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【視察2日目】イザールアウエン自然幼稚園

視察2日目は、動物園前の森の中にある、イザールアウエン自然幼稚園。私はこの幼稚園の男の先生が大好きでとっても気が合うので、訪問を心待ちにしていました!




動物園専用駐車場と同じ敷地内に、フラウヒャー自然幼稚園があります。第三期生が実習した幼稚園です。





一年ぶりに側を通ってみたところ、なんと2つあるバウバーゲンのうち1つがとってもステキに外装が変わっていました。




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横から見るとこんな感じ。




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IT業界ではないですが、一年行ってないと、幼稚園もいろいろ変化しているのだなあ〜って、時間の重さをしみじみ感じました。





森の中を散策しながら、幼稚園に向かいます。私はこの森の入り口に入る瞬間が大好きです。今日はどんな冒険が待っているのか、、、。そんなドキドキ感でいつも視察に挑んでいます。




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いつもなら、一日視察OKの幼稚園なのですが、何年も一緒にチームとして組まれていた50代の女の先生が9月から2月までの5ヶ月間、無給休暇に入られたため、男の先生は園長先生として園を任されたそうです。そして、新しい園児も数名いて、慣らし保育期間中ということもあり、「12時までの半日ならOK」という条件で視察の許可がおりました。





でも、私はたとえ半日でも、初日に行ったウンターメンチング森の幼稚園とはカラーが違う幼稚園だし、男の先生が保育されているということもあり、今回のお客様には参考になるのではないかと思い、イザールアウエン自然幼稚園を選択しました。





今回の視察のお客様は来年日本で森の幼稚園をオープンするために準備をされている方たちなので、今までのお客様とは別の意気込みを感じました。




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なんと、2歳〜3歳の子供たちが週に3回通う森のグループのバウバーゲンが新しくなっていました。前のよりも長いバウバーゲンです。




園長先生の話では、この森のグループを率いていたベテラン先生が諸々の事情で退職され新しい先生が就かれ、実習生もみんな新メンバーらしく、私が知っている顔は本当にこの男の先生だけでした。





来年3月に戻って来られる超ベテランの女の先生が帰られるのを心待ちにされている先生をとてもステキだと思いました。そして園長先生として頑張って欲しいです!!




私はこの女の先生とも仲良しなのですが、50代半ばになると、園児との触れ合いで体力を消耗するので、ロングバケーションが必要だったとおっしゃってられました。でも、来年の3月に職場復帰するのを楽しみにされているご様子でしたので、きっとリフレッシュして更にパワフルになって戻って来られるのではないかと期待しています。



バウバーゲンの裏側の森に、隠れ家のような秘密基地がありました。子供たちが好きそうですよね、、、。




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火曜日は、森で行うリトミックの先生が来られる日だったらしく、見学できるのかと思いきや、先週に年長の男の子たちが先生の言うことを聞かずレッスンが荒れたらしいので、「今回は申し訳ございませんが視察はご遠慮ください」と言われてしまいました。リトミックの先生がおっしゃることもごもっともなので、残念でしたが、私たちはそれに従わざるを得ませんでした。




園長先生の計らいで、男性のお客様が子供たちと一緒にサッカーを自由遊びの時間にされました。





リトミックの時間が10時からでしたので、いつもより少し早いのですが、9時半くらいに午前のおやつを園庭の丸太に座って食べました。




子供たちと先生が自己紹介をしてくれました。女の先生の代わりに来られている男の実習生はボランティア協会からの派遣で25歳。女の実習生は18歳でした。彼女は英語が堪能なようで、私たちに英語で説明をしてくださいました。







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自由時間に、子供たちは聖マーティン祭りの提灯づくりに励んでいました。朝の会では、このお祭りの歌も披露してくれました〜♫




このイザールアウエン自然幼稚園も何度も足を運んでいる園です。ウンターメンチング森の幼稚園同様、常連の視察園で、第七期生が実習した園でもあります。夏祭りや春祭りや聖マーティン祭りにも私は何度か招待され出かけたことがあります。




園児の保護者でもなく、先生でもなく、ただの視察のコーディネーターなのに、友達のように受け入れてくれるこの幼稚園が私は大好きです! 森の幼稚園を愛する仲間っていうつながりを強く感じます。




12時までの視察でしたので、保育時間中に合間を見て、園長先生にいろいろ尋ねてみました。




たとえば、お客様のご要望で、園長先生が自然幼稚園で働き続けるためのポリシーや理由や動機づけを尋ねてみました。




先生からの答えはこうでした。




「僕は子どもたちにめいっぱい愛情を注ぎます。そして、その注いだ分の愛情が子供たちから返ってくる瞬間があるのです。そのとき心が震えるほど嬉しくて、その瞬間のために僕はこの自然幼稚園で働いています」





なんとステキなメッセージでしょうか。




「スペイン人のハーフの男の子が途中で転入してきました。この子はなかなか園になじめず、他の子にはちょっかいを出すし、少々てこずっていたのですが、あるとき、膝に乗せて抱きしめてあげると、ぎゅっと抱き返してくれました。そのときに、僕が彼に注いだ愛情が返ってきた〜って思ってとってもとっても嬉しかったです」






お客様からのご質問で、なぜバウバーゲンに車輪がついているのか尋ねてみました。





先生は言います。「建設局からの設置許可を取得するためには、バウバーゲンは幼稚園の園舎ではなくて、幼稚園の保育をするための移動可能な休憩場所兼倉庫という位置づけなので、いつでも移動できるように車輪をつけなければならないのです。車輪のないバウバーゲンを持つ森の幼稚園もありますが、レッカー車でちゃんと運搬可能なバウバーゲンの作りになっているはずです」




なるほど、許可を取るための条件だったのですね、、、。




また、本来でしたら、幼稚園の保育が行われる場所なので、非常通路の確保や非常口の設置が必要らしいのですが、これも「倉庫」という位置づけなので免除されているとか。森の幼稚園は、ルールに厳しいドイツのお役所でそんな例外のような扱いを受けれるとは、幼児教育に積極的に力を入れているミュンヘン市の計らいなのかもしれないと思ってしまいました。




視察は12時で終了してしまったのですが、夕方この幼稚園の先生チームの飲み会に突然参加することになりました。




園長先生が視察中に、「Auer Dult(年に3回行われる骨董市)に行くのだけど、みどりも来る?」と声をかけてくれたので、思わず「行く〜!!」って言ってしまいました。




そして、その飲み会の場所でも、私はお客様からのご質問であった、ドイツで森の幼稚園の認知度について尋ねてみました。まったく森の幼稚園のことを知らない人たちからすれば、森の幼稚園はどの程度浸透しているのかということです。




10代の実習生、20代の実習生、30代の先生に尋ねることができたのですが、頂いたお返事の内容はなかなか興味深かったです。




10代の実習生はこう答えました。「私の周りに森の幼稚園で働くことを言ったところ、全員が「それなに?」という返事でした。私が森の幼稚園のことを説明すると、みんな良い反応でした」




20代の実習生も同意見で、周りの人に森の幼稚園のことを説明しなければならなかったそうです。でも、説明後はみんな好意的な反応だったということでした。




30代の園長先生はこう言われました。「年齢別に違うフィードバックになると思います。10代と20代は、森の幼稚園を知っている人がまったくと言っていいほどいないので説明が必要です。30代と40代は、森の幼稚園を知っている人の割合が多くなりますが、知らない人には説明がまだ必要ですねよ。50代以上は、森の幼稚園を良いと思っている人たちばかりです。園庭を通り過ぎるお年寄りの人たちが好意を持ってよく私たちに話しかけてくれます」




たくさん森の幼稚園が存在するドイツでもその程度の認知度なのかと改めて思い知らされました。




そして、園長先生が言いました。「卒園児が通う小学校の先生から聞いたのですが、森の幼稚園の卒園児の方が小学校の授業で集中力が高いと言われました。なぜなら、幼稚園時代に身体を使って遊び倒しているので、心が満足感で満たされているため、授業に集中しやすいというのが理由。とっても嬉しかったです」




森の幼稚園の素晴らしさを知っている私にとっても、本当にステキな言葉で、心が震えました!!!




このイザールアウエン自然幼稚園も、11月の視察に再び訪れる予定です。今から楽しみです♫
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by midorimartin | 2013-10-28 03:35 | ドイツの森の幼稚園