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心のねっこのつづき☆

私は日本で公立幼稚園に通いました。小学校、中学校、高校もすべて公立でした。まあ、今から40年以上も前の話ですが、、、、。




つまり、森のようちえん、モンテッソーリ幼稚園、シュタイナー幼稚園、、という教育をまったく知らずに育ち、20年前にドイツにやって来て、8年前に娘が幼稚園に通っているときも、「シュタイナーって聞いたことがあるなあ〜」くらいのレベルでしたので、まさか今、ドイツの三大幼児教育の世界に足を踏み入れようとは夢にも思っていませんでした、、、。




3年前から関わりを持ち始めた、森とモンテとシュタイナーの世界。特に森のようちえんが一番好きです。




それはきっと、森の中にいるだけで感性が磨かれることを私自身が自己体験として知っているからなんだと思います。




私は大阪北部にある高槻市の田舎で過ごしたので、田んぼや畑やどぶ川、カエルやザリガニやタンポポやレンゲなど、自然色豊かな土地で野生児のごとく育ちました。





犬、ネコ、鳥、リス、魚、カブトムシ、スズムシ、コウモリ、、、などなど、いろんな動物も飼っていました。




だから、日本の公立の幼稚園の卒園児ですが、六根の根っこがちゃんと生えていたんだということを大人になった今、感じています、、、。




幼稚園以外の場所、つまり家庭環境が自然いっぱいだったから。




3年前から始めた森の幼稚園の視察プランのコーディネート。お仕事として始めたのですが、私の六根の根っこを育ててくれました。3年経った今、それをすごく感じます。




それは、幼児期に培った六根の根っこがちゃんと生えていてくれたから、、、。




年月が経っても、根っこがちゃんとしていれば、根っこを育てることができるんだ、、、、。




目を閉じて身体を伸ばすと、手や足の先、頭の先、目の先、鼻の先、耳の先、舌の先、そして、心の先から、根っこが伸びて行くのをしっかりイメージすることができます。




きっと、このイメージする力。そして、イメージすることにより、心が落ち着いて、身体がリラックスできることが、生きていく力になるのではないか、、、な〜んて、思ったりしています、、、。




そして、深い呼吸。息を吸って、息を吐く。呼吸のような教育。それは、幼稚園だけではなくて、家庭でも行えるものだと自己体験から言えます!




心のねっこの世界。もっともっと深く探求していきたいです★
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by midorimartin | 2013-10-28 18:23 | ドイツの森の幼稚園

森の幼稚園とは、心のねっこ教育☆

今回、一年ぶりに視察プランにご参加くださったお客様をサポートさせて頂いて、そして、




● 森のようちえん

● モンテッソーリ幼稚園
 
● シュタイナー幼稚園

● 公立の幼稚園



を見学して、これらの4つの園の分類分けが少しできました!!





例えば、、、、


● 公立幼稚園は「誘導保育」。園児数が多いため、「集団生活(協調性)」を養わせるために、誘導せざるを得ない。保育者にとっては、他のカテゴライズの園と比較すると保育がやりやすいのではないか?

● シュタイナー幼稚園は「誘導保育」がやや多め、「見守り保育」やや少なめのミックス。つまり、「呼吸」のように、園児にとっては、「誘導される」と「解放される」の繰り返し。誘導する場面が多いので、「集団生活(協調性)」を養わせることができて、保育者にとって、公立幼稚園と同じ理由で、保育がしやすいのでは?ただし、シュタイナー教育に則らなければならないので、その点については大変かも。

● モンテッソーリ幼稚園は「見守り保育」。これぞモンテッソーリの基本。「個人の自立性(自主性)」を子供に学ばせるため、個々の子供に合わせなければならず、保育は他のカテゴライズと比較するとかなり大変なのではないか??

● 森のようちえんは「見守り保育」がメイン、「誘導保育」少々のミックス。朝の会や終わりの会は「誘導」。森の中で、子供は「解放される」。自然の中では、自分のことは自分で守るしかないと子供は本能的に察知するのではないか。そのため、六根をフル活用して自然に挑むので、自立性が最速で芽生えるはず。保育者にとって、モンテッソーリ幼稚園ほどではないが、保育は少々大変なのでは??


といった感じ。



つまり、大きく分類すると、、、



【見守り保育(自由保育)】 森、モンテッソーリ

【誘導保育(設定保育)】 シュタイナー、公立



今回の視察のお客様のコメントとして、「シュタイナー幼稚園は保育に流れがあると感じた。公立幼稚園はもっと保育の流れがはっきりしていると思った」というご意見があったのですが、私もそのとき、同じように思ってしまったのです。



「森の幼稚園が大好きな私がなぜ??」っと、深く疑問に感じたのですが、、、 恐らく理由はこうだったのだと考えます。




● 誘導保育は、子供たちは集団になることが多い。そして、そのことは、まとまり感を印象づけるので、それを美しいと思ってしまったのではないか。集団生活になじむ日本人にとっては、見慣れた場面だからだろうか。



● 見守り保育は、子供は個々になることが多い。そして、そのことは、バラバラ感を印象づけるので、保育の流れがはっきりしないイメージを持ってしまったのではないだろうか。それは、集団生活になじむ日本人にとっては、見慣れない場面だからだろうか。




そのことを考慮すると、日本では、、、「見守り保育」は受け入れられにくいのではないかという疑問がある。



● 真の意味でのモンテッソーリ教育は日本で可能か?
モンテッソーリ教育は、完全に見守り保育であり、テンポを要する日本の教育では、必然的に誘導保育になってしまうのではないか?
でも、今回のミュンヘンの公立幼稚園のように、誘導保育をしながらも、「森の日」を設けて、自然の中で過ごす時間があって、それが「見守り保育」になるのではあれば、子供にとって「解放」をもたらすことになるので、日本の場合、自然と取り組むモンテッソーリ幼稚園がベストなのではないかと考える。


● 真の意味での森のようちえんは日本で可能か?
2011年に日本出張時に見た大阪の森のようちえんの保育の姿は、森の中で自由に遊ぶ子供たちの姿があった。それはまさに「見守り保育」であり、子供にとって「解放」をもたらす保育だと思う。そのため、真の意味での森のようちえんは日本でも可能なはず。




そう考えると、今回のお客様の「森のようちえん」と「モンテッソーリ幼稚園」の2つの経営は、非常にユニークで、「見守り保育」と「誘導保育」をバランス良くミックスさせることができるのではないかと期待しています。




今回のシュタイナー幼稚園の視察時に園長先生がおっしゃられた言葉。「呼吸をするような保育が幼児教育では大切★」というメッセージが強烈に私の心の中で渦巻いています。





呼吸をする保育とは、すなわち、「見守り保育」と「誘導保育」を繰り返すことだと考えるからです。





つまり、息を吸ってばかりでもいけないし、息を吐いてばかりでもいけない。緊張感と解放感があってこそ、人は伸びるということなのかもしれない。それは、言い換えれば、「心のねっこ」を伸ばすということ。



私が考える「森のようちえん」とは、「心のねっこ教育」のことであり、言い換えれば、「六根の根っこ教育」のことである。すなわち、「五感」と「第六感」の根を張るための幼児教育。




「六根」の根っこを張るためには、「感性教育」が必要である。幼児期から「六根」を発達させ、「五感と第六感の意識の根を伸ばす」ことが、学童期以降の心身の健全な成長につながる。




「六根」とは人間の認識の根幹を指し、「六根の根」とは、五感と第六感の能力を指す。つまり、「視覚」、「聴覚」、「嗅覚」、「味覚」、「触覚」、「知覚」のこと。




「心のねっこ教育(六根の根っこ教育)」の個人的観点から見ると、、、



● 「森のようちえん」は、幼児期の教育としてはベスト!心のねっこをすぐに張ることができて、ねっこが育つスピードも早そう。幼稚園のみなので、ねっこを育つスピードは早くなければならない。自然に身をおくことで、感性が研ぎすまされる、、、。ねっこがどんどん成長するイメージが頭の中にわいてくる。



● 「シュタイナー幼稚園」と「モンテッソーリ幼稚園」は、心のねっこは張れると思うけど、育ちはゆっくりなのではないか。そのため、幼稚園だけではなくて、総合保育が理想的なのだと考える。シュタイナー教育が、幼稚園から高校まであるのはそのためだ。モンテッソーリもドイツでは幼稚園だけではなくて、小学校や中学校まである。


● 「公立幼稚園」は、誘導保育なので、心のねっこを張るための機会が少ないのではないか。そのため、「森の日」を導入したり、家庭で自然に触れる機会を子供に与えることによって、心のねっこを張る土台ができ、ねっこの育ちを幼稚園以外で手助けする必要があるように思う。



今後は視察に行くごとに、これらの4つの園の違いをもっともっと研究していきたいと思っています。



そして、一番知りたいことは、卒園児の動向。森の幼稚園、シュタイナー幼稚園、モンテッソーリ幼稚園、公立幼稚園の卒園児の現在の育ちはどのようなものなのか?




非常に興味があります。大人があれこれどの保育がベストなのかと議論しても、結局、卒園児が学童期に入ったときの育ち具合が一番大切なことなのではないかと考えるからである。




シュタイナーが掲げる「真の自由を手に入れた者こそ幸せな人間」という考えや、モンテッソーリが掲げる「自立性を手に入れた者こそ幸せな人間」という考え、あるいは、森の幼稚園が掲げる「六根の根を張って育てた者こそ幸せな人間」という考えは、言い方が違うだけで中身は一緒のように思う。




つまり、「嵐がきてもびくともしない人格形成」ということになるだろうか。




私の個人的見解になりますが、森のようちえん、モンテッソーリ幼稚園、シュタイナー幼稚園という入り口が違うだけで、ゴールは一つで同じなのです。
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by midorimartin | 2013-10-28 17:36 | ドイツの森の幼稚園

【視察5日目】公立の幼稚園

視察5日目は、公立の幼稚園。私はなんと初めてドイツの公立の幼稚園の保育をじっくりと見学できました!




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私の娘は地元のキリスト教付属の幼稚園だったし、幼稚園の申し込みのためのオープンデーのときに、いくつか地元の公立の幼稚園に申し込みに行きましたが、そのときは必死でゆっくり見学するという感じではなかったので、まったく覚えていなくて、とっても新鮮な気持ちで視察に挑むことができました。




この日の視察は、ミュンヘン市のスポーツ観光局に所属されている、私の知人でもある日本人女性が同行してくださり、いろいろ説明してくださいました。私は初めて、私以外の人に通訳をしてもらうという経験をしたので、非常に興味深い体験をしました。


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場所は市中心地の近く。つまり、都会の幼稚園。




お客様がモンテッソーリ幼稚園をオープンされるご予定なので、モンテッソーリ教具を保育で使用されている公立の幼稚園をリクエストさせて頂きました。




50名の園児が通うオープンクラスの幼稚園。先生は5名、実習生は2名。まず園長先生が私たちを迎えてくださいました。




教室に入ると、週二回ある「森の日」で取ってきた葉っぱを感想させて作ったデコが窓に飾られていました。あ〜、私の大好きな森の幼稚園の世界です♫



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そして、モンテッソーリ教具で遊ぶ子供たちがたくさんいることに衝撃を受けました。



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先生が次々と教具を子供たちに渡して、学ばせています。例えば、「算数」。先生が言う数字に合う玉を子供たちは並べていきます。



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お世話してくださった日本人の先生のお話では、「子供たちはモンテッソーリ教具と知らずに遊んでいます。そして、保護者もどれがモンテッソーリ教具なのかは知らされていません。興味がある人だけ教えてもらえるという感じです」




お客様から「モンテッソーリ幼稚園で、モンテ教具を使って遊んでいる子供がいなかったのに、公立園でモンテ教具を使う子供たちを見ることになるなんて、、、」という率直なご感想を頂き、私もそうだなあ〜、なんでだろう?って思ってしまったのですが、きっと「誘導保育」か「見守り保育」の違いなんだと思います。




モンテッソーリ幼稚園は、完全なる「見守り保育」。でも、公立園では園児の数が多いので、「見守り保育」っていう訳にはいきません。「誘導保育」だから、モンテ教具を使う多くの園児の姿が見れたのだと思います。



廊下には季節のテーブルがありました。



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運動ルームでボールを使って遊ぶ子供たちを見学しました。2階にある多目的ホールで行われ、この場所ではお昼寝もするそうです。そのため、床には布団を敷く位置がわかる目印として可愛らしいシールが貼られていました。




運動をし終わった後、先生が「運動したから飲みましょう」と言って、子供たちにお水をコップに注いで配っていました。




10時半になって「ヘルシーな朝食」を頂きました。バターを塗った穀物パン、キュウリや赤パプリカやニンジンの野菜スティック、リンゴやバナナ等のフルーツ。パンも野菜スティックもフルーツも美味しかったです。




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これは何かわかりますか?栗を使ったハリネズミです。とっても可愛いですよね〜。




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こんな教材もありました。これもモンテ教具かな?シュタイナーでも見た気がします、、、、。





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まるで日本の幼稚園? 教室内に水槽もありました! 娘が通ったキリスト教付属の幼稚園にも水槽があったのかどうか思い出せません、、、、。




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園庭です。そして、ビオトープ。






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11時になり、「Stuhlkreis」と呼ばれる集会が始まりました。私は初めて聞いた名前です。




イスに座るから、「イスの会」という名称になっているとか。




50名の子供たちが各自イスを運んできます。そして、円になって座ります。年長さんは真ん中で床に直接座って円になります。




先生もイスに座って、私たちも座りました。人数が多いせいか、見ていて圧倒されます。



先生が言います。「背骨をピンと伸ばして座ってね」。そして、耳たぶを触ってから、「口を閉じて、隣りの人に話をしましょう」と言います。




その後、「週末はバイクで出かけましょう」と言って、「ブーン」とみんなで言います。「遠くに行ってしまうバイクの音は小さくなります」と先生が言うと、みんなも真似します。




歌を歌って、手で膝を叩いてリトミック。今度は言葉遊びのような感じの歌をみんなで歌います。




「火」がテーマで、「パチパチ」や「メラメラ」など、火の様子を擬音語で表現していきます。年長さんに歌詞を暗譜で復唱させて覚えさせます。その後、ピアノを鳴らして、子供たちにメロディーを覚えさせて歌を歌いました。




先生が子供たちに「この曲は4拍子ですが、ゆっくり歌うのはなぜでしょうか?誰かわかりますか?」と言って尋ねました。子供たちが次々に答えて行きます。「新しい歌だから」、「言葉が難しいから」、などなど。




そのときの子供たちの集中力がすごくて、「うわっ、この公立幼稚園はすごい!」って思わず感動してしまいました。でも、これが「誘導保育」の賜物なんでしょうね。




そして、これが保護者が思う「小学校入学前に必要な集団社会に慣れる」という条件をクリアしている姿なのかもしれないと思いました。公立の幼稚園では1クラス25名までですが、小学校になると1クラス30名までになり先生も一人になるからです。幼稚園は二人あるいは実習生も含めれば三人。




園長先生とのお話になりました。お世話してくださった日本人の先生が通訳してくださいましたので、私はたくさんメモを取ることができました。Yさん、本当にありがとうございます!!





まず、この幼稚園は、7時半〜17時までの預かり時間で、49%の園児がミュンヘン工科大学の学生の子供たち。そのため、あらゆる国の子供たちがやって来ていると園長先生はおっしゃってました。
工科大学付属の幼稚園と言っても過言ではない感じですよね。





モンテッソーリ教具がたくさんありますが、教具は高いので、全部揃っている幼稚園はほんの一握りだとか(ミュンヘンに350ほどある公立の幼稚園の中で10園くらい)。




あと、ピアノがあるのは20%の割合だそうです。ギターが多いということでした。






お客様の質問として、「理想的な先生、理想的な幼稚園はなんですか?」




先生のお返事は、、、



「理想的な先生は、忍耐強くてユーモアがあること。理想的な幼稚園はロケーションによって違います。例えば、うちのような都会にある幼稚園に来る子供たちは高所得の家庭が多いので、子供の心の発達を促すための教育に関心があります。しかし、移民家族や低所得の家庭が多く住む地域では、文字に触れさせることが大切であり、親の関心度が全く違います。そのため、一概に理想の幼稚園を語ることができません」




なるほど、ごもっともだと思いました。でも、園長先生にとって、彼女の園で働き続けるためのポリシーや動機づけはなんなのだろうか?と思いました。今回、お客様がどの視察園にも尋ねられたスタンダードな質問内容でしたので、私も今後は新しく行く幼稚園に聞いてみたいって思ってしまいました。





バイエルン州は他の州よりも教育レベルが高いので、バイエルン州で取得した資格は、他の州で即通用するけど、他の州で取得した資格は、バイエルン州では通用しないそうです。




また、各州に置いて、文部省の推進本の厚みが違うようで、バイエルン州は500ページほどあるそうな。「人格形成」が一番に掲げられているそうです。




この公立幼稚園では、園長先生と副園長先生がモンテッソーリの資格を取得されていて、若い先生たちに教えられているとのこと。モンテッソーリ教員免許の資格を取るのに、園の休みを利用して勉強しなければならず、一年半ほどかかり、金額も3000ユーロと高額のためです。




「先生から見て、シュタイナー幼稚園やモンテッソーリ幼稚園の位置づけはどのように思われますか?」というお客様からの質問に対して、園長先生の答えは、、、、





「シュタイナー幼稚園とモンテッソーリ幼稚園は、プライベートになり、人気があるので入りにくいです。シュタイナー教育は、保護して見守る教育という感じですが、モンテッソーリ教育は、自立を促す教育だと思います」




モンテッソーリ幼稚園は現在ミュンヘンには7園あり、シュタイナー幼稚園はミュンヘン市内に2園、ミュンヘン市郊外に1園あります。



園長先生と二人でおしゃべりしたときに、「実はね、私の子供二人がモンテッソーリ学校に通っていたのよ」と告げられ、あ〜、なるほどなあ〜、だから、彼女はモンテッソーリ教具の良さを知っているから、自分の園でたくさん使っているのかと納得した次第。



とにかく、今回の公立の幼稚園の見学は私に変革をもたらせました。




あと、補足説明になりますが、公立の幼稚園は園長先生のカラーが反映されるために、森のようちえん風(おもちゃなし保育など)や、シュタイナー風(環境的や、色遣いなど)いろいろな園があるとのことです。今後もミュンヘンの公立園を見学する機会があればいいなあ〜って思っています!
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by midorimartin | 2013-10-28 07:48 | ドイツの公立の幼稚園

【視察4日目】シュタイナー幼稚園

視察4日目はシュタイナー幼稚園。ここの視察は1年ぶりに行くのですが、実は7月に前園長先生が退職されることを聞いてお別れ会のため幼稚園を訪れたとき、新しい園長先生にご挨拶したばかりなのです。




その際に、「また日本から視察の問い合わせがあったとき、受け入れてもらえますか?」と尋ねたところ、「はい、大丈夫ですよ!」と言ってもらえたので安心していたのですが、前園長先生に「視察は1名だけ」と言われた記憶が蘇り、今回2名のお客様はどうなのだろうかと内心ヒヤヒヤしていたました。




9月に問い合わせたときに、そのことには何も言われなかったので、見事クリアしたのだなあ〜って、ほっとした視察のアレンジでした。




お客様から朝ゆっくりしたいので、少し遅い時間にしてくださいと言われたため、8時40分ごろに園に到着。





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前もって駅から8時40分ごろに到着することを電話で伝えていたので、園長先生が待ってくださいました。本当にありがたいです!




前園長先生は1歳〜3歳のクラスの担当でしたので、私は今まで主に3歳までのクラスを中心に視察させて頂いていたのですが、新しい園長先生は3歳〜7歳のクラスの担任らしく、今回は私にとっても新鮮な見学になりました!




このシュタイナー幼稚園には全部で4つクラスがあります。



①Sterntaler (1歳〜3歳 12名)
 
②Schneeweißchen (3歳〜5歳 12名)

③Rosenrot (3歳〜5歳 12名)

④Fingerhütchen (3歳〜7歳 25名)




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自由遊びやキッチンでお手伝いをする子供たちの様子を見学しました。



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先生は言います。「子供たちはお手伝いが大好きです。そして、お手伝い(=仕事)から生活で必要なたくさんのことを学ぶのです」




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子供たちは小グループを作って、思い思いに自由遊びをしています。二人の先生は、机の上で聖マーティン祭りで使う提灯づくりをされています。子供たちが書いた絵を外側に巻いて、ロウソクを灯すようです。ステキです!




小さめのタライの中にサクランボの種がたくさん詰まっていて、その中で遊ぶ二人の子供がいました。




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先生が言います。「このタライは大きすぎてはいけません。大きすぎると、子供たちは種を外に放り出してしまうからです。小さい中でたくさん詰まっていて、その中に身体をすっぽり納めることによって感じる心地よさ。つまり体感から意識(感覚)を研ぎすましていく作業をするのです。これはシュタイナー教育における、意識への働きかけになります」





私も自分の手をこのタライの中に突っ込んでみました。サクランボの種が私の手全体を押して、なんともいえない心地よさです。これはすごい!!って思いました。




季節のテーブルには、大天使聖ミカエルが飾られています。




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朝食は、バターを塗った穀物パンとお茶。更にパンにはジャムをつけたり、ハーブ入り塩こしょうをかけたりします。




9時半に、後片付けをみんなでします。先生は「後片付けの歌」を歌います。



そして、子供たちは円になります。いわゆる、「ライゲン」。シュタイナー教育の原点です。円の中心が大切という勉強です。




歌を歌って、リトミックをして、朝の会が行われました。「鳥のさえずり」、「太陽の光」や「風」や「水」というキーワードが聞こえてきます。「自然の恵みに感謝しましょう」という意味になります。



自由遊びのとき、子供たちが動物の人形を並べたので、園長先生が「動物を使ったお話」をしました。内容は、、、



「小さいネコが屋根の上にいます。小さいので自分で屋根から飛び降りることができません。困っているとロバがやってきます。ロバが小さいネコに自分の背中に飛び乗れと言うのですが、小さいネコは怖くて飛び降りることができません。ニワトリがやってきます。ロバがニワトリに、自分の背中に乗れと言います。ニワトリがその通りにすると、ロバが小さいネコにニワトリの背中に飛び乗れと言います。そして、小さいネコはニワトリの背中に飛び乗り、次にロバの背中に飛び乗り、最後は地面に着地できました。めでたし、めでたし」




3人の子供が、小さいネコとロバとニワトリを操ります。まるで、おとぎの世界のお話を聞いているかのような園長先生の優しい声。このストーリー、なんと先生の即興劇らしいです。素晴らしいです!




そして、歌を歌って手をつないで、トイレにある洗面で手を洗います。手を洗った後、先生が歌を歌って、ラベンダーオイルを手に塗ります。




ラベンダーの香りがとても心地良いです。




3人の子供(男の子二人と女の子一人)が、王冠をかぶったり、花がついたベールをかぶったり、騎士の格好をしたりしました。また、みんなで輪になって、「国王の娘」というタイトルの歌劇が始まりました。内容は、、、




「悪いドラゴンが、国王の娘をさらいます。騎士が国王の娘を助けます。助けられたお姫様と騎士は結婚します。めでたし、めでたし」




お姫様と騎士がライゲンの中心で結婚式の踊りをします。それがとても愛らしく微笑ましかったです。





その後、2つのグループに分かれて、朝食が始まりました。私たちは三人でキッチンに入って、朝食を頂きました。園児のお母さんが作ったジャムが美味しくて、またハーブ入り塩こしょうもバターにふりかけると粉チーズのような味がして美味でした。「Kräutersalz mit Meersalz」という名前で、DMに売っていると教えてもらったので、早速その日に購入しました。





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園長先生が作ったシュタイナー人形です。なんと愛らしい、、、。




朝食後、10時半から外で自由遊びが始まりました。私はお客様をお連れして、1歳〜3歳の子供のお部屋を一人でご案内しました。いや〜、何度か足を運んだ甲斐があります。




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前園長先生がいないのが少し寂しくて、でも懐かしいお部屋でもあり、なんとも不思議な気分になりました。



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遊ぶお部屋やトイレ(トイレにはオムツ替え台)、お昼寝をするお部屋をご案内して、その後は、3歳〜5歳の2クラスの教室もご案内しました。



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そして、園庭で自由遊びを見学。11時半にまたお部屋に戻り、「終わりの会」を見学しました。




終わりの会では、園長先生がお話をします。まずは、ロウソクに灯をともして、大天使聖ミカエルのお話をされました。内容は、、、



「悪いドラゴンに苦しめられている民。そこに騎士がやってきます。騎士は大天使聖ミカエルの夢のお告げでドラゴン退治を命じられます。そして、老人がドラゴン退治に必要な刀の存在を伝えます。ミカエルはその刀で無事にドラゴンをやっつけて、村には平和が戻りましたとさ。めでたし、めでたし」




この先生のお話を聞く前に、先生がまず子供たちの手をラベンダーオイルで濡らし、あったかい蜜ロウでできた玉を手渡し、子供たちはお話を聞きながら、玉をこねて自分の好きな形を作っていきます。私はハートの形を作りました。




お話の後、作品をライゲンの中央に設置された丸い木のわくの上に置きます。そして、石の天秤がきました。




片側に大きな石、もう片側に小さいな石がたくさん置かれています。





先生は子供たちに問いかけます。「今日どんないいことをしましたか?」




一人の子供は言います。「ぼくは○○君の服をかけてあげたよ」



先生は言います。「あなたに光がともるでしょう」



他の子供たちも次々に手伝った事を発表していきます。先生は最後に「朝食を手伝った子供たちにも光がともるでしょう」




そして、最後に先生はこう言いました。「今日もまたみんな良いことをしましたね。良いことをしたことを示す石をこの天秤に入れましょう」



そして、園児が一人、小石を一つ、天秤に入れました。




12時までの視察でしたので、私はお客様からの質問を保育の合間を見て、園長先生に尋ねてみました。




「先生がシュタイナー幼稚園で働き続けるためのポリシー、あるいは動機づけはなんですか?」




先生の答えは、「子供が公正や正義(Gerechtigkeit)を学べる最高の場所だから、私はこの園で仕事をしています」





また、「3歳児が入園したいとなったとき、大人数のクラスと少人数のクラスとどのような決定で振り分けられるのですか?」という質問には、、



「通常、3歳児は少人数クラスに振り分けられます。しかし、兄弟姉妹がいるという理由で、大人数の同じクラスに入ることもあります。また、子供によっては、少人数の方が落ち着くという人もいれば、大人数の方がにぎやかで楽しいと思う人もいるので、保護者と子供の人格について聞き出して、最終的には幼稚園がどのクラスに振り分ければよいのか判断して決定します」



外で自由遊びを見学していたときに、園長先生が非常に興味深いお話を私にしてくださいました!




「私たちは、呼吸するような保育を心がけています。つまり、息を吸って、息を吐く。集まっているとき、息を吸っている状態で、自由遊びをしているときは、息を吐いている状態です」




私はこの言葉を聞いたとき、頭の中でハレーションのようにヒラメキがありました!


そうです。「息を吸っている状態」は「誘導保育」で、「息を吐いている状態」は「見守り保育」なのです。「緊張」と「解放」を繰り返すことが、幼児教育には重要ということなんだと思います。




今回、新しい園長先生とお話できたことは非常に参考になりました。お客様からのご質問のおかげです。感謝です!



11月にまたシュタイナー幼稚園を訪れます。今からとっても楽しみです♫
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by midorimartin | 2013-10-28 07:07 | シュタイナー教育

【視察3日目】モンテッソーリ幼稚園

視察3日目はモンテッソーリ幼稚園。一年ぶり、そして、お二人のお客様をお連れするということもあり、少々緊張して趣きました。




前回行ったときは、「とにかく静かに見学してください」と言われたので、私も含めて三人は多いのではないかと心配していたのです、、、、。




このモンテッソーリ幼稚園。実は私の家の近所で、何度も足を運んでいて、勝手知ったる状態になっています。民家を改造して幼稚園にされているので、建物内には細い階段があり、地上3階、地下1階、計4階立ての建物になっています。




一年ぶりに行ってみたのですが、私の顔をみなさん覚えていらっしゃってくださっていたようで、「久しぶりね〜♫」とニコニコ顔で受け入れてくれたので本当にほっとしました。




8時過ぎに園に着いたので、まずは最上階にある先生の休憩室に行き、荷物を置きました。ちょうど事務員さんが来られたのでご挨拶して、園長先生が後から来られることを教えてもらいました。この幼稚園の園長先生は私たちのためにいつもお昼にインタビューの時間を取ってくださるのです。




荷物を置いた後、ちょうど登園時間ということもあり、先生がお忙しそうでしたので、まずは地下にあるお部屋のご案内を私一人で行いました。




地下には運動ルーム、サウナを改造した隠れ家、廊下にはいろんな衣装が着れるファッションルーム、そして木工作業ができる作業室があります。




運動ルームには、マットレスと布団が何組かあったので驚きました。一年前にはなかったからです。あとで先生に尋ねたところ、別の場所にある保育園の子供(3歳以下)がお昼寝をしに来られるとのこと。ただ最初は6名名乗りでたのに今はたったの1名だとか。





靴を履き替える場所が新しくなってました。全部手作りの木製の履き替え場所になっていたので素晴らしいと思いました!



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その後、地上1階に行ってみました。私が好きな季節のテーブルがありました。



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一年前は、モンテッソーリ教具のあるコーナー、絵本を見てリラックスするソファがあるコーナー、イスと机がある工作やお絵描きコーナー、絨毯の上で積み木等が遊べるコーナーの4つに区割りされていたのですが、今回行ったところ、リラックスコーナーと工作コーナーの間に、小さい遊べるコーナーがあり5つに区割りされていました。




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そして、新しい試みとして、それまでは日本のように「年少と年中」、「年中と年長」の横割りの2クラスだったのが、3歳〜7歳ひっくるめた縦割り2クラスに変わっていたのです。





いや〜、これもまた一年の時間の重みを感じました。どこの幼稚園もいろいろ新しいことを試されているんだなあ〜って、、、。




キッチンに入ると、ここでも新しい試みが! 園児が自分が使ったお皿やコップを洗って拭いてから、また机に戻すときに使用するプラスチックのランチョンマットに、お皿とコップの置き場所が記されているのです。



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なるほどなあ〜って思いました。ナッツ類を割るのも、園児が自由にして良いそうです(たいていの子どもは先生に尋ねてからするそうですが、、、)。



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パンを焼くために粉も子供たちが挽きます。



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パンの生地を作るためのレシピも園児の手作りです!!わおっ★



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2階の園児の様子も見に行きました。区割りは1階と同じく5つのコーナーに分かれていました。以前は年少さんのクラスだったので、なんとなく物が1階よりも少ないような感じがしました。




運動ルームは同じ2階にあります。身体が痛くない柔らかいマテリアルで作られている半円や長方形のブロックを並べて乗り物を作っていました。みんな楽しそうです。




再び1階に移動して、キッチンでお手伝いをする子供たちの様子を見た後、園庭で遊ぶ子供たちを見に行きました。




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人形のベビーカーの駐車場もあります。なんとも微笑ましい、、、、。




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隣りの教会の敷地も幼稚園は使っていいそうで、そこに遊べる馬がありました!



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この馬も一年前にはありませんでした。馬に乗って遊んでる子供たちの様子も見れました。本当にドイツ人の子供たちはお馬さんが大好きです。




11時半にお昼を頂くことになり、先生の休憩室で頂きました。そうそう、ずっと探されていたコックさんが入られたということで、1階のキッチンで美味しそうな匂いがしていました。この日の献立は、チキンの丸焼きと温野菜。とっても美味しかったです♫




また、3階にあった、モンテッソーリ教具がごちゃごちゃ置かれていたお部屋がスッキリ片付けられていて、収納ダンスも増えていて、そしてそのお部屋にはソファが置かれてあったので驚きました。足を運ぶたびに、園長先生が「片付けたいのに片付かないのよ、、、、」と嘆かれていたのを思い出します。




今回、ほぼどこもかしこもきれいで秩序のある幼稚園に様変わりしていたので、先生のご苦労が想像できました。あっぱれです!




昼食前に、セラピストの先生が私たちに声をかけてくださり、セラピールームの説明をしてくださいました。



お客様が「セラピールームと保育ルームの違いは何ですか?」と尋ねたところ、先生は「一番の違いはセラピストのこの私です」と威厳を持っておっしゃられたのが印象的でした。




つまり、保育ルームでは数名の園児を一人の先生が見守っていらっしゃいますが、セラピールームではセラピストの先生お一人が一人の園児を見守るわけです。つまり、1対1の関係が築けるということ。




セラピストの先生がおっしゃいます。セラピーをする前に、その園児が必要なものだけをお部屋に出しておいて、子供がまずは手にするものを、先生はじっと座って見つめるそうです。そして、園児の一つひとつの動作を先生が言葉に置き換えて描写していくそうです。もちろん、させっぱなしではなくて、誘導もされます。



たとえば、物を乱暴に扱うことがあれば、「そのもので床を叩いてはいけません。叩くものはこちらです」のような声かけ。




セラピーの名前は、「Beziehung orientierte Therapie」。つまり、「関係性を方向付けるセラピー」そして、このセラピーは「Erwachsene-Kind-Beziehung(大人と子供の関係性)」がベースになっているそうです。




箱庭療法のお部屋も見せてもらいました。先生はおっしゃいます。「子供が自分の心の中にある絵を、箱庭の砂に投影してもらうのです。私は勉強しているので、砂の絵を見るだけで、その子供の心の中がわかります」




マリア・モンテッソーリは障害を持つ子供の保育を重んじているので、このモンテッソーリ幼稚園でも、障害を持つ園児を現在は1クラス4名〜6名受け入れられています(1クラス14〜18名)。ただ、4階立ての園なので、歩行障害を持つ子供は遠慮してもらうそうで、聴覚障害や視覚障害やダウン症などの子供たちは受け入れOKとのこと。





昼食後、園長先生とのお話の時間になりました。まずは、先生にどのような経緯でこの幼稚園をオープンされたのかを尋ねました。




「私には5人子供がいて、そのうち上の3人が聴覚障害を持っています。そして、長男が3歳になったとき、聴覚障害の子供が通える幼稚園を私が作ろうと思い立ちました。今ではその長男と末っ子が他の幼稚園を経営しています。私の孫も今、私のモンテッソーリ幼稚園に通っています」




だから、聴覚障害の子どもの耳に優しい作りになっているのかと思いました。1階の教室で吸音天井ボードを見たからです。そして、シュタイナー幼稚園によくかかっている、淡い布を足れ下げることも見て、お客様の質問で先生に尋ねたところ、この垂れ下がっている布も吸音効果になるのだとか。




先生は続けます。「最初からモンテッソーリ幼稚園を目指していたわけではありません。エクアドールの自由教育の本を昔読んで感化されて開園し、その後、子供が自己実現するためのツールとしてモンテッソーリ教具を取り入れ、モンテッソーリ教育に則った保育に変わっていきました。自己実現、すなわち、思いやりを持つことです」




お客様から、「他のモンテッソーリ幼稚園とは違う強みがあるとすればどこですか?」という質問がありました。




園長先生は答えます。「そうですね、、、。先生と園児の間の尊敬に満ちた関係と、先生チームの結束力。そして、子供への愛情です。うちの一人の先生が保護者から同じを質問をされたことがあります。彼女は「私たちは園児を平等に一人残らず愛しています。それが強みです」と返事しました。私の幼稚園では、子供は変わることなくそのままでいられます。そのままの子供たちを私たちは愛して丸ごと受け入れているからです」



なんと愛情ある表現でしょうか。自信を持って見守り保育をしているからこそ言える言葉ですよね!




次の質問は、経営に関する悩み。お客様は来年、モンテッソーリ幼稚園のオープンも準備されているのです。「障害を持つ子供を受け入れる場合、先生の数が増えます。経営とのバランスが難しいです」



先生は答えます。「私は1998年に開園したとき、15名の園児で4名の障害を持つ子供が含まれていました。本当に想像以上に大変でした。そのため、最初は軽度の障害を持つ子供の受け入れが望ましいと思います。ですが、障害を持つ子供との共存は、大人にも子供にも良い影響を与えます。異質なのではなくて、個性として捕らえることができるからです。つまり、相手への思いやりが育ちます」





この幼稚園では、実習生以外の先生は一人で6〜7名の園児を見るようになっています。原則として、決まった子供を担当します。1クラス3人の先生が就いていて、そのうちの2人の先生がモンテッソーリ教育を受けた先生です。





先生のお話だと、障害を持っている子供の月謝は高めの設定で、ミュンヘン市からの援助金も合わせてセラピストを雇えるとのこと。うまくお金が回っているなあ〜と感心しました。




また、モンテッソーリ幼稚園で働く先生の中には、治療教育を勉強されて資格を持つ方もいらっしゃるそうな。




治療教育とは、障害者療育(=ノーマライゼーション)のことで、昨今叫ばれている「インクルージョン(統合教育)」の担い手の方たちが推進されている教育のことのようです。





今回、お客様がたくさんの質問をしてくださったおかげで、私は新しいことを多く学ぶことができました。本当に感謝しています!



聴覚障害を持つ自分の子供のためにモンテッソーリ幼稚園を開園されたという園長先生の情熱と信念を知り、ますます園長先生が好きになりました。



帰るとき、「あなたが来るとみんな喜ぶからいつでも来てね〜。11月に待ってるね!」と言ってもらい、ホクホクした気持ちで幼稚園を後にしました。



11月にまたこのモンテッソーリ幼稚園を訪れます。今からとても楽しみです♫
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by midorimartin | 2013-10-28 05:04 | モンテッソーリ教育

【視察2日目】イザールアウエン自然幼稚園

視察2日目は、動物園前の森の中にある、イザールアウエン自然幼稚園。私はこの幼稚園の男の先生が大好きでとっても気が合うので、訪問を心待ちにしていました!




動物園専用駐車場と同じ敷地内に、フラウヒャー自然幼稚園があります。第三期生が実習した幼稚園です。





一年ぶりに側を通ってみたところ、なんと2つあるバウバーゲンのうち1つがとってもステキに外装が変わっていました。




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横から見るとこんな感じ。




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IT業界ではないですが、一年行ってないと、幼稚園もいろいろ変化しているのだなあ〜って、時間の重さをしみじみ感じました。





森の中を散策しながら、幼稚園に向かいます。私はこの森の入り口に入る瞬間が大好きです。今日はどんな冒険が待っているのか、、、。そんなドキドキ感でいつも視察に挑んでいます。




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いつもなら、一日視察OKの幼稚園なのですが、何年も一緒にチームとして組まれていた50代の女の先生が9月から2月までの5ヶ月間、無給休暇に入られたため、男の先生は園長先生として園を任されたそうです。そして、新しい園児も数名いて、慣らし保育期間中ということもあり、「12時までの半日ならOK」という条件で視察の許可がおりました。





でも、私はたとえ半日でも、初日に行ったウンターメンチング森の幼稚園とはカラーが違う幼稚園だし、男の先生が保育されているということもあり、今回のお客様には参考になるのではないかと思い、イザールアウエン自然幼稚園を選択しました。





今回の視察のお客様は来年日本で森の幼稚園をオープンするために準備をされている方たちなので、今までのお客様とは別の意気込みを感じました。




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なんと、2歳〜3歳の子供たちが週に3回通う森のグループのバウバーゲンが新しくなっていました。前のよりも長いバウバーゲンです。




園長先生の話では、この森のグループを率いていたベテラン先生が諸々の事情で退職され新しい先生が就かれ、実習生もみんな新メンバーらしく、私が知っている顔は本当にこの男の先生だけでした。





来年3月に戻って来られる超ベテランの女の先生が帰られるのを心待ちにされている先生をとてもステキだと思いました。そして園長先生として頑張って欲しいです!!




私はこの女の先生とも仲良しなのですが、50代半ばになると、園児との触れ合いで体力を消耗するので、ロングバケーションが必要だったとおっしゃってられました。でも、来年の3月に職場復帰するのを楽しみにされているご様子でしたので、きっとリフレッシュして更にパワフルになって戻って来られるのではないかと期待しています。



バウバーゲンの裏側の森に、隠れ家のような秘密基地がありました。子供たちが好きそうですよね、、、。




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火曜日は、森で行うリトミックの先生が来られる日だったらしく、見学できるのかと思いきや、先週に年長の男の子たちが先生の言うことを聞かずレッスンが荒れたらしいので、「今回は申し訳ございませんが視察はご遠慮ください」と言われてしまいました。リトミックの先生がおっしゃることもごもっともなので、残念でしたが、私たちはそれに従わざるを得ませんでした。




園長先生の計らいで、男性のお客様が子供たちと一緒にサッカーを自由遊びの時間にされました。





リトミックの時間が10時からでしたので、いつもより少し早いのですが、9時半くらいに午前のおやつを園庭の丸太に座って食べました。




子供たちと先生が自己紹介をしてくれました。女の先生の代わりに来られている男の実習生はボランティア協会からの派遣で25歳。女の実習生は18歳でした。彼女は英語が堪能なようで、私たちに英語で説明をしてくださいました。







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自由時間に、子供たちは聖マーティン祭りの提灯づくりに励んでいました。朝の会では、このお祭りの歌も披露してくれました〜♫




このイザールアウエン自然幼稚園も何度も足を運んでいる園です。ウンターメンチング森の幼稚園同様、常連の視察園で、第七期生が実習した園でもあります。夏祭りや春祭りや聖マーティン祭りにも私は何度か招待され出かけたことがあります。




園児の保護者でもなく、先生でもなく、ただの視察のコーディネーターなのに、友達のように受け入れてくれるこの幼稚園が私は大好きです! 森の幼稚園を愛する仲間っていうつながりを強く感じます。




12時までの視察でしたので、保育時間中に合間を見て、園長先生にいろいろ尋ねてみました。




たとえば、お客様のご要望で、園長先生が自然幼稚園で働き続けるためのポリシーや理由や動機づけを尋ねてみました。




先生からの答えはこうでした。




「僕は子どもたちにめいっぱい愛情を注ぎます。そして、その注いだ分の愛情が子供たちから返ってくる瞬間があるのです。そのとき心が震えるほど嬉しくて、その瞬間のために僕はこの自然幼稚園で働いています」





なんとステキなメッセージでしょうか。




「スペイン人のハーフの男の子が途中で転入してきました。この子はなかなか園になじめず、他の子にはちょっかいを出すし、少々てこずっていたのですが、あるとき、膝に乗せて抱きしめてあげると、ぎゅっと抱き返してくれました。そのときに、僕が彼に注いだ愛情が返ってきた〜って思ってとってもとっても嬉しかったです」






お客様からのご質問で、なぜバウバーゲンに車輪がついているのか尋ねてみました。





先生は言います。「建設局からの設置許可を取得するためには、バウバーゲンは幼稚園の園舎ではなくて、幼稚園の保育をするための移動可能な休憩場所兼倉庫という位置づけなので、いつでも移動できるように車輪をつけなければならないのです。車輪のないバウバーゲンを持つ森の幼稚園もありますが、レッカー車でちゃんと運搬可能なバウバーゲンの作りになっているはずです」




なるほど、許可を取るための条件だったのですね、、、。




また、本来でしたら、幼稚園の保育が行われる場所なので、非常通路の確保や非常口の設置が必要らしいのですが、これも「倉庫」という位置づけなので免除されているとか。森の幼稚園は、ルールに厳しいドイツのお役所でそんな例外のような扱いを受けれるとは、幼児教育に積極的に力を入れているミュンヘン市の計らいなのかもしれないと思ってしまいました。




視察は12時で終了してしまったのですが、夕方この幼稚園の先生チームの飲み会に突然参加することになりました。




園長先生が視察中に、「Auer Dult(年に3回行われる骨董市)に行くのだけど、みどりも来る?」と声をかけてくれたので、思わず「行く〜!!」って言ってしまいました。




そして、その飲み会の場所でも、私はお客様からのご質問であった、ドイツで森の幼稚園の認知度について尋ねてみました。まったく森の幼稚園のことを知らない人たちからすれば、森の幼稚園はどの程度浸透しているのかということです。




10代の実習生、20代の実習生、30代の先生に尋ねることができたのですが、頂いたお返事の内容はなかなか興味深かったです。




10代の実習生はこう答えました。「私の周りに森の幼稚園で働くことを言ったところ、全員が「それなに?」という返事でした。私が森の幼稚園のことを説明すると、みんな良い反応でした」




20代の実習生も同意見で、周りの人に森の幼稚園のことを説明しなければならなかったそうです。でも、説明後はみんな好意的な反応だったということでした。




30代の園長先生はこう言われました。「年齢別に違うフィードバックになると思います。10代と20代は、森の幼稚園を知っている人がまったくと言っていいほどいないので説明が必要です。30代と40代は、森の幼稚園を知っている人の割合が多くなりますが、知らない人には説明がまだ必要ですねよ。50代以上は、森の幼稚園を良いと思っている人たちばかりです。園庭を通り過ぎるお年寄りの人たちが好意を持ってよく私たちに話しかけてくれます」




たくさん森の幼稚園が存在するドイツでもその程度の認知度なのかと改めて思い知らされました。




そして、園長先生が言いました。「卒園児が通う小学校の先生から聞いたのですが、森の幼稚園の卒園児の方が小学校の授業で集中力が高いと言われました。なぜなら、幼稚園時代に身体を使って遊び倒しているので、心が満足感で満たされているため、授業に集中しやすいというのが理由。とっても嬉しかったです」




森の幼稚園の素晴らしさを知っている私にとっても、本当にステキな言葉で、心が震えました!!!




このイザールアウエン自然幼稚園も、11月の視察に再び訪れる予定です。今から楽しみです♫
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by midorimartin | 2013-10-28 03:35 | ドイツの森の幼稚園

【視察1日目】ウンターメンチング森の幼稚園

一年ぶりのドイツの教育機関視察プランを再開しました。視察園の先生方が私を今までと同じように受け入れてくださるのか、また60代のお客様、それもお二人のサポート、そして、月曜日から金曜日までぶっとおしの5日間、、、、。



お客様の心に寄り添って、幼稚園の保育の邪魔にならないように、ちゃんと最後までやり遂げたい!!!




そんな思いが強かったせいか、週末に喉の痛みが出てきて、緊張感と睡眠不足で、初日の朝を迎えました。




お客様を宿泊先のホテルでピックアップして、森の幼稚園に向かったのですが、予定よりも早めに行った方がいいだろうと考え、早歩き、いや小走りに移動することになってしまい、後ろを振り返ったところ、息を切らせているお客様の姿を見て、大反省しました。




なんというスタートでしょうか。喉の痛みと緊張感がますます私を追いつめていきます、、、、。




なんとかバスに乗り込み、目的地である、ウンターメンチング森の幼稚園に8時30分頃に到着。



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バウバーゲンが見えてきて、本当にほっとしました。そして、懐かしさで胸が熱くなりました。




このウンターメンチング森の幼稚園は、3年前から知っている幼稚園で、2つ目に訪れた園でもあります。第二期生が実習した森の幼稚園です。




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10月のテーマの季節のテーブルに思わずうっとり。子供たちは自由遊びをしています。9時になって、朝の会が始まりました。以前、私が知っていた場所ではなくて、新しい3つ目のバウバーゲンが幼稚園の園舎に変わったので、そのすぐ側にロケーションが変わっていました。



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この森の幼稚園は、2005年発足で、2歳〜3際までの子供が通う森のグループと、3歳〜7歳の子供が通う幼稚園に分かれています。以前はバウバーゲンが2つだったのですが、昨年3つ目のバウバーゲンを購入されました。修理にすごく費用がかかったと保護者がぼやかれていたのを思い出します。





私が知っている限りでは、3つもバウバーゲンを所有する森の幼稚園は存在しないので、ぜいたくな森の幼稚園と言えます。1つは幼稚園、1つは森のグループが使用して、最後の1つは倉庫兼リラックスルームになっています。




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幼稚園には二人の先生がいらっしゃるのですが、一人の先生はインフルエンザのために病休だったため、一人の先生と森のグループから実習生が一人、この日の幼稚園についてくださいました。




「今日は月曜日なので、子供たちが作った森のスポットが書かれてあるカードを見て、今週どこに行くのかを決めます」




今日の目的地は、園児の歓声が一段と高かった「Waldwichtelwiesenplatz」。つまり、「森の小人の草原広場」。なんだかドキドキしますよね、、、。




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朝の会はいつものように、お天気予報係の子供たちの案内から始まります。先生が一人の子供を指名して、指名された子供が一緒に組みたい子供を指名します。そうなのです。この園では、先生は何かの役割決めや、リヤカーを引っ張るときなど、まずは子供を一人だけ指名して、あとはその子供の意思決定で二人目の子供を決めさせるのです。





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お天気予報のカードは、前もってベンチにつり下げられています。この日は、「曇り」、「風はなし」、「涼しい」でした。先生が「ドイツでは12度を境にして、「涼しい」と「寒い」に分類されます」と説明してくださいました。




でっかい気温計も備わっていて、お天気予報係の子供が目盛りを読んでました。なかなかです!




朝の会を終了するとき、先生が「茶色い靴を履いている子供は立って、リュックサックを取りに行って、ボラーバーゲン(リヤカーのこと)のところに集まってください」と言いました。





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長靴に、保護者へのお手紙や子供が書いた作品などが入るようになっているみたいです。ユニークですよね〜。





さあ、森に向けて出発です!「アリの道」と呼ばれる生活道では、一列になって静かに歩かなければなりません。




角を曲がって、住宅地に入ると、車の数が一気に少なくなりますので、子供たちはわーっと勢いよく走り出します。





待ちポイントがちゃんと決まっているので、待ちポイントの間は、バラバラになってもよくて、待ちポイントではみんな集合するようになっています。幼稚園のルールですね!





先に出発した森のグループの子供たちがいました。先生が言います。「森のグループの子供たちはみんなよりも小さいので、追い越すときに叩いたり蹴飛ばせたりしてはいけませんよ」





あたりまえの社会のルールですよね! これもこの森の幼稚園のルールです(私も幼稚園児だった娘をしつけるときに、「これは家のルールだから守ってね」と言ってルールの意味を説明していました。懐かしいです、、、、)。





森のすぐ側にある草原に着きました。草が濡れているので、先生は普段は、雨をしのぐために森の木にくくりつけて使うブルーシートを草原の上に敷きます。





まずはトイレの確保。先生の話では、9月に非常に暖かい日があり、スズメバチがいるとは気づかずに、園児にオシッコをさせていて、この日に病休された先生が刺されたそうです。8年間、森の幼稚園の先生をしていて初めてのことだとおっしゃっていました。




そのため、まずは先生がトイレの場所にスズメバチがいないかどうか確認して、トイレの目印になるカードをかけるそうです。





10時半くらいになり、ブルーシートに座って、午前のおやつを食べました。お客様は、ドイツ人の子供たちの食欲に非常に驚かれていました。みんないっぱい食べます!




先生の話だと、家で朝食を食べて来ない園児が多いそうな。みんなお腹がすいているのですね、、、。





午前のおやつの後は、草原広場の側にある森の中で、木工作業。





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みんな器用にノコギリや彫刻刀を使って、木を切ったり彫ったり穴をあけたりしています。





そして、先生がロープを使った運動をしようということになり、まずは大きな木を登るためのロープ。




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そして、ロープを二本結んで、子供たちが手と足を使ってアスレチック。




先生たちは、ちゃんとロープを使う講習を受けて、保育に生かされています。




12時少し過ぎに森を出発。子供たちが足を止めてなにやら集めています。ヒッツキムシのような植物です。でも、ヒッツキムシよりも柔らかくてひっつき具合も少なめ(残念ながら、植物の名称がよくわかりません、、、)。




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女の子が私にいくつかこの実をくれました。家に持って帰って、子供たちからもらった私の宝物の一つになっています。





バウバーゲンに戻って、自由遊び。お昼ご飯までの間、子供たちが小さな絵本を見て、イスに座って静かに待っています。これは私が知らないシステムだったので驚きました。




先生が言います。「みんな文字が読めないので絵だけを見るのですけど、子供たちにとってはとっても楽しみな時間になっています」




お昼はカレー風味のジャガイモと鶏肉とお豆さん。美味しかったのでおかわりしてしまいました、、、。





園庭には一人の子供が思いつきで、板に水彩画を書いたので、その際に、園庭にある木の枝にも色を塗ったそうです。




買った丸いお皿にカラフルなモザイクの石をくっつけて、小鳥さんのお水入れも作ったそうな。




すべて、その一人の子供のアイデアから始まったというのですから、先生の柔軟性のある保育に魅力を感じました。




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お昼ご飯の後は自由遊び。そして、13時50分に「終わりの会」が始まりました。これも一年前にはなかったシステムです。




14時の降園前の10分間、丸太に座って、手遊びをして、お迎えを待ちます。他の森の幼稚園では、終わりの会を見たことがあったので、この園でもとうとう始めたんだ、、、って嬉しくて感慨深かったです。




8年という歴史のあるウンターメンチング森の幼稚園。でも、先生が前向きに、より良い保育になるように、常に新しいシステムを導入する姿に感銘を受けました。




11月にまたこの森の幼稚園をお客様と一緒に訪れます。今からとても楽しみです♫
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by midorimartin | 2013-10-28 02:10 | ドイツの森の幼稚園