森ようツナギスト Japanication ゲッベルみどり

miamama.exblog.jp
ブログトップ

<   2013年 12月 ( 1 )   > この月の画像一覧

ドイツの本「SOS Kinderseele」

ドイツの本4冊目「SOS Kinderseele」を12月22日に完読しました!!



ベストセラーの著者でもある、心理療法士のMichael Winterhoff氏の最新本です。




タイトルの「SOS Kinderseele」にとっても惹かれて即購入してしまいました。




f0037258_22592175.jpg




子供の心がSOSを発信している、、、、。いったいどういうことなのか、、、、。そして、完読した感想ですが、私の今までの幼児教育に対する知識を根本的に変えたと言ってもオーバーでないくらいの内容でした!




以下は友人知人に送った私の感想文です。。。。






突然ですが、今、ドイツの幼児教育を独学しています。
具体的には、ドイツ語の教育本を購入して熟読し、本に赤線をひっぱったり、メモも取ったりして、子供が心も身体も健全な大人になるためには、どのような教育や保育が必要なのかを勉強しているのです。

ご存知のとおり、私はドイツの幼稚園の視察を手がけていて、
● 森のようちえん
● モンテッソーリようちえん
● シュタイナーようちえん
の視察をお客様のためにアレンジして同行しているのですが、とても刺激を受けています。


今読んでいるドイツ語の教育本のタイトルは、

● Wie Kinder heute wachsen - Natur als Entwicklungsraum

● SOS Kinderseele

です。



これらの本の中で言われている事は非常にシンプルで、「幼稚園児には、個人的な人間関係が築かれている大人が必要であり、その大人との安心感が一番大切。子供たちは同じ年齢の子供から多くのことを
遊びながら学ぶ。境界線があるからこそ、真の自由を学べるのであり、境界線のない自由はありえない。そのため、自然は最高の教育の場になる」というものです。



また、以下は1990年に日本人の教育心理学者が書いた「少年非行を防ぐ家庭教育」からの抜粋です。
リンクはこちら → http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/25864/1/jissennenpo03_01.pdf



「子供の自立を励ますことが、私たち親の義務であり、子供は成長する自力と外部からの教育とがうまくかみあったときにはじめてすくすくと明朗に、強く正しく成長するものである。そのためには、親は子供の自立の姿を知らなければならない」と書かれています。



「子供の発達過程には四段階あり、それぞれの段階に応じて順番に自立心を身につけなければならない。それなのに、その順番が間違っているせいで、心理面で幼児化している青少年が増えている」と警鐘を鳴らされています。




子供の発達過程の四つの段階は以下のとおり。


① 0歳〜2, 3歳「身辺生活時代 意思の自立」:活動のエネルギーである「意欲・自発性」を身につけさせること。 



② 3, 4歳〜7, 8歳「想像生活時代 行動の自立」:自分のことは自分でするという自力で要求を満たす「自主性」を身につけさせること。



③ 8, 9歳〜13, 4歳「知識生活時代 生活の自立」:友達との生活の中から、みんなに心配や迷惑をかけないように努力することで「自律性」を身につけさせること。



④ 14, 5歳〜24, 5歳「精神生活時代 精神の自立」:大人扱いし、自覚させることによって、自分で判断し行動できる「自決性」を身につけさせること。



そして、上述したドイツ語の本の著者たち(小児科医や心理療法士)は、本来であれば、「自発性・自主性」を身につけさせなければならない幼稚園児を「小さな大人」扱いして、「自律性・自決性」を身につけさせようとしていることがそもそも過ちであり(つまり、発達過程の順番が間違っている)、そのような保育を受けた子供たちが精神や社会的な発達家庭で問題が生じ、そのまま青少年になり、罪の意識を感じずに窃盗したり暴力を振るったりしてしまうというものです。



「自律性・自決性(Selbstbestimmung)」と「自発性・自主性(Selbständigkeit)」はまったく違うということをこの本では言っているのですが、そのことを理解していない保育者や教育者が多いそうです。


私も今までは、「自律性・自決性(Selbstbestimmung)」と「自発性・自主性(Selbständigkeit)」は同じだと思っていたので、非常に驚き、感心して、納得しています。



このようなことを知ることができたのは、上述した本たちのおかげであり、これからもどんどん新しいドイツ語の本を読んで、ますます勉強していきたいと思っています。


[PR]
by midorimartin | 2013-12-31 23:13 | ドイツの本