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【視察2日目】自由ヴァルドルフ シュタイナー学校

シュタイナー学校を訪れました。




前日の夜、不安からまた痛み止めを服用。朝早い出発だったためまだ月がでています。




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シュタイナー学校はなんと5年ぶりの訪問になるため、今回はイスマニングのシュタイナー学校の日本人の音楽の先生が学校案内をしてくださるとのこと。安心です。





8時5分くらいに学校の玄関ロビーに到着。





まずは1年生のエポック授業を見学しました(8時10分〜9時55分)。





生徒数は30名。先生が私のことを覚えてくださっていることに感激。




ロウソクが灯され、先生が鉄琴でメロディーを奏でます。子供たちが起立して、太陽・土・星に感謝する歌をうたいます。




リトミックして身体をほぐしてからライゲンが始まり、鍛冶屋の歌をうたいます。




頭の上に小さく四角いお手玉を乗せてバランスを取りながらライゲンをしていきます。




そのとき、なんの合図もなく算数の勉強が始まりました。「7歩前進」。「7歩後進」。「2の数字がきたら手をたたく」。「3の数字がきたら足踏みする」。



そして、3の数字がきたら足踏みするを4回くりかえしたあと、先生が「3x4=12」を導きだします。




歌を歌いながら四角いお手玉を片付けました。また唐突に算数のお話が始まります。




「切手、カード、小包、etcを配達人が配ることになりました。17個あった品物が10個配られました。あとどの品物が何個残っているでしょう」



友達や近所の人がやってきたり、犬がやってきたり、お話は更に続きます。そのたびに先生は子供たちにどの品物が何個残っているのか尋ねます。




先生が子供を指名したり、全員に答えの数字を手で表示させたり、解答方法は様々です。




子供たちは黒板絵をノートに書き写すことになりました。




その間、少しざわざわしてきたので、先生はトライアングルを手に取り、「1、2、3」とカウントダウンしてからトライアングルを鳴らし「5分間静かにしましょう」と言いました。




子供たちを観察していると、とっても早く書き終えてしまう子がいたり、ゆっくりと書き写している子がいたり、まったく違うものを書いている子もいたりして、それぞれの生徒の個性がでていました。



宿題の掛け算もノートに書きうつさないといけません。書くスピードの違いで授業についていける子とついていけない子がでてきそうです。




休憩前のお話に移りました。今日までのお話を先生が子供たちに尋ねます。何人かの生徒が内容を伝えます。




みんな前日の話の内容をしっかり覚えていることに感心しました。今日の話の内容は、3人いる息子のうちの最初の2人が病気の国王を助けるために聖なる水を探しに行くのですが、見つけるために右手と左足と首をさしださないといけないので怖気付き探すのをあきらめてしまう話をしてそこで終了したので、思わず「3人目の息子の話はいつ聴けるの??」って思ってしまいました。



休憩時間中に先生にそのことを尋ねると「よくあるシリーズものであるように続きがの楽しめるようにしないとね」とのこと。なるほど、なるほど。





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1時間目は12年生のオイリュトミー(10時15分〜11時)。




4月に卒業前の発表の機会があるとのことで、その発表に向けてのレッスンを見学しました。




オイリュトミーの先生も私のことを覚えてくださっていたので嬉しかったです。





生徒たちはウォーミングアップしてから、ピアノ伴奏者が弾くシューベルトのメロディーに合わせて、八の字やフォルメルを描きながら身体を動かしていきます。




最初バラバラだった生徒の動きが先生と一緒にまとまっていきます。少しずつ完成されていく姿に感動です。




テーマは「カラーゲーム(Farbenspiel)」。 



感情を色分けして表現するとのこと。たとえば、怒りは赤、メランコリックは青など。




赤色チームの女性徒3名が創作した演技を見せてもらいました。怒りが関連しているテキストも生徒の創作。




炎が燃え立つ山にドラゴンが生息し、山の炎が怒りでメラメラしています。その内容を表現した動きを彼女たちは表していきます。





迫力があってとても良いです。先生も彼女たちを褒めています。先生の修正が加わり更に動きが良くなっていきます。





次に2人の男性徒チームの演技。クリスチャン・モルゲンシュテルンの「Die Zeit」。時を止めるために時を刻む針を追いかける。この内容を表現するために、一人が時計の針の役、もう一人は時を止める役。




なかなか興味深い動きです。色は明るめのベージュ。




あっという間に45分が過ぎてしまい、もっと見たい欲求にかられてしまいました。オイリュトミーの集大成を少し観れたことに感謝です。




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2時間目は2年生の音楽(11時5分〜11時50分)。私たちの案内をしてくださった日本人女性の先生の授業です。




音楽室のドアを開けて、先生が子供たち一人ひとりを握手して迎えます。なんとも微笑ましい光景です。




歌を歌ってリトミックをしてから、二人の誕生日っ子のお祝いをしました。




そして、ネコがテーマの歌とお話があり、木のリコーダーの練習をしました。




あとで聞いた話ですが、このネコがテーマの歌は、作詞と作曲はシュタイナー学校の先生がなさったとか。この歌に合わせたお話を日本人の音楽の先生が創作されたそうな。イマジネーションパワーみなぎるシュタイナー学校の先生ならではのエピソードだなあと感心しました。



木のリコーダーの練習をするときの「足に土からのパワーを感じて」という表現が印象に残りました。なぜなら、森のようちえんでも「足に根っこを生やして土にしっかり立って」という表現をするからです。パワーの源は土あるいは根っこという意味になるのかなと思いました。





歌を歌って、たて笛を吹いたあと、スノードロップの話になりました。なぜ雪は白いのかというテーマです。




昔、雪には色がついていなかったそうです。雪が神様に「私にも色を下さい」とお願いしたところ、
「色をたくさん持っている花のところに行って色を分けてもらいなさい。」と言われたとのこと。
花はみな雪に拒否反応を示して色を分け与えず、唯一スノードロップだけが雪に「私の色をあげましょう」と
言ったそうです。そのため、雪の色は白なのだとか。




この内容に合わせて子供たちのミニ芝居も見ることができました。ほっこりしました。



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3時間目は7年生のフランス語(11時55分〜12時40分)。 




フランス語の先生は熱心な方で、生徒が教室に移動するまでの数分間で、私たちに元のフランス語の文章を自分なりに短くしたことや、昔はフランス語オンリーの授業だったけど、今はドイツ語もたくさん使って子供たちにフランス語を教えていること等を説明してくださいました。




7年生のテーマは「白黒コントラスト」。生徒はそのテーマに合わせて、プロジェクターを使った影絵をを披露し、フランス語の発表をするそうです。





私たちもフランス語の文章の配布資料を頂きました。アルフォンス・ドーデの「風車小屋だより」の「9話 法王のラバ」。7年もの間、怒りをためたラバのひとけりが圧巻です。




私たちは生徒にまじってフランス語の授業を受けることができました。





ランチは音楽の先生と再び玄関ロビーで集合してから食堂で。美味しいお食事とためになるお話を伺い、久しぶりのシュタイナー学校の視察は和やかに終了したのでした。
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by midorimartin | 2017-02-16 06:05 | シュタイナー教育