森ようツナギスト Japanication ゲッベルみどり

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ドイツ森よう便り「インスパイア」が連載開始しました☆

昨春、日本の森のようちえん全国ネットワークさんに森の幼稚園プロジェクトの件でお問い合わせさせて頂いたとき、彼らのウェブサイトにて私の連載コラムが掲載されればいいなあ〜なんて漠然と思っていたのですが、まさか本当に実現するなんて夢にも思っていませんでした。





連載コラムのタイトルは、【ドイツ森よう便り「インスパイア」】です。



http://blog.morinoyouchien.org/

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深い森の中にあるガウティング森の幼稚園



はじめまして。私、ドイツのミュンヘン在住の森ようツナギストこと、ゲッベルみどりと申します。「森ようツナギストって何ですか?」という声が聞こえてきそうなので、まずは簡単に私の自己紹介です。ドイツ滞在歴18年半、今年43歳になるワーキングマザーです。アニメおたくのドイツ人夫45歳と、大阪弁なまりの日本語とバイエルン弁なまりのドイツ語を話す娘9歳との三人家族です。ドイツ企業で中間管理職の会社員時代を経て、現在はフリーで仲介業やアプリのQA業を営んでおります。昨春、日本人の幼稚園の先生や保育士さんに森の幼稚園の実習先や視察先のコーディネート、つまり森の幼稚園と人をつなぐお仕事を始めました。だから私は「森ようツナギスト」なんです。

今までに何度も、そして幾つものミュンヘンの森の幼稚園に足を運んでおりまして、実習生や視察のお客様と共に、森の幼稚園の魅力を存分に味わってきました。森の幼稚園の魅力はたくさんありすぎて、一言では収まらないのですが、あえてキーワードとして挙げるならば、「自然との共存」、「自発性」、「五感への刺激」の3つに尽きると思います。

●自然との共存: 子供たちは、毎日自然の中で過ごしますので、ありのままの自然を受け止めることが無意識に定着していきます。大人が言葉で、「自然を大切にしましょう」と言わなくても、森の幼稚園での日々の活動から、理念が身体に染み通っていくのです。

●自発性: 子供たちは、日々森の中にいるので、境界線を体験的に知らなければなりません。例えば、チームワークが必要になる場面に遭遇したとき、どのような行動を取らなければならないのか。そんなとき、発言しなければ、自分が望んでいることをお友達に知らせることができません。必然的に自発性が備わっていく土台ができていきます。

●五感への刺激: 子供たちは、森や自然を見て聞いて臭って感じて味わうことから、知覚を活性化させることができます。私がなぜこんなにも、「また森の幼稚園に行きたい!!」って思うのか。それは、この五感への刺激があるからなんです。このことから、私の連載コラムのタイトルを「インスパイア」にさせて頂きました。つまり、森と自然は「(思想や感情を)吹き込む源」なのです。

さて、今回のコラムのタイトルである「深い森の中にあるガウティング森の幼稚園」について触れたいと思います。ガウティング森の幼稚園は、ミュンヘン西南部に位置し、2010年3月に私が人生で初めて訪れた森の幼稚園でもあります。雪深く、犬がいて、トナカイの毛皮が地面に敷かれ、温かそうな焚き火があります。丸太椅子に座っている子供たちや、絵本を見ている子供たちを先生が優しく見守っています。 バウバーゲン(コンテナタイプの園舎)のすぐ側で、談笑する園児のお父さんたちもいます。この写真を見ると、まるで中世の世界に入ったような初印象の記憶がいつでも蘇ってきます。

ある一人の幼稚園児のお母さんの言葉がとても素敵でした。

「私の長男も森の幼稚園に行ってました。彼は空を見るだけで、お天気の動きがわかるようになったんですよ。きっと森の幼稚園にいたときに、空を毎日観察していたからなんでしょうね〜」。

チロル出身で20年以上森の幼稚園で働くベテラン先生のお話も素敵でした。

「幼稚園時代は一番感性が豊かな時期であり、そのみずみずしい感性を森の幼稚園で磨くべきなのです。シンプルで何もない環境だからこそ、無駄なものは一切なく、自然の中で子供たちは体を使って五感も使って自発的に遊びながら学ぶことができるのです。これこそなにものにも代えられない教育の姿でもあります。例えば、私が落ち葉をホウキで集めていると、子供たちが集まってきて私を手伝ってくれます。手伝うことで、労働が楽しいことを学ぶのです。小学校に入ってからでは遅いのです」

これから定期的に、私が集めたドイツの森の幼稚園のエピソードを一枚の写真と共にお届けいたします。ご意見やご感想等を頂けましたらとても嬉しく思います(メールアドレスはmidori@japanication.de)。

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by midorimartin | 2011-09-25 07:03 | コラム