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【視察1日目】イザールアウエン自然幼稚園☆

再び正社員になってから、初めての視察のお仕事。30代の幼稚園の先生がお客様です。





初日はイザールアウエン自然幼稚園を見学しました。お客様が太陽を日本から持ってきてくださったかのような快晴です!




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8時30分頃に幼稚園に到着して、先生にご挨拶。そして、園庭やバウバーゲンの周りや中を見学してご説明をさせて頂きました。





男の先生のお話では、今日の予定は、ナメクジ退治のために、囲いの木を高めに設定するのだとか。




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ガーデニングに詳しい園児のママのお話では、ナメクジは高所恐怖症で努力をしたくないらしく、高めの囲いの場合、途中で登るのをあきらめるだろうっていうことです(笑。




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「毎年、春になると、お花を植えているのに、ナメクジのせいで、うまく育ったためしがないんだ。だから、今回のナメクジ対策に期待したい!!」 という先生のコメントでした。





朝の登園時間の子供たちの様子ですが、サッカーをする子供たちや、先生が木を切っている周りに集まる子供たち、花壇の周りにいる子供たちに分かれていました。





園舎の後ろ側にも、木の家があり、その側で、野鳥が死んでいるのを園児の一人が静かに発見しました。




お客様に日本語で、「みんなで観察するためにも先生を呼んできた方がいいかもしれませんね〜」と話していたら、発見した園児が私にドイツ語で、「先生を呼びに言って来るよ」と言うではありませんか。




以心伝心したことにびっくりしました。そして、みんなで野鳥(Blaumeise)を観察して、お墓に作ることになりました。





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地面に穴を掘って、葉っぱを敷き詰めて、その上に野鳥を乗せます。先生が命の大切さの話を子供たちにしていました。




土をかけて、お花を並べて、お墓らしくしました。





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この作業の間、死んだ小鳥を見て騒ぐ園児は誰一人いなくて、静かに儀式を終えました。そんな子供たちの姿に感動しました。





9時半くらいになり、今日の保育場所に移動しました。




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道中、競争をして身体がぶつかり、泣き出した子供たちがいて、実習生が機転を効かせて、ベンチに座り、絵本を読み聞かせをしていたのが印象的でした。あとで、その実習生に尋ねたところ、子供が泣いたらすぐに絵本の読み聞かせをするとマニュアル化されているわけではなくて、自分の判断で、女の子に「絵本を読もうか?」と尋ねたら、「うん」と言われたので、落ち着かせるために読み聞かせをしたとのこと。





また、道中、先生が子供たちとおしゃべりしていたので、どんな話をしていたのか尋ねたら、園児の何人かがカンフーなど武道をやっているので、海外の武道について話をしていたそうです。日本の相撲も、力士がなぜ塩をまくのか尋ねられました。そうやって、世界には、ドイツ以外にもいろんな国があることを教えているのだなあって感心しました。




目的地に到着しました。小高い丘があり、原っぱにもなっていて、雑木林もあるので、木登りもできて、見通しもよく、理想的な保育場所だなあ〜って思いました。





まずは午前のおやつを食べて、それから自由遊びの時間になりました。





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5歳の男の子が高い木にスルスルと登り、先生が見守っています。先生の緊張感が伝わってきます。




自転車で移動してきた子供たちは、自転車に乗って遊んでいます。




一人の女の子が話しかけてきました。「木の穴の中に小人さんがいるはずなのに見つからない」




じゃあ、みんなで探そうっていうことになり、その木の穴に向かいました。





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女の子が何回も木の穴の中に入り、小人を探します。私たちはそんな彼女の姿を微笑ましく見守っていました。




こんなファンタジーの世界に入れるのも、自然と調和しているからこそって思います。





私たちがいた場所のすぐ側に、テントが見えました。なんと、ホームレスが住んでいるとか。




バウバーゲンに戻る時間になりました。



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男の先生の周りには、いつも子供たちがいっぱいです♫





バウバーゲンに到着して昼食。今日はお豆のスープとバゲットパンとケーキのデザートでした。





昼食後、降園までの14時半まで自由時間。 5歳の男の子が思いついたアイデアでボートを作りました。




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幼稚園のすぐ側に流れる小川に浮かべて遊んでいます。




お客様からの質問を先生にぶつけてみました。




一つは、「どういう思いを持って保育をされていますか?」。もう一つは、「子供たちにどんな風に育って欲しいですか?」




30代前半の男の先生はこう答えてくださいました。




「私は保育を心から楽しんでいます。だからこそ、子供たちからの愛情あふれるフィードバックがとっても嬉しいし、僕の心の電池も満タンに充電してくれます。そして、その思いがあるからこそ、子供たちの保育もゆったりとした気持ちで関わることができるのです。保育を心から楽しんでなければ、イライラして余裕がなくなって、保育もうまくいかないでしょう。



子供たちには、年齢に応じた自発性・自主性を持って欲しいと願っています。小学校入学前にアルファベットがわかっていたり、計算がわかっていたりすることよりも、年相応に自分で問題を解決できる能力が一番大切だと思うからです」




半年の休職を経て、3月に復帰した50代半ばの女の先生の答えはこんな感じです。



「自然の中で、太陽を浴び、風を感じるだけで、子供の心は解放され、気持ちのまま動くことができます。それだけで人は自由になれるのです。そして、生まれてきたことに感動できるのです。五感を通じて、自然と共存することを学んで楽しんで欲しい。


私は農家育ちで、動物や自然と共に育ってきたので、子供たちにも私と同じ環境を提供したいです。そして、もちろん、自発性・自主性を学ぶことも大切だと考えています。

自然は本の中だけで学べることではありません。例えば、植物の場合は、実際に触って、臭って、見て、感じて、今日のようにお墓に埋めたりして、体験しなければならないのです。

卒園児がこの前、私に言ってました。小学校に行って、森の幼稚園がパラダイスだったことがわかったよ。また、自然と一緒に遊びたいよって」



本当にその通りだと思います。そして、森の幼稚園の視察事業に携われていることに心から感謝です。




今後も私のライフワークとして、細々と続けていきたいって強く思いました。
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by midorimartin | 2014-03-18 06:38 | ドイツの森の幼稚園