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[視察2日目]イザールアウエン自然幼稚園

昨日は雨は降りませんでしたが、晴れたり曇ったりで、まあまあのお天気。




動物園前近くのイザールアウエン自然幼稚園を視察しました。





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幼稚園に行ってみると、「今日は実習生が講義があっていないんだよ。だから、園のことを良く知っているみどりだから頼むことだけど、園のことをお客様に説明してくれる?わからないことがあったら聞いてください」と言われ、お客様に私が知っていることを説明しました。






そのときに発見したのは、新しい電球があること!「なんで?」と思っていると、屋根にしっかりソーラーパネルがありました!!





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さすが、エコ大国ドイツ!!素晴らしいです♪




そして、新しい遊具も園庭に発見! 滑り台です。



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風邪引きでお休みの子供が多いということで、17名のうち10名だけが来ていました。





近くのお祭り広場に行くことになり、園舎のお迎え表の「お祭り広場」のところに印をつけ、お昼ご飯もトロッコに乗せて出発です。




園舎でお迎えでないため、ほとんどの子供たちが自転車で移動しました。




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自転車で移動する森の幼稚園の子供たちを私は初めて見ました。そして、上手に自転車で走れる子供たちの姿に感動です。




移動中、一人の女の子から手をつながれ、なついてもらったのでそれも嬉しかったです。





この幼稚園は第六期生が実習した園でもあり、この女の子は第六期生のことが好きだったのかもしれないと思いました。





広場に着きました。公園のすぐ側です。男の先生が私たちにすぐに、「本来なら公園のすぐ側で保育することは少ないのだけれど、今日の天気で一番暖かい場所がたまたまここだったのですと」と説明してくださいました。





よく気がついて、子供のようにはしゃぎながら保育ができるこの先生の姿に、私もお客様もただただ感心するばかりでした。





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広場に着いて、自己紹介をして、午前のおやつを食べました。




その後は自由遊びです。公園で遊ぶ子供たち、自転車を乗り回す子供たち、木の枝を彫る子供たちなど様々で観察しがいがありました。




そして、木の枝を彫っている子供の一人が指を怪我してしまいました。先生は絆創膏だけ貼りました。




お客様から「救急の手当てはどのようになっていますか?」という質問があり、先生は、「先週ホメオパシーの講習会があり、そのときに幼稚園では怪我があったときは、なるべくバンドエイドだけを使用するようにと言われたのでそうしています。ホメオパシーに対して23名の保護者のうち、21名が肯定、2名が否定しています。反対者の理由は、一人は子供が既にホメオパシーを使用しているので混同すると良くない。もう一人は、痛みがあって砂糖玉を与えることに抵抗があるというものでした」という返事をもらいました。





ウィキペディアによりますと、ホメオパシーは200年以上前にドイツ人医師が提案した思想をもとにした理論で、「健康な人間に与えたら似た症状を引き起こすであろう物質をある症状を持つ患者にごくわずか与えることにより、体の抵抗力を引き出し症状を軽減する」という理論およびそれに基づく行為であるとされている」となっています。






私はホメオパシーに対しては正直半信半疑です。効果が科学的、医学的に証明されていませんし、自分にあった砂糖玉を見つけるまで時間がかかる可能性もあるからです。





そのことを先生に言ったところ、「緊急用ホメオパシー治療だと効用が早いそうです」ということでした。この先生自身の意見はどうなのだろうか?と思いました。





公園で遊んでいるときに、6歳の女の子がよく泣いていました。私がなぐさめに行こうかと思ったところ、その先生から、「行くのは止めてください。彼女はもう6歳で就学前児童になるので、泣くことをしないで解決する力を身につけないといけません」と言われました。




私は「なるほど!」と感心しました。





この日は自由遊び以外に、みんなで一回だけ一緒に遊ぶ機会がありました。それは、「魔女さん、何を料理しているの?」という遊びで、魔女役の子供が一人、それ以外はみんな「子供役」になります。





線引きをして、「魔女のキッチン」と「子供たちの家」に分けます。15歩ほど間を空けて、子供たちは魔女に「魔女さん、何を料理しているの?」と尋ねます。




魔女は例えば「スパゲッティ」と答えます。「スパゲッティ」の母音は3つあるので、3回手を叩きながら、3歩進みます。



魔女が「子供たち!」と返事すると、子供を一人つかまえに鬼ごっこが始まります。魔女が子供を捕まえると魔女の勝ちで、子供たちが自分たちの家に入ると、子供たちの勝ちです。また、魔女は子供たちが自分のキッチンに入る前に、「子供たち」と返事しなければなりません。




母音の数を考えて数えなければならないので、遊びながら言葉の練習にもなり、なおかつ鬼ごっこをして体を動かすので、なかなか素晴らしいゲームだなあと私は感心しました。





ただ、日本語には母音の数を数えるという動作がないので、日本語には応用が効かず残念です。




先生が火打ち石を使って火を起こすデモンストレーションをしてくれました。



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お昼ご飯を食べる時間になりました。お母さんが作ったお料理で、ミートスパ☆ とってもおいしかったです。




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障害児童の話にもなりました。なぜなら、もう一人の先生が、障害児童専門の教育者であり、動物園前のもう一つの森の幼稚園に週に一回通っているためです。





その園には障害児童が一人いて、ミュンヘン市から障害児童手当として援助金が出ているため、彼女はその園で働けるそうです。




「イザールアウエン自然幼稚園にも障害児童がいるのですか?」と尋ねたところ、「ダウン症の子供が入園しようとしたことがあったけど話が立ち消えになってしまいました。でも、基本的に障害児童の受け入れはしています。他の森の幼稚園でも受け入れているはずです。また新しい障害児童法の適用で、障害児童を受け入れると、幼稚園はミュンヘン市から援助金が出るようになりました。そのため重度の障害児童を受け入れたいという幼稚園の動きもあるようです」という返事をもらいました。





なるほど、、、、そんな法律があるなんて知りませんでした。そして、援助金をもらうために、障害児童に来てもらいたいと考える幼稚園があるなんて、それは本末転倒のような気がしています。




男の先生もそう思われたようで、その法律に反対するためのストライキに参加したことがあるそうです。





また、公園には他の森の幼稚園のグループがやって来たので観察していると、なんと私が一度だけ一人で視察したことがある対岸に存在する森の幼稚園でした。





一年程前に視察しただけだったのですが、挨拶しに行くと、二人の先生は私のことを覚えてくれていました。





そして、「実は3月後半に30名の日本人が2時間ほど視察に来るの。幼稚園に寄付金がもらえるからよかったわ〜」と言うではありませんか。





「この森に来られるのですか?」と尋ねると、「2時間だからそれほど移動時間を費やしてられないし、園舎のところにいるだけになると思います。またアレンジしたお母さんがやって来て、プレゼンもする予定です」というお返事でした。




私はこの幼稚園のロケーションと視察したときの保育に対する姿勢に失望したため、私の視察園リストから外したのですが、まさかその森の幼稚園を日本人の団体が視察して、なおかつその幼稚園が「ドイツの森の幼稚園」の印象に直結する恐れがあるなんて、夢にも思っていませんでした。




本当に残念ですが、私にはどうすることもできません。そして、これは団体ツアーの落とし穴かもしれないとさえ思っています。





私はドイツの森の幼稚園を紹介している一人の現地コーディネーターとして、お客様に誠実でありたいと常日頃心がけています。




私が知っているミュンヘンの森の幼稚園は一部であり、また同じ幼稚園でも年間を通して毎日通っても全部をわかることはできないとさえ思っています。




つまり、私はドイツの森の幼稚園のエキスパートではありません。




私ができることは、「私が知っている森の幼稚園の情報を忠実にお伝えすること」であり、知らないことは「知らない」と正直に答え、森の幼稚園の先生に質問して回答を導きだすことだけです。




「一つのことを深く知る作業」はそれほど忍耐がいることなのです。
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by midorimartin | 2012-03-11 00:49 | ドイツの森の幼稚園