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【視察1日目】ウンターメンチング森の幼稚園☆

本日、50代の小児科医のお客様と20代のお嬢様と一緒にウンターメンチング森の幼稚園を見学しました。



2010年3月より懇意にさせて頂いている森の幼稚園でもあり、4年半の歳月の重みをひしひしと感じる視察になりました。




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霧が出て少しひんやりしています。でも、懐かしいウンターメンチング森の幼稚園のバウバーゲンが見えてきました。



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園長先生が既にいらっしゃっていたので、まずはご挨拶。その後、バウバーゲンの中に入って説明したり、園庭を見て回りました。




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私の好きな季節のテーブルがありました。




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9時になり、鐘を鳴らす担当の子どもが朝の会の開始を合図し、幼稚園のグループが座る場所にて朝の会が始まりました。



まずは、「Wetterstation(お天気ステーション)」役の子供からの気象情報から。




金曜日にお当番だった子供たち2名が、今日担当の子供たちを指名し、席替えをしました。




先生が「二人で話し合って、誰がどの担当(風向き、天気、気温)を伝えるのか話し合ってね」と促したのですが、一人目の子供が「風なし、霧」と言ってしまい、先生から「全部言ってはだめじゃないの〜」と言われてしまいました。





二人目の子供も同じことを言うことなり、その後、二人で地面に突き刺さっていた大きな気温の目盛りを確認しました。




実際には、12度だったのですが10度と発表し、この幼稚園では11度以上が赤、10度以下が青なので、青色の表示に変更。




その後、日めくりカレンダーを使って、今日の日付をみんなで確認。金曜日を日めくり、土曜日を日めくり、日曜日になったとき、先生が「なぜ赤色なのかわかりますか?」とみんなに質問。




一人の子供が「日曜日だから」と返事し花丸。日めくったカレンダーを子供たちは持って帰るのが楽しみなんです。




そして、今日行く場所をみんなで決めることになりました。今週は金曜日が祝日で四日間になるため、せすべてのカードから四枚を引き抜くことに。




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このカードは全部、子供たちが描いた絵からできていて、場所の名前も子供たち全員がわかっているので、みんなのルールとして成り立つのだと思います。




今日行く場所は、「Baumhoehle」。和訳すると「木の穴」。




母音がいくつあるのかをみんなで手を叩いて確認します。全部で3回です。ドイツの小学校では、一年生からこの母音をドイツ語で習いますので、幼稚園でも小学校前準備としてやっているのです。




この後、出席している子供たちの数を数えます。12名でした。




みんなで何名いるのかを先生が尋ねます。一人の子供が17名と答えました。





12から17まで、指を広げながら数えていきます。5名欠席しているのがわかります。




誰がお休みしているのかをみんなに聞きます。興味深かったのは、1名はなぜ欠席したのかわからず、2名は病休、1名は用事があり、1名は家族の日なのでみんなでハイキングに行ったとのこと。





朝の会が行われている間、一人の男の子が発言してはいけない場面で何度も発言して、先生から4〜5回ほど注意され、「次にまた発言したら朝の会の輪から出てもらいます」と最終勧告をしたにも関わらず、また発言してしまい、朝の会の輪から出されてしまいました。つまり、日本流に言えば、「廊下に立ってなさい」です。








朝の会が始まる前に、遊びに入りたい3歳の女の子と、遊びに入れたくない5歳の男の子二人の間で、ちょっとしたディスカッションがあり、最終的には女の子が押されて倒されてしまったとのこと。そのときにすごく泣く羽目になり、先生がなぜそのようになったのか説明を聞く時間が設けられました。




一人の男の子が「僕は見てただけなんだけど、、、」と話始めたとき、先生がすぐに「見てただけの人は何も発言しないで。当事者に聞いてるからね」と辛口のお返事。




当事者の男の子から「遊びに入れたくないと言ったのに聞かなかったから押した」という意見が出ました。




先生は女の子に「いやだと言われたんだからあきらめないといけないんだよ。あきらめずに行ったら結局痛い思いをしたよね。わかった?」と説明します。




男の子達には「いやと言ってそれでも遊ぼと来たときはどう対処すればいいと思う?」と尋ねました。彼らは「もう一回いやだと言う」と答え、先生がまた「それでもだめだったらどうすればいいと思う?」と尋ねます。
男の子達は「だったら、最後は先生のところに行く」と言いました。先生は「そうよ。自分たちだけでどうしようもなくなったら、押すのではなくて、先生のところに言いに来てね」と説明しました。




この説明の間、子供たちはじっと座って先生の言うことを聞いてました。






きっと3歳の女の子も5歳の男の子たちも同じことをまたすると思います。




でも、根気よく同じことを園児に言うことが大切なんです。それが実証された場面だったなあって思いました。




ボラーバーゲン(荷物を運ぶ小さなリヤカー)の先頭に立つ子供2名が選出されます。先生が一人の子供を指名して、その子が一緒に行きたい子を選びます。




朝の会を終了する前に、子供たちに日本からのお土産がお客様より配られました。折り紙のシュリケンとシールです。みんな大喜びでした。





朝の会が終了しました。先生が名前を呼んで、その子供たちだけが静かにリュックサックを取りに行きます。




森に行く準備ができました。生活道路に走る車に気をつけながら一列に並んで進みます。





森の入り口にきました。子供たちはバラバラになり、今日の冒険の始まりです。




待ちポイントが決まっていて、その場所でまたみんな集まり、森の中を進んでいきます。







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朝露に濡れているクモの巣を発見。私はこんな自然のアートに魅了されます。




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今日の目的地「木の穴」に到着しました。四年前にこの場所に来たことを思い出しました。感慨深いです、、、。




まずは自由遊びです。倒れた大きな木の上を子供たちが寝そべったり登ったりしています。先生は尖ってる箇所はあらかじめ切り落としたとのこと。




大きな穴が開いてる木の場所に、先生はロープを張りました。ロープを縄跳び風にして遊ぶ子供たち。





また別の場所では、細い木の枝をスコップで穴を掘った場所に突き刺し、上の部分は横たわった木に立てかけ、滑り台のようにしようとして頑張る子供たち。結果的には木の枝が細すぎることに、リーダーの男の子が気づき断念。




ブロートツアイト(2回目の朝ご飯)の時間になり、みんなで午前のおやつ。私たち大人には、腰掛ける三角イスを提供されたので快適でした。





スズメバチがよりつかないという噂のレモンの香りのするローソク。




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お客様がおっしゃっていた「なぜ森のようちえんが好きなのか」というお話がとってもステキでした。




「自然の中にいると、人間がちっぽけなことがよくわかる。そして、自分はちっぽけであることがよくわかることが、自然との共存につながり、しいては人との共存につながる。この自分がちっぽけである感覚を幼稚園時代に味わうことができるのは人間成長において本当に大切なこと」





私もまったく同感で、私が森の幼稚園に来ることが好きなのは、きっと、自分がちっぽけであることがわかること、まだまだだなあと思えること、もっと頑張ろうと前向きになれること、、、、そんな心の動きを感じることができるからなんだと改めて思った次第です。




そして、そんな心の通う対話をお客様とできたことに大感謝でした!!




午前のおやつが終了し、再び自由遊びの時間。




先生が「新入園児が多いので、今はみんなでごっこ遊びをすることが多いんですよ。30分の間に15ほどのごっこ遊びが行われるので、役柄がどんどんチェンジするので、私も誰がいったいどの役をやっているのかついていくのが大変なの」と笑顔でお話されてました。





この「ごっこ遊び」は幼稚園時代にはとっても大切なことなのではないかと思います。つまり、みんなんでどんなロールプレイングをするのか、そして誰が何の役をするのか、ディスカッションして取り決めしないとできない遊びだからなのです。





今年のクラスは、12名男の子がいて、5名女の子とのこと。でも、比較的おとなしい男の子が多いので、先生には良かったかなあ〜と思った次第です。



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園舎に戻る時間になりました。先生がインディアンの叫びをしてみんなを集めます。リュックサックを背負い、リヤカーを運びます。





子供たちとの楽しくゆっくりまったりとした森時間でした♫





園舎に到着し、また自由遊び。お昼ご飯前になり、子供たちは絵本の絵を見て静かに待ちます。




今日のメニュはジャガイモスープとフランスパン。




食事後、それぞれのテーブルやイスをきれいにして子供たちが片付けます。なかなか手慣れたものです。





14時に幼稚園は閉園するので、13時45分にみんな集まり、終わりの会が行われました。




みんなで「井戸から助ける」ゲームをしました。真ん中に座った子供が言います。




「助けて、助けて、井戸に落ちたよ」




みんなが「その井戸はどれだけ深いの?」と尋ね、



子供が例えば「1000メートル」と答え、



みんなが「どうやって助ければいいの?」と尋ねます。




子供が例えば「その場でジャンプする」とか、「乗馬する」とか答えます。




そして、みんなその行動をし、子供が手を挙げるとストップして、井戸から助けて欲しい子供を指名し、その子供が次に真ん中に座るというもの。




なんと、お客様のお嬢様は子供たちから大人気で、男の子から指名を受けました。




真ん中に座って、日本語で言うことに。みんなも日本語で返事。私はみんなの台詞を「ふかい」とか「だれが」などわかりやすい単語に置き換えて復唱してもらいました。





突発的でしたが、お客様にも実際にゲームに参加してもらえたのでよかったです。





終わりの会が終了しました。二人の園児を迎えに来れないお母さんがいたので、近くに住んでる先生が送ることに。お母さん同士で、いつ誰が迎えに行くのかを順番交代にしていたようで、当番のお母さんが勘違いして忘れてしまったとのこと。そんなこともあるんですね〜。





お客様からの質問として、先生がなぜ森の幼稚園を選ばれたのかということになりました。




園長先生は答えます。「私は公立幼稚園やモンテッソーリ幼稚園にもいたので、先生歴は25年です。この幼稚園はオープン当初からいるので9年目。その当時、子供が小さかったので、半日仕事を探していて、この森の幼稚園が先生募集をしているのを見て応募しました」





もう一人の先生は、「まさか森の幼稚園でこんなに長く働くことになるなんで思いませんでした。私は元々障害を持つ子供の担当先生(Heilpädagogin)の資格を持っているからなのです。でも、子供が小さかったので、半日仕事(週30時間)の仕事を探していたので、この森の幼稚園の先生募集に応募しました。オープン当初からいます」







このベテランの二人の先生がいるから、この森の幼稚園は素晴らしいんだなあ〜って思いました。







「みどり、来年、この森の幼稚園は10周年を迎えるのよ。5月に10周年パーティーをするから招待してもいい?」と声をかけられ、感激したのは言うまでもありません。






「日本人の視察の方は他に来られますか?」と尋ねたところ、「ううん、みどりのところだけ」というお返事をもらい、これ以上の褒め言葉があるだろうかと思いました。





来年の5月の10周年記念パーティーが今からとっても楽しみです♫
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by midorimartin | 2014-09-30 04:13 | ドイツの森の幼稚園