに分かれていました。





園舎の後ろ側にも、木の家があり、その側で、野鳥が死んでいるのを園児の一人が静かに発見しました。




お客様に日本語で、「みんなで観察するためにも先生を呼んできた方がいいかもしれませんね〜」と話していたら、発見した園児が私にドイツ語で、「先生を呼びに言って来るよ」と言うではありませんか。




以心伝心したことにびっくりしました。そして、みんなで野鳥(Blaumeise)を観察して、お墓に作ることになりました。





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地面に穴を掘って、葉っぱを敷き詰めて、その上に野鳥を乗せます。先生が命の大切さの話を子供たちにしていました。




土をかけて、お花を並べて、お墓らしくしました。





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この作業の間、死んだ小鳥を見て騒ぐ園児は誰一人いなくて、静かに儀式を終えました。そんな子供たちの姿に感動しました。





9時半くらいになり、今日の保育場所に移動しました。




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道中、競争をして身体がぶつかり、泣き出した子供たちがいて、実習生が機転を効かせて、ベンチに座り、絵本を読み聞かせをしていたのが印象的でした。あとで、その実習生に尋ねたところ、子供が泣いたらすぐに絵本の読み聞かせをするとマニュアル化されているわけではなくて、自分の判断で、女の子に「絵本を読もうか?」と尋ねたら、「うん」と言われたので、落ち着かせるために読み聞かせをしたとのこと。





また、道中、先生が子供たちとおしゃべりしていたので、どんな話をしていたのか尋ねたら、園児の何人かがカンフーなど武道をやっているので、海外の武道について話をしていたそうです。日本の相撲も、力士がなぜ塩をまくのか尋ねられました。そうやって、世界には、ドイツ以外にもいろんな国があることを教えているのだなあって感心しました。




目的地に到着しました。小高い丘があり、原っぱにもなっていて、雑木林もあるので、木登りもできて、見通しもよく、理想的な保育場所だなあ〜って思いました。





まずは午前のおやつを食べて、それから自由遊びの時間になりました。





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5歳の男の子が高い木にスルスルと登り、先生が見守っています。先生の緊張感が伝わってきます。




自転車で移動してきた子供たちは、自転車に乗って遊んでいます。




一人の女の子が話しかけてきました。「木の穴の中に小人さんがいるはずなのに見つからない」




じゃあ、みんなで探そうっていうことになり、その木の穴に向かいました。





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女の子が何回も木の穴の中に入り、小人を探します。私たちはそんな彼女の姿を微笑ましく見守っていました。




こんなファンタジーの世界に入れるのも、自然と調和しているからこそって思います。





私たちがいた場所のすぐ側に、テントが見えました。なんと、ホームレスが住んでいるとか。




バウバーゲンに戻る時間になりました。



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男の先生の周りには、いつも子供たちがいっぱいです♫





バウバーゲンに到着して昼食。今日はお豆のスープとバゲットパンとケーキのデザートでした。





昼食後、降園までの14時半まで自由時間。 5歳の男の子が思いついたアイデアでボートを作りました。




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幼稚園のすぐ側に流れる小川に浮かべて遊んでいます。




お客様からの質問を先生にぶつけてみました。




一つは、「どういう思いを持って保育をされていますか?」。もう一つは、「子供たちにどんな風に育って欲しいですか?」




30代前半の男の先生はこう答えてくださいました。




「私は保育を心から楽しんでいます。だからこそ、子供たちからの愛情あふれるフィードバックがとっても嬉しいし、僕の心の電池も満タンに充電してくれます。そして、その思いがあるからこそ、子供たちの保育もゆったりとした気持ちで関わることができるのです。保育を心から楽しんでなければ、イライラして余裕がなくなって、保育もうまくいかないでしょう。



子供たちには、年齢に応じた自発性・自主性を持って欲しいと願っています。小学校入学前にアルファベットがわかっていたり、計算がわかっていたりすることよりも、年相応に自分で問題を解決できる能力が一番大切だと思うからです」




半年の休職を経て、3月に復帰した50代半ばの女の先生の答えはこんな感じです。



「自然の中で、太陽を浴び、風を感じるだけで、子供の心は解放され、気持ちのまま動くことができます。それだけで人は自由になれるのです。そして、生まれてきたことに感動できるのです。五感を通じて、自然と共存することを学んで楽しんで欲しい。


私は農家育ちで、動物や自然と共に育ってきたので、子供たちにも私と同じ環境を提供したいです。そして、もちろん、自発性・自主性を学ぶことも大切だと考えています。

自然は本の中だけで学べることではありません。例えば、植物の場合は、実際に触って、臭って、見て、感じて、今日のようにお墓に埋めたりして、体験しなければならないのです。

卒園児がこの前、私に言ってました。小学校に行って、森の幼稚園がパラダイスだったことがわかったよ。また、自然と一緒に遊びたいよって」



本当にその通りだと思います。そして、森の幼稚園の視察事業に携われていることに心から感謝です。




今後も私のライフワークとして、細々と続けていきたいって強く思いました。
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by midorimartin | 2014-03-18 06:38 | ドイツの森の幼稚園