森ようツナギスト Japanication ゲッベルみどり

miamama.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:ドイツの森の幼稚園( 110 )

[視察3日目]ファサナリー自然幼稚園☆

視察3日目。2年前に訪れたファサナリー自然幼稚園。すっごく懐かしくてわくわくして出かけました。




お天気は朝から雨。でも、駅を降りてからは雨が上がり、やった〜と思ったのもつかの間、また大粒の雨が降ってきました。




男の先生が私たちを変わらない笑顔で出迎えてくれました。とっても嬉しかったです。私が知っている女の先生は昨年の秋にお辞めになっていたので、新しい女の先生がいらっしゃいました。





そして、この園にも15歳の実習生が一人いました。「Freiwilliges Soziales Jahr」というボランティア協会からの派遣です。リンクはこちら→http://www.stmas.bayern.de//ehrenamt/fsj/




私はこの幼稚園では、実習生と視察のお客様をお連れした際に、それぞれ一回ずつ代行の先生役を勤めたことがあります。





なぜかというと、代行できる保護者がいたようなのですが幼稚園の一日の動きを把握していないという背景があり、幼稚園のことがその保護者よりもわかっているという理由で、なぜだか私が選ばれたのでした。





恐れ多いと思ってすっごく緊張し、そんなにも信頼してもらって嬉しいという、複雑な気持ちがまるで昨日のように蘇ってきました。





f0037258_344432.png






2年前に見学したとき、バウバーゲンにテラスがくっついて、とってもステキに変わっていたのですが、それが更に進化していました。





まず、森のグッズがデコになってました。ステキです!





そして、昨日、オクトーバーフェストをお祝いしたとのことで、子供たちが作ったビールやブレッツエンの絵が飾ってあり、祭りの後状態でした。




f0037258_3464816.jpg






そして、以下のような「森のルール」が額に入って飾られてました。




● ゴミは家に持ち帰る


● 動物は殺さない


● 植物は摘まない


● 外で見つけたものは食べない


● 水の生物はルーペで観察した後、また水に戻す


● 死んだ動物は触らない


● 森を往復するときは待ちポイントでみんなを待つ


● 車が通る道を移動するときは手をつなぐ


● みんな仲良くしよう


● 先生が見える場所にいよう




なかなか良いルールだなあ〜っと思って感心しました。



そして、磁石性の色を板に塗ったサーカスのボードと



f0037258_3543557.jpg





黒板の特質を持つ色を板に塗ったボード。




f0037258_355591.jpg





どちらの色も私は知らなかったので勉強になりました。この園に来ると、こんな風に手づくりのいろんなサンプルが見れるので、とっても楽しくなります♫




9時になり、朝の会が始まりました。「さあ、身体を起こそう」と先生が言って、子供たちに「どこを起こそうか?」と尋ねます。





子供が「足」と言ったので、「足を起こそう」という内容の歌を歌いながら足を動かします。その次は「手」になり、「手を起こそう」という内容の歌を歌いながら拍手しました。




先生が「今日はゲストがいるね。日本からだよ。日本は遠いんだけど、どうやって来たのかな?」と尋ねると、「飛行機」、「車」、「船」という返事の後、「イルカに乗ってきた」という答えもあり、大笑いしてしまいました。




子供の発想ってとっても愛らしいです。




「日本ではドイツ語ではなくて、日本語をしゃべるんだよ」と先生が言ったので、「おはよう」の歌を思い出し、それをみんなで歌いました。




その後は、先生が「収穫祭」の話をして、ギターを弾いて歌い、ギターを弾いている間は身体を揺らして、ギターが止まったら身体を止めるというプチリトミックをしました。




子供たちは自己紹介もしてくれました。




雨が降ってるので、ホロをかぶせられる場所に行くことになりました。




この幼稚園ではリヤカーを子供たちが引っぱります。




幼稚園のすぐ側にある、ヒキガエルの生息地になんとショーケースが立てられてました。



f0037258_474882.jpg





森の中に入りました。何度も行ったことがある目的地に向かいます。




この園には、現在15名の園児がいて、そのうち3名が新入園児。冬になると、更に3名増えるとのこと。




目的地に到着し、先生はすぐに雨よけのテントを作る作業を開始。




f0037258_4113878.jpg





子供たちは走り回って自由遊びをしています。




私は遠くからだったのですが、何か小さいものが動いているのを発見。それはヒキガエルでした。




すぐに走って確認し、子供たちに呼びかけました。みんなで観察。プチ先生気分を味わうことができました。




雨が小降りになりました。




慣らし保育の子供とそのお母さんが一緒にいたので、先生は何かと気にかけていらっしゃいます。




先生がその子に「森の中で宝探しをする?」と尋ね、「うん」と答えたので、「ママも一緒の方がいい?」と更に尋ねると、また「うん」という答えが返ってきたので、森の中を散策することに。私たちもついていきました。





f0037258_4153933.jpg






キノコを発見。これが先生が言う宝物ではなかったのですが、私は森って良いなあ〜って思いました。




10時半になったので、午前のおやつ。この幼稚園では、火曜日と水曜日は、森の中でたくさんの時間が過ごせるように、午前のおやつとお昼を森で食べることになったそうです。




そのため、子供たちは2つお弁当箱を持ってきていました。




おやつの後、また自由遊び。




今日はおもちゃの日だったので、騎士の格好をした男の子や、弓矢を持ってきている男の子、おもちゃの消防車を持って来ている男の子などいて、見ていて興味深かったです。





男の子と女の子が呼ばれ、テントの中に入るように言われました。行動範囲が小道までと決まっていたのにそのルールを破ったためです。




初日の園でもあった「廊下に立ってなさいルール」です。同様に2回同じことをしたので、2回目で最終通告を受け、3回目に罰を受けることになりました。





小学校入学前準備として、年長さんがお絵描きをします。何かを手に持って描く作業が大切なのです。





先生が子供たちを何人か連れて、森の中を散策することになったので、私たちはまたついていきました。





今度はアマガエルを発見。私が率先してつかまえ、手の平に乗せました。子供たちも代わる代わる触りました。





森の中の散策は本当に楽しいです。




再びテントに戻り、お客様からのお土産を配ることになりました。折り紙のキョウリュウとシュリケンとシールです。




子供たちはみんな大喜びでした。




お昼休憩を取りました。私はお客様のために、おにぎりを持参しました。そのおにぎりをみんなが凝視していたのが面白かったです。




ドイツ人にはおにぎりは異様なものにしか見えないのだと思います。それはきっと黒い海苔のせい。




先生におにぎりを勧めると、少しだけ食べると言ってトライした後、美味しいということになり、丸々一個食べてくれました。とっても嬉しかったです。





お昼の後、キョウリュウごっこをしている男の子たちを発見。折り紙バンザイです!!!



f0037258_431488.jpg





小学校入学前準備の続きがテントの中で行われました。



今度は算数と記憶クイズです。栗を並べて、まずは数を数えることに。





f0037258_4334122.jpg






その後、木の枝と栗が並べられている状態を絵と見立てて、一つだけ変更して、その変更した箇所を当てるクイズをすることになりました。




みんななかなか上手です。最後に先生がみんなを走り回らせている間に一ヶ所だけ変更します。難易度が高かったので、みんな当たりませんでしたが一生懸命考えていました。




すごい集中力です。




その後、探すときに使う「誰ににしようかな」の数え歌をみんなで復唱して覚えることになりました。





終わりの会で「さよなら」の歌を歌って、リヤカーを引っ張って、園舎に戻りました。




園舎に戻り降園するまで再び自由遊び時間。




インド人とドイツ人のハーフの男の子のお母さんのお話では、彼は赤ちゃんのとき、病気すると咳がひどかったようなのですが、森の幼稚園に通園するようになってからはその咳がなくなったということです。良いお話だなあ〜と感心しました。





仲睦まじい親子のお客様に大感謝して、そして、「森の幼稚園はやっぱり最高!!!」 と改めて実感できた三日間の視察プランでした。




来年の視察プランにも既にお問合せを頂いています。今からとっても楽しみです。
[PR]
by midorimartin | 2014-10-02 04:38 | ドイツの森の幼稚園

[視察2日目]イザールアウエン自然幼稚園☆

視察2日目。今年3月にも見学したイザールアウエン自然幼稚園を視察しました。





幼稚園犬は今日はお休みでした。先生いわく、たまにはお休みの日も作って上げないといけないという計らいのようです。犬にもストレスがありますものね、、、。




一度ブログで書いたことですが、以下の記事を再度掲載いたします。


///


幼稚園犬の役割は、「動物介在教育」をする犬で、ドイツ語では、「Hundgestuetzte Pädagogik 」と言います。




「公益社団法人 日本動物病院福祉協会」のサイトによりますと、、、、(http://www.jaha.or.jp/contents/index.php)



////

動物とのふれあいや相互作用から生まれる様々な効果が医療や福祉、教育の現場で活用されています。広義でアニマルセラピーと呼ばれるこれらの活動は、目的などにより、おおまかに以下の3つに分けられます。

AAA(Animal Assisted Activity)動物介在活動
動物とふれあうことによる情緒的な安定、レクリエーション・QOLの向上等を主な目的としたふれあい活動。一般にアニマルセラピーとよばれる活動の多くはこのタイプです。


AAT(Animal Assisted Therapy)動物介在療法
人間の医療の現場で、専門的な治療行為として行われる動物を介在させた補助療法。医療従事者の主導で実施します。精神的身体的機能、社会的機能の向上など、治療を受ける人にあわせた治療目的を設定し、適切な動物とボランティア(ハンドラー)を選択、治療後は治療効果の評価を行います。


AAE(Animal Assisted Education)動物介在教育
小学校等に動物と共に訪問し、正しい動物とのふれあい方や命の大切さを子供たちに学んでもらうための活動。生活科や総合学習などのプログラムとして取り入れる学校も徐々に増えています。




先生の家で飼われていて、幼稚園犬として存在し、ドッグトレーナーが定期的にやってきて、「動物介在教育」の犬として訓練を受けているそうです。



////






今日の幼稚園は、男の先生だけで、女の先生は私的な事情によりお休みでした。昨日のウンターメンチング森の幼稚園でも16歳の女の子の実習生がいたのですが、この幼稚園にも16歳の男の子の実習生がいました。





どちらの実習生とも、「Der Bundesfreiwilligendienst」というボランティア協会に登録されていて、そこから派遣として実習されています。その協会主催のセミナーに参加することが条件のようです。





詳しくはこちら→ http://www.freiwillige-im-naturschutz.de





女の先生がお休みでしたので、代行として園児ママが一日付き添われました。彼女はノリの良い人なので、子供たちの受け入れもよかったようです。





全部で17名いるのですが、今日は10名で、他の7名は、もうちょっと休みたいとか、2歳クラスの6名から3歳クラスの17名に変わったので慣れるのに時間がかかるなど、それぞれにいろいろ理由があるようで、先生も大変だなあ〜っと思った次第です。





新入園児は6名。今日も可愛らしい姿が見れました。





f0037258_431926.png






この二人は仲良しの3歳の女の子二人で、手をつないで歩いて目的地に向かいました。






他の幼稚園で見受けられた待ちポイントルールがこの幼稚園でも適用されていることを初めて知りました。




良いルールだと思っていたので安心しました。





まだ慣らし保育期間中ということもあり、火曜日は本来でしたら、リトミックのレッスンがあるのですが、まだそれを開始せず、今日は女の先生がお休みだったからなのか、朝の会もありませんでした。






目的地は遊具がある公園。その側にゴザを敷いて、午前のおやつを食べました。





まずは自己紹介。この幼稚園では、ゲストが来たときは、みんなで自己紹介をして迎えてくれます。





名前と年齢と好きな動物を言っていってくれるのですが、馬やウサギや猫だけでなく、サイやトラやチーターやジャガーやシカもいて興味深かったです。





自己紹介の後、手をつないで「いただきます」の呪文を唱え、みんなでしゃべりながら午前のおやつ。






先生が子供たちの名前を呼んでは、「あ〜、●●ちゃんの好きな動物の名前を忘れちゃった。覚えてる?」と言って聞きます。ちゃんと覚えている子供が何人もいたので驚きました。





私はすっかり忘れてしまっていたからです、、、、。






午前のおやつを食べ終わった後、お客様からのお土産を配りました。子供たちはみんな折り紙のキョウリュウとシールに大喜びです。





遊具を使ってみんな自由遊びを始めました。





私たちがその様子を観察していると、男の先生から「子供たちに折り紙を作ってくれないか?」と言われました。





私は恥ずかしながら折り紙が得意ではないので、お客様に手伝ってもらいました。




折り紙の飛行機に喜ぶ子供たちが、なんとも微笑ましかったです。





代行の園児ママがなんと折り紙が好きらしく、彼女の折り紙作品は絶品でした。






男の先生が、ブナの木の実を私たちに見せてくれました。




f0037258_426686.jpg





食べてみるとヘーゼルナッツの味がしました。




f0037258_4271236.jpg






そういえば以前、男の先生が、どの木の実や葉っぱが食べられるかを講習で勉強したとおっしゃっていたのを思い出しました。






子供たちが滑り台やシーソーやブランコや砂場で遊んでいるのを見つめていると、それぞれに自分たちの世界を築きながら遊んでいることに気がつきました。





3歳の女の子二人は本当に二人の世界で楽しそうに砂遊びをしています。





男の子たちが滑り台で遊んでいます。下から行く子や上から滑る子もいて、団子状態になったりして、歓声が上がっています。





滑り台にぶつかって唇を少し切ってしまった女の子がいました。泣いたので、先生が絵本を読み聞かせてなだめています。






一人の男の子が滑り台からバケツに入った砂を女の子の頭にかけてしまい、泣いたので、先生が絵本を読み聞かせてなだめることに。一度に二人の女の子をなだめることになり、先生ガンバレ〜って思いました。







この男の子、実は滑り台に一人で滑っていたときに、「立ったまま滑ることができるよ」と言われたので、「それは怖いから止めてね」と返したところ、「なんで? 立ったまま滑ったときにうまくいったから大丈夫だよ」と言われたのですが、「でも私は先生じゃないから普通に滑って欲しいんだけど、、、」とお願いしました。





更に押し問答が続き、「だったら先生になればいいじゃないか」と言われ、「先生になる気はない。普通のお母さんのままでいい」と答えたら、「なりたくないんだったら、無理してならなくていい」と言われ、そのまま彼は少しおちゃらけた後、滑り台を去りました。





森の幼稚園の視察を初めた頃は、自分の周りにいる園児の様子を観察しながらも、何かあったときは責任を取らなければならないと思い、おどおどしながら何も起こりませんようにと何も言えずにいたのですが、以前ウンターメンチング森の幼稚園の先生から、「毅然とした態度で子供に接しないと、子供はどんどんエスカレートしますよ」という助言を受け、それ以来、視察先の園児であっても毅然とした態度で接することができるようになりました。






その後、この男の子が、葉っぱのスープを作るために小川から水をくむのに誰か手伝って欲しいということになり、男の先生が「みどりに言ったらやってくれるんじゃないか」と言ったのですが、どうも私が先生じゃないということがひっかかっているその子は、私を拒否し、他の子供を連れて小川に行きました。






このまま私は拒否されたままになるんだろうかと少し気にやんでいたのですが、水を汲みに行く彼らの後をついっていって、その後、「重たいよ〜」と言うので、「持つのを手伝おうか?」と尋ねたところ、「うん♡」と答えてもらい、ほっとしたのは言うまでもありません。






子供とのコミュニケーションって面白いです、、、、。





今日は女の先生のお誕生日でしたので、男の先生がウクレレを弾いて、みんなで「ハッピーバースデー」の歌を歌って録音しました。





お昼ご飯の時間になりました。本来でしたら、バウバーゲンに戻ってランチなのですが、2歳クラスの慣らし保育期間中の子供のお父さんがいるので、そこに幼稚園のお姉ちゃんを連れて行くのは良くないということになり、そのまま公園の側で昼食を取ることになりました。





自己紹介のときに、自分で名前を言えなかった女の子二人組が、「自分たちはデザートだけでいい」と大きな声で言ったことに驚きました。こうやって自己主張を学んでいくのかなと、、、、。






今日は雑穀と人参とビオ豆腐とウィンナーのスープです。代行の園児ママが作ってくださった優しい味です。





デザートは「フライドポテト」




f0037258_452838.jpg





実はこれ、フレンチトーストを細く切ったもので、ケチャップではなくてイチゴソースをかけて食べました。





彼女のウィットが効いたメニュに乾杯です!





ランチの後、男の先生が「Indische Springkraut」という、種をつけた実がパチンと弾ける草を見せてくれました。




f0037258_4564921.jpg





和名は、「オニツリフネソウ (鬼吊船草)」。 学名は Impatiens glandulif




種が黒だと食べれらるそうです。実際食べて見たのですが、味のないゴマという感じでした。




先生が「サッカーをしないか?」と声をかけてきたので、3対3でサッカーをすることに。





お客さまと私の3人 VS 男の子3人 です。





なんと、この男の子チームにサッカーチームで練習している男の子が一人混じっていて、すっごく上手なので、大変驚きました。





私は少し走っただけで息が上がったのですが、でもすっごく楽しかったです。






今思うと椎間板を損傷している私は気をつけないといけないスポーツだったのかもしれません、、、、。どこも痛くないことに感謝です、、、、。





お客様が子供のリュックサックを見つけました。拾って渡そうとしたところ、先生が「そのリュックサックの持ち主は自分で取りに行ける年齢の子供だからそのままにしておいてください」と言われました。





年齢に応じた保育をされているっていうことですよね、、、。素晴らしいです。





また、お客様に、折り紙やサッカーなど参加できる機会を与えてくださり、イザールアウエン幼稚園に感謝です。
[PR]
by midorimartin | 2014-10-01 05:04 | ドイツの森の幼稚園

【視察1日目】ウンターメンチング森の幼稚園☆

本日、50代の小児科医のお客様と20代のお嬢様と一緒にウンターメンチング森の幼稚園を見学しました。



2010年3月より懇意にさせて頂いている森の幼稚園でもあり、4年半の歳月の重みをひしひしと感じる視察になりました。




f0037258_363562.jpg




霧が出て少しひんやりしています。でも、懐かしいウンターメンチング森の幼稚園のバウバーゲンが見えてきました。



f0037258_355966.jpg





園長先生が既にいらっしゃっていたので、まずはご挨拶。その後、バウバーゲンの中に入って説明したり、園庭を見て回りました。




f0037258_39398.jpg





私の好きな季節のテーブルがありました。




f0037258_39462.jpg






9時になり、鐘を鳴らす担当の子どもが朝の会の開始を合図し、幼稚園のグループが座る場所にて朝の会が始まりました。



まずは、「Wetterstation(お天気ステーション)」役の子供からの気象情報から。




金曜日にお当番だった子供たち2名が、今日担当の子供たちを指名し、席替えをしました。




先生が「二人で話し合って、誰がどの担当(風向き、天気、気温)を伝えるのか話し合ってね」と促したのですが、一人目の子供が「風なし、霧」と言ってしまい、先生から「全部言ってはだめじゃないの〜」と言われてしまいました。





二人目の子供も同じことを言うことなり、その後、二人で地面に突き刺さっていた大きな気温の目盛りを確認しました。




実際には、12度だったのですが10度と発表し、この幼稚園では11度以上が赤、10度以下が青なので、青色の表示に変更。




その後、日めくりカレンダーを使って、今日の日付をみんなで確認。金曜日を日めくり、土曜日を日めくり、日曜日になったとき、先生が「なぜ赤色なのかわかりますか?」とみんなに質問。




一人の子供が「日曜日だから」と返事し花丸。日めくったカレンダーを子供たちは持って帰るのが楽しみなんです。




そして、今日行く場所をみんなで決めることになりました。今週は金曜日が祝日で四日間になるため、せすべてのカードから四枚を引き抜くことに。




f0037258_321126.jpg






このカードは全部、子供たちが描いた絵からできていて、場所の名前も子供たち全員がわかっているので、みんなのルールとして成り立つのだと思います。




今日行く場所は、「Baumhoehle」。和訳すると「木の穴」。




母音がいくつあるのかをみんなで手を叩いて確認します。全部で3回です。ドイツの小学校では、一年生からこの母音をドイツ語で習いますので、幼稚園でも小学校前準備としてやっているのです。




この後、出席している子供たちの数を数えます。12名でした。




みんなで何名いるのかを先生が尋ねます。一人の子供が17名と答えました。





12から17まで、指を広げながら数えていきます。5名欠席しているのがわかります。




誰がお休みしているのかをみんなに聞きます。興味深かったのは、1名はなぜ欠席したのかわからず、2名は病休、1名は用事があり、1名は家族の日なのでみんなでハイキングに行ったとのこと。





朝の会が行われている間、一人の男の子が発言してはいけない場面で何度も発言して、先生から4〜5回ほど注意され、「次にまた発言したら朝の会の輪から出てもらいます」と最終勧告をしたにも関わらず、また発言してしまい、朝の会の輪から出されてしまいました。つまり、日本流に言えば、「廊下に立ってなさい」です。








朝の会が始まる前に、遊びに入りたい3歳の女の子と、遊びに入れたくない5歳の男の子二人の間で、ちょっとしたディスカッションがあり、最終的には女の子が押されて倒されてしまったとのこと。そのときにすごく泣く羽目になり、先生がなぜそのようになったのか説明を聞く時間が設けられました。




一人の男の子が「僕は見てただけなんだけど、、、」と話始めたとき、先生がすぐに「見てただけの人は何も発言しないで。当事者に聞いてるからね」と辛口のお返事。




当事者の男の子から「遊びに入れたくないと言ったのに聞かなかったから押した」という意見が出ました。




先生は女の子に「いやだと言われたんだからあきらめないといけないんだよ。あきらめずに行ったら結局痛い思いをしたよね。わかった?」と説明します。




男の子達には「いやと言ってそれでも遊ぼと来たときはどう対処すればいいと思う?」と尋ねました。彼らは「もう一回いやだと言う」と答え、先生がまた「それでもだめだったらどうすればいいと思う?」と尋ねます。
男の子達は「だったら、最後は先生のところに行く」と言いました。先生は「そうよ。自分たちだけでどうしようもなくなったら、押すのではなくて、先生のところに言いに来てね」と説明しました。




この説明の間、子供たちはじっと座って先生の言うことを聞いてました。






きっと3歳の女の子も5歳の男の子たちも同じことをまたすると思います。




でも、根気よく同じことを園児に言うことが大切なんです。それが実証された場面だったなあって思いました。




ボラーバーゲン(荷物を運ぶ小さなリヤカー)の先頭に立つ子供2名が選出されます。先生が一人の子供を指名して、その子が一緒に行きたい子を選びます。




朝の会を終了する前に、子供たちに日本からのお土産がお客様より配られました。折り紙のシュリケンとシールです。みんな大喜びでした。





朝の会が終了しました。先生が名前を呼んで、その子供たちだけが静かにリュックサックを取りに行きます。




森に行く準備ができました。生活道路に走る車に気をつけながら一列に並んで進みます。





森の入り口にきました。子供たちはバラバラになり、今日の冒険の始まりです。




待ちポイントが決まっていて、その場所でまたみんな集まり、森の中を進んでいきます。







f0037258_3404099.jpg






朝露に濡れているクモの巣を発見。私はこんな自然のアートに魅了されます。




f0037258_3411449.jpg





今日の目的地「木の穴」に到着しました。四年前にこの場所に来たことを思い出しました。感慨深いです、、、。




まずは自由遊びです。倒れた大きな木の上を子供たちが寝そべったり登ったりしています。先生は尖ってる箇所はあらかじめ切り落としたとのこと。




大きな穴が開いてる木の場所に、先生はロープを張りました。ロープを縄跳び風にして遊ぶ子供たち。





また別の場所では、細い木の枝をスコップで穴を掘った場所に突き刺し、上の部分は横たわった木に立てかけ、滑り台のようにしようとして頑張る子供たち。結果的には木の枝が細すぎることに、リーダーの男の子が気づき断念。




ブロートツアイト(2回目の朝ご飯)の時間になり、みんなで午前のおやつ。私たち大人には、腰掛ける三角イスを提供されたので快適でした。





スズメバチがよりつかないという噂のレモンの香りのするローソク。




f0037258_3424281.jpg






お客様がおっしゃっていた「なぜ森のようちえんが好きなのか」というお話がとってもステキでした。




「自然の中にいると、人間がちっぽけなことがよくわかる。そして、自分はちっぽけであることがよくわかることが、自然との共存につながり、しいては人との共存につながる。この自分がちっぽけである感覚を幼稚園時代に味わうことができるのは人間成長において本当に大切なこと」





私もまったく同感で、私が森の幼稚園に来ることが好きなのは、きっと、自分がちっぽけであることがわかること、まだまだだなあと思えること、もっと頑張ろうと前向きになれること、、、、そんな心の動きを感じることができるからなんだと改めて思った次第です。




そして、そんな心の通う対話をお客様とできたことに大感謝でした!!




午前のおやつが終了し、再び自由遊びの時間。




先生が「新入園児が多いので、今はみんなでごっこ遊びをすることが多いんですよ。30分の間に15ほどのごっこ遊びが行われるので、役柄がどんどんチェンジするので、私も誰がいったいどの役をやっているのかついていくのが大変なの」と笑顔でお話されてました。





この「ごっこ遊び」は幼稚園時代にはとっても大切なことなのではないかと思います。つまり、みんなんでどんなロールプレイングをするのか、そして誰が何の役をするのか、ディスカッションして取り決めしないとできない遊びだからなのです。





今年のクラスは、12名男の子がいて、5名女の子とのこと。でも、比較的おとなしい男の子が多いので、先生には良かったかなあ〜と思った次第です。



f0037258_354848.jpg





園舎に戻る時間になりました。先生がインディアンの叫びをしてみんなを集めます。リュックサックを背負い、リヤカーを運びます。





子供たちとの楽しくゆっくりまったりとした森時間でした♫





園舎に到着し、また自由遊び。お昼ご飯前になり、子供たちは絵本の絵を見て静かに待ちます。




今日のメニュはジャガイモスープとフランスパン。




食事後、それぞれのテーブルやイスをきれいにして子供たちが片付けます。なかなか手慣れたものです。





14時に幼稚園は閉園するので、13時45分にみんな集まり、終わりの会が行われました。




みんなで「井戸から助ける」ゲームをしました。真ん中に座った子供が言います。




「助けて、助けて、井戸に落ちたよ」




みんなが「その井戸はどれだけ深いの?」と尋ね、



子供が例えば「1000メートル」と答え、



みんなが「どうやって助ければいいの?」と尋ねます。




子供が例えば「その場でジャンプする」とか、「乗馬する」とか答えます。




そして、みんなその行動をし、子供が手を挙げるとストップして、井戸から助けて欲しい子供を指名し、その子供が次に真ん中に座るというもの。




なんと、お客様のお嬢様は子供たちから大人気で、男の子から指名を受けました。




真ん中に座って、日本語で言うことに。みんなも日本語で返事。私はみんなの台詞を「ふかい」とか「だれが」などわかりやすい単語に置き換えて復唱してもらいました。





突発的でしたが、お客様にも実際にゲームに参加してもらえたのでよかったです。





終わりの会が終了しました。二人の園児を迎えに来れないお母さんがいたので、近くに住んでる先生が送ることに。お母さん同士で、いつ誰が迎えに行くのかを順番交代にしていたようで、当番のお母さんが勘違いして忘れてしまったとのこと。そんなこともあるんですね〜。





お客様からの質問として、先生がなぜ森の幼稚園を選ばれたのかということになりました。




園長先生は答えます。「私は公立幼稚園やモンテッソーリ幼稚園にもいたので、先生歴は25年です。この幼稚園はオープン当初からいるので9年目。その当時、子供が小さかったので、半日仕事を探していて、この森の幼稚園が先生募集をしているのを見て応募しました」





もう一人の先生は、「まさか森の幼稚園でこんなに長く働くことになるなんで思いませんでした。私は元々障害を持つ子供の担当先生(Heilpädagogin)の資格を持っているからなのです。でも、子供が小さかったので、半日仕事(週30時間)の仕事を探していたので、この森の幼稚園の先生募集に応募しました。オープン当初からいます」







このベテランの二人の先生がいるから、この森の幼稚園は素晴らしいんだなあ〜って思いました。







「みどり、来年、この森の幼稚園は10周年を迎えるのよ。5月に10周年パーティーをするから招待してもいい?」と声をかけられ、感激したのは言うまでもありません。






「日本人の視察の方は他に来られますか?」と尋ねたところ、「ううん、みどりのところだけ」というお返事をもらい、これ以上の褒め言葉があるだろうかと思いました。





来年の5月の10周年記念パーティーが今からとっても楽しみです♫
[PR]
by midorimartin | 2014-09-30 04:13 | ドイツの森の幼稚園

森にはたくさんの根っこがある、だから人は森に行きたくなる★

今日の午前中、近くの森を45分ほどかけて、ウォーキング。




美しい秋を堪能しました。




そして、昨日からブレーンウォーミングをしていたテーマ「自分探し」。





もしかしたら、人が森に行きたくなるのは、森の中には一つとして同じ木がないからなのかもしれません。




人間と同じように、個々の木には違いがあり、そして、各々の木にはそれぞれに合った根っこがある。






この根っこがとっても大切なんです!!





「自分探し」とは「心の根っこ探し」。





自分の根っこが何なのかを発見できる場所が「森」なのかもしれません。




そして、しっかり根っこを張っている木を見ると勇気がわいてくるんだと思います。




f0037258_2191612.jpg

[PR]
by midorimartin | 2014-09-28 21:10 | ドイツの森の幼稚園

セミナー「自然教育とはなんぞや」★

4月5日(土)、懇意にしているイザールアウエン自然幼稚園の2歳児クラスの担任だった先生が、今までの経験を生かして人々に自然幼稚園の良さをお伝えしたいということで、「自然教育学とはなんぞや」というセミナーを開催されました。




私は、森の幼稚園に行くときのいつもの格好をして、リュックサックとお弁当と飲み物を持参して、意気揚々と出かけました。





10時過ぎに、集合場所のイザールアウエン自然幼稚園に到着。この日のメンバーはすべて先生の知り合いで、合計6名。参加者の内訳ですが、イザールアウエン自然幼稚園の実習生2名、幼稚園の先生1名、教育学とはまったく無縁の女性1名、そして私。





f0037258_6194774.jpg







3月にイザールアウエン自然幼稚園に行ったときに、先生が「ナメクジ退治のために、高い囲いをしなければならないんだよ」と言って、木の板で囲ってあったものが、プラスチックの囲いに変わってました。






小川を渡って、丸太が円状に置かれているところで、朝の会が始まりました。




先生がまず、「自然教育」の定義を述べられました。



● 自分で見つけた、自分のリズムに従って動ける


● 大きな空間で動ける



この2つにより、エネルギーを発散させることができるので、子供は大満足する



● 自由な空間なので、自分で決めることを自然に学べる(Selbstbestimmung)



● 直接的に生きることができる



● ハウス型の幼稚園だと、閉ざされた空間なので、子供ひとりひとりが距離を置いて遊ばないといけないけど、自然幼稚園であれば、グループを組んで、自分はグループの一員であることを感じることができる。それが、社会的能力、つまり、コミュニケーション能力を発達させる




● 自然幼稚園では、自然との一体感が味わえるので、自然に対して尊敬の気持ちを持つことができる






それぞれが自己紹介をして、ワークショップにどんな期待を持っているのかをコメントしていきます。




私はあらかじめ用意していた以下の2つの質問もしてみました。




⑴ 子供が自立するための発達段階として、「自発性・自主性(Selbständigkeit)」、「自律性・自決性(Selbstbestimmung)」がありますが、自然教育学では、どちらを子供に要求しているのでしょうか?



⑵ 子供の成長で大切な4つのエレメントとして、「直接的なもの」、「自由」、「抵抗力」、「一体感」というものがありますが、3つめの「抵抗力」がいまいちよくわかりません。厳密にはどういう意味になりますか?




先生は、「今日のセミナーの中で、答えを導きましょう」と言ってくださったので、信頼できるスタートとなりました。




自己紹介をする前に、手を使って遊びました。相手の目を見ながら、両手をパンと叩きます、そのパンをどんどん続けていくというもの。最初は隣り同士なのですが、自由に相手を選んだり、相手にまた返したり、スピードを早くしたりして、反射神経を使うゲームでした。



ウォーミングアップをした後、二人一組になり、目隠しをして、森の中を少し歩きました。目隠しをしていない人が、目隠しをしている人の手を持って、誘導するゲームです。




f0037258_7175479.jpg





目隠しをしていない人は、目隠しをしている人に、「まっすぐに進みます」とか「右に曲がります」などを言ったり、「今、根っこの上を歩いています」や「木の葉っぱを触ってみましょう」などと言って、葉っぱや幹や枝を触ったりします。




目隠しされているので、何も見えません。耳が敏感になり、鳥のさえずりがよく聞こえます。また、手から伝わるものにも敏感になっています。 本当に五感をフル回転させて知覚している状態です。




私はこのゲームにより、「直接的なもの」と「自由」と「永続的なもの」と「一体感」を見事に感じることができました。そして、森の幼稚園の子供たちは、きっとこんな体験を毎日しているんだろうなあ〜って想像できました。



大人は目に見えるものが邪魔して、なかなか知覚ができません。だからこそ、目隠しをして、誘導してもらうことにより、知覚が目覚めるのではないかと思いました。「大人の知覚発達ゲーム」と言えると思います。本当に素晴らしいです。


f0037258_715267.jpg



その後、集合して、木の葉っぱ探しゲームをしました。先生が木の葉っぱの写真を何枚か持ってきていて、私たちは写真を一枚選び、葉っぱと幹の形を片取るための薄い紙とクレヨンを持参して、葉っぱを見つけにいきます。



f0037258_7163140.jpg





私は「イチョウ」を選びました。まだ春なので、若い木しかありませんでしたが、すぐに見つけることができました。とっても嬉しかったです。



f0037258_7181911.jpg





また集合して、葉っぱや樹皮の違いを勉強しました(Eiche(ナラ)、 Birke(シラカバ)、Buche(ブナ)、 Ahorn(イチョウ)、 ...)。




紙を2枚クリップでくっつけると、オブジェにもなります。



f0037258_7234543.jpg






次に先生は、「自分のお気に入りの場所を見つけて、その場所で5分間ほど目を閉じて瞑想してみてください。どんなことを体感したのか、書き記してみてください」と言われたので、私は小川の側の草むらに腰掛けて瞑想してみました。






朝の会の後に行った目隠しゲームのように、「自由と境界」、そして、「自然との一体感」を感じました。




また、集合して、今度は食べられる植物について学びました。



f0037258_7202981.jpg





● ラムソン(Bärlauch) → ニンニクの香り。葉は生のままサラダで、あるいは茹でたりペーストにしたりして食用に供される。



● イラクサ(Brennessel) → 葉と茎に刺毛がある。ヨーロッパのセイヨウイラクサは料理・薬用ハーブやコンパニオンプランツとして用いられている。




● ブラックベリー(Brombeere) → ジャムやお茶に用いられる。




● ヒナギク(Gänseblümchen) 



● タンポポ(Löwenzahn) → 万能薬。




● シラカバの葉、シラカバの樹皮(Birkenblatt, Birkenrinde) → 唯一食べられる木の葉っぱ。



実際にシラカバの樹皮を食してみたところ、紙を食べてるような食感でした。そして、油分がたくさん含まれているので、焚き火をするときに用いられるとのこと。



いよいよ昼食です。各自、昼食は持参していたのですが、先生がStockbrot(木の枝にまきつけて焼くパン)、手作りのサワークリーム、じゃがいもを用意してくださっていたので、それを食べることにしました。



f0037258_644452.jpg




まずは焚き火の準備をします。





f0037258_655876.jpg





焚き火の炎がどんどん大きくなっていきます。



f0037258_67232.jpg





パン生地を木の枝に巻き付けて、Stockbrotを作りました。とっても美味しかったです。




f0037258_691848.jpg






生クリームをジャムが入っていたガラスの瓶の中に入れて、ラムソンとヒナギクも入れてよく振って、バターを初めて作りました。これも次の日にパンに塗って食べたところ、とっても美味しかったです♫




f0037258_6115584.jpg






昼食後、先生の作品をお手本にして、自分たちの作品を作りました。木工作業です。私はモビールを作りました。木の枝の皮をナイフで削り、ドリルで穴を開け、ビーズもつけてプラスチックの糸を通します。2時間以上、時間がかかりました。でも、集中して何かをするのはとっても良くて、これも瞑想になりました。




f0037258_6152873.jpg






最後は、ロープの縛り方を学びました。木に巻き付けて、ブランコもロープで作ったりしました。




f0037258_6164857.jpg





終わりの会は、ティッピの中で行って、参加者ひとりひとりが感想を述べました。




私は「本当に多くのことを学べて、とっても楽しくて、ためになって、満足の一日でした!」と先生に伝えました。




さて、先生から頂いた私の質問への回答ですが、、、


⑴ 子供が自立するための発達段階として、「自発性・自主性(Selbständigkeit)」、「自律性・自決性(Selbstbestimmung)」がありますが、自然教育学では、どちらを子供に要求しているのでしょうか?


「Selbstbestimmung」という言葉にこだわってはいけません。自然幼稚園では、自分で決めることが第一歩で、大人である先生がその子どもの決定に寄り添いながら導きます。



私は先生からのその言葉を聞いたとき、「なるほどなあ〜」って思いました。子どもに自分で決めさせて、そのまま放置しておくことが一番問題であるわけなのです。




Michael Winterhoff氏の「SOS Kinderseele」を読んでから、「Selbstbestimmung」という言葉に拒否反応があったのですが、言葉をそのまま受け止めるのではなくて、言葉と言葉の行間を読み込まなければならないということなんだと思いました。



⑵ 子供の成長で大切な4つのエレメントとして、「直接的なもの」、「自由」、「抵抗力」、「一体感」というものがありますが、3つめの「抵抗力」がいまいちよくわかりません。厳密にはどういう意味になりますか?




これは、どうも「抵抗力」という言葉が誤解を招く表現だったようで、先生は、どちらかというと、「永続的なもの」という表現が正しいと教えてくれました。




自然は確かに永続的なものであり、同時に人間は自然に立ち打ちできないので、抵抗できないという意味もあります。




これもまた、言葉をそのまま受け止めていて、行間を読み切れていなかったなあ〜と思いました。




やはり、本を読んで理論だけを勉強していてはだめだということなんだと思います。今回のセミナーで、実践が学べたので、本当によかったです。





勉強をしていく上で、理論だけではだめだし、実践だけではだめだということなんでしょう。




そう思うと、森の幼稚園の世界を実践と理論とで学べる機会が持てて、とても幸せです。
[PR]
by midorimartin | 2014-04-10 06:34 | ドイツの森の幼稚園

【視察1日目】イザールアウエン自然幼稚園☆

再び正社員になってから、初めての視察のお仕事。30代の幼稚園の先生がお客様です。





初日はイザールアウエン自然幼稚園を見学しました。お客様が太陽を日本から持ってきてくださったかのような快晴です!




f0037258_635124.jpg






8時30分頃に幼稚園に到着して、先生にご挨拶。そして、園庭やバウバーゲンの周りや中を見学してご説明をさせて頂きました。





男の先生のお話では、今日の予定は、ナメクジ退治のために、囲いの木を高めに設定するのだとか。




f0037258_665599.jpg





ガーデニングに詳しい園児のママのお話では、ナメクジは高所恐怖症で努力をしたくないらしく、高めの囲いの場合、途中で登るのをあきらめるだろうっていうことです(笑。




f0037258_671731.jpg





「毎年、春になると、お花を植えているのに、ナメクジのせいで、うまく育ったためしがないんだ。だから、今回のナメクジ対策に期待したい!!」 という先生のコメントでした。





朝の登園時間の子供たちの様子ですが、サッカーをする子供たちや、先生が木を切っている周りに集まる子供たち、花壇の周りにいる子供たちに分かれていました。





園舎の後ろ側にも、木の家があり、その側で、野鳥が死んでいるのを園児の一人が静かに発見しました。




お客様に日本語で、「みんなで観察するためにも先生を呼んできた方がいいかもしれませんね〜」と話していたら、発見した園児が私にドイツ語で、「先生を呼びに言って来るよ」と言うではありませんか。




以心伝心したことにびっくりしました。そして、みんなで野鳥(Blaumeise)を観察して、お墓に作ることになりました。





f0037258_6113738.jpg




地面に穴を掘って、葉っぱを敷き詰めて、その上に野鳥を乗せます。先生が命の大切さの話を子供たちにしていました。




土をかけて、お花を並べて、お墓らしくしました。





f0037258_613327.jpg







この作業の間、死んだ小鳥を見て騒ぐ園児は誰一人いなくて、静かに儀式を終えました。そんな子供たちの姿に感動しました。





9時半くらいになり、今日の保育場所に移動しました。




f0037258_6143750.jpg






道中、競争をして身体がぶつかり、泣き出した子供たちがいて、実習生が機転を効かせて、ベンチに座り、絵本を読み聞かせをしていたのが印象的でした。あとで、その実習生に尋ねたところ、子供が泣いたらすぐに絵本の読み聞かせをするとマニュアル化されているわけではなくて、自分の判断で、女の子に「絵本を読もうか?」と尋ねたら、「うん」と言われたので、落ち着かせるために読み聞かせをしたとのこと。





また、道中、先生が子供たちとおしゃべりしていたので、どんな話をしていたのか尋ねたら、園児の何人かがカンフーなど武道をやっているので、海外の武道について話をしていたそうです。日本の相撲も、力士がなぜ塩をまくのか尋ねられました。そうやって、世界には、ドイツ以外にもいろんな国があることを教えているのだなあって感心しました。




目的地に到着しました。小高い丘があり、原っぱにもなっていて、雑木林もあるので、木登りもできて、見通しもよく、理想的な保育場所だなあ〜って思いました。





まずは午前のおやつを食べて、それから自由遊びの時間になりました。





f0037258_6162332.jpg






5歳の男の子が高い木にスルスルと登り、先生が見守っています。先生の緊張感が伝わってきます。




自転車で移動してきた子供たちは、自転車に乗って遊んでいます。




一人の女の子が話しかけてきました。「木の穴の中に小人さんがいるはずなのに見つからない」




じゃあ、みんなで探そうっていうことになり、その木の穴に向かいました。





f0037258_623522.jpg





女の子が何回も木の穴の中に入り、小人を探します。私たちはそんな彼女の姿を微笑ましく見守っていました。




こんなファンタジーの世界に入れるのも、自然と調和しているからこそって思います。





私たちがいた場所のすぐ側に、テントが見えました。なんと、ホームレスが住んでいるとか。




バウバーゲンに戻る時間になりました。



f0037258_6252814.jpg





男の先生の周りには、いつも子供たちがいっぱいです♫





バウバーゲンに到着して昼食。今日はお豆のスープとバゲットパンとケーキのデザートでした。





昼食後、降園までの14時半まで自由時間。 5歳の男の子が思いついたアイデアでボートを作りました。




f0037258_628846.jpg





幼稚園のすぐ側に流れる小川に浮かべて遊んでいます。




お客様からの質問を先生にぶつけてみました。




一つは、「どういう思いを持って保育をされていますか?」。もう一つは、「子供たちにどんな風に育って欲しいですか?」




30代前半の男の先生はこう答えてくださいました。




「私は保育を心から楽しんでいます。だからこそ、子供たちからの愛情あふれるフィードバックがとっても嬉しいし、僕の心の電池も満タンに充電してくれます。そして、その思いがあるからこそ、子供たちの保育もゆったりとした気持ちで関わることができるのです。保育を心から楽しんでなければ、イライラして余裕がなくなって、保育もうまくいかないでしょう。



子供たちには、年齢に応じた自発性・自主性を持って欲しいと願っています。小学校入学前にアルファベットがわかっていたり、計算がわかっていたりすることよりも、年相応に自分で問題を解決できる能力が一番大切だと思うからです」




半年の休職を経て、3月に復帰した50代半ばの女の先生の答えはこんな感じです。



「自然の中で、太陽を浴び、風を感じるだけで、子供の心は解放され、気持ちのまま動くことができます。それだけで人は自由になれるのです。そして、生まれてきたことに感動できるのです。五感を通じて、自然と共存することを学んで楽しんで欲しい。


私は農家育ちで、動物や自然と共に育ってきたので、子供たちにも私と同じ環境を提供したいです。そして、もちろん、自発性・自主性を学ぶことも大切だと考えています。

自然は本の中だけで学べることではありません。例えば、植物の場合は、実際に触って、臭って、見て、感じて、今日のようにお墓に埋めたりして、体験しなければならないのです。

卒園児がこの前、私に言ってました。小学校に行って、森の幼稚園がパラダイスだったことがわかったよ。また、自然と一緒に遊びたいよって」



本当にその通りだと思います。そして、森の幼稚園の視察事業に携われていることに心から感謝です。




今後も私のライフワークとして、細々と続けていきたいって強く思いました。
[PR]
by midorimartin | 2014-03-18 06:38 | ドイツの森の幼稚園

「おうちえん」のような森の幼稚園がスキ☆

今回のお客様と一緒に見学した2つの幼稚園。





「イザールアウエン自然幼稚園」と「ハラヒング森の幼稚園」は、本当に対照的で、お客様から「みどりさんはどちらの幼稚園がいいですか?」と尋ねられ、なぜだか、即答できませんでした。





でも、実は答えは決まってました。でも、そう答えてもよいのかどうか、そして、なぜその答えなのか、自分で一度じっくり考えてみたいと思ったのです、、、。





今回のお客様は、「先入観なく見学できた。素で見れた。それがよかった」というようなことをおっしゃってくださいました。その言葉がすっごく嬉しかったです。




そして、なぜだか、私もお客様の心とシンクロできたからなのか、原点に立ち返ることができたように思います。




以下、つらつらと今の私の思い、そして、なぜ「イザールアウエン自然幼稚園」の方が好きなのかについて、書き記してみたいと思います、、、。



/////


日本では、大人になると、素直に感動してはいけないのか、、、って、そう思いました。



なんとまあ、大人が生き難い世の中なのでしょうか。
大人が生き難いということは、子供はもっと生き難いはず。




ドイツの森の幼稚園の素晴らしさと良さを発見して、
日本の幼稚園の素晴らしさと良さを再発見する。




お客様にとっては、今回の視察旅行は、自分探しの旅であったようで、
そして、自分としっかり向き合われ、これからの人生の指針となるものを
今回の視察旅行で見つけられたようです。




私はそのことを打ち明けられたとき、とっても嬉しくて、心が震えて、
これが、もしかしたら、私が行っている視察の本質なのではないかと
思いました。




そして、これからも、お客様のために、誠心誠意、笑顔とユーモアにあふれた
幼稚園の視察のコーディネートを続けたいって再認識した次第です。




今回の視察で両極端の森の幼稚園を見学して、
「大家族のような愛情あふれるスキンシップ」と
「モンテッソーリ幼稚園並みの美しい秩序」が
どちらも幼児保育には必要であるように思いました。




でもどちらも兼ね備えることは無理なのではないかと疑問に思いました。




子供たちの側にいて、子供と積極的に関わり保育することは、「寄り添い保育」であり、常に子供たちを見続けて、絶えずスキンシップ。




美しい秩序の中で、子供の自主性が育つように保育することは、「見守り保育」であり、子供たち同士で遊ばせることを基本としているので、スキンシップは少ない。





「寄り添い保育」は「見守り保育」の中に含まれると思うけど、スキンシップの有無で変わる保育内容のように感じました。





そして、私は絶対に幼稚園の先生にはなれないと実感。極寒の森で毎日の保育は絶対に無理です。
体力が持ちそうにありません。



情熱と体力のどちらもなければ、森の幼稚園の先生にはなれないんじゃないかと
2日間の雪の森の幼稚園を体験して思いました。




そして、幼稚園のカテゴライズ化はしてもよいけど、格付けはする必要はないんじゃないか、そもそも、優良園を格付けしようと思っていたこと自体が無意味だったのではとも思いました。



「森のようちえん」の定義は、「森(自然)の中での保育」。それ以外のことは、フリースタイルになるので、様々なスタイルの園があって当然なのかもしれません。



「おうち園」を実践しているイザールアウエン自然ようちえん。




「モンテッソーリ教育」を実践しているハラヒング森のようちえん。




どちらも、森の幼稚園として、素晴らしいようちえんであり、それぞれの園の先生も情熱を持って子供に接している姿を見て、どちらが良いかなんて、とても言えません。




結局、「どちらをより好きか」という、個人的な好みで園を決めるのだなあ、、、って思いました。私はどちらかと言えば、「おうち園」の方が好きなのです。




「美しい秩序のある保育」をコンセプトとして、徹底的に実践しているハラヒング森の幼稚園の
保育になぜだか少し違和感を感じてしまったのは、もしかしたら、大人が子供に良いと思っている価値観だからかもしれません。




でも、そのコンセプトは、まさにモンテッソーリ教育であり、私が懇意にしている普通の園舎のモンテッソーリ幼稚園で見たモンテッソーリ教育には違和感を感じなかったのになぜなのだろうかと疑問に思いました。




それはきっと、私の中の森のようちえんに対する思いが、必ずしもモンテッソーリ教育に完全に染まることを望んでいないからかもしれません。その自分の思いに対して、なぜなのかと悶々としていたのですが、それは、「おうち園」が基本的に好きということと、モンテッソーリ幼稚園では、リラックスコーナーで先生が子供の横に座って、本の読み聞かせをする場面を見たからかもしれません。




ハラヒング森の幼稚園では、英語の先生が、日本のように、先生の前に子供たちを座らせて、本を子供たちに広げて読み聞かせをしていました。あるいは終わりの会のときに、先生が本の読み聞かせをするらしいのですが、今回はその場面を見る事は叶いませんでした。




恐らく、ポーイング森のようちえんや、シュタイナー幼稚園と同じ手法だと思います(後述参照)。




イザールアウエン自然幼稚園では、午前や午後の自由遊びの時間に、先生が子供を膝に乗せたり、横に座らせたり、先生の背中におんぶしている子供もいたりして、みんなが先生が読む本を覗き込んでいた。




その姿は、まさに家の中であり、これが「おうち園」と「幼稚園」の違いなのかもしれないと思いました。




他の森の幼稚園ではどうだろうか??「本の読み聞かせ」というテーマで絞ってみました。



●ウンターメンチング森の幼稚園: 一番多く視察していますが、先生が本の読み聞かせをしている場面を見た事がない。自由遊び時間に、先生が本の読み聞かせをする姿も見た事がない。

●ファサナリー自然幼稚園: 先生が朝の会で、本を読んで、子供たちは聞き入っていたことがある。そのときは、立ったままだった。自由遊び時間に、先生が本の読み聞かせをする姿は見た事がない。

●ポーイング森の幼稚園: 先生が朝の会で、本を読んで、子供たちは聞き入っていたことがある。そのとき、子供たちは、一つひとつのイスに座っていた。自由遊び時間に、先生が本の読み聞かせをする姿は見た事がない。

●シュタイナー幼稚園: 先生が終わりの会で、本を読んで、子供たちは聞き入っていたことがある。そのとき、子供たちは、一つひとつのイスに座っていた。自由遊び時間に、先生が本の読み聞かせをする姿は見た事がない。

そうなると、イザールアウエン自然幼稚園の本の読み聞かせのスタイルは、他の幼稚園では見たことがないということになる。


でも、私はイザールアウエンの本の読み聞かせのスタイルが大好きで、初めて男の先生が子供たちに本の読み聞かせをしている姿に、心がほんわかとなって、ものすごい感銘を受けました。まるで、家の中でくつろいでいる感じだったからかもしれません。


そんな家族的空間を作ることに成功している園だと言えると思います。



ただ、幼稚園として、そんなスタイルが教育的観点から見て良いのかどうかについては、私は教育者でもなく、保育者でもないので、名言できません。前述しましたが、個人的に、おうちえんスタイルが好きなだけなのです。



それはきっと、私自身が、お客様の心に寄り添って視察同行したいと常々思っていて、お客様の感動が伝わってくる瞬間がたまらなく愛しいからです。




だから、イザールアウエン自然幼稚園の男の先生の保育に1番共感できるのかもしれません。


そして、この共感こそが、何かを好きになる源かもしれません。


原点にかえろう。これからもお客様と一緒に森のようちえんを素の自分で視察して共感しよう。
[PR]
by midorimartin | 2013-11-29 08:48 | ドイツの森の幼稚園

【視察2日目】ハラヒング森の幼稚園☆

2日目は、ハラヒング森の幼稚園。八期生が実習した園です。森の入り口に位置するようちえんなので、私の中ではロケーション的に「The 森のようちえん」というイメージです。






f0037258_785915.jpg






この幼稚園も男の先生がいて、イザールアウエン自然幼稚園とはまた違う雰囲気の男の先生です。でもとっても陽気で、一緒にいると楽しくなります。





この日わかったことですが、この男の先生は、救護員(Sanitaeter)として以前働かれていたとのこと。なので、応急処置はバッチリできる方のようです。現に、前日に指の中に入ったというトゲを取る作業も慣れたもので、一人の男の子が転んだときに、歯茎から血を流したときも、歯や歯茎の確認の仕方が救急隊員そのものでした。





朝、トラムの駅に着いて、二日前に下見をしていたので、道はバッチリだったはずなのに、森に入る道を間違えてしまい、結局、この男の先生に駅まで迎えに来てもらうことになってしまいました。




あ〜、恥ずかしい。そして、ごめんなさい。





幼稚園には8時45分ごろ到着。オーストリア人(チロル出身)の女の園長先生もいて、和やかに視察が始まりました。





f0037258_7145477.jpg






バウバーゲン前にあった、お迎え表や、今月の行事案内や、保護者への注意事項が、園庭にある情報板に掲げられていました。実用的になったなあ〜って感心しました。他の幼稚園もみなさん適宜に工夫されて改良されているのですが、この園は更に進化したなあ〜って思うことばかりでした。






まるで、モンテッソーリ幼稚園にいるみたいだったからです。言い換えれば、森の中にあるモンテッソーリ幼稚園みたいな感じ。





f0037258_7181018.jpg






バウバーゲンの外も中も、きれいに整理整頓されています。これは、子供たちが自由に使ってもよい工作の素材たち。




子供たちの手が届く場所に、子供たちが自主的に使えるように設置されています。





バウバーゲンの外も、下側に物を入れるスペースがいくつもあり、扉が開いているときは、自由に使っていいそうです。





自分で取れないときは、先生にお願いすれば、使えるとのこと。先生から子供たちに尋ねることはなく、子供が使いたい物を先生に尋ねるという手法を採用されています。




赤のバウバーゲンは、保育ルーム。キッチンやコート掛け。素材置き場。小さい机とベンチ。子供たちの絵が展示会のように飾られたり、天井からは保護者が作った子供の誕生日のときに使用するお誕生日っ子の王冠がぶら下がっています。手袋も洗濯バサミでヒーターの上にぶら下がり、コート掛けも3人までの子供が使用できるようになっていて、4人目の子供はベンチに座って待つシステム。合理的です。




f0037258_7231269.jpg







青のバウバーゲンは、運動ルーム。お着替えする場所もあり、奥には二段ベッドがあって、リラックスできるようにもなっています。5人までという人数制限もあり、使用した子供の名前もリストに書き込むようになっています。





この園では、3歳でオムツが取れていなければならないというルールは存在しないとのこと。なぜなら、トレーニングはだめで、自然にはずれるのが一番だからだそうです。




f0037258_7242224.jpg





赤と青のバウバーゲンの踊り場には、上からトウモロコシがぶら下がっていて、お客様も私も一粒ずつ試食しました。




f0037258_7263281.jpg






他にも自然素材のデコも飾られていました。ステキです!




f0037258_729459.jpg





踊り場の外側に、虫のコーナーがありました。なんと、虫を守る団体の年金生活者のおじいさんが、幼稚園の子供たちに虫を観察する装置を作ってくださったそうです。




f0037258_7281392.jpg






野鳥のためのエサも木からぶら下げられ、バウバーゲンの中から、野鳥を観察することもあるそうです。





f0037258_7325663.jpg





雪がよく積もったことがわかる写真。この日の森の気温は、マイナス5度〜マイナス8度。





f0037258_7311817.jpg





園庭にはティッピがいくつかあり、そのうちの一つは子供用の自然トイレです。




f0037258_7301458.jpg




ブランコもいくつかあります。



f0037258_7332725.jpg






9時が過ぎて、朝の会が始まりました。なんと、週に一回、ネーティブスピーカーがやって来て(確かアイルランド人の女性)、2時間ほど、子供たちに英語のレッスンをするそうです。





f0037258_7354062.jpg





朝の会では、私たちの自己紹介をして、子供の人数を数え、英語の先生が英語でレッスンの内容を話して、みんなで多言語で歌える歌を歌いました。




それは、「幸せなら手を叩こう」。ドイツ語で2番まで歌って、日本語では1番だけ。英語は4番まで。




8期生の実習最終日に、この「幸せなら手を叩こう」と子供たちが一生懸命に日本語で歌ってくれたことを思い出し、胸がきゅんとしました、、、、。





朝の会のあと、自由遊びになり、初めて雪が積もったということで、凍った水たまりで「アイススケート〜♫」と言ってはしゃぐ子供たち。




なんとも素朴です、、、。




9時45分くらいになって、みんなで午前のおやつを食べることになりました。その前に手を洗ったのですが、三人の先生がそれぞれの場所に立っていて、子供が着ている服の袖をめくる係、石けんを手にあげる係、手洗いした後にタオルをあげる係でした。





先生が言います。「場所を決めることにより、子供たちはどの場所で何をしなければならないのかを学び、ルールとして捕らえることができるのです」





そして、食事中のルールとしては、おしゃべりしてもいいけど、同じテーブルの子供同士で、ということになっているらしく、違うテーブルの子供に話しかけた子供が先生から注意されていました。





10時15分くらいになり、みんなで、森を抜けて、草原広場に向かいました。病院に止まるヘリコプターの着陸のために木がまったくなく丸裸の草原です。





雪が積もっていて、子供たちは楽しそうに遊んでいます。英語の先生が、お天気を現す英単語をゲームのように子供たちに教えていました。




その後は、色のカードを隠して、みんなに発見させて、色の勉強をして、最後は絵本の読み聞かせでした。




みんながみんな、この英語のレッスンに参加しなければならないという義務はなく、やりたい子供だけやればいいそうです。





そして、遅く来た子は残念ながら参加できず、見てなければなりません。社会のルールですよね。






先生が言います。「気持ちがないのであれば、一緒に学ばない方がいいです。気持ちがない、つまりやる気がないのに学ぼうとしても、学びたい子の邪魔をするだけだからです」






銀世界で寒かったのですが、お天気は良かったです。見てください、この青空。





f0037258_7455796.jpg






英語の先生は11時半くらいに帰られて、その後は、みんなで自由遊び。





先生がまた言います。「森の幼稚園で私が考える最高の時間は、今のこの自由遊びの時間なのです。子供たちは自分のしたいことを創造性を働かせて思いつくからです」





12時くらいになって、バウバーゲンに戻ります。道中、コートをまったく着ていない子供がいました。




びっくりして先生に尋ねると、彼女はもう3年も森の幼稚園に通っていて、3回目の冬になるので、一回は着るように声かけをするけど、着たくないのであれば、着なくてもよいのです。これも、自分で決めなければならないことだからです、と言われました。徹底的に自主性を重んじているなあ〜って思いました。





園舎に戻ってきて、自由遊び。お昼ご飯は3つのグループに分かれます。1グループ、だいたい30分の計算です。私たちは3つ目のグループと一緒に食事することになりました。






最初のお迎え時間です。12時30分〜12時45分。お迎え時間のだいたい10〜15分前には、終わりの会の木のソファに座り、保護者のお迎えを待ちます。





通常は、絵本の読み聞かせをするそうなのですが、子供の人数が少ないということで、先生は子供たちとおしゃべりをすることになりました。一人の子供は、言語療法のアポがあるそうです。




ドイツでは、たとえ、ドイツ人の子供であっても、ドイツ語の発音が正しくない子供は、小学校入学前に言語療法を受けます。それくらい、ドイツでは、セラピーを受けることが身近なのです。





一人だけ女の子が残ってしまいました。先生が保護者に電話すると、14時にお迎えの子供だったようです。この園では、登園時に、保護者が子供の名前が書かれた洗濯バサミをお迎えリストの木の棒に挟むことになっているのですが、何かの手違いが発生したようです、、、、。たまにあると先生がおっしゃっていました。





お昼ご飯を食べない子供は外で自由遊び。食べ終わった子供も外で自由遊びです。





私たちの番になりました。ランチは、ヌードルと野菜スープ。デザートはバニラソース付き焼きリンゴ。この焼きリンゴは特に美味しかったです!




先生は子供たちが自分でお皿によそえるように、小さい器に盛ります。これは、モンテッソーリとまったく同じ手法です!




女の先生から、「青のバウバーゲンを片付けているから、外の子供たちの様子も見てくれる? あと、一人のお母さんにも電話しておいてください」と言われ、まだランチしている子供もいるし、いったいどうするのだろうかと観察していたのですが、ゆっくりと落ち着いて、私たちにデザートをよそってくれていました。





おかわりもこの男の先生がよそってくれて、食事が終わるまで、ずっと赤のバウバーゲンの中にいました。





何があっても、ルールを守ることが、もしかしたら、モンテッソーリ教育、あるいは、この園の方針なのかもしれませんが、例えば私に、「子供たちにデザートをあげてくれる?ちょっと外の子供たちの様子を見てきます」とか言ってもよかったのではないかと思ったのですが、それは私は外部の人間であって、先生ではないので、できない相談だったのかもしれません、、、。





一度に3つのことをお願いされた男の先生が気の毒だなあ〜って思った次第です、、、。




なぜなら、パートタイムの先生が途中で帰ってしまったためです。





14時〜14時15分が次のお迎え時間で、私たちは時間ギリギリに食事を終了して、終わりの会の木のソファに行きました。





14時14分くらいに保護者がぞろぞろ集まってきました。





お客様が「うちの園もお迎え時間の1分前にみなさんよく来られるので一緒ですね〜」と言われたことが印象的でした。







男の先生が私たちにつきっきりでたくさん幼稚園の説明をしてくださったので本当に細やかな人だなあって思いました。特に、食事のとき、「多くよそってしまうと、残してはいけないと思って、食べすぎることになってもいけないし、でも、少なすぎてもいけないし、、、、」みたいなことを言われたので、本当に神経が細やかな人だなあ〜って、ますます感心してしまいました。





八期生の実習の最終日に一日同行して以来でしたので、約一年ぶりの見学になったのですが、八期生のことを覚えている子供たちに感激しました。





そして、私たちを暖かく迎えてくださった先生や子供たちにも感謝です。





なぜ、この森の幼稚園が、急激にモンテッソーリ化しているのか少し考えてみたのですが、恐らく、私が懇意にしているモンテッソーリ幼稚園のセラピストさんが、週に一度、スーパーバイザーとして、幼稚園を一日見学して、いろんなアドバイスをされているからなのではないかと想像しています。




先生いわく、このセラピストさんからは、どちらかと言えば、一人ひとりの子供のことでアドバイスをしてもらっていますというお話でしたが、更にシステム化して、実用的、合理的な保育になっているので、森のようちえんとモンテッソーリ教育が見事に融合している幼稚園として、この先、どのように進化していくのか興味津々です!
[PR]
by midorimartin | 2013-11-29 08:14 | ドイツの森の幼稚園

【視察1日目】イザールアウエン自然幼稚園★

2組目のお客様は、30代の保育士さん。「自分の価値観を変えるきっかけにしたい!!」というご希望でしたので、お客様のその願いが叶うようにと強く願った二日間の視察になりました。





まずは、イザールアウエン自然幼稚園を視察することになりました〜。




大好きな男の先生がいる園で、友達のように仲良くしてもらっているということもあり、わくわく感いっぱいで、幼稚園に向かう森の道に入りました。そうです、月曜日から火曜日にかけて、雪が降ったっため、銀世界〜!





f0037258_5293039.jpg






幼稚園には8時30分ごろ到着。園庭も銀世界〜。






f0037258_5325240.jpg





この日の最高気温は氷点下。厳密には、マイナス5度の世界でした。仕事柄、冬の森の幼稚園を知っている私ですので、防寒はしっかりしていったのですが、後述するリトミックのレッスンの見学時に、地面にわりと長く座っていることがあり、また2時間くらい、野ざらしの外にいたため、身体がちょっと冷えました。




登園してから子供たちは外で自由遊び。





10時からリトミックがあるということで、朝の会と午前のおやつは9時半ごろ始まりました。寒かったので、バウバーゲンの中で行われました。




子供たちが、名前と年齢と好きな動物を言って、自己紹介をしてくれました。




犬、ネコ、サル、サイ、ヒョウ、馬、ライオン、ユニコーン、自分のぬいぐるみ、、、など、なかなか多種多様でした。3歳の子供が何人かいたのですが、「好きな動物は?」という質問が難しかったみたいで、「いない」とか「わからない」という答えが多かったのですが、よくしゃべる3歳半の女の子がいて、「家にもいて、少し大きいけど、おうまさん」と、答えていました。



3歳半で、しっかりとしゃべる姿に、すごいって思ったのですが、あとで私はこの女の子と激しいディスカッションをすることになります、、、。






10時20分くらいに、リトミックの先生が現れました。3つのグループに分けて行うそうです。
女の子のグループ、年少さんのグループ、男の子のグループ。






まずは、女の子のグループ。お客様と私も一緒に移動したところ、後方で大きな声で泣いている女の子が、、、。どうやら、3歳の女の子を忘れていってしまったようです。





でも、あとになって思うと、年少さんのグループは2番目だったので、本当に忘れていったのかどうかは、定かではありません。





1つ目のグループが終了したとき、お友達を呼んでるのに全然振り向いてくれなかったという理由で泣いた5歳の女の子。そして、2つ目のグループの年少さんの女の子も、まだ準備ができていないのに、先生がリトミックを始めたという理由で泣きました。





初めての積雪で氷点下だったため、泣く子が多発したのでしょうか??






f0037258_6142372.jpg





リトミックの内容ですが、こんな感じでした、、、。


①女の子のグループ。太鼓を叩いて、太鼓が泊まれば、動くのを止める。2つのグループに分かれて、2本の木にそれぞれ集まり、リコーダーを吹いている間、自分の木から、一人ずつ出発して、相手の木に向かう。出発する前に、指名された子供が、相手の子供の名前を言う。次に、相手の子供の名前と、タッチしたい身体の場所を言う。すれ違うときに、その身体の場所をタッチする。

その後、地面に座って、円になり、歌をうたう。インディアンの歌。声が大きくなったり、小さくなったりして、歌の後、子供たちはお馬さんに乗っているようにくるくるとギャロップする。

また、地面に座り、「キツネ」のゲーム。キツネに指名された子供が、帽子を持って、歌っている間に、希望する人の後ろに帽子を置く。歌が終わったら、自分のところに帽子があるかどうか探して、帽子を置かれた人は置いた人と追いかけっこする。




②小さい子のグループ。ブルーシートに円になって座り、韻をふむように、言葉遊びをしました。

次に、笛を吹いている間、走り回り、笛が止まると、動きを止める。



③男の子のグループ。笛を吹いて いる間、走り回り、笛が止まると、動きを止める。
遅く止まった子を見つけて、遅く止まった子は木に集まる。

リコーダーをふいている間、走り回って、ふくのを止めると、石のように身体を固くする。身体を十分固くしているかどうか確認。

お寝坊さん(Schlafmuetze)というゲーム。子供たちは地面に横になる。背中や肩をトントンとして起こす。最後に起こされた子供がお寝坊さんなので、他の子供たちは逃げる。追いかけっこして、一人捕まえたら終了。






ドイツ人の子供の遊びには、何かを見つけたり、鬼を決めたりして、絶対に最後は追いかけっこになるなあ〜って改めて思った次第。




そして、本来は1グループ、20〜25分のレッスンらしいのですが、1つ目のグループで45分かかってしまい、2つ目のグループは年少さんで、あまりにも寒く、走り回る子供が少なくて、レッスン自体は
早めに終了したのですが、リトミックをしている目的地まで行かずに、橋で遊んでいる子供たちもいて、そして、そのうちの一人が、スコップを川の中に落としたので、私が木の枝を使ってスコップを引き寄せて川からすくったりしていたので、開始が遅かったです。




3つ目のグループの男の子はわんぱくで、まずは雪合戦をしようとして先生に怒られ、リコーダーに合わせて走り回っているときも、身体の接触が多くて、そりゃ〜、女の子チームと男の子チームに分ける必要があるなあ〜って納得でした。





そうそう、1つ目のグループのときに、泣いてついてきた3歳の女の子はそのまま泣き止まず、私が手をひいてバウバーゲンに連れていくことになりました。




その間、お客様には私なしで、リトミックのレッスンに参加してくださいました。英語がわかる方でしたのでよかったです。





2つ目の年少さんグループのうち、3人の三歳児が自分たちだけでバウバーゲンに戻ることになり(といっても、徒歩で5分くらいの距離)、私はリトミックの先生から「一緒についていってもらってもいいですか?」と頼まれ、突然バウバーゲンまで送ることになってしまいました。




バウバーゲン前の小川にかかっている木の柱の上を渡って帰りたいと言われ、木は凍っているだろうし、川の水も絶対に冷たいだろうから、川に落ちると困るので止めて欲しい、今日は私のために、ちゃんとした橋を渡って帰ってください、と懇願したのですが、3人とも私に激しく反対します。





とうとう、激しいディスカッションになり、あげくの果てに、朝の会の自己紹介でしっかり話ができた女の子が、小川の反対側にいる男の子に向かって、「先生を呼んできてくれる」と言われる始末、、、。大人の私が側にいるのに、先生を呼んできてと言われ、面目丸つぶれです、、、、。




私はいったいどうすればよかったのでしょうか??





結果的には、先生が一人ひとりの子供と手をつないで、木の柱の上を横向きにゆっくり歩いて渡り、無事にバウバーゲンに戻れたのですが、先生と手をつなげば、年少の子供でも木の柱の上を渡ってもよいというルールを知らなかったし、そして、私は先生ではないので、例え、そのルールを知っていたとしても、やっぱり木の柱の上を渡ることはしなかったと思います。




小川にかかっていた木の柱はこんな感じです。




f0037258_6375774.jpg






それにしても、、、、三歳児でも、子供は3人集まると強いです。私はまったく無視されてしまったので、、、、。これが、自己主張の強さ、つまり、自主性の賜物なんでしょうか??





あとでわかったのですが、この3人、園の中でもなかなかの強情っぷりが激しい子供たちだそうです、、、。





時間が押してリトミックは12時過ぎに終了し、13時にランチが始まりました。





白ソーセージとブレッツエルとウィンナー。とっても美味しかったです。





その後、降園までみんなで「クッシェルバーゲン(スキンシップする場所)」のベッドで、先生は絵本の読み聞かせをして、寝そべってリラックス。





14:15に降園。でもこの園の特長なのですが、先生と保護者だけではなくて、保護者同士もすっごく仲良しなので、ぺちゃくちゃとおしゃべり。実際には、14:30に終了したのでした。





お客様からの感想として、、、




「森の幼稚園って、もっと壮大なもので、自然との共存で、と大きなイメージを持っていたのですが、この幼稚園の男の先生は、我が子に注ぐような愛情を持って、子供と接しているので、家庭のような保育をしている姿に衝撃を受けました。子供たちはこの男の先生から、保育を受けることができて、すっごく幸せだと思います」





本当におっしゃるとおりだなあ〜って、私もつくづく思いました。






リトミックのレッスンのとき、1つ目のグループの女の子達が、「雪の天使(Scheneeengel)」を作りました。




f0037258_6464929.jpg






2歳〜3歳の子供のプレイグループの子供たちは雪でネズミを作ったそうです。




f0037258_648233.jpg







久々の寒い冬の森の幼稚園でしたので、私も少々、寒さを感じた一日になりました。




お客様も足の指が凍えたそうですので、冬に森の幼稚園を見学されるお客様には、今後は特に足の防寒をお伝えしなければならないと強く思いました。
[PR]
by midorimartin | 2013-11-29 05:47 | ドイツの森の幼稚園

【視察3日目】ウンターメンチング森の幼稚園★

視察3日目。そして、最終日。朝の月を見ながら出勤です。




f0037258_3482385.jpg





第二期生が実習したウンターメンチング森の幼稚園。2010年3月から知っている園なので、思い入れたっぷりです。バウバーゲンが見えてくるだけで、そんな3年半以上の思い出がいろいろ頭の中をかけめぐり、それだけで感動いっぱいになります!



f0037258_3504561.jpg







私が大好きな季節のテーブルです。





f0037258_3541713.jpg





こんな自然素材のデコも大好きです。シュタイナーっぽいですよね〜。




f0037258_356646.jpg






手作りの洗面台。どれもこれも、お客様が感動されていたので、その姿に私も感動しました!




森の幼稚園を開園されたので、ドイツの森の幼稚園を見学されたいというご希望でお問合せがあったお客様です。3日間の視察期間で、森の幼稚園はたった一園。私が懇意にさせてもらってる森の幼稚園のうち、どの幼稚園が一番このお客様に合うだろうか、、、と、少し頭を悩ませてアレンジさせて頂いた幼稚園なので、心の底から本当によかったと安堵しました。





この日は8時25分くらいに幼稚園に到着したのですが、実習の先生のみがいられて、「今日は霜が降ったので、車の霜取りに時間がかかり、先生や子供たちはいつもよりも遅れてくるみたい、、、」ということ。




ただ、通常でも8時50分、あるいは8時55分に園児は登園するらしく、わりとのんびりな感じで始まるみたいです。オープン時間は8時30分。




10月にはご病気だったモンテッソーリ教員の資格を持つ私が尊敬する先生もいらっしゃったのでほっとしました。彼女の保育ぶりをぜひお客様に見て頂きたいという思いがあったからです。





モンテッソーリの先生の勉強をされたから、あるいは元々の資質かもしれませんが、この先生が声を荒立てて子供と接するのを見たことがありません。




「私が話しているときに、あなたが話すと、私は困ります」とか「あなたがちゃんと座ってないとハラハラします」というお声かけをされます。決して、頭ごなしに、「○○しないように!!」という命令口調はありません。





9時少し過ぎになり、朝の会が始まりました。病休の園児が6名いて、全部で10名の参加でした。今日から最高気温が氷点下になったせいか、何人かの子供たちがぐずっています。特に3歳の子供は寒さを敏感に感じるらしく、朝から機嫌が悪そうでした。




私たちの自己紹介をして、その後、日めくりカレンダーをめくり、今日の日付を指名された子供が言って、出席を取り(来てる子供の人数確認、いない子供の人数確認、いない子供の名前を言って、なぜ来ていないのかを先生が言う)、今日行く森のスポットを決めました。




今週行く場所を決めるので、5つのカードを指名された子供が一人ひとり選びます。通常でしたら、その中から2つ選んで、どちらかを決定するのですが、今日はお誕生日っ子がいたので、その子が決定しました。




そして、リヤカーの前に行く子供を決めます。行きと帰りと二人ずつ。先生は一人だけ子供を指名します。行きは誕生日っ子。その子がお友達を指名します。帰り用にまた先生が一人子供を指名して、指名された子がお友達を指名します。





お客様が持ってきてくださった日本のお土産をみんなに配ることになりました。お客様に配って頂いて、デモンストレーションもしてくださいました。ストローと紙でできた竹トンボ。とってもプリティーで子供たちは大喜び。先生からも「とっても素敵なお土産をありがとうございました!!」と感謝の嵐でした。




本来なら、お天気予報係が今日の天気や気温や風の強さを伝えることになっていたのですが、寒いので子供たちがしたくないという理由により中断しているとのこと。そんな、子供たちの意見を取り入れて、臨機応変に対応しているところにも魅力を感じます。




子供の心は動いています。そして、変動できるルールであれば、変動させてもよいということなんでしょう。でも、変動できないルールがこの幼稚園にはいくつか存在します。子供たちに社会のルールとして浸透させているようです。




例えば、朝の会の際に、先生がお話しているときに、チャチャを入れる子供が何人かいました。先生はその子供たちが静かになるのを待ちます。「あなたたちがおしゃべりしているから、私は次のお話ができないのよ」と先生は優しく諭します。そして、みんなが静かになるのを待ってから、次のお話を進めます。




静かになるのを待って言動する、、、。シンプルなようで、結構、忍耐力がいるこの方法。これもこの園の魅力ある保育の一つです。





9時35分になったので、森に向けて出発です!





f0037258_4251782.jpg





今日は寒いので、工具は持って行かないことになりました。その代わり、誕生会をするので、先生がギターを持参されました。





住宅街の生活道路、通称「アリの道」をみんなで静かに一列になって行進します。




森に向かって歩くときは、みんなバラバラになってもよくて、待ちポイントに来ると、みんなが集まり、また次の待ちポイントまでバラバラになります。





そんな幼稚園のルールを子供たちみんなが守ってます。




f0037258_4275482.jpg





今日のスポットは「ティッピ広場」。まずは先生がトイレの場所を確保。9月にスズメバチに先生が刺された経験があるので、それ以来、トイレの安全性を確かめてから、トイレの目印を木にくくりつけるようになったそうです。




f0037258_4302353.jpg





寒いので、とにかくみんなで動き回ります。ロープを使ってお馬さんごっこする子供たち。追いかけっこする子供たち。




お客様が「子供たちが見えなくなることはないんでしょうか?」と尋ねられたので、私は「子供たちは先生が見える範囲で遊んでいます。先生も見える範囲に子供たちがいることを確認しています。つまり、森の中の見えない境界線をみんなが知っているということになり、これこそが森のようちえんの醍醐味であると私は思っています」と答えました。




お誕生日会が始まりました。今日は6歳の女の子。年長さんです。誕生日っ子が好きな友達2名と一緒に飾り付けをします。アフリカの島で、ワニとサイとゾウが招待されました。サイはなんと芸術家らしく、誕生日っ子の女の子にカードのプレゼントをします。かわいい黒猫が描かれていました。サイがその子にあった絵をプレゼントするとのこと。




そして、ハートには「○○ちゃん6歳」と書かれています。




f0037258_4314737.jpg




みんなが集まってきました。先生がロウソクに一本ずつ火を灯して行きます。3つ目の火を灯したとき、
「あなたがプレイグループに入ってきましたね〜」と言い、4つ目の火を灯したとき、「あなたは幼稚園に来ましたね〜」と言って、5つ目では「あなたは去年5歳になりましたね〜」、そして、6つ目では「あなたは6歳になりました!」と言いました。先生の6年間の成長を愛おしむ声かけに私はすっかり感動してしまいました。




プレゼントの箱を開けます。お誕生日っ子の名前がアルファベットで飾られた赤いスコップが入っていました。




先生がギターを使って、お誕生日の歌を歌いました。内容は、ワニとサイとゾウがお祝いしている歌です。招待された動物たちと見事にマッチング。




その後、お誕生日っ子が歌って欲しいバースデーソングを歌って、「いただきます」をみんなで手をつないで言ってから、午前のおやつを食べました。そして、最後にお誕生日っ子のお母さんが焼いて来たマフィンを頂きました。




午前のおやつの後は、また自由遊び。とにかく寒いので、みんな動き回ります。ティッピを隠れ家のようにする男の子3人。私たちが近寄ろうしたら、先生から「彼らは自分たちだけで静かに遊びたいみたいだから近寄るのは無理みたい。私もさっき怒られたところなのよ、、、」とのこと。




先生がロープと木の枝を使ってブランコを作りました。




f0037258_440166.jpg






また、先生が大きめの木の枝を等間隔において、乗馬のギャロップ走のようなことができるように設定しました。



f0037258_4413113.jpg





森の幼稚園の先生は木を使ってなんでもできないといけないのだなあ〜って感心してしまいました。




3歳の子どもが「ママ〜」と泣いてちょっと大変です。先生いわく、夏に来たときはご機嫌だったのに、寒いせいかぐずってるとのこと。




寒さには慣れるしかないけど、これはどの子供も通る道なのかもしれないけれど、3歳児には特に堪えるのかもしれないって思いました。




「私たちも寒さに慣れないといけません、、、」という、8年間も森の幼稚園で働く先生のお言葉に、そうなんだ〜、寒さってそんな簡単に慣れるものではないんだなあ〜って実感した次第です。




それだからこそ、森の中で子供たちを保育したいって情熱を持つ先生だけが、ドイツの過酷な自然環境の中で森の幼稚園を続けられるのかもしれません。





お客様は本日、日本に帰国されるということもあり、また寒さもあったので、11時半でおいとますることにしました。先生から「次はいつ会えるの?」と尋ねられ、本当に嬉しい限りです。





「また来年に来ます」ってお返事しました。今のところ、来年のゴールデンウィークに来られたいというお客様がいらっしゃいます。





お客様をマリエンプラッツまで同行して、お別れしてから、私はランチの後、水曜日に見学予定のハラヒング森の幼稚園の下見に行きました。




近道を発見したので、トラムの停留所からどのように幼稚園に行けばいいのかの道確認をしたかったのです。




「幼稚園に注意!」という看板を発見。




f0037258_4484394.jpg






道がわかったので、私はその後、森の中を散策して、またトラムの停留所に向かいました。




なんと、ウンターメンチング森の幼稚園に森には霜が積もっていなかったのに、ハラヒング森の幼稚園の森には霜がたくさん積もっていました。これって気温がウンターメンチングの森よりも低いから?それとも、低くないから?


f0037258_4512775.jpg





明日も水曜日も雪の森の幼稚園になるかもしれません、、、、。楽しみです♫
[PR]
by midorimartin | 2013-11-26 04:52 | ドイツの森の幼稚園