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長野の森の幼稚園「こどもの森幼稚園」を訪れて

2月21日(月)、この日は本当に強行スケジュールでした~。




朝、5時15分に起きて、6時にチェックアウトし、6時39分渋谷発東京行きの成田エクスプレスに乗りました。お腹がすいていたので、ホームの売店でおにぎりとお茶を購入。





東京駅7時24分発長野8時49分着の、JR長野新幹線あさま505号に乗りました。8時49分に長野駅の改札口にて、日本の森の幼稚園の第一人者である内田幸一氏がお迎えに来てくださることになっていたので、とにかく新幹線に乗り遅れないようにしようとそればかりが気になり、乗車できてほっとしたのは言うまでもありません。






今回の出張では移動がとにかく多いので、軽めに身支度しなければならないと考え、ミュンヘンを発つ前日にRIMOWAの一週間用のスーツケースを購入したのでした。スーツケース自体が超軽いので、荷物を詰めてもそれほど重くなく、エスカレーターがないところでもひょいとスーツケースが運べるので、購入して大正解でした!





車で1時間くらいかけて、長野県長野市北部、飯綱高原にある「こどもの森幼稚園」に到着しました。




リンクはこちらです。http://iizuna-gakuen.ed.jp/kodomonomori/top.html



標高1050メートルなので、雪がまだいっぱい積もっています。森の中にまた身をおくことができて私の心が弾んでいくのを感じました。




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子供たちのスキー板が見えます。




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右手を見ると小高い丘になっていて、ログハウスが見えます。「もしかして、ここが森の幼稚園??」と期待が高まります。




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ログハウスがどんどん近づいてきます。側にヤギの案山子が見えます。




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森の幼稚園のログハウスに着きました。わ~、素敵すぎる~♪



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真正面から見るとこんな感じです。





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園庭には子供たちが喜びそうな滑り台や小さい木の家があります。



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園庭の横には事務所のログハウスがあります。



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園舎も事務所もどちらも内田さんが建てられたそうです。素晴らしいです!





内田さんは私におっしゃいました。





「ここでは絵本の中の四季が1ページごとに毎日繰り広げられるのです」





私もミュンヘンの自然と森の幼稚園をいくつか訪問して、移りゆく森の四季を少し体験しましたので、内田さんがおっしゃることが容易に想像できました。そして、子供の保育環境として本当に理想的だと思いました。





内田さんの奥様が森の幼稚園の園長先生でご紹介を受け、また森の幼稚園インターンシッププログラムにお問合せをしてくださったこどもの森幼稚園の園医さんにもお会いすることができました。みなさん個性豊かでキラキラしてて、私はすっごく刺激をたくさん受けました(H先生、お会いできて本当に嬉しかったです♪)






玄関に入ると、まず愛らしい野ネズミが私を迎えてくれました。



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そして、園の看板です。




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園舎に入って保育室に行くと、手作りのおにぎりを発見しました。





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他にもケーキだの野菜だの調理できる手作りの素材がたくさんあります。



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「あれっ。この手作り感を大切にしている感じがシュタイナーに似てるかも!?」って思ったのもつかの間、内田園長先生にお話を伺うと、ドイツにてシュタイナー視察をされたことがあるそうで、そのため、シュタイナーの保育方法もふんだんに取り入れられているとのこと。




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シュタイナー教育で使われるグロッケンもありました。音色が耳に心地よくて私も大好きです。





グロッケンを鳴らして、登園した子供たちの気持ちを静めるのだそうです。森の幼稚園だけど、良いと思う教育方法であればどんどん取り入れるという姿勢が柔軟で、森の幼稚園とシュタイナーの2つの教育方法が美しく融合されているので素晴らしいと思いました。





季節のテーブルもありました。




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グリとグラもいました~♪



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奥にストーブがあって、園児達のスキーウェアもかけられています。ログハウスだからなんでしょうね。全体的にあったかみが感じられました。




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ピアノがあり、子供たちはカルタ遊びをしていました。コタツもあり、民家の一室といった雰囲気もかもしだしていて、本当にアットホームです。




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カーテンには保護者が作られた子供たちの絵が刺繍されています。このアイデアに私は感動しました。刺繍なので、色あせることなく子供たちの作品が生き続けていきますよね~。







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先生が絵本の読み聞かせをしています。前日の日曜日は「お父さんの日」ということで幼稚園のイベントがあったそうで、私が訪れた月曜日は代休だったのですが、何人かの子供たちはお母さんがお仕事という理由で預けられていました。




こどもの森幼稚園の一日のスケジュールはこんな感じです。

9:30 - 10:00 登園
10:00 朝の集まり
30分 課題活動
- 12:00 外遊び
12:00 -13:00 昼食
13:00 - 13:40 午後の遊び
片付け、終わりの集まり
14:30 降園




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幼稚園のキッチンです。




また保育室があって、そこには年長さんの手仕事の作品(作業中)がありました~。



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ハーブの庭と描かれた額縁も飾られていました。ドライフラワー、大好きです。



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「手仕事が大切」というのもシュタイナー教育の一つなので、保育室のあちこちにシュタイナーが息づき、なおかつ森の幼稚園というスタイルに私はただただ感動していました。





2階にも保育室がありました。奥にはピアノがあって、小さい木製のイスがありました。



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内田園長先生は私にこうおっしゃいました。




「幼児教育は、心情に訴えかけることが大切です。子供は植物や動物を擬人化するので、例えば、のはらうたの詩を使って保育しています」





くどうなおこさんの「のはらうた」。私は初耳で、本を見させて頂いて、先生の手遊び歌に合わせて一緒に踊ったのですが、なんとも言えない日本語のぬくもりが伝わってきました。




「かたつむりでんきち」や「つくしてるお」など、動植物に名前がついているので、私に語りかけてくる感じがしました。だから、子供たちはこの「のはらうた」が大好きなんでしょうね~。





自然の中でかたつむりやつくしを見つけたら、思わず「でんきちくん」とか「てるおくん」と話しかけてしまいそうです。






園舎の廊下には、四季の行事が子供たちの写真と共に綴られ、田植えから稲刈り作業、森の散歩で見つけた発見、自分達で作る季節のお料理など、写真を見ているだけでも心がほっこり和みました。




園のあゆみを紹介します。資料によりますと、1983年に「こどもの森幼児教室」としてオープン。2005年、「学校法人いいづな学園 こどもの森幼稚園」に生まれ変わり、国から認可を受けた私学の幼稚園です。日本で国から援助を受けている唯一の森の幼稚園。制度を受けるための条件をクリアして、保育内容も正しいものでなければなりません。




内田さんは、デンマークやドイツの森の幼稚園を真似たわけではなくて、幼児教育の理想的な場所は自然の中ということに自らたどりつかれたそうです。その頃、森の幼稚園という概念は日本にはありませんでした。




幼稚園をオープンして、最初の年は園児数はゼロ。次の年6人になり、奥様は自分の赤ちゃんをおんぶしながら保育をされたそうです。





現在の園児数は約60名。先生は男2名、女2名、補助1名。縦割りで2クラスありますが、年少、年中、年長にグループ分けして保育も実行されているそうです。




内田さんご夫婦お二人で築き上げられた森の幼稚園。お二人のお人柄も素晴らしく、私は一緒にいさせて頂いて本当に楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました!




内田さんには帰りも長野駅まで送って頂き本当に大感謝です。お昼にご馳走頂いた信州そばも大変おいしゅうございました。




厳密には4時間半くらいしかご一緒できなかったのですが、内田幸一氏から本当にいろんなお話を伺うことができ感動しています。教育者のプロから学ぶことは大変大きいと思いました。





特に興味深いと思ったお話は、「シュタイナー、モンテッソーリ、森の幼稚園、どこから入っても、子供は消化して関連づけさせて、自主的に学ぶ力がある。教育者は子供に自主性を養う力をつけさせなければならない」というもの。





私はミュンヘンでドイツの教育機関視察ツアーを提供していて、森の幼稚園、シュタイナー学校、モンテッソーリ幼稚園めぐりをお客様と一緒にしているのですが、内田さんがおっしゃるように、教育方法が違うだけで、「子供に自主性を養う力をつけさせる」という点では同じなのではないかと思っています。




また違う季節にこどもの森幼稚園を訪れてみたいです!
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by midorimartin | 2011-03-01 14:16 | 日本の森の幼稚園