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[視察3日目]ポーイング森の幼稚園

視察のお客様は土曜日はミュンヘン観光をお一人でされました。日曜日は震災のチャリティーコンサートに一緒に出かけました。コンサートは厳かに行われ、参列した人たちの心が一つになった気がします。




そして、昨日は視察3日めで、ポーイング森の幼稚園を訪れました。まあまあのお天気で、雨は降らなかったのですが、風が冷たかったです。





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森の幼稚園インターンシップ第六期生が実習されていた園でもあり、なんと今年の2月からは正式に勤務されています。そのため、日本人実習生が現役で働いている森の幼稚園に初めて視察したことになります。




私はお世話した第六期生の働きぶりが見れることが楽しみでもあり、なんだか不思議な気分でした。





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朝9時少し前に着くと、自由遊びしている子供たちがいて、すぐに朝の会になりました。






なんと私が一年前に行ったときに聞いた「幸せの鈴(スノードロップ)」のお話をそのときとは違う先生の語りで聞くことができました。




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「ある国に王様が住んでいます。王様は金、銀、宝石をたくさん持っています」






先生は話を進めます。「王様はとっても不幸で、人生に楽しみを見つけられなくて、とうとう部屋に閉じこもってしまいました」





家来も人々も王様に「部屋からでてきてください」と言っているのに、王様はなかなか出てきません。




そんな噂を聞いたある男の人が王様のところにやって来ます。




「王様、どうかドアを開けてください」




王様からの返事はありません。でもこの男の人はあきらめません。何度も何度も足を運びます。




とうとう王様がドアを開けました。男の人は王様のベッドの側に立ち、王様に一つの鈴を手渡します。





王様がベッドから起き上がり鈴を鳴らしてみるとなんと音色の素晴らしいことか!





男の人は言います。「王様、どこかに幸せを呼ぶ鈴があります。どうか見つけてみてください」





王様は家来に言います。「幸せを呼ぶ鈴を見つけてまいれ~!」





家来たちは鈴をたくさん見つけて戻ってきました。






先生は言います。「家来が見つけてきた鈴はここにあります」






そして、子どもたち一人ひとりに鈴を選ばせました。子どもたちは一人ずつ自分が持っている鈴を鳴らしていきます。





大きな音が出る鈴、小さな音が出る鈴。いろんな音が聞こえます。


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先生は言います。「でもね、この中には幸せを呼ぶ鈴がありません」





「王様ははっと気がつきます。『これだけの者たちが自分のために鈴探しをしてくれた。私は何をしているのか?そうだ、自分で幸せを呼ぶ鈴を見つけにいこう!』」










「王様は森の中に出かけます。そして、雪の中からひょっこり顔を出しているスノードロップを見つけました。



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スノードロップを手に取り、音を鳴らしてみると、今までに聞いたことがない美しい音色が。




そうです。スノードロップが幸せを呼ぶ鈴だったのです!





と言って、このお話は終わり、春の歌を歌って、朝の会は終了しました。





この朝の会の間、自分が指名されないとすぐにすねたり、先生の話を絶えずさえぎったりする園児がいました。





後で先生に尋ねたところ、自分の感情をすぐに爆発させてしまう子供のようで、週に一回、専門のセラピストを招いて、その子の指導をしてもらっているそうです。具体的には、その子供を特別扱いにするのではなくて、見守り保育に徹し、保育後に先生にアドバイスする方法を取られているとのことでした。





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朝の会の後、また自由遊びの時間でしたので、お客様と一緒に、ティッピを見たり、天気が良いときに午前のおやつを食べる木のソファのところに行ったりしました。





ポーイング野生動物園との境界線の金網まで行くとヤギがいました。「エサくれ〜」という感じで群がってきました。




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午前のおやつは園舎の中でした。この園では、食事中は静かにしなければなりません。





手を叩いて口を閉じ、次に先生が手を叩くまでは、おしゃべりしてはいけません。





ただ不思議だなあと思ったのは、おしゃべりしてはいけないはずなのに、ささやきながら話すことが許されていることです。





先生に一度なぜそのような食事のルールを取るのか聞いたことがあります。その理由は、以前おしゃべりしながら食べていたとき食事に時間がかかったりうるさかったこともあり、「食事時間は静かにする」というルールを作ったそうです。





大人同士でもそうですが、食事中は子供たちにとっては、情報交換の場でもあるので、この食事のルールは果たして適しているのだろうかと思ってしまいました。






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午前のおやつの後はまた自由遊びの時間になりました。この日は特別なことはしない一日だったようです。






ポーイング森の幼稚園の先生たちは金曜日に柳の木の枝を使ってティッピを作られました。




まだ土台づくりだったようで、地面が乾く前に補正しなければならず、月曜日も保育時間中にティッピ作りをされました。




お客様と私がいるので、大人がたくさんいると判断されたようで、第六期生に保育を任せて、先生二人はティッピ作りを始めました。





私は「手伝って欲しい」と声をかけられたので、ティッピ作りを手伝いました。






初めて柳の編み込み作業を手伝ったのですが難しかったです。




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柳の木の枝は水があるところに埋めると根が生えてくるらしく、また50センチメートル以上埋めないといけないというルールもあるようで、しっかりと枝がささっていました。





そして、先生の話では、ドイツには柳の木が多いらしく、ティッピ以外にも、柵や籠やかまくら等、いろんなものに応用が効くらしく、ドイツ人にとって人気の木であることがわかりました。とっても興味深かったです!





第六期生が信頼を受けているからこそ、保育を任されたのだとは思いましたが、もう少し彼女に先生方の保育を見せてくれても良いのではないかと正直思いました。






昼食前になり、終わりの会が行われました。終わりの会の歌を歌ってお別れです。





なぜなら、昼食を食べずに帰る子供がいるため、昼食前に終わりの会をすることがルールだとのことです。





この園では、朝の会や終わりの会が終了すると、子供が一斉に飛び出すのではなくて、先生が3〜4名の子供を指名して、バウバーゲンに行かせます。




子供がコート等を脱いでバウバーゲンに入ると、次の子供たちが指名されます。混雑を防ぐことが目的のようです。そのルールは良いなあと思いました。






子供同士の触れ合いには限界があります。保育者が子供にもっと接して、もっと一緒に遊んで導いていくことが本来の保育なのではないかと感じました。
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by midorimartin | 2012-03-14 05:00 | ドイツの森の幼稚園