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カテゴリ:シュタイナー教育( 28 )

【視察3日目】シュタイナー幼稚園

最終日。前日はやっと痛み止めなく就寝することができてまた爆睡できたのでとっても嬉しかったです。




まだ咳はでるけど良くなってきていることに感謝。前日と同じ行程でシュタイナー幼稚園に向かいました。




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今回は少し早めの8時30分ごろに到着。電話を終えたばかりの園長先生が担当するクラスを見学できました。今日のこのクラスの園児数は23名。





普段は登園時間の自由遊びを見学するのですが、今日は毎週水曜日に小さいお部屋で行われる水彩のぼかし絵を観察することができました。私は初めて生で観れたので感激しました。





園長先生が言います。「気持ちを落ち着けるためにこの水彩のぼかし絵の作業をします。教育者はこの作業のアシスタントに従事し、常に新しい色の提供を心がけなければなりません」




お手伝いの園児も1名いました。9時ごろになり、3名ずつトイレをに行くトイレタイムを滞りなく遂行するために残った子供たちは円状に座りゲームをしていきます。先生が子供にボールを渡して指名し、その子は自分が遊びたいゲームを先生に伝えるというもの。それにしてもいろいろなゲームがあるものだなあと感心しました。




9時30分ごろ、みんなのトイレタイムが終了し、先生が座っている子供たちにアイコンタクトで起立を促します。




ろうそくが灯され、朝の歌をうたいます。ラベンダーオイルを手につけていく歌をうたい、また違う歌でオイルを手にぬっていきます。朝ごはんを食べる前の心を落ち着ける作業になります。





みんなで美味しく朝ごはんを頂きました。その後、外遊びに向かいます。





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私たちは園舎の中を観て回ることにしました。園長先生が1歳〜3歳の教室の案内をしてくださいました。





昨年はなかったワンフロアを分けるための木の柵がありました。ハイハイする赤ちゃんが出て行かないようにするための配慮です。グッドアイデアだなあと思いました。





ベビーの寝室が居心地よく感じたのは、子宮にいるような設計がなされているからだとか。とっても感心しました。





オイリュトミーホール兼お昼寝する空間も見せて頂きました。私が昨年見学したときに「眠る時間が嫌だ」と言っていた7歳の男の子の話をして、そのような子は起きて別のお部屋に行っても良いのか尋ねたところ、「それはだめです。このお部屋にいて静かにしていないといけません。なぜなら、人間には頭の中を空っぽにする時間が必要だからです」というお返事が。





情報過多の昨今、大人にも当てはまることだなあと痛感。




ひととおり見させて頂いたので園長先生と分かれたところセラピストさんらしき人を発見。




彼女は「Heileurythmie」を施術するセラピストさんでした。日本でいうエクストラ・レッスンの「プラクティショナー」のことです。




このセラピーも毎週水曜日に行われ、必要な園児はあらかじめ選ばれているそうです。コストは親が別払い。対象者は、行動に集中力を伴わない園児や、アトピーやアレルギーの園児。オイリュトミーを通じて治すことを目指されています。




シュタイナーの人智学がベースになっているセラピーだそうで、私にとっては初耳のニュースでした。水曜日に訪れて本当に良かったと思った次第です。




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再び園庭へ。外で遊ぶ子供たちはみんな嬉しそう。キラキラしています。




ひとしきり遊ぶ子供たちを観察してから、再び園内へ。お昼ご飯前のお話と終わりの会の時間になりました。




ファッシング前ということで、まずはHampelmannの歌。糸を引っ張って動く道化師のこと。



そして、道化師のいとこのお話。先生がまずはその従姉妹を探します。いとこの道化師は埃っぽいところにいるらしくくしゃみをしています。このくしゃみを園長先生が腹話術師のようにしているのですが、とっても可愛らしいくしゃみなのです。



いとこの道化師のお人形を見つけ出し、先生はお話を続けていきます。もう一人の先生との掛け合い漫才のようなダイアローグに大笑いしました。




お人形は子供たちのほっぺをなでたりキスしたり。最後に終わりの会の歌をうたってライゲンをしてからお昼ご飯の時間になりました。




私たちはこのタイミングでようちえんを後にしました。





私はこの楽しくも充実した3日間の視察プランを遂行できたことが誇りです。私の咳におつきあいくださったお客様にも大感謝です。



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by midorimartin | 2017-02-16 08:00 | シュタイナー教育

【視察2日目】自由ヴァルドルフ シュタイナー学校

シュタイナー学校を訪れました。




前日の夜、不安からまた痛み止めを服用。朝早い出発だったためまだ月がでています。




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シュタイナー学校はなんと5年ぶりの訪問になるため、今回はイスマニングのシュタイナー学校の日本人の音楽の先生が学校案内をしてくださるとのこと。安心です。





8時5分くらいに学校の玄関ロビーに到着。





まずは1年生のエポック授業を見学しました(8時10分〜9時55分)。





生徒数は30名。先生が私のことを覚えてくださっていることに感激。




ロウソクが灯され、先生が鉄琴でメロディーを奏でます。子供たちが起立して、太陽・土・星に感謝する歌をうたいます。




リトミックして身体をほぐしてからライゲンが始まり、鍛冶屋の歌をうたいます。




頭の上に小さく四角いお手玉を乗せてバランスを取りながらライゲンをしていきます。




そのとき、なんの合図もなく算数の勉強が始まりました。「7歩前進」。「7歩後進」。「2の数字がきたら手をたたく」。「3の数字がきたら足踏みする」。



そして、3の数字がきたら足踏みするを4回くりかえしたあと、先生が「3x4=12」を導きだします。




歌を歌いながら四角いお手玉を片付けました。また唐突に算数のお話が始まります。




「切手、カード、小包、etcを配達人が配ることになりました。17個あった品物が10個配られました。あとどの品物が何個残っているでしょう」



友達や近所の人がやってきたり、犬がやってきたり、お話は更に続きます。そのたびに先生は子供たちにどの品物が何個残っているのか尋ねます。




先生が子供を指名したり、全員に答えの数字を手で表示させたり、解答方法は様々です。




子供たちは黒板絵をノートに書き写すことになりました。




その間、少しざわざわしてきたので、先生はトライアングルを手に取り、「1、2、3」とカウントダウンしてからトライアングルを鳴らし「5分間静かにしましょう」と言いました。




子供たちを観察していると、とっても早く書き終えてしまう子がいたり、ゆっくりと書き写している子がいたり、まったく違うものを書いている子もいたりして、それぞれの生徒の個性がでていました。



宿題の掛け算もノートに書きうつさないといけません。書くスピードの違いで授業についていける子とついていけない子がでてきそうです。




休憩前のお話に移りました。今日までのお話を先生が子供たちに尋ねます。何人かの生徒が内容を伝えます。




みんな前日の話の内容をしっかり覚えていることに感心しました。今日の話の内容は、3人いる息子のうちの最初の2人が病気の国王を助けるために聖なる水を探しに行くのですが、見つけるために右手と左足と首をさしださないといけないので怖気付き探すのをあきらめてしまう話をしてそこで終了したので、思わず「3人目の息子の話はいつ聴けるの??」って思ってしまいました。



休憩時間中に先生にそのことを尋ねると「よくあるシリーズものであるように続きがの楽しめるようにしないとね」とのこと。なるほど、なるほど。





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1時間目は12年生のオイリュトミー(10時15分〜11時)。




4月に卒業前の発表の機会があるとのことで、その発表に向けてのレッスンを見学しました。




オイリュトミーの先生も私のことを覚えてくださっていたので嬉しかったです。





生徒たちはウォーミングアップしてから、ピアノ伴奏者が弾くシューベルトのメロディーに合わせて、八の字やフォルメルを描きながら身体を動かしていきます。




最初バラバラだった生徒の動きが先生と一緒にまとまっていきます。少しずつ完成されていく姿に感動です。




テーマは「カラーゲーム(Farbenspiel)」。 



感情を色分けして表現するとのこと。たとえば、怒りは赤、メランコリックは青など。




赤色チームの女性徒3名が創作した演技を見せてもらいました。怒りが関連しているテキストも生徒の創作。




炎が燃え立つ山にドラゴンが生息し、山の炎が怒りでメラメラしています。その内容を表現した動きを彼女たちは表していきます。





迫力があってとても良いです。先生も彼女たちを褒めています。先生の修正が加わり更に動きが良くなっていきます。





次に2人の男性徒チームの演技。クリスチャン・モルゲンシュテルンの「Die Zeit」。時を止めるために時を刻む針を追いかける。この内容を表現するために、一人が時計の針の役、もう一人は時を止める役。




なかなか興味深い動きです。色は明るめのベージュ。




あっという間に45分が過ぎてしまい、もっと見たい欲求にかられてしまいました。オイリュトミーの集大成を少し観れたことに感謝です。




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2時間目は2年生の音楽(11時5分〜11時50分)。私たちの案内をしてくださった日本人女性の先生の授業です。




音楽室のドアを開けて、先生が子供たち一人ひとりを握手して迎えます。なんとも微笑ましい光景です。




歌を歌ってリトミックをしてから、二人の誕生日っ子のお祝いをしました。




そして、ネコがテーマの歌とお話があり、木のリコーダーの練習をしました。




あとで聞いた話ですが、このネコがテーマの歌は、作詞と作曲はシュタイナー学校の先生がなさったとか。この歌に合わせたお話を日本人の音楽の先生が創作されたそうな。イマジネーションパワーみなぎるシュタイナー学校の先生ならではのエピソードだなあと感心しました。



木のリコーダーの練習をするときの「足に土からのパワーを感じて」という表現が印象に残りました。なぜなら、森のようちえんでも「足に根っこを生やして土にしっかり立って」という表現をするからです。パワーの源は土あるいは根っこという意味になるのかなと思いました。





歌を歌って、たて笛を吹いたあと、スノードロップの話になりました。なぜ雪は白いのかというテーマです。




昔、雪には色がついていなかったそうです。雪が神様に「私にも色を下さい」とお願いしたところ、
「色をたくさん持っている花のところに行って色を分けてもらいなさい。」と言われたとのこと。
花はみな雪に拒否反応を示して色を分け与えず、唯一スノードロップだけが雪に「私の色をあげましょう」と
言ったそうです。そのため、雪の色は白なのだとか。




この内容に合わせて子供たちのミニ芝居も見ることができました。ほっこりしました。



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3時間目は7年生のフランス語(11時55分〜12時40分)。 




フランス語の先生は熱心な方で、生徒が教室に移動するまでの数分間で、私たちに元のフランス語の文章を自分なりに短くしたことや、昔はフランス語オンリーの授業だったけど、今はドイツ語もたくさん使って子供たちにフランス語を教えていること等を説明してくださいました。




7年生のテーマは「白黒コントラスト」。生徒はそのテーマに合わせて、プロジェクターを使った影絵をを披露し、フランス語の発表をするそうです。





私たちもフランス語の文章の配布資料を頂きました。アルフォンス・ドーデの「風車小屋だより」の「9話 法王のラバ」。7年もの間、怒りをためたラバのひとけりが圧巻です。




私たちは生徒にまじってフランス語の授業を受けることができました。





ランチは音楽の先生と再び玄関ロビーで集合してから食堂で。美味しいお食事とためになるお話を伺い、久しぶりのシュタイナー学校の視察は和やかに終了したのでした。
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by midorimartin | 2017-02-16 06:05 | シュタイナー教育

【視察3日目】イスマニングのシュタイナー幼稚園

視察3日目。イスマニングのシュタイナー幼稚園を訪れました。


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予定よりも一本早い電車に乗れたので、イスマニング駅から徒歩でようちえんに行きました。





隣接するシュタイナー学校も見て、シュタイナー幼稚園の看板を見たとき、「またシュタイナー幼稚園に来れた」という感動が心の中に広がりました。




それはなぜかと言いますと、前園長先生が情熱を注いで設計デザインを手がけて建てられたという裏側を知っていることと、まだ枠組みしかできていなかった建物の中に一緒に入って、彼女の夢のシュタイナー幼稚園のイメージを聴くことができたから。

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8時40分ごろに到着。登園時間だったので、自由遊びをしている園児たちの様子が見れました。一人の女の子が私にゾウさんの絵をプレゼントしてくれました。




昨日子どもたちが焼いた塩生地のろうそく立て。素敵です。



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もちろん、私の大好きな季節のテーブルもありました。癒されます。




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隣りの作業部屋にて、年長さん向けの小学校入学前準備の時間が設けられていました。みんなで織物をしていました。







先生の美声で「おかたづけの歌」が始まりました。子どもたちは全員で自分たちが使ったものを元の場所に戻していきます。




円になってすわります。先生がまだちゃんと片付けが終わってないところを片付けるように何人かの子どもに指示します。





おかたづけがすべて終了し、朝の会が始まりました。「おはよう 天の恵みよありがとう 小鳥さんのさえずりが聞こえますよ」みたいなメロディーです。その後も一日を通して、様々な歌が手遊びとともに歌われるのですが、子どもたちはみんな暗譜で歌い、その歌を歌いながら何をやるのか、次に何をやらなければいけないのかがわかっています。




毎日、同じことを繰り返し行うことで、子どもは生活のリズムを学んでいくのです。





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一人「トイレの番人」が選ばれ、もう一人「遊びの番人」が選ばれます。トイレの番人が最初の三人を選びます。遊びの番人もパートナーを選びます。




あとで園長先生に確認したのですが、この「トイレの番人」と「遊びの番人」は昨年導入した新しいルールだそうです。それまでは、みんなで歌を歌いながらトイレに行っていたのですが、トイレが混雑するので、それを避けるために新しいアイデアが生まれたのだとか。



常に保育を進歩させていく力に感心しました。




少人数でトイレに行くということは時間がかかります。そのため、みんながトイレにいくまで、教室では遊びをすることになったようです。一つ目の遊びは「連想ゲーム」。一人の女の子が何かの動物を真似ています。もう一人の女の子がその動物への質問に答えていきます。例えば、「色は?」、「大きさは?」など。答えは残念ながら子どもたちが思いつかなかったので、そのままになってしまいました。 もう一つの遊びは、「ケンケン遊び」。男の子がパートナーを選び、片足でぴょんぴょんして競い合います。 「こんこん」「誰でですか?」「誰と一緒に遊びたいですか?」という会話が最初にあり、遊びが始まります。





トイレと遊びが続いている間、二回目の朝食が担当の子どもたちによって準備されていきます。システム的だなあ〜と感心した次第。





朝食後、子どもたちは園庭に外遊びへ。



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先生が製作中の小人を見せてくださいました。シュタイナー教育の本「小人」も一緒に。シュタイナーの先生は歌も歌えて手芸もできなければならないので、なんと大変なんだろうかと思いました。




園庭で遊ぶ子どもたちは元気いっぱい。 なんと森のようちえん?という思うようなシーンを目撃しました。





木登りができる憩いの場所があったのです。 森とシュタイナーの融合です。 あ〜、なんと素晴らしいのでしょうか。





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ひとしきり遊んだあとは、昼食前の「終わりの会」が始まりました。 「スリッパの旅」というお話でした。





絵本をみんなに見せながら読み聞かせるのではなくて、本の読み聞かせです。





子どもたちのイメージを膨らませるために先生はあらかじめ、「みんなはスリッパを持ってる?」、「夜寝る時スリッパはどこに置いてるの?」、「スリッパでみんなが眠ってるときどうしてると思う?」という質問をしていました。




本の内容はこんな感じです。「スリッパは全然眠くありません。 夜、外に散歩をすることにしました。 右のスリッパは右に行こうと言い、左のスリッパは左に行こうと言います。 左右に動きながら進んでいると、帰り道がわからなくなってしまいました。 黒猫がスリッパに帰り道を教えてくれます。 スリッパは家に戻り、またベッドの横で眠るのでした」 





なんともユニークなお話で、先生は読後、「みんなのスリッパが疲れて眠ってるかどうか、明日の朝、確認してね」と言いました。 夢がありますよね〜。





昼食前にようちえんを後にしました。 お客様のおかげで、私はモンテッソーリ幼稚園と森のようちえんとシュタイナーようちえんを見学することができたので大満足です。ありがとうございました!





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by midorimartin | 2016-05-05 04:56 | シュタイナー教育

[視察4日目] シュタイナー幼稚園

視察最終日。今回のお客様が2011年に私の視察プランにご参加くださったとき、シュタイナー幼稚園の見学を希望されていたのですが、そのときはまだ可能でなかったため断念した視察をやっと遂行することができました。





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中に入ると、事務員さんが私たちを迎えてくださり、園長先生のところに連れて行ってくださいました。





季節のテーブルも私たちを温かく迎えてくださいます。




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この園には4つのグループが存在します。




① シュテルンターラー(星の銀貨) : 5〜7歳 25名


② ローゼンロート(紅バラ) : 3〜5歳 12名


③ シュネーヴァイスヒェン(雪白) : 3〜5歳 12名


④ フィンガーヒュートヒェン(灰かぶり姫) : 1〜3歳 12名




クラスの名前は、すべてグリム童話からです。




私たちは、紅バラ組を見学することになりました。




朝ごはんの準備はすでに整っていて、先生が軽やかな歌声で「お片づけのうた」を歌い始めます。




子供たちはお片づけを始めました。




椅子が丸く並べられていて、みんなで座ります。




ろうそくを灯す子供の名前を先生が指名し、マッチを使ってろうそくに火をともします。




朝の会の手遊び歌を先生が歌います。スピードをゆっくりにしたり、早くしたり、大きくしたり、小さくしたり、みんな楽しそうです。




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子供の数を数えて、私たちの自己紹介もしました。




「私たちは日本から来たんだよ〜。日本ってどこにあるか知ってる??」と子供たちに尋ねたところ、「わからな〜い」というお返事でした。




先生が園にいる日本人の子供の名前を言って、彼らのお母さんも日本人なんだよ〜って説明しました。




朝の会が終了し、みんなで手をつないで、「お手洗いの歌」をうたいながら、トイレに向かいます。




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他のクラスが、トイレを使っていたので、床の上に円になって座り、小雨からヒョウを伴う雨になり、雷雨に変わり、晴れになる様子をみんなで手遊びしながら、二度ほど繰り返したのち、トイレが空きました。




子供たちが待っている間、退屈しないように、機転を利かした先生の判断に、私は感銘を受けました。



トイレの後は、「ラヴェンダーオイルの歌」をうたいながら、手にオイルを少しつけて、みんなで良い香りに包まれます。




再び、手をつないで、教室に戻ります。




神様と食への恩恵をこめた「いただきます」の呪文をみんなで唱えてから、朝ごはんを食べます。




バターを塗ったパンに、ジャムやハーブ塩をのせ、りんごとキウィを食し、ハーブティーを飲みます。私たちはコーヒーも頂きました。




静かに食事を開始したのですが、途中からガヤガヤ和やかになりました。




「ごちそうさま」の呪文をみんなで言うことになったのですが、遊んでる男の子が二人いて、先生が「あなたたちは邪魔してるよ。もう一度、みんなで静かになりましょう」と言って、「静かになる歌」をうたい、再度「ごちそうさま」の呪文をみんなで言いました。




先生はその男の子たちに、「今度は最初から静かにしてね。そうすれば、一回で済むからね」と説明していました。





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園庭での外遊びの時間になったので、汚れても良いプラスチックのスモッグの上下に着替え、長靴もはいて、外に出ます。





外に出ると、みんな元気いっぱいになり、泥んこ遊びに花が咲きました。




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たくましく遊ぶ姿に、おとなしい子供たちを想像されていたお客様の顔に、ほっこりと安心の笑顔が広がりました。




「シュタイナーのイメージがすっごく変わりました!!」と、言ってくださったのが、とっても印象的でした。




6月24日は聖ヨハネの日。お祭りがあるので、先生がラフィアヤシを使って、子供たち一人ひとりに冠を作っています。




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聖ヨハネの詳細はこちら→https://ja.wikipedia.org/wiki/聖ヨハネの日




園舎の裏庭に行ってみました。ウサギが二匹いました。





若いりんごの木も植えられています。



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園舎の屋根には芝生がありお花が見えます。緑化活動の一環ですね〜。



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外遊びの時間が終了し、お片づけを終え、みんなそれぞれ教室に戻ります。




紅バラ組では、先生が人形劇をしてくださいました。




蝶々が幼虫からサナギになり、最後は美しい蝶々に変身するというものです。




目に優しいシュタイナー人形のイモムシちゃんと蝶々に、心がほっこりしました。




人形劇の後、先生が「ゲストさんにさよなら言いましょう」と言ってくださったので、とっても有り難かったです。




お客様が、同じマリア様の絵が飾られていることに気がつき、園長先生に理由を尋ねてみました。




この絵は、ラファエロの作品で、「システィーナの聖母」と呼ばれるもので、シュタイナー教育においては、非常に重要な絵だということを教わりました。




「でも、シュタイナー教育だけではなく、すべての人間にとって、大切な絵なのです、人は母の愛に抱かれていることを覚えているのです。とても心地よい愛です。この愛を、外から受け止め、自分の中で吸収して、また外に向ける。この一連の作業が大切なのです。私たちは、神から、自然から、愛されている存在なのです」





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システィーナの聖母の詳細はこちら→https://ja.wikipedia.org/wiki/システィーナの聖母





今まで何度も見学している幼稚園なのに、こんな素晴らしい絵が飾られていることを、私はまったく認識していませんでした。




宗教画の一種としか捉えていませんでした。お客様からの質問があって、やっとわかったのです。




人は見てるようで見ていない、意識を持って見ないと見えてこない、ということを実感しました。




私にとって、視察プランは、お客様と一緒に学ぶ旅でもあり、自然から、先生から、子供たちから、学べる環境を心から喜んでいます。
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by midorimartin | 2015-06-17 15:56 | シュタイナー教育

子安美智子さんの講演「ミヒャエル・エンデと日本」に参加して★

7月25日(金)20時、ミュンヘンのアントロポゾフィー協会にて、日本でシュタイナー教育を有名にした子安美智子さんの講演「ミヒャエル・エンデと日本」に参加しました。




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私は、21年前、ミュンヘンに来るときに、何かドイツのことが書かれた本がないかと思って、「ミュンヘンの小学生」という本を読んだことがあったのですが、正直そのときはあまりピンと来ていませんでした。



2010年にシュタイナー学校やシュタイナー幼稚園の視察プランを手がけるようになってから、シュタイナー教育の勉強を始め、今回アントロポゾフィーの勉強をさせて頂く機会が持てて、とっても感激しています!



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以下、私のメモからです、、、。


● 子安さんは48年前からミュンヘンとつながりを持たれている。

● Leopoldstrasseのシュタイナー学校にお嬢さんは通われていた。

● ミヒャエル・エンデ氏とは友達だった。

● 子安さんが発表された本で、日本ではシュタイナー教育のブームが起きた。

● 「ミュンヘンの小学生」は教育本ではなかった。一人の母親としての本だった。

● 子安さんは、シュタイナー教育を知るために、アントロポゾフィーの勉強を始められた。

● エンデ氏はシュタイナー学校を中退されている。

● 子安さんは、「モモ」を日本のお母さんや子どもたちと読まれている。 →多くの日本のお母さんの言葉として、 「私の主人も灰色の男だ」というのがある。

● 子安さんいわく、彼女の心の中にも、灰色の男たちがいる。時計を気にして生活されているから、、、。

● 子安さんは「モモ」を読み進めていくうちに、「モモは私の心の中にいる」と思うようになっていく。

● 「大宇宙」と「小宇宙」があり、「モモは必要な存在」、つまり「自分は必要な存在」と思うようになっていく。

● 本当に「他人の声を聴く」ことができる人たちは少ない。

● 精神世界は動いている。 → アントロポゾフィーの考え方は、日本人の心に響きやすい。

● ミヒャエル・エンデ氏にとって、精神的な父親像はシュタイナー。 → エンデ氏はアントロポゾフィーに継投していく。

● ミヒャエル・エンデ氏の2番目の奥さんは日本人。

● 日本にはミヒャエル・エンデ氏のミュージアムが存在する。



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1時間半のドイツ語の講演でしたので、すべてを理解できたのかどうか否かではないのですが、アントロポゾフィーの印象は、日本の禅思想に近い感じです。



だから、ミヒャエル・エンデ氏の作品や、シュタイナー教育は、日本ではより受け入れられやすいのかなあ〜と思った次第です。




「知覚」は「観察と思考」から成り立ち、「直感」で「思考」を低次から高次なものに鍛えていくことで、自分の心の中に「小宇宙」を持つことができる。そして、シュタイナー教育が目指す、「真の自由を獲得した人間」が生まれるのではないだろうか。




私にとって、「小宇宙」とは、光速のインスピレーションの世界感のイメージなので、物事を観察しながら、思考をトレーニングすることで、「知覚」がとぎすまされていくのではないかと想像できます。




アントロポゾフィーの概念の話なんですが、なじみ深い「森のようちえん」の「心のねっこ教育」にもつながっていると強烈に思えます。




ある教育者がおっしゃったとおり、幼児教育の入り口は違っても、目指す出口(ゴール)は同じなんだなあ、、、って、改めて納得できました!
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by midorimartin | 2014-07-28 05:32 | シュタイナー教育

【視察3日目】シュタイナー幼稚園☆

最終日の視察3日目。シュタイナー幼稚園を見学しました。




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Sバーンで行ったのですが、まずは空港行きの表示がなかったのであせり、また、駅に到着してからバスが既に行ってしまったことがわかってあせり、タクシーに乗ってなんとか幼稚園に向かうことができました。




幼稚園に到着すると、園長先生が入園希望の保護者との懇談に追われていたので、私たちを対応する時間がないということで、別の先生がお世話してくださることになりました。昨日に引き続き、ドキドキの幕開けです。




でも、勝手知ったる幼稚園です。先生からすぐに、「他のお部屋を見て回りますか?」と尋ねられたのですが、朝の会が始まるまでの登園の様子を観察した方が良いと判断して、そのままそのお部屋にいさせてもらうことになりました。




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お客様が、シュタイナー幼稚園の中に入ってすぐに、目に優しいパステルカラーの壁と天窓から差し込む暖かい太陽の光に圧倒され立ちすくまれている姿を見て、私も一緒に感動してしまいました。




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まずは、3歳〜7歳のクラス(25名)のお部屋を見学させてもらいました。保育ルームとキッチンと小部屋があり、小部屋は作業部屋になっています。そこには、サクランボの種がたくさん入っていて、身体をすっぽり納められる籠が置かれていました。手を籠の中に入れてみると、豆ざわりがとても気持ちが良くて、知覚を刺激されます。前回の視察時に、園児がこの籠に入って、気持ち良さそうに遊んでいたのを思い出しました。




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名前が書かれた石やフェルトのボールもあります。




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園児が作った作品のようです。




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私が大好きな季節のテーブルです。





9時頃、朝の会をするために、先生がお片づけの歌を歌います。子供たちは自由遊びに使っていた素材を片付け始めます。





このクラスにはやんちゃな男の子が何人かいて、お片付けを遊びながらやっていたので、先生がときどき名指しで注意していました。




それが微笑ましくて、子どもらしい子どもを見たことになぜだか安心してしまいました。




お片付けが終わった子どもから先生のところに行って丸く並びます。シュタイナー教育の一つで「ライゲン」を行うためです。





ライゲン(Reigen)とは、子どもたちが「輪」になって、歌や言葉に合わせて、体を動かして遊ぶことを指します。楽器は使わず、先生の歌声や体の動きを模倣して、リズムを取るのです。





保育の一日の流れには呼吸の要素があります。自由遊びの時間は息を吐いている状態。みんなが集まって集中する時間は息を吸っている状態。




子どもはライゲンをすることによって、動きに集中するので、落ち着きをもたらし、次のアクションに移動することが可能になるのだと思います。





朝の会が始まる合図は、小さいベルの音です。先生が一人の子供の耳元で、ベルを軽く鳴らします。ベルの音が止んだ後、ローソクに火を灯します。そして、ローソクの光の暖かさがテーマの歌を歌います。




それから、小鳥のさえずりや自然の恵みがテーマの歌を歌って、みんなで手をつないで、歌を歌いながら、トイレに向かいます。トイレの中でも、子供たちがざわざわしてきたら、歌を歌います。今回はいくつもの春の目覚めがテーマの歌でした。





手をつないで、トイレから出てきて、廊下にあるイスに腰掛けます。先生が歌を歌いながら、ラベンダーオイルを1滴、両手につけていきます。




オイルを手に塗るときも歌を歌い、その後、また手をつないで、部屋に戻り、朝食を食べる事になりました。




25名と多いので、2つのグループに分かれて朝食を取ります。今日は薄い穀物パンとバターとジャムとハーブ塩です。




パンを焼く歌を歌って、いただきますをして、静かに食べなければなりません。食べ終わったら、また手をつないで、外遊びをするために移動します。




うるさくしていた男の子は、静かになるまで、手をつなぐことができませんでした。やり直しをさせられたのです。




外遊びの間、私は他の教室をお客様と一緒に見て回り、説明しました。




3歳〜5歳のクラス(12名)を2クラスのお部屋です。




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違う感じの季節のテーブルがありました。




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本当に人形たちが愛らしくて、何か私に語りかけているようです。




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「3月14日までに、イースターのお庭のための平たい鉢を持ってきてください」というお願いの内容なのですが、背景もパステル画になっていて、シュタイナー感いっぱいのお手紙です、、、。




1歳〜3歳クラス(12名)のお部屋も見学させてもらいました。7時半から15時までの保育で、子供たちは毎日先生が調理したものをお昼ご飯として食べます。先生が「出勤したらまずは料理にとりかかります」とおっしゃっていたのが印象的でした。



外での自由遊びを見学します。子供たちはとっても楽しそうです。先生同士も固まって、楽しげに意見交換をされています。




子供も大人も外遊びのとき、思いっきり、息を吐いているような印象を受けました。





11時30分くらいになり、後片付けをして、みんなゆっくりとお部屋に向かいます。




私たちも教室に戻ると、先生がケジラミの検査をしていました。一人ひとりの子供の頭を見て回るのです。




二人の先生が20人近くの子供の頭をチェックしないといけないので大変です。子供たちが少しザワザワしてきたとき、一人の年長の女の子が、春の歌を突然歌い始めました。すると、他のみんなも一緒に歌い始めたのです。




自然に歌のハーモニーが響き、子供たちが落ち着いている姿に、とっても感動しました。これこそ、シュタイナー教育っていう気がしました。




お昼ご飯の前なので、子供たちはまだまだ集中しなければなりません。先生は絵本の読み聞かせを始めました。最初またザワザワしていたのですが、先生の静かで安心感のある声に、子供たちはまた落ち着きを取り戻していきます。



前半はお話を読むだけだったのですが、後半は先生は子供たちにクイズ形式で質問もしていました。




そういえば、この先生は、朝の会のとき、静かに話をした瞬間があり、そのときは園児も静かになりました。今思うと、子供たちは先生を模倣したということになるのでしょうね。






お部屋の見学をしていたときに、森の幼稚園でモンテッソーリ教具として紹介されたものを発見しました。




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8の字の形をしたもので、無限を意味します。先生はおっしゃいます。「シュタイナーとモンテッソーリというアプローチの仕方が違うだけで、教育理論として目指しているものは似ている部分があるのです」




お客様からの質問を先生にぶつけてみました。




「日誌を書いたりしていますか?」




「いいえ、日誌を書くことはありません。なぜなら、シュタイナー教育は、子供の評価をしないからです。子供の様子を観察して、頭の中にメモするだけです。何か記憶に残ることがあった場合、チーム会議でそのことを話し合います」





「子供への対応ですが、言い方ややり方を変える決め手はなんですか?」





「子供も大人と同じで、良い日もあれば、悪い日もあります。今日はちょっといつもと違うなと感じたときは、それを悪い日と思うのではなくて、心のエネルギーが悪い方向に働いていると思わなければなりません。そして、エネルギーをどうやって良い方向に向ければよいのかを考えます。また、子供は、今日はいつもと違うというサインを送っています。そのサインを先生は察知しなければなりません。そして、この察知方法と、エネルギーの転換方法を、私たちはシュタイナー教育の先生として習得しなければならないことなのです」




なるほど〜と、納得してしまいました。




お客様がおっしゃってました。「シュタイナー幼稚園は暖かい光に包まれて、防音効果が高いので、音も静かで、本当に、光と音の素晴らしさに感動しました」





12時になり、私たちのシュタイナー幼稚園の視察は終了しました。




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今回の3日間の視察を終えて、本当にたくさんのことを学ぶことができました。お客様に感謝です!
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by midorimartin | 2014-03-20 06:42 | シュタイナー教育

【視察2日目】自由ヴァルドルフ シュタイナー幼稚園☆

今日の視察2日目は、シュタイナー幼稚園を訪問しました。中央駅からSバーンとバスに乗って到着。





園舎に入ると、事務員さんが出迎えてくださって、なんと園長先生は病休。代わりの先生が暖かく応対してくださったのですが、なんと他にも4名の先生が同様に病休。全部で5名の先生が今週インフルエンザのためお休みで、園児の保護者にも連絡して子供の人数を減らしたそうです。





通常、4クラスあって、3歳以上が50名、3歳以下が12名いるのですが、今日は3クラスで、3歳以上が約30名、3歳以下が5名でした。





そんな非常事態の中、私たち3名を本当に暖かく受け入れてくださったことに心から感謝しています。





そして、私を信用してくださっているからだと思われますが、部屋のカギも渡されて、「自由にお部屋も見てくださいね〜」と言われました。うわっ、そんなに信用してもらえているなんて、本当に嬉しくて感激しました!!






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まずは2歳半から6歳まで16名いる保育室を見学。朝の自由遊びで、人形劇の場面がありました。




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朝の会を始める前に、お片づけの歌が歌われて、みんなでお片づけをした後、イスに座って円になって、朝の会が始まりました。




まずは指名された子供がマッチを使ってロウソクに火を灯します。






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指遊びをしたり、身体を使ってリトミックをしたり、そして、ゲームを始める合図の眠っている小人さんを起こすことになりました。




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一人ひとり子供たちが小人をコチョコチョして起こそうとするのですがなかなか起きなくて、最後の子供がコチョコチョしてやっと目覚めました。





このとき一人だけ男の子がコチョコチョしなかったので、あとで先生に理由を尋ねたところ、たぶん自分が担任の先生ではないので行動に移せなかったのかもしれませんね〜というお返事でした。




でも、この男の子が、あとで私に話しかけてきてくれて、「この前、来てたよね?」って言ってくれて、私のことを覚えてくれてるのが嬉しくて、「6歳になったんだよ」と言われて、「よかったね〜。おめでとう!!」っていう会話をしました。




そして、お昼ご飯の前の終わりの会のときに、「横に座ってもいいよ」って言ってくれて、それがまたとっても嬉しくて、そんな視察時の子供たちとの触れ合いが私にとっては宝物になっていることに気づかされました。






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話は元に戻り、朝の会のとき、小人が目覚めて、ゲームが始まりました。そのゲームは、帽子をかぶった小人が一人指名されて、円の真ん中で踊ります。その後、その子供は2人目を指名します。2人→4人→8人→16人という風に順々に円の真ん中で踊る子供の数が増えて行きました。




そして、歌を歌いながら、手をつないで列を作って、洗面所に手を洗いに行きました。手洗い後、歌いながら、ラベンダーオイルを手に塗りました。




また保育室に戻って、イスに腰掛けて、朝食を頂きました。今日はミルク入りミュースリ。私たちはコーヒーも頂戴しました!ありがとうございます!!




朝食の後、外遊びになったので、私はカギを持って、他のお部屋を見て回ることにしました。3歳までの子供の保育室が可愛くて、担当だった前園長先生のことを懐かしく思い出しました。




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私は本当に季節のテーブルが大好きです。



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自然の葉っぱも大好きです。




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こんなシュタイナー独特の絵もとってもステキ☆



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外遊びのとき、先生の方から、「何か質問がありませんか?」と尋ねられ、ちょっとした質問タイム。




お客様 「シュタイナーの先生になるには何年かかるのですか?」




先生 「ミュンヘンだと、一般の幼稚園の先生になるのに5年かかり、その後、シュタイナー幼稚園の先生になるのに3年かかります。シュトットガルトだと、一般の幼稚園の先生とシュタイナー幼稚園の先生に同時になれるので6年で終了します。そして、どこでも通用する資格になります」




お客様 「シュタイナーの淡くて暖かい色合いがとても素晴らしいと思いました。先生は服装にも気をつけられていますか?」




先生 「はい。私はプライベートでは黒を着て、メイクもバッチリなのですが、園ではナチュラルメイクで、子供たちが好きな暖色系の服を着るようにしています。一度、黒い服を着てメイクをして幼稚園に行ったとき、子供たちが近寄ってくれなかった経験があります、、、、」




お客様 「朝の会のときに、子供たちの間に先生お二人が座られたのが新鮮でした。食事のときも手をつないだりされているので、子供たちとの一体感が伝わってきたのですが、意図してやってらっしゃることですか?」




先生 「意図してやってます。手をつなぐことにより、おっしゃるとおり、一体感が生まれるからです。みんなで同じ事を一緒にやっている。これが大事なのです」





お客様 「先生の歌声も素晴らしく、笑顔もステキで、これがシュタイナーなんだと思いました」




先生 「ありがとうございます!子供は自分の心を映し出す鏡でもあります。自分の心が穏やかであれば、子供たちも穏やかです。自分が楽しんでやっていれば、子供たちも楽しんでくれます。自分がプライベートのイライラを職場に持ち込めば、子供たちもイライラしてしまいます。

シュタイナー教育では、いかに先生が穏やかでいられるか、そして、子供の心が穏やかでいられる環境を与えることにより、静寂の中で心と身体が育つのです」





また、この先生からは、「あなたたちは気を使いながら、見学してくださっているので、子供たちも素の状態でいられるのでありがたいです。視察者のクオリティによっては、子供たちの心がかき乱されたりするケースもあるので、、、」と言われ、本当に嬉しい褒め言葉でした!




外遊びは11時半くらいで終了し、終わりの会が始まりました。先生は「七匹の子やぎ」の本を読み聞かせてくれました。




私は子供たちとお別れして、楽しい視察の時間は終了しました。月曜日は森の幼稚園に行きます。今からとっても楽しみです♫




最後に、先生の言葉で印象的に思ったことですが、、、



「シュタイナー教育には神様が一人いて、その神様への感謝の気持ちを忘れないように保育しています。つまり、太陽や土のような自然や世界そのものに感謝することです。自分で決められるようになってから、仏教やキリスト教やイスラム教のような他の神様を信じればよいのです」




この言葉を聞いたとき、なるほどなあ〜、シュタイナー教育が宗教と言われる由縁はここにあるのかもしれないって思いました。
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by midorimartin | 2013-11-23 05:45 | シュタイナー教育

【視察4日目】シュタイナー幼稚園

視察4日目はシュタイナー幼稚園。ここの視察は1年ぶりに行くのですが、実は7月に前園長先生が退職されることを聞いてお別れ会のため幼稚園を訪れたとき、新しい園長先生にご挨拶したばかりなのです。




その際に、「また日本から視察の問い合わせがあったとき、受け入れてもらえますか?」と尋ねたところ、「はい、大丈夫ですよ!」と言ってもらえたので安心していたのですが、前園長先生に「視察は1名だけ」と言われた記憶が蘇り、今回2名のお客様はどうなのだろうかと内心ヒヤヒヤしていたました。




9月に問い合わせたときに、そのことには何も言われなかったので、見事クリアしたのだなあ〜って、ほっとした視察のアレンジでした。




お客様から朝ゆっくりしたいので、少し遅い時間にしてくださいと言われたため、8時40分ごろに園に到着。





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前もって駅から8時40分ごろに到着することを電話で伝えていたので、園長先生が待ってくださいました。本当にありがたいです!




前園長先生は1歳〜3歳のクラスの担当でしたので、私は今まで主に3歳までのクラスを中心に視察させて頂いていたのですが、新しい園長先生は3歳〜7歳のクラスの担任らしく、今回は私にとっても新鮮な見学になりました!




このシュタイナー幼稚園には全部で4つクラスがあります。



①Sterntaler (1歳〜3歳 12名)
 
②Schneeweißchen (3歳〜5歳 12名)

③Rosenrot (3歳〜5歳 12名)

④Fingerhütchen (3歳〜7歳 25名)




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自由遊びやキッチンでお手伝いをする子供たちの様子を見学しました。



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先生は言います。「子供たちはお手伝いが大好きです。そして、お手伝い(=仕事)から生活で必要なたくさんのことを学ぶのです」




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子供たちは小グループを作って、思い思いに自由遊びをしています。二人の先生は、机の上で聖マーティン祭りで使う提灯づくりをされています。子供たちが書いた絵を外側に巻いて、ロウソクを灯すようです。ステキです!




小さめのタライの中にサクランボの種がたくさん詰まっていて、その中で遊ぶ二人の子供がいました。




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先生が言います。「このタライは大きすぎてはいけません。大きすぎると、子供たちは種を外に放り出してしまうからです。小さい中でたくさん詰まっていて、その中に身体をすっぽり納めることによって感じる心地よさ。つまり体感から意識(感覚)を研ぎすましていく作業をするのです。これはシュタイナー教育における、意識への働きかけになります」





私も自分の手をこのタライの中に突っ込んでみました。サクランボの種が私の手全体を押して、なんともいえない心地よさです。これはすごい!!って思いました。




季節のテーブルには、大天使聖ミカエルが飾られています。




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朝食は、バターを塗った穀物パンとお茶。更にパンにはジャムをつけたり、ハーブ入り塩こしょうをかけたりします。




9時半に、後片付けをみんなでします。先生は「後片付けの歌」を歌います。



そして、子供たちは円になります。いわゆる、「ライゲン」。シュタイナー教育の原点です。円の中心が大切という勉強です。




歌を歌って、リトミックをして、朝の会が行われました。「鳥のさえずり」、「太陽の光」や「風」や「水」というキーワードが聞こえてきます。「自然の恵みに感謝しましょう」という意味になります。



自由遊びのとき、子供たちが動物の人形を並べたので、園長先生が「動物を使ったお話」をしました。内容は、、、



「小さいネコが屋根の上にいます。小さいので自分で屋根から飛び降りることができません。困っているとロバがやってきます。ロバが小さいネコに自分の背中に飛び乗れと言うのですが、小さいネコは怖くて飛び降りることができません。ニワトリがやってきます。ロバがニワトリに、自分の背中に乗れと言います。ニワトリがその通りにすると、ロバが小さいネコにニワトリの背中に飛び乗れと言います。そして、小さいネコはニワトリの背中に飛び乗り、次にロバの背中に飛び乗り、最後は地面に着地できました。めでたし、めでたし」




3人の子供が、小さいネコとロバとニワトリを操ります。まるで、おとぎの世界のお話を聞いているかのような園長先生の優しい声。このストーリー、なんと先生の即興劇らしいです。素晴らしいです!




そして、歌を歌って手をつないで、トイレにある洗面で手を洗います。手を洗った後、先生が歌を歌って、ラベンダーオイルを手に塗ります。




ラベンダーの香りがとても心地良いです。




3人の子供(男の子二人と女の子一人)が、王冠をかぶったり、花がついたベールをかぶったり、騎士の格好をしたりしました。また、みんなで輪になって、「国王の娘」というタイトルの歌劇が始まりました。内容は、、、




「悪いドラゴンが、国王の娘をさらいます。騎士が国王の娘を助けます。助けられたお姫様と騎士は結婚します。めでたし、めでたし」




お姫様と騎士がライゲンの中心で結婚式の踊りをします。それがとても愛らしく微笑ましかったです。





その後、2つのグループに分かれて、朝食が始まりました。私たちは三人でキッチンに入って、朝食を頂きました。園児のお母さんが作ったジャムが美味しくて、またハーブ入り塩こしょうもバターにふりかけると粉チーズのような味がして美味でした。「Kräutersalz mit Meersalz」という名前で、DMに売っていると教えてもらったので、早速その日に購入しました。





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園長先生が作ったシュタイナー人形です。なんと愛らしい、、、。




朝食後、10時半から外で自由遊びが始まりました。私はお客様をお連れして、1歳〜3歳の子供のお部屋を一人でご案内しました。いや〜、何度か足を運んだ甲斐があります。




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前園長先生がいないのが少し寂しくて、でも懐かしいお部屋でもあり、なんとも不思議な気分になりました。



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遊ぶお部屋やトイレ(トイレにはオムツ替え台)、お昼寝をするお部屋をご案内して、その後は、3歳〜5歳の2クラスの教室もご案内しました。



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そして、園庭で自由遊びを見学。11時半にまたお部屋に戻り、「終わりの会」を見学しました。




終わりの会では、園長先生がお話をします。まずは、ロウソクに灯をともして、大天使聖ミカエルのお話をされました。内容は、、、



「悪いドラゴンに苦しめられている民。そこに騎士がやってきます。騎士は大天使聖ミカエルの夢のお告げでドラゴン退治を命じられます。そして、老人がドラゴン退治に必要な刀の存在を伝えます。ミカエルはその刀で無事にドラゴンをやっつけて、村には平和が戻りましたとさ。めでたし、めでたし」




この先生のお話を聞く前に、先生がまず子供たちの手をラベンダーオイルで濡らし、あったかい蜜ロウでできた玉を手渡し、子供たちはお話を聞きながら、玉をこねて自分の好きな形を作っていきます。私はハートの形を作りました。




お話の後、作品をライゲンの中央に設置された丸い木のわくの上に置きます。そして、石の天秤がきました。




片側に大きな石、もう片側に小さいな石がたくさん置かれています。





先生は子供たちに問いかけます。「今日どんないいことをしましたか?」




一人の子供は言います。「ぼくは○○君の服をかけてあげたよ」



先生は言います。「あなたに光がともるでしょう」



他の子供たちも次々に手伝った事を発表していきます。先生は最後に「朝食を手伝った子供たちにも光がともるでしょう」




そして、最後に先生はこう言いました。「今日もまたみんな良いことをしましたね。良いことをしたことを示す石をこの天秤に入れましょう」



そして、園児が一人、小石を一つ、天秤に入れました。




12時までの視察でしたので、私はお客様からの質問を保育の合間を見て、園長先生に尋ねてみました。




「先生がシュタイナー幼稚園で働き続けるためのポリシー、あるいは動機づけはなんですか?」




先生の答えは、「子供が公正や正義(Gerechtigkeit)を学べる最高の場所だから、私はこの園で仕事をしています」





また、「3歳児が入園したいとなったとき、大人数のクラスと少人数のクラスとどのような決定で振り分けられるのですか?」という質問には、、



「通常、3歳児は少人数クラスに振り分けられます。しかし、兄弟姉妹がいるという理由で、大人数の同じクラスに入ることもあります。また、子供によっては、少人数の方が落ち着くという人もいれば、大人数の方がにぎやかで楽しいと思う人もいるので、保護者と子供の人格について聞き出して、最終的には幼稚園がどのクラスに振り分ければよいのか判断して決定します」



外で自由遊びを見学していたときに、園長先生が非常に興味深いお話を私にしてくださいました!




「私たちは、呼吸するような保育を心がけています。つまり、息を吸って、息を吐く。集まっているとき、息を吸っている状態で、自由遊びをしているときは、息を吐いている状態です」




私はこの言葉を聞いたとき、頭の中でハレーションのようにヒラメキがありました!


そうです。「息を吸っている状態」は「誘導保育」で、「息を吐いている状態」は「見守り保育」なのです。「緊張」と「解放」を繰り返すことが、幼児教育には重要ということなんだと思います。




今回、新しい園長先生とお話できたことは非常に参考になりました。お客様からのご質問のおかげです。感謝です!



11月にまたシュタイナー幼稚園を訪れます。今からとっても楽しみです♫
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by midorimartin | 2013-10-28 07:07 | シュタイナー教育

シュタイナー幼稚園の夏祭りに参加してきました★

7月26日(金)、シュタイナー幼稚園の視察プランで大変お世話になった園長先生がお辞めになられるというニュースを入手したので、送別プレゼントのランの花を持参して夏祭り兼送別会に参加してきました〜☆




昨年の11月以来のシュタイナー幼稚園の訪問だったので、とっても嬉しくて、なるべく早く着きたくて近道をしようと思い、裏に広がる畑の道を選択したのですが、迷いに迷い、到着したのが17時少し前になってしまいました、、、、。




でも、シュタイナー学校とシュタイナー幼稚園の裏側に広がるトウモロコシ畑は圧巻で本当に美しい光景でした!


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そして、最初にシュタイナー学校を訪れたときのことを思い出しました。あのときも迷いに迷ってたどり着いたなあ〜、、、、て。そう思うと、懐かしくて、初心に返ることができました!!




幼稚園に着いて見上げた空は更に素晴らしくて、ひこうき雲に見とれました、、、。



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園長先生の笑顔は暖かく、そして、今後も視察プランにご協力くださることをお約束してくださいました。




後任の園長先生にもご挨拶できたし、仕事を全うできた喜びをひしひしと感じました。




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私にとって、ドイツ教育施設の視察プランとは、ご参加くださる日本人のお客様のご希望を叶えることを一番に考えていますが、視察先でもある、シュタイナー幼稚園やシュタイナー学校、モンテッソーリ幼稚園や森の幼稚園の先生や保護者の方や子供たちもとってもとっても大切な人たちです。




そのため、授業や保育の妨げにならないように細心の注意を払って、お客様の視察に同行しています。



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9月に再開する視察プランにて、新しいお客様にお会いできることを楽しみにしています!!
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by midorimartin | 2013-07-30 02:20 | シュタイナー教育

【視察1日目】ルードルフ・シュタイナー幼稚園☆

今日から3日間、視察のお仕事です。前回に視察のお仕事をしたのが、8月前半。それから、ずっとアプリの仕事ばかりして、森の幼稚園の実習生のお世話のお仕事がチラホラあり、久々の視察に私の気持ちがどう変化するのか、自分の心を興味深く観察したところ、色あせることなく、今回の視察のお客様にも接することができました!!




そして、私はやっぱり、視察のお仕事が大好きなのだなあ〜と再確認した次第です!!





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視察1日目は、ルードルフ・シュタイナー幼稚園。久々に園長先生にお会いできたので、とっても嬉しくて、また今日は保育園をじっくり見ることができたので、それも素晴らしかったです。




保育園児は全員で12名。今日は11名でした。1歳時と2歳児と3歳児が見れたので、とっても興味深かったです。



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8時過ぎに幼稚園に着いて、園長先生に挨拶をしてから、勝手知ったるお部屋の説明をお客様にさせて頂きました。園長先生からも普段は三人で保育園児を保育しているのが、今日はお一人病休ということで、私に園の案内をしてくださいとお願いされたのです。




モンテッソーリ幼稚園や森の幼稚園でもそうですが、私が園のことをわかっているので、視察を快く受け入れてくださっているのかもしれないと思い、とても嬉しくなりました!




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運動ルームがありました。「こんな遊具は日本だと危険と判断されそう」とびっくりされた遊具がありました。





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そして、この運動ルームには、ソファベッドもあり、まるでどこかのお宅のプレイルームのようです。



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子供たちがお昼寝するお部屋もあります。



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お昼寝は11時半から13時半までなのですが、子供たちの背中をポンポンしながら寝かせるのではなくて、ベッドの側にいて寝入るのを待つというスタイルが基本のようです。そして、二段ベッドで寝れない子供は、別室で眠る機会も設けてあったりして、かなりぜいたくな環境に素晴らしいと思いました!




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朝の会の歌や、手を洗うときの歌、痛いの痛いの飛んでけの歌や、泣き止みましょうの歌など、保育のあらゆるシーンで「美しい歌」が自然に流れることに感動しました。




そして、子供たちも長泣きすることなく、歌が終わると、ケロッとしています。歌の効果って素晴らしいですね!!




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保育園児の午前のおやつの献立ては、フルーツ(リンゴとバナナ)とバターパンとハーブティー。お昼ご飯の献立ては、野菜入りヌードルスープ(人参とズッキーニ)とキュウリのサラダとハーブティー。人参は朝子供たちが皮むきして、皮はウサギにあげて、有効活用!




自分たちで皮むきした人参が入っているので、子供たちも喜んで食べています!





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私たちのお昼ご飯は、幼稚園児と同じ、ゼンメルダンゴ、キノコのクリームスープ、サラダでした!





とってもとっても美味しかったです。





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13時頃までいて、帰りは歩いて駅に向かいました。秋の雲がたなびいて、本当に美しかったです。




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by midorimartin | 2012-11-06 04:39 | シュタイナー教育