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カテゴリ:ドイツの森の幼稚園( 110 )

心のねっこのつづき☆

私は日本で公立幼稚園に通いました。小学校、中学校、高校もすべて公立でした。まあ、今から40年以上も前の話ですが、、、、。




つまり、森のようちえん、モンテッソーリ幼稚園、シュタイナー幼稚園、、という教育をまったく知らずに育ち、20年前にドイツにやって来て、8年前に娘が幼稚園に通っているときも、「シュタイナーって聞いたことがあるなあ〜」くらいのレベルでしたので、まさか今、ドイツの三大幼児教育の世界に足を踏み入れようとは夢にも思っていませんでした、、、。




3年前から関わりを持ち始めた、森とモンテとシュタイナーの世界。特に森のようちえんが一番好きです。




それはきっと、森の中にいるだけで感性が磨かれることを私自身が自己体験として知っているからなんだと思います。




私は大阪北部にある高槻市の田舎で過ごしたので、田んぼや畑やどぶ川、カエルやザリガニやタンポポやレンゲなど、自然色豊かな土地で野生児のごとく育ちました。





犬、ネコ、鳥、リス、魚、カブトムシ、スズムシ、コウモリ、、、などなど、いろんな動物も飼っていました。




だから、日本の公立の幼稚園の卒園児ですが、六根の根っこがちゃんと生えていたんだということを大人になった今、感じています、、、。




幼稚園以外の場所、つまり家庭環境が自然いっぱいだったから。




3年前から始めた森の幼稚園の視察プランのコーディネート。お仕事として始めたのですが、私の六根の根っこを育ててくれました。3年経った今、それをすごく感じます。




それは、幼児期に培った六根の根っこがちゃんと生えていてくれたから、、、。




年月が経っても、根っこがちゃんとしていれば、根っこを育てることができるんだ、、、、。




目を閉じて身体を伸ばすと、手や足の先、頭の先、目の先、鼻の先、耳の先、舌の先、そして、心の先から、根っこが伸びて行くのをしっかりイメージすることができます。




きっと、このイメージする力。そして、イメージすることにより、心が落ち着いて、身体がリラックスできることが、生きていく力になるのではないか、、、な〜んて、思ったりしています、、、。




そして、深い呼吸。息を吸って、息を吐く。呼吸のような教育。それは、幼稚園だけではなくて、家庭でも行えるものだと自己体験から言えます!




心のねっこの世界。もっともっと深く探求していきたいです★
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by midorimartin | 2013-10-28 18:23 | ドイツの森の幼稚園

森の幼稚園とは、心のねっこ教育☆

今回、一年ぶりに視察プランにご参加くださったお客様をサポートさせて頂いて、そして、




● 森のようちえん

● モンテッソーリ幼稚園
 
● シュタイナー幼稚園

● 公立の幼稚園



を見学して、これらの4つの園の分類分けが少しできました!!





例えば、、、、


● 公立幼稚園は「誘導保育」。園児数が多いため、「集団生活(協調性)」を養わせるために、誘導せざるを得ない。保育者にとっては、他のカテゴライズの園と比較すると保育がやりやすいのではないか?

● シュタイナー幼稚園は「誘導保育」がやや多め、「見守り保育」やや少なめのミックス。つまり、「呼吸」のように、園児にとっては、「誘導される」と「解放される」の繰り返し。誘導する場面が多いので、「集団生活(協調性)」を養わせることができて、保育者にとって、公立幼稚園と同じ理由で、保育がしやすいのでは?ただし、シュタイナー教育に則らなければならないので、その点については大変かも。

● モンテッソーリ幼稚園は「見守り保育」。これぞモンテッソーリの基本。「個人の自立性(自主性)」を子供に学ばせるため、個々の子供に合わせなければならず、保育は他のカテゴライズと比較するとかなり大変なのではないか??

● 森のようちえんは「見守り保育」がメイン、「誘導保育」少々のミックス。朝の会や終わりの会は「誘導」。森の中で、子供は「解放される」。自然の中では、自分のことは自分で守るしかないと子供は本能的に察知するのではないか。そのため、六根をフル活用して自然に挑むので、自立性が最速で芽生えるはず。保育者にとって、モンテッソーリ幼稚園ほどではないが、保育は少々大変なのでは??


といった感じ。



つまり、大きく分類すると、、、



【見守り保育(自由保育)】 森、モンテッソーリ

【誘導保育(設定保育)】 シュタイナー、公立



今回の視察のお客様のコメントとして、「シュタイナー幼稚園は保育に流れがあると感じた。公立幼稚園はもっと保育の流れがはっきりしていると思った」というご意見があったのですが、私もそのとき、同じように思ってしまったのです。



「森の幼稚園が大好きな私がなぜ??」っと、深く疑問に感じたのですが、、、 恐らく理由はこうだったのだと考えます。




● 誘導保育は、子供たちは集団になることが多い。そして、そのことは、まとまり感を印象づけるので、それを美しいと思ってしまったのではないか。集団生活になじむ日本人にとっては、見慣れた場面だからだろうか。



● 見守り保育は、子供は個々になることが多い。そして、そのことは、バラバラ感を印象づけるので、保育の流れがはっきりしないイメージを持ってしまったのではないだろうか。それは、集団生活になじむ日本人にとっては、見慣れない場面だからだろうか。




そのことを考慮すると、日本では、、、「見守り保育」は受け入れられにくいのではないかという疑問がある。



● 真の意味でのモンテッソーリ教育は日本で可能か?
モンテッソーリ教育は、完全に見守り保育であり、テンポを要する日本の教育では、必然的に誘導保育になってしまうのではないか?
でも、今回のミュンヘンの公立幼稚園のように、誘導保育をしながらも、「森の日」を設けて、自然の中で過ごす時間があって、それが「見守り保育」になるのではあれば、子供にとって「解放」をもたらすことになるので、日本の場合、自然と取り組むモンテッソーリ幼稚園がベストなのではないかと考える。


● 真の意味での森のようちえんは日本で可能か?
2011年に日本出張時に見た大阪の森のようちえんの保育の姿は、森の中で自由に遊ぶ子供たちの姿があった。それはまさに「見守り保育」であり、子供にとって「解放」をもたらす保育だと思う。そのため、真の意味での森のようちえんは日本でも可能なはず。




そう考えると、今回のお客様の「森のようちえん」と「モンテッソーリ幼稚園」の2つの経営は、非常にユニークで、「見守り保育」と「誘導保育」をバランス良くミックスさせることができるのではないかと期待しています。




今回のシュタイナー幼稚園の視察時に園長先生がおっしゃられた言葉。「呼吸をするような保育が幼児教育では大切★」というメッセージが強烈に私の心の中で渦巻いています。





呼吸をする保育とは、すなわち、「見守り保育」と「誘導保育」を繰り返すことだと考えるからです。





つまり、息を吸ってばかりでもいけないし、息を吐いてばかりでもいけない。緊張感と解放感があってこそ、人は伸びるということなのかもしれない。それは、言い換えれば、「心のねっこ」を伸ばすということ。



私が考える「森のようちえん」とは、「心のねっこ教育」のことであり、言い換えれば、「六根の根っこ教育」のことである。すなわち、「五感」と「第六感」の根を張るための幼児教育。




「六根」の根っこを張るためには、「感性教育」が必要である。幼児期から「六根」を発達させ、「五感と第六感の意識の根を伸ばす」ことが、学童期以降の心身の健全な成長につながる。




「六根」とは人間の認識の根幹を指し、「六根の根」とは、五感と第六感の能力を指す。つまり、「視覚」、「聴覚」、「嗅覚」、「味覚」、「触覚」、「知覚」のこと。




「心のねっこ教育(六根の根っこ教育)」の個人的観点から見ると、、、



● 「森のようちえん」は、幼児期の教育としてはベスト!心のねっこをすぐに張ることができて、ねっこが育つスピードも早そう。幼稚園のみなので、ねっこを育つスピードは早くなければならない。自然に身をおくことで、感性が研ぎすまされる、、、。ねっこがどんどん成長するイメージが頭の中にわいてくる。



● 「シュタイナー幼稚園」と「モンテッソーリ幼稚園」は、心のねっこは張れると思うけど、育ちはゆっくりなのではないか。そのため、幼稚園だけではなくて、総合保育が理想的なのだと考える。シュタイナー教育が、幼稚園から高校まであるのはそのためだ。モンテッソーリもドイツでは幼稚園だけではなくて、小学校や中学校まである。


● 「公立幼稚園」は、誘導保育なので、心のねっこを張るための機会が少ないのではないか。そのため、「森の日」を導入したり、家庭で自然に触れる機会を子供に与えることによって、心のねっこを張る土台ができ、ねっこの育ちを幼稚園以外で手助けする必要があるように思う。



今後は視察に行くごとに、これらの4つの園の違いをもっともっと研究していきたいと思っています。



そして、一番知りたいことは、卒園児の動向。森の幼稚園、シュタイナー幼稚園、モンテッソーリ幼稚園、公立幼稚園の卒園児の現在の育ちはどのようなものなのか?




非常に興味があります。大人があれこれどの保育がベストなのかと議論しても、結局、卒園児が学童期に入ったときの育ち具合が一番大切なことなのではないかと考えるからである。




シュタイナーが掲げる「真の自由を手に入れた者こそ幸せな人間」という考えや、モンテッソーリが掲げる「自立性を手に入れた者こそ幸せな人間」という考え、あるいは、森の幼稚園が掲げる「六根の根を張って育てた者こそ幸せな人間」という考えは、言い方が違うだけで中身は一緒のように思う。




つまり、「嵐がきてもびくともしない人格形成」ということになるだろうか。




私の個人的見解になりますが、森のようちえん、モンテッソーリ幼稚園、シュタイナー幼稚園という入り口が違うだけで、ゴールは一つで同じなのです。
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by midorimartin | 2013-10-28 17:36 | ドイツの森の幼稚園

【視察2日目】イザールアウエン自然幼稚園

視察2日目は、動物園前の森の中にある、イザールアウエン自然幼稚園。私はこの幼稚園の男の先生が大好きでとっても気が合うので、訪問を心待ちにしていました!




動物園専用駐車場と同じ敷地内に、フラウヒャー自然幼稚園があります。第三期生が実習した幼稚園です。





一年ぶりに側を通ってみたところ、なんと2つあるバウバーゲンのうち1つがとってもステキに外装が変わっていました。




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横から見るとこんな感じ。




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IT業界ではないですが、一年行ってないと、幼稚園もいろいろ変化しているのだなあ〜って、時間の重さをしみじみ感じました。





森の中を散策しながら、幼稚園に向かいます。私はこの森の入り口に入る瞬間が大好きです。今日はどんな冒険が待っているのか、、、。そんなドキドキ感でいつも視察に挑んでいます。




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いつもなら、一日視察OKの幼稚園なのですが、何年も一緒にチームとして組まれていた50代の女の先生が9月から2月までの5ヶ月間、無給休暇に入られたため、男の先生は園長先生として園を任されたそうです。そして、新しい園児も数名いて、慣らし保育期間中ということもあり、「12時までの半日ならOK」という条件で視察の許可がおりました。





でも、私はたとえ半日でも、初日に行ったウンターメンチング森の幼稚園とはカラーが違う幼稚園だし、男の先生が保育されているということもあり、今回のお客様には参考になるのではないかと思い、イザールアウエン自然幼稚園を選択しました。





今回の視察のお客様は来年日本で森の幼稚園をオープンするために準備をされている方たちなので、今までのお客様とは別の意気込みを感じました。




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なんと、2歳〜3歳の子供たちが週に3回通う森のグループのバウバーゲンが新しくなっていました。前のよりも長いバウバーゲンです。




園長先生の話では、この森のグループを率いていたベテラン先生が諸々の事情で退職され新しい先生が就かれ、実習生もみんな新メンバーらしく、私が知っている顔は本当にこの男の先生だけでした。





来年3月に戻って来られる超ベテランの女の先生が帰られるのを心待ちにされている先生をとてもステキだと思いました。そして園長先生として頑張って欲しいです!!




私はこの女の先生とも仲良しなのですが、50代半ばになると、園児との触れ合いで体力を消耗するので、ロングバケーションが必要だったとおっしゃってられました。でも、来年の3月に職場復帰するのを楽しみにされているご様子でしたので、きっとリフレッシュして更にパワフルになって戻って来られるのではないかと期待しています。



バウバーゲンの裏側の森に、隠れ家のような秘密基地がありました。子供たちが好きそうですよね、、、。




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火曜日は、森で行うリトミックの先生が来られる日だったらしく、見学できるのかと思いきや、先週に年長の男の子たちが先生の言うことを聞かずレッスンが荒れたらしいので、「今回は申し訳ございませんが視察はご遠慮ください」と言われてしまいました。リトミックの先生がおっしゃることもごもっともなので、残念でしたが、私たちはそれに従わざるを得ませんでした。




園長先生の計らいで、男性のお客様が子供たちと一緒にサッカーを自由遊びの時間にされました。





リトミックの時間が10時からでしたので、いつもより少し早いのですが、9時半くらいに午前のおやつを園庭の丸太に座って食べました。




子供たちと先生が自己紹介をしてくれました。女の先生の代わりに来られている男の実習生はボランティア協会からの派遣で25歳。女の実習生は18歳でした。彼女は英語が堪能なようで、私たちに英語で説明をしてくださいました。







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自由時間に、子供たちは聖マーティン祭りの提灯づくりに励んでいました。朝の会では、このお祭りの歌も披露してくれました〜♫




このイザールアウエン自然幼稚園も何度も足を運んでいる園です。ウンターメンチング森の幼稚園同様、常連の視察園で、第七期生が実習した園でもあります。夏祭りや春祭りや聖マーティン祭りにも私は何度か招待され出かけたことがあります。




園児の保護者でもなく、先生でもなく、ただの視察のコーディネーターなのに、友達のように受け入れてくれるこの幼稚園が私は大好きです! 森の幼稚園を愛する仲間っていうつながりを強く感じます。




12時までの視察でしたので、保育時間中に合間を見て、園長先生にいろいろ尋ねてみました。




たとえば、お客様のご要望で、園長先生が自然幼稚園で働き続けるためのポリシーや理由や動機づけを尋ねてみました。




先生からの答えはこうでした。




「僕は子どもたちにめいっぱい愛情を注ぎます。そして、その注いだ分の愛情が子供たちから返ってくる瞬間があるのです。そのとき心が震えるほど嬉しくて、その瞬間のために僕はこの自然幼稚園で働いています」





なんとステキなメッセージでしょうか。




「スペイン人のハーフの男の子が途中で転入してきました。この子はなかなか園になじめず、他の子にはちょっかいを出すし、少々てこずっていたのですが、あるとき、膝に乗せて抱きしめてあげると、ぎゅっと抱き返してくれました。そのときに、僕が彼に注いだ愛情が返ってきた〜って思ってとってもとっても嬉しかったです」






お客様からのご質問で、なぜバウバーゲンに車輪がついているのか尋ねてみました。





先生は言います。「建設局からの設置許可を取得するためには、バウバーゲンは幼稚園の園舎ではなくて、幼稚園の保育をするための移動可能な休憩場所兼倉庫という位置づけなので、いつでも移動できるように車輪をつけなければならないのです。車輪のないバウバーゲンを持つ森の幼稚園もありますが、レッカー車でちゃんと運搬可能なバウバーゲンの作りになっているはずです」




なるほど、許可を取るための条件だったのですね、、、。




また、本来でしたら、幼稚園の保育が行われる場所なので、非常通路の確保や非常口の設置が必要らしいのですが、これも「倉庫」という位置づけなので免除されているとか。森の幼稚園は、ルールに厳しいドイツのお役所でそんな例外のような扱いを受けれるとは、幼児教育に積極的に力を入れているミュンヘン市の計らいなのかもしれないと思ってしまいました。




視察は12時で終了してしまったのですが、夕方この幼稚園の先生チームの飲み会に突然参加することになりました。




園長先生が視察中に、「Auer Dult(年に3回行われる骨董市)に行くのだけど、みどりも来る?」と声をかけてくれたので、思わず「行く〜!!」って言ってしまいました。




そして、その飲み会の場所でも、私はお客様からのご質問であった、ドイツで森の幼稚園の認知度について尋ねてみました。まったく森の幼稚園のことを知らない人たちからすれば、森の幼稚園はどの程度浸透しているのかということです。




10代の実習生、20代の実習生、30代の先生に尋ねることができたのですが、頂いたお返事の内容はなかなか興味深かったです。




10代の実習生はこう答えました。「私の周りに森の幼稚園で働くことを言ったところ、全員が「それなに?」という返事でした。私が森の幼稚園のことを説明すると、みんな良い反応でした」




20代の実習生も同意見で、周りの人に森の幼稚園のことを説明しなければならなかったそうです。でも、説明後はみんな好意的な反応だったということでした。




30代の園長先生はこう言われました。「年齢別に違うフィードバックになると思います。10代と20代は、森の幼稚園を知っている人がまったくと言っていいほどいないので説明が必要です。30代と40代は、森の幼稚園を知っている人の割合が多くなりますが、知らない人には説明がまだ必要ですねよ。50代以上は、森の幼稚園を良いと思っている人たちばかりです。園庭を通り過ぎるお年寄りの人たちが好意を持ってよく私たちに話しかけてくれます」




たくさん森の幼稚園が存在するドイツでもその程度の認知度なのかと改めて思い知らされました。




そして、園長先生が言いました。「卒園児が通う小学校の先生から聞いたのですが、森の幼稚園の卒園児の方が小学校の授業で集中力が高いと言われました。なぜなら、幼稚園時代に身体を使って遊び倒しているので、心が満足感で満たされているため、授業に集中しやすいというのが理由。とっても嬉しかったです」




森の幼稚園の素晴らしさを知っている私にとっても、本当にステキな言葉で、心が震えました!!!




このイザールアウエン自然幼稚園も、11月の視察に再び訪れる予定です。今から楽しみです♫
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by midorimartin | 2013-10-28 03:35 | ドイツの森の幼稚園

【視察1日目】ウンターメンチング森の幼稚園

一年ぶりのドイツの教育機関視察プランを再開しました。視察園の先生方が私を今までと同じように受け入れてくださるのか、また60代のお客様、それもお二人のサポート、そして、月曜日から金曜日までぶっとおしの5日間、、、、。



お客様の心に寄り添って、幼稚園の保育の邪魔にならないように、ちゃんと最後までやり遂げたい!!!




そんな思いが強かったせいか、週末に喉の痛みが出てきて、緊張感と睡眠不足で、初日の朝を迎えました。




お客様を宿泊先のホテルでピックアップして、森の幼稚園に向かったのですが、予定よりも早めに行った方がいいだろうと考え、早歩き、いや小走りに移動することになってしまい、後ろを振り返ったところ、息を切らせているお客様の姿を見て、大反省しました。




なんというスタートでしょうか。喉の痛みと緊張感がますます私を追いつめていきます、、、、。




なんとかバスに乗り込み、目的地である、ウンターメンチング森の幼稚園に8時30分頃に到着。



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バウバーゲンが見えてきて、本当にほっとしました。そして、懐かしさで胸が熱くなりました。




このウンターメンチング森の幼稚園は、3年前から知っている幼稚園で、2つ目に訪れた園でもあります。第二期生が実習した森の幼稚園です。




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10月のテーマの季節のテーブルに思わずうっとり。子供たちは自由遊びをしています。9時になって、朝の会が始まりました。以前、私が知っていた場所ではなくて、新しい3つ目のバウバーゲンが幼稚園の園舎に変わったので、そのすぐ側にロケーションが変わっていました。



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この森の幼稚園は、2005年発足で、2歳〜3際までの子供が通う森のグループと、3歳〜7歳の子供が通う幼稚園に分かれています。以前はバウバーゲンが2つだったのですが、昨年3つ目のバウバーゲンを購入されました。修理にすごく費用がかかったと保護者がぼやかれていたのを思い出します。





私が知っている限りでは、3つもバウバーゲンを所有する森の幼稚園は存在しないので、ぜいたくな森の幼稚園と言えます。1つは幼稚園、1つは森のグループが使用して、最後の1つは倉庫兼リラックスルームになっています。




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幼稚園には二人の先生がいらっしゃるのですが、一人の先生はインフルエンザのために病休だったため、一人の先生と森のグループから実習生が一人、この日の幼稚園についてくださいました。




「今日は月曜日なので、子供たちが作った森のスポットが書かれてあるカードを見て、今週どこに行くのかを決めます」




今日の目的地は、園児の歓声が一段と高かった「Waldwichtelwiesenplatz」。つまり、「森の小人の草原広場」。なんだかドキドキしますよね、、、。




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朝の会はいつものように、お天気予報係の子供たちの案内から始まります。先生が一人の子供を指名して、指名された子供が一緒に組みたい子供を指名します。そうなのです。この園では、先生は何かの役割決めや、リヤカーを引っ張るときなど、まずは子供を一人だけ指名して、あとはその子供の意思決定で二人目の子供を決めさせるのです。





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お天気予報のカードは、前もってベンチにつり下げられています。この日は、「曇り」、「風はなし」、「涼しい」でした。先生が「ドイツでは12度を境にして、「涼しい」と「寒い」に分類されます」と説明してくださいました。




でっかい気温計も備わっていて、お天気予報係の子供が目盛りを読んでました。なかなかです!




朝の会を終了するとき、先生が「茶色い靴を履いている子供は立って、リュックサックを取りに行って、ボラーバーゲン(リヤカーのこと)のところに集まってください」と言いました。





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長靴に、保護者へのお手紙や子供が書いた作品などが入るようになっているみたいです。ユニークですよね〜。





さあ、森に向けて出発です!「アリの道」と呼ばれる生活道では、一列になって静かに歩かなければなりません。




角を曲がって、住宅地に入ると、車の数が一気に少なくなりますので、子供たちはわーっと勢いよく走り出します。





待ちポイントがちゃんと決まっているので、待ちポイントの間は、バラバラになってもよくて、待ちポイントではみんな集合するようになっています。幼稚園のルールですね!





先に出発した森のグループの子供たちがいました。先生が言います。「森のグループの子供たちはみんなよりも小さいので、追い越すときに叩いたり蹴飛ばせたりしてはいけませんよ」





あたりまえの社会のルールですよね! これもこの森の幼稚園のルールです(私も幼稚園児だった娘をしつけるときに、「これは家のルールだから守ってね」と言ってルールの意味を説明していました。懐かしいです、、、、)。





森のすぐ側にある草原に着きました。草が濡れているので、先生は普段は、雨をしのぐために森の木にくくりつけて使うブルーシートを草原の上に敷きます。





まずはトイレの確保。先生の話では、9月に非常に暖かい日があり、スズメバチがいるとは気づかずに、園児にオシッコをさせていて、この日に病休された先生が刺されたそうです。8年間、森の幼稚園の先生をしていて初めてのことだとおっしゃっていました。




そのため、まずは先生がトイレの場所にスズメバチがいないかどうか確認して、トイレの目印になるカードをかけるそうです。





10時半くらいになり、ブルーシートに座って、午前のおやつを食べました。お客様は、ドイツ人の子供たちの食欲に非常に驚かれていました。みんないっぱい食べます!




先生の話だと、家で朝食を食べて来ない園児が多いそうな。みんなお腹がすいているのですね、、、。





午前のおやつの後は、草原広場の側にある森の中で、木工作業。





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みんな器用にノコギリや彫刻刀を使って、木を切ったり彫ったり穴をあけたりしています。





そして、先生がロープを使った運動をしようということになり、まずは大きな木を登るためのロープ。




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そして、ロープを二本結んで、子供たちが手と足を使ってアスレチック。




先生たちは、ちゃんとロープを使う講習を受けて、保育に生かされています。




12時少し過ぎに森を出発。子供たちが足を止めてなにやら集めています。ヒッツキムシのような植物です。でも、ヒッツキムシよりも柔らかくてひっつき具合も少なめ(残念ながら、植物の名称がよくわかりません、、、)。




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女の子が私にいくつかこの実をくれました。家に持って帰って、子供たちからもらった私の宝物の一つになっています。





バウバーゲンに戻って、自由遊び。お昼ご飯までの間、子供たちが小さな絵本を見て、イスに座って静かに待っています。これは私が知らないシステムだったので驚きました。




先生が言います。「みんな文字が読めないので絵だけを見るのですけど、子供たちにとってはとっても楽しみな時間になっています」




お昼はカレー風味のジャガイモと鶏肉とお豆さん。美味しかったのでおかわりしてしまいました、、、。





園庭には一人の子供が思いつきで、板に水彩画を書いたので、その際に、園庭にある木の枝にも色を塗ったそうです。




買った丸いお皿にカラフルなモザイクの石をくっつけて、小鳥さんのお水入れも作ったそうな。




すべて、その一人の子供のアイデアから始まったというのですから、先生の柔軟性のある保育に魅力を感じました。




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お昼ご飯の後は自由遊び。そして、13時50分に「終わりの会」が始まりました。これも一年前にはなかったシステムです。




14時の降園前の10分間、丸太に座って、手遊びをして、お迎えを待ちます。他の森の幼稚園では、終わりの会を見たことがあったので、この園でもとうとう始めたんだ、、、って嬉しくて感慨深かったです。




8年という歴史のあるウンターメンチング森の幼稚園。でも、先生が前向きに、より良い保育になるように、常に新しいシステムを導入する姿に感銘を受けました。




11月にまたこの森の幼稚園をお客様と一緒に訪れます。今からとても楽しみです♫
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by midorimartin | 2013-10-28 02:10 | ドイツの森の幼稚園

森の幼稚園実習生第九期生の実習最終日に同行しました★

12月21日(金)、森の幼稚園実習生第九期生の実習最終日に同行しました。




実習園は「ファサナリー自然幼稚園」。同幼稚園では3人目の日本人実習生になります。そして、私の森の幼稚園事業の最期の実習生でもあります。




そのため、非常に感慨深い半日になりました。実は私の体調が良くなかったので、9時〜11時くらいまでしかいられなかったのです。





また、この日は体育館でしたので、それもよかったです。体調が悪かったので、もしも普通に森に行っていたとしたら、悪化しかたもしれないからです。





体育館での保育は初めて見学させてもらったのですが、なかなか興味深かったです。自由遊びが中心で、午前のおやつとランチと2つ用意されるらしく、先生もゆったりした感じで保育されていました。





そして、第九期生の実習生としての成長ぶりにも目を見張るものがありました。子供たちとのコミュニケーションが素晴らしくて、先生が安心して彼女に保育を任せている姿を見て感動しました。





第九期生から私は学んだ言葉があります。それは、「子どもは同じ」ということ。私は今まで、日本で保育経験がある幼稚園教諭や保育士さんだから、言葉のコミュニケーションがスムーズにいかないときがあったとしても、「保育は同じ」なので、なんとかこなされているのではないかと推察していたのですが、保育が同じなのではなくて、日本とドイツの子どもが同じだから、ドイツの森の幼稚園の保育に携わることができるというもの。目からウロコでした。




ファサナリー自然幼稚園の女の先生が、第九期生のことを高く評価されていることが伝わってきました。なぜなら、彼女から第九期生に対してたくさんの質問があったからです。




私は第九期生の回答をドイツ語に訳して先生に伝え、先生の言葉をまた日本語に訳して第九期生に伝え、私も一緒にいろんなことを学ぶことができました。短い見学時間でしたが、内容の濃い充実した時間になりました!



質問内容ですが、、、例えば、、、




「森の幼稚園が通常の幼稚園よりも劣っていること」




第九期生の回答は、「集団でする課題への取り組みを全園児がしなくてもよいこと」と「障害園児の統合教育」でした。




ドイツでの幼稚園では、集団でする課題があるときに、やりたくない子はやらなくても良いという暗黙のルールがあります。




日本だと例外は認められず、みんなで取り組まないといけませんが、ドイツでは自主性を重んじるということで、やりたくない子どもはやらなくてもよいという例外が適用されるスタイルが取られることがあります。




ただ、女の先生が、このドイツの集団でする課題への取り組みに対して、警鐘を鳴らされていることが興味深かったです。




障害児童の受け入れは基本的に森の幼稚園でもできるはずだという先生のお考えでした。実際に呼吸障害の園児の申し込みがあり受け入れる予定だったのが、園児側から断りがあり、実現しなかった経緯があるそうです。仮にもしも障害園児の受け入れをした場合は、その子供専用の先生がついて、一緒に保育をすることになります。




ミュンヘン市から支援を受けている幼稚園は、ミュンヘン市からその障害園児専用の先生の派遣があるそうです。





「森の幼稚園の素晴らしいところは?」




第九期生の回答は、「保護者運営の良さ。親と一緒に子どもを育てている感を感じることができるから」





「森の幼稚園の改善点は?」




第九期生の回答は「バウバーゲンに季節の絵や曜日カレンダー等を掲げるのはどうか?」




それに対する先生のコメントは「バウバーゲンに季節の絵はいらない。森に行けば、季節を生で感じることができるから。でも曜日カレンダーは作る予定です」





「森の幼稚園の実習期間でベストな体験は何か?」



第九期生の回答は「自分が実習を通じて、ゼロから絆を作っていったので、子どもの気持ちにより寄り添えると思う。言葉のコミュニケーションのジレンマをすっごく感じたので、3歳児が一生懸命に他社とコミュニケーションを取る姿に共感できる!」




2010年10月から2012年12月までの約二年間の森の幼稚園のインターンシップ事業で、9名の日本人実習生のお世話をさせて頂きました。




本当に私にとっては一人ひとりが宝物です。たくさんのことを学ばせてもらいました。




来年からは森の幼稚園視察事業のみに力を注いでいきたいと思っています。



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by midorimartin | 2012-12-23 04:53 | ドイツの森の幼稚園

第八期生の実習最終日に同行☆

11月30日金曜日、森の幼稚園の実習生第八期生の実習最終日に同行しました〜。


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実習先はハラヒング森の幼稚園。実は昨年、二人ほど実習生を送る予定だったのですが、事情があってダメになり、やっと念願叶ったということで、本当に感慨深いです。




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初めて登園から降園まで見させて頂き、この森の幼稚園の保育の素晴らしさに触れ、また先生たちの情熱にも触れることができたので、本当に良い森の幼稚園だなあ〜と実感した次第です。





久しぶりに行く場所で、また雪に覆われていたこともあり、森の中を抜けて、ハラヒング森の幼稚園に到着したのですが、途中で道が合っているのだろうかと思う場面もあり、最初からドキドキの一日になりました!




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でもなんとか朝の会が始まるまでに到着し安堵しました。先生にご挨拶するために、バウバーゲンの中に入ると、ホオズキとコルクを使ってネックレスを作っている女の子がいました。





外で男の実習生や第八期生と一緒に遊び回っている子供たちもいて、みんななかなか活発です。




朝の会が始まりました。毛布の中に子供が入って、その子供が誰なのかを当てるクイズをやりました。





それがとってもユニークで笑い転げてしまいました。その後は、ブロートツアイトです。



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まずは子供たちに手袋を緑のプラスチックの箱の中に入れさせます。先生が手袋の色の名前を言いながら子供たちを少人数に分けて移動させます。



移動先はもう一人の先生の場所で、その先生はまずは子供たち一人一人の腕まくり。その後は手荒い場所に一列に並び、男の実習生が手を洗わせます。



先生の役割分担がちゃんとなされていて、子供たちも静かにそれぞれの場所に行って、腕まくりをしてもらったり、手を洗ってふいたりしています。私は感心しながら見ていました。




あとでわかったことなのですが、毎週水曜日にスーパーバイザーと呼ばれる方が来て、一日保育を観察してから、先生達に助言しているそうです。指導員みたいな感じになるのでしょうか。でもこの方はセラピストでもあるので、セラピーをかねた指導みたいなスタイルのようで、なおかつすべてを一から十まで教えるのではなくて、キーワード的に言葉を伝える感じのようです。




例えば、「Sprechen mit Händen」。これは、直訳すると「手を使って話す」という意味になるのですが、つまり子供たちに身体を使って表現しながら保育するという意味になり、子供たちと意思の疎通をするためのより良いコミュニケーションツールになるとのこと。



今日私が見た手洗い方法もまさにこの「手を使って話す」から来ているらしく、先生たちの感受性の豊かさに圧倒されました。そして、子供たちはこんな常に向上心を持つ先生チームに保育されて幸せだなあとも思いました。



そして、私にとって鳥肌が立つことが起こりました。それは、このスーパーバイザーをしている方を私は知っているのです。なぜなら、私が懇意にさせて頂いているモンテッソーリ幼稚園のセラピストさんであり、またこのモンテッソーリ幼稚園に現在勤めているある先生が以前はこのハラヒング森の幼稚園出身者であることもわかり、本当に世間は狭いと思いました。




どおりでなぜかモンテッソーリの匂いがすると思っていたのですが、やっぱりモンテッソーリのセラピストさんが関わっているからだったのかもしれません。




自然素材を使ったり、毛糸を使って物作りの部分はシュタイナーの匂いもしました。また、バウバーゲンの中に、鈴があって、子供たちがうるさくなったときに、先生がこの鈴を鳴らして、子供たちを沈めました。この方法もシュタイナー教育にある部分なので、「なるほど〜」と思った次第です。



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前回訪れたボーゲンハウゼン自然幼稚園もシュタイナーとモンテッソーリと森が融合された素晴らしい森の幼稚園だと思ったのですが、このハラヒング森の幼稚園もシュタイナーとモンテッソーリと森がうまいぐあいにブレンドされています!!



あと効率的だなあと思ったのは、それぞれの親が登園したときに、お迎え時間が書かれた板に子供の名前が書かれた洗濯バサミをはさむところです。これによって、ペーパーレスにもなり、また先生もお迎え時間を覚える必要がなくなります。


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カレンダーもユニークでした!



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また、驚いたのは、子供の日本語名の表があったり、日本語の歌「幸せなら手を叩こう」を子供たちが暗譜して歌えるようになっていたりと、どんどん「日本語」を違う国の文化として園児たちに学ばせようと積極的に動いてくださっている先生の姿勢にも感銘を受けました!



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ブロートツアイトの後はまた自由遊びになって、そしてみんなで雪の草原にでかけました。その場所に2時間ほどいたのですが、子供たちは元気いっぱいです!!



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道中で、雪が降り積もったはずなのに、高い木がある場所は地面が緑のままで、またその緑が青々としているので本当に神秘的で、小人や妖精がいると思いました♪




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バウバーゲンに戻ってきてから、少人数制でお昼ご飯。ケータリングで、ジャガイモ団子とゼンメル団子とクリームキノコソース。前菜は生の人参とコールラビ。




ドイツの生の人参は甘くて美味しいのです!



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お昼ご飯を食べ終わるとまた自由遊びで、降園する場所は違うところにあり、10分〜15分前にその場所で終わりの会が行われます。



そのスタイルもモンテッソーリ幼稚園と同じなので面白いと思いました!



スーパーバイザーの助言を元にどんどん進化していくハラヒング森の幼稚園。次回の訪問がとっても楽しみです!



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最後に子供たちのための自然トイレ!


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大人は外ですることになり、私も今回一度だけ外でトイレを済ませたのですが、本当に寒くて風邪をひくのではないかと超心配だったのですが、家に帰ってからすぐにお風呂に入って身体を暖めたところ、なんともなく、森の幼稚園に何度も何度も足を運んだおかげで免疫力がついたのだなあ〜と自分に自分に感心しています。
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by midorimartin | 2012-12-03 01:03 | ドイツの森の幼稚園

新しい視察園を獲得しました〜☆

先週の金曜日に、とっても優しいパパさんが、新しい視察園を紹介してくださいました〜☆ (→ Mさん、ありがとうございました!)



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その名も「ボーゲンハウゼン自然幼稚園」。




私は今までにミュンヘン市内や郊外あわせて9つの幼稚園を訪れたことがあるのですが、今回の園は記念すべき10園目になり、本当にユニークで素晴らしい幼稚園なので感動しました!



これは朝の会が行われたティッピです。なんと8年前くらいからあるそうな。またこんな大きな手作り自然のティッピも初めて見ました!



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ティッピを中から撮りました〜。


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Brotzeitの前に手を洗ったのですが、保護者が用意した暖かいお湯とLarvaerdeと呼ばれる石けん。



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ユニークなのはまずBrotzeit。なんと幼稚園側がパンとチーズとハムとフルーツを用意するのです。子供たちは飲み物だけ持参します。




そして、当番の子供たちがテーブルのセッティングをして、当番の子供たちが後片付けもします。それから、食事中も子供たち同士でパンやチーズのお皿を渡し合ったりします。




まさに「子供たちの自主性が育っている現場」を生体験!!




私と一緒に遊びたいと言ってくれた女の子がいて、その女の子は私の水筒を私のリュックサックに片付けてくれました!これにもびっくりです。




自主性と言えば、スコップやボールやロープなどの幼稚園の道具リストもあり、子供たちが使うとき自分の絵が描かれてあるマグネットが貼れるようになっています。このリストによって、誰が使って片付けていないのかが一目瞭然です。こんなリストを使っている森の幼稚園を見た事がなかったのでアイデアにとっても感動しました。


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ユニークといえば、先生の構成にも驚きました。常勤は園長先生で、彼女は技術の先生でもあるので、この幼稚園ではかなりの頻度で手作りの制作をされるそうな。



例えば、こちらは工具を使うための作業台。


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そして、聖マーティン祭りで使われた、組み立て式の木製の提灯。



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週に3日勤務の先生と週に2日勤務の先生がいて、週に2日勤務の先生はなんとお爺さん先生で、彼の本職は図書館の司書。そして音楽家でもあり、幼稚園の先生でもあるので、彼のプロフィールに衝撃を受けました。




歌がお上手で、お話もお上手で、園児達にとっても良い影響を与えているのでないかと推察できました。



あと身体的障害を持たれている実習生も一人いらっしゃいました。門戸の広さに驚きです。



一日の時間割はこんな感じです。


8時30分~9時登園。


9時~9時半は朝の会。自由遊び。


10時頃にBauwagenでBrotzeit。


10時30分におしっこタイム(園長先生がアラームを設定されていて、10時30分にアラームがなり、年少さんをおしっこに誘導していました!アラーム設定されている先生を見たのも初めてでした)


10時30分〜11時30分。森で自由遊び、あるいはBauwagenで課題。

(この日の課題は「穀物」で、お爺さん先生が持って来られた粉挽き機を使って数名の子供たちが穀物のことを学んでいました)


11時半に集まってJahrgangstreff。年少と年中と年長に別れて、3人の先生がそれぞれ30分ほど担当。


(こちらも驚きました。年少はお爺さん先生が担当されて歌を歌い、年中は実習生が担当。年長は卒園記念の本作りです。たとえ30分でも実習生が小グループを任されている姿にふむふむと思いました)



12時15分頃、昼食の準備。

(私は昼食準備時間におさらばしましたので、昼食がどうだったのかは残念ながらわかりません、、、)


12時30分くらいから昼食。



13時45分から14時降園。




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先生が教えてくださいました。木に緑の色を塗って子供たちにボーダーラインを教えているそうです。



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徒歩1分にある森。そして、周りは畑。立地条件はかなり良いです。




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課題をしない子供たちが森で自由遊びです。私は園長先生と一緒についていきました。自然豊かで、とっても素敵な保育環境です。




女の子が一人こけて泣き出しました。先生は手をさしのべて、その子に歌を歌っています。日本流の痛いの痛いのとんでけ〜みたいな歌ですが、なぜかシュタイナー幼稚園で聞いた歌を思い出しました。





そうなのです。この幼稚園では、自主性を重んじているところがモンテッソーリ幼稚園に通じるものがあり、手作り作業や歌がシュタイナー教育に通じるものがあり、そして森という私が好きなドイツの三大教育をうまくミックスした自然幼稚園だなあ〜とつくづく感心してしまいました!




新しい視察園になりましたので、来年お客様をお連れするのが楽しみです!!
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by midorimartin | 2012-11-19 07:01 | ドイツの森の幼稚園

【視察3日目】イザールアウエン自然幼稚園★

視察最終日。本当は昨日、イザールアウエン自然幼稚園を視察する予定だったのですが、冬シーズンは水曜日に建物の中で過ごすということで、急遽、木曜日に変更になりました。




お客様が何も予定されていなかったので本当によかったです。今日の代わりに昨日、お客様にはミュンヘン観光をして頂きました。お天気も昨日よりは良かったので、変更をしてよかったかもしれません。





幼稚園の園舎に入ると、明日の金曜日に行われる聖マーティンのお祭りの手作り提灯がありました。



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そして、この幼稚園では、今年の夏から「幼稚園犬」がいるのです!



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役割は、「動物介在教育」をする犬で、ドイツ語では、「Hundgestützte Pädagogik 」と言います。




「公益社団法人 日本動物病院福祉協会」のサイトによりますと、、、、(http://www.jaha.or.jp/contents/index.php)



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動物とのふれあいや相互作用から生まれる様々な効果が医療や福祉、教育の現場で活用されています。広義でアニマルセラピーと呼ばれるこれらの活動は、目的などにより、おおまかに以下の3つに分けられます。

AAA(Animal Assisted Activity)動物介在活動
動物とふれあうことによる情緒的な安定、レクリエーション・QOLの向上等を主な目的としたふれあい活動。一般にアニマルセラピーとよばれる活動の多くはこのタイプです。


AAT(Animal Assisted Therapy)動物介在療法
人間の医療の現場で、専門的な治療行為として行われる動物を介在させた補助療法。医療従事者の主導で実施します。精神的身体的機能、社会的機能の向上など、治療を受ける人にあわせた治療目的を設定し、適切な動物とボランティア(ハンドラー)を選択、治療後は治療効果の評価を行います。


AAE(Animal Assisted Education)動物介在教育
小学校等に動物と共に訪問し、正しい動物とのふれあい方や命の大切さを子供たちに学んでもらうための活動。生活科や総合学習などのプログラムとして取り入れる学校も徐々に増えています。

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となっていて、とても興味深いです。



先生の家で飼われていて、幼稚園犬として存在し、ドッグトレーナーが定期的にやってきて、「動物介在教育」の犬として訓練を受けているそうです。




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飼い主の先生いわく、今このワンちゃんは、犬の反抗期にあたるらしく、先生の言っていることを素直に聞いてくれないとのこと。子供たちの保育に犬の世話。先生の心労が伝わってきました、、、。





でも、犬が一匹いることで、子供たちが生き生きとしていて、大人も和まされて、動物の力は偉大だなあ〜と思った次第です。




そして、このワンちゃんは、犬の飼育者が行った若い犬のための適正テストで合格して一番良い成績を収めた犬だそうです。どおりでおとなしく園児がたくさんいても問題がなかったわけです。



園舎の側に新しいバウムハウスがありました。




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トロッコを引っ張って、園舎の近くの森のスポットに行って、午前のおやつを食べてから、子供たちは木の枝に登って遊んだり、ティッピで遊んだり、木の枝を使って釣りをしたりして遊びました。




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ここが午前のおやつを食べた場所です。午前のおやつの後は、私とお客様が持参したお土産をみんなで分け合って食べました。聖マーティンのお祭りにぴったりのことをしたことになります。




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お祭りで使うウマを作ったり、園舎で提灯を作ったり、外と中とでお祭りの準備です。





お昼前に、園庭で、子供たちがお祭りでする劇を見せてくれました。そうです、ゲネプロです。




とっても愛らしくて、私たちは何度も拍手しました。




そうそう、可愛いと言えば、週に3回ある保育園の園児もいました。2歳3ヶ月〜3歳までの子供たちです。




お昼ご飯をみんなで食べて、自由遊びをして、しばらくすると降園が始まったのですが、お母さん達がみんな仲良しなので、そのまま園庭に居座っていて、子供たちもずっと遊んでいます。




先生もお母さんやお父さんたちとまるで友達のような関係なので、本当に大家族が集まった感じです。




そんなリラックス感がこの園の特徴かもしれないと思っています。





また、男の先生の保育の素晴らしいところとして気に入っているのは、彼は子供たちと心を通わせる努力をしてから、言葉に置き換えて子供たちに教えているところです。




例えば、ある男の子が犬をなでるのが少し乱暴なところがあったので、先生がその男の子のところに行って、まずはその子を少し乱暴に身体をマッサージして、そしてこう言ったのです。「●●もこんな風にマッサージされたら嫌だよね?ワンちゃんもだから嫌だと思うよ。もっと優しくなでてあげてね」





すぐに言葉を使って注意する大人が多くて一般的だと思うのですが、まずはスキンシップから入って、そして言葉かけというスタイルが優しくて子供の心に届きやすいのではないかと感心しました。





帰るときに、野鳥の巣箱の掃除をしている老夫婦にたまたま遭遇して、ヤマガラの卵を見せてもらいました。これは、小学校の標本になるそうです。




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私にとっても楽しい3日間の視察でした!!お客様に感謝です。今度はみんなにいつ会えるのかな??
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by midorimartin | 2012-11-09 05:46 | ドイツの森の幼稚園

【視察2日目】ウンターメンチング森の幼稚園☆

視察2日目は、ウンターメンチング森の幼稚園を久しぶりに訪れました!




午前中、少しポツポツしましたが、晴れで穏やかな一日になりました。





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3つ目の新しいコンテナが完成していて、幼稚園の園舎になり、元幼稚園の園舎が保育園の園舎に、元保育園の園舎は収納スペース兼運動ルームになっていました。




本当に立派な森の幼稚園になっていたので、ただただ驚いてしまいました。



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久しぶりに行ったのですが、私のことを覚えてくれていた男の子が数名いたので、とっても嬉しかったです!!




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常連の視察園で、第二期生が勤めた幼稚園でもあるので、かれこれ10回以上は足を運んだので思い出深く、この2年間の変遷ぶりをしみじみ感じてしまいました。




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今日は誕生日っ子がいたので、その子が希望する場所に行きました。3歳児と4歳児が多かったのですが、みんな頑張って歩きました。




目的地に到着。先生が木の話をしてくれました。「先週、森の管理人さんに来てもらって、どの木が危ないのかを教えてもらいました。例えば、この印をつけた木は、根っこがぐらついているので倒れる可能性があるので、この木の下にいないことと注意されました」




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「森のコンセプトとして、危ない木があっても、自然をそこなわないようにしないといけないというルールがあるので、私たちが危ない木を把握して、子供たちを守らなければならないのです」と先生は更に説明されました。




これがいわゆる、森で保育するためのリスク・マネージメントなのかもしれないと思いました。





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木登り上手な男の子がいました。先生の話だと、3メートルまでだったらそのまま登れるけど、3メートリ以上の場合は、ロープで身体をくくりつけないといけないそうです(つまり命綱)。





森の中にはいろんなルールがあるのだなあ〜と感心させられました。





誕生会では、先生のギターに合わせて、たくさんバースデーソングを歌いました。みんな歌が上手です。先生のギターと歌声も素晴らしかったです。





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2年前はわんぱくすぎてすぐにふてくされていた3歳の男の子が5歳になり来年の9月には小学校入学と聞いて時間の流れをすごく感じてしまいました。




そして、ふてくされるところは変わらないのですが、長泣きが止まり、園舎での自由遊びの際にイスに座ってじっと物を組み立てる姿を見て、幼児教育は素晴らしいとまたまた思ってしまいました。





この男の子が、私たちに「魔法の風」が入っている箱を開けて、魔法の風を見せてくれたことがとても印象深く心に残りました。
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by midorimartin | 2012-11-07 05:57 | ドイツの森の幼稚園

第九期生の森の幼稚園の実習園が変更になりました★

昨日は第九期生の新しい実習園である、ファサナリー自然幼稚園に行きました!





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本当はポーイング森の幼稚園だったのですが、園の経営者変更があり、実習園としてはそぐわないという私個人の判断で、新しい実習先とステイ先を探すことになりました。






ステイ先は日本人の知人たちにお声かけをしてなんとか決まり、実習園も懇意にしているファサナリー自然幼稚園に声をかけたところ、すぐに決定したというわけです。



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そして、昨日はプチ実習ということで、同幼稚園を訪れました。先生が一人休暇中で不在でしたので、私は先生の助手として園で働きました。





この助手の仕事も昨日で三度目なので、少しは勝手知ったる幼稚園でもあり、また先生や保護者からも私はファサナリー自然幼稚園のスタッフの一員として受け入れられていることにとても誇りを感じています。




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第九期生は実習生としてフル回転で働かれました。その日はお天気も良く、トロッコを引っ張ってみんなで森に出かけました。




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先週の金曜日から始めたというティッピ制作現場に赴きました。坂道をトロッコを引っ張って押していきます。森のトンネルの中を抜けて行く瞬間はとても幻想的で、私は森の醍醐味を味わうことができました。




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ティッピを作るために枝を拾ってくる子ども、実習生とかくれんぼする子ども、私は自分の木工ナイフを持参していたので、自分用と子供たちのために枝の先を削りました。






子供たちは枝からネズミを作ったみたいで、その作り方を一人の女の子が教えてくれました。その女の子は2年前はまったくドイツ語を話さなかったのに、今や流暢に話す姿を見て感動しました。






園児の成長は本当に様々で、3歳〜7歳の発達には目を見張るものがあります!




午前のおやつを食べて、再び自由遊び。終わりの会をして、昼食のために園に向かいました。





暖かい日差しの中で美しい秋が堪能できて本当に楽しい一日になりました!



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by midorimartin | 2012-10-04 02:13 | ドイツの森の幼稚園