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【視察1日目】ウンターメンチング森の幼稚園

一年ぶりに、私の大好きな森のようちえん、ウンターメンチグ森の幼稚園を、視察プランにご参加くださった20代前半のお客様と共に訪れました。




とっても美しい秋晴れ。お客様は私の家からバス一本で行ける距離にお住まいだったのですが、ウンターメンチグ森の幼稚園までは、バス2本、地下鉄2本を乗り継いで、移動することになりました。





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今までは、バウバーゲンが3つある贅沢な環境の森のようちえんだったのですが、なんと、2つのグループに対して、3つのバウバーゲンは必要がないという理由で、3つめのバウバーゲンは撤去となったそうです。




今までは問題なかったのに、突然こうなってしまったのは、新しい担当者に変更になったしまったためだとか。担当者の見解で、白が黒に変わってしまうなんて、気の毒でなりません、、、、。





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先生から、「案内をお願いしますね」と言われ、お客様にバウバーゲンの中や園庭を案内していると、朝の会が始まりました。




9月に入園したばかりの男の子が一人、おしゃぶりがないということで、泣きじゃくっていました。もう一人の男の子は、朝の会を邪魔しているという理由で、途中で退席。 




お客様は少しドイツ語がお分かりでしたので、ドイツ語で自己紹介をしてもらったところ、先生と子供たちに好印象を持ってもらいました。




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16名いる園児のうち、2名が欠席。1名はなんと、世界旅行中で、1名は欠席理由が不明。




この幼稚園にしかないお天気担当の子供たち二人が、その日のお天気と風の情報と気温をアナウンスします。



この日は、晴れのち曇り、風はなし、14度でした。




朝の会が終了し、みんなで森に向かいます。聖マーティンのお祭りの劇の練習をするため、2台のボラーバーゲンを運搬することなりました。一人の先生がボラーバーゲンを引っ張り、もう一人の先生は子供二人の手をつなぎ、お客様も行きは子供ひとり、帰りは子供二人の手をつなぎました。




というわけで、私はもう一つのボラーバーゲンを往復で引っ張ることなりました。



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お祭りの劇の衣装や小道具、そしてギターがのっかっています。落とさないように気をつけながら、木製のトロッコを引っ張りました。なかなかの体験です。




今日の目的地は、「根っこ広場」。立派な根っこを持つ木が横たわっています。




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子供たちは、木によじ登ったり、触ったりして、遊んでいます。対向した場所にも、何本も木が横たわり、登れるようになっています。




それらの木は、少し裂けている箇所があり、危険だと判断した先生はすぐにノコギリで枝を切り落としました。




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私たちは、木によじ登って遊んでいる子供たちを観察していたのですが、3歳の子どもたちもスイスイと木に登っているので、とても感心しました。そして、安心して子どもたちを観ている自分たちに気がつきました。




毎日、森に来ることで、森のフィールドが慣れ親しんだ環境になり、木ともすっかり友だちになっているからこそだと思います。




これこそが、「森のようちえんのスペシャルな部分なんだ!!」と、実感しました。




というのは、途中で近くに存在するシュタイナー幼稚園の子どもたちも合流してきたのですが、彼らの木登りは少し違っていたからです。




お客様とともに、シュタイナー幼稚園の子どもたちは「遠足感」があるため、森の幼稚園の子どもたちのたくましさと安定感により気づく結果になりました。




私にとっても、シュタイナーと森のようちえんの子どもたちが同じフィールドにいることで、違いを観察することができて、とても興味深い体験になりました。




聖マーティン祭りで使う提灯をひとりの園児が作りました。実際には、ガラスの瓶に、紙をはりつけました。



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また、子供たちが聖マーティン祭りの劇の練習風景も見せてくれました。



先生が当日の昼に、配役を決めて、練習させるところが、とてもユニークです。




イベントの準備が、日本とはまったく違いますね。





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この風景が何かお分かりになりますか?




家と木なのですよ。 ドイツ人の夫と娘と同僚に写真を見せて、これが何かと尋ねたところ、即答で「家と木」と言われたので、ドイツ人にとっては、スタンダードな舞台衣装ということになるのでしょうか。これも新しい発見でした。




先生のギターに合わせて、歌を歌い、子供たちは自分たちの役割を覚えて練習します。とても可愛らしかったです。




園に戻る時間になりました。ひとりの女の子がダダをこねて、なかなか帰ろうとしません。先生いわく、どんどん要求をエスカレートさせる子どもなので、線引きしないといけないのだとか。具体的には、自分でできるのに、大人にさせようとするのです。





年長さんのお兄ちゃんが迎えに行って、戻ってきてくれたのですが、先生が迎えに行かずに、じっと待っているところが、さすがだなあ〜と感心しました。




幼児教育において、一貫性を保つことの大切さを痛感しました。




園に戻ってきてから、バウバーゲンの中でランチを取り、昼食後は自由遊びをして、降園15分前に、終わりの会を始めました。




この幼稚園には、卒園児のための、「望みを叶えてくれる木」が存在します。「望みを一つだけ書いて、風に舞うように木にくくりつけてください」と書かれています。とっても素敵なアイデアだなあ〜と思います。





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まるで、日本の短冊のようだなあ〜と感激しました。そういえば、ウンターメンチグ森のようちえんでは、午前のおやつを食べる際に、おしぼりを使うので、これもちょっと日本っぽいなあ〜と思いました。




今回のお客様から、「ドイツで森のようちえんを見学することを目的としていたのですが、本当に見られる日が来るとは思っていなかったです。これからも、子どもと関われる仕事を探し、ゆくゆくは森のようちえんに携われたらなと思っています」と言われ、とても感激しました。




そして、私は森のようちえんツナギストとして、意義のある仕事をさせてもらっているのだなあ〜と、実感した次第です。




これからも、ドイツの森のようちえんにご興味を持ってくださっている方に、森のようちえんの素晴らしさを感じて頂くため、努力していきたいと思います。
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by midorimartin | 2015-11-12 05:08 | ドイツの森の幼稚園